【犬夜叉】即身仏の正体とは?最強?白心上人の力と悲しき過去と「わらべ歌」

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【犬夜叉】即身仏の正体とは?最強?白心上人の力と悲しき過去と「わらべ歌」
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犬夜叉』に登場する即身仏、白心上人──その存在は物語に深い影響を与え、ファンの間でも語り継がれる重要キャラクターです。

圧倒的な法力と結界を操る彼は、奈落さえも守護する“聖なる守り手”として登場しますが、同時に深い苦悩と哀しみを抱える一人の人間でもあります。

「犬夜叉 即身仏とは何か?」と検索したあなたに向けて、本記事では白心上人の強さや能力、アニメ登場回(何話か)、さらには登場巻数、声優、裏話、作者コメント、彼にまつわる不気味な歌の意味までを徹底解説。

白霊山のモデルとされる実在の霊場の紹介も交え、白心上人というキャラクターの全貌に迫ります。

最強キャラの一角とされる理由を知れば、『犬夜叉』の物語がさらに奥深く見えてくるはずです。

彼の過去と想いを知ったとき、きっとあなたの中の白心上人の印象も大きく変わるでしょう。

この記事のポイント
  • 白心上人という即身仏キャラの正体と背景
  • 登場巻数やアニメでの出演話数
  • 奈落との関係や物語での役割
  • 能力・強さ・作者コメントなどの詳細情報
目次

犬夜叉:即身仏の正体とその背景

  • 犬夜叉の即身仏とはどんな存在か
  • 白心上人の登場は何巻何話か
  • 白心上人のアニメ登場は何話?
  • 白霊山のモデルは実在するのか
  • そもそも即身仏とは何か?

犬夜叉の即身仏とはどんな存在か

犬夜叉の物語に登場する即身仏とは、「白心上人(はくしんしょうにん)」というキャラクターのことを指しています。

この白心上人は、生きたまま自らの意思で仏になる「即身仏」となった高僧であり、非常に強力な法力を有していました。通常、即身仏とはミイラ化した仏僧を指しますが、犬夜叉の世界において白心上人は、肉体がミイラとなってもなお魂や自我を保ち続け、驚異的な力を発揮する特殊な存在です。

本来、即身仏になるという行為は人々の救済を願い、自ら厳しい修行の末に生きながら仏として入定することで完成します。しかし白心上人の場合は、そうした聖人としての道のりの中で、入定直前に「死ぬことへの恐怖」という人間らしい弱さを感じてしまいました。さらに人々が自分の死を願っているという誤解によって、自身への自己嫌悪を抱えたまま成仏することができなかったという背景があります。このように人間的な弱さを持つ一方で、死後も魂が現世に留まるほど強い力と法力を維持しているのが、犬夜叉の即身仏である白心上人なのです。

白心上人は、その圧倒的な法力を使って「聖なる結界」を張り、白霊山を中心に東北一帯の妖怪たちを封じ込めていました。これは作中屈指の力であり、奈落という強力な敵キャラでさえも一瞬で消滅させられるほどの浄化能力を持っています。また、この結界は妖怪だけではなく、人間の邪心にも厳しく反応するほどで、少しでも邪な考えがあれば拒絶されてしまうほど強力です。このような力から、白心上人は事実上「作中最強」とも言われています。

ただ、こうした偉大な力があったからこそ、白心上人は自分自身に対しても完璧でなければならないという重圧をかけ続けました。そこに付け込まれたのが悪役である奈落でした。奈落は白心上人の心の隙を突き、彼に偽りの救済を示すことで協力させ、自分自身の防衛に白心上人の法力を利用してしまいます。

犬夜叉における即身仏とは、単なる伝説上の存在を超えて、人間の心の弱さや悲しみを描き出した存在であると同時に、その絶対的な法力で物語全体に大きな影響を与える、非常に重要なキャラクターなのです。

なんや、聖人も人間らしさ持ってんのやなぁ~

白心上人の登場は何巻何話か

白心上人の登場は何巻何話か
引用元:Amazon

白心上人が初めて犬夜叉の物語に本格的に登場するのは、『犬夜叉』の原作漫画における26巻10話「即身仏」です。彼は「白霊山(はくれいざん)」という特別な場所で、「即身仏」として祀られていた伝説的な存在として登場します。

物語上の彼は、元々は600年前に実在した高僧で、白霊山の麓にある寺院「お清め所」を創設しました。その後、彼が本格的に活躍したのは物語の100年ほど前の時代で、当時流行した飢饉や疫病から多くの人々を救ったとされています。しかし、白心上人自身も疫病に倒れてしまい、その命が尽きようとしたとき、彼は人々のために即身仏となって永遠の祈りを捧げることを決意しました。このような経緯から、犬夜叉の物語が始まった時代には、すでに伝説的な存在として祀られていたのです。

そして、本格的な登場となる26巻10話以降、白心上人は奈落によってその力を利用されるという展開になります。白心上人の聖なる力を盾に奈落が姿を隠したことで、犬夜叉たちはなかなか攻撃できなくなります。物語が進む中で、白心上人が張った結界をめぐって、弥勒や桔梗など重要人物たちと対峙する場面が描かれています。

その後、白心上人が成仏し、物語から退場するのは28巻4話「聖域の消滅」です。この回では、桔梗との深い対話を通じて、自分自身の哀しみや迷いを受け入れ、ようやく成仏していく白心上人の姿が描かれています。

ちなみに、アニメ版の犬夜叉では、白心上人が初めて姿を見せるのは第113話「聖なる独鈷と即身仏の謎」になります。その後、数話にわたって彼を中心としたエピソードが続き、アニメでも非常に重要な物語として位置付けられています。

このように、白心上人の登場は短期間ながら非常にインパクトが強く、作中の重要なポイントとしてファンにも特に記憶されている回となっています。初めて読む方でも、この巻と話数を押さえておけば、白心上人の重要なエピソードをすぐに見つけることができるでしょう。

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白心上人のアニメ登場は何話?

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アニメ『犬夜叉』において、白心上人が初めて名前のみ登場するのは第112話「湖面に浮かぶ聖島の結界」です。この回では、直接的な登場ではなく、彼の存在が示唆される形で名前が語られるにとどまります。しかし、ここから物語は急展開を迎え、彼が持つ霊力や過去にまつわる重要なエピソードへとつながっていきます。

実際に白心上人が姿を見せ、本格的にストーリーへ関わってくるのは、翌話である第113話「聖なる独鈷と即身仏の謎」です。この回では、彼がかつて人々を救った高僧であることや、聖島に祀られていた即身仏であることが明らかになります。また、死後も魂と自我を保ったまま、結界を張って奈落の庇護を行っていたという驚きの事実が語られ、視聴者に大きなインパクトを与える回となっています。

その後、白心上人が主要キャラクターとして深く関わるのは、続く第119話「神々しい悪意の聖者」、そして第120話「さよなら蛇骨の鎮魂歌」です。これらのエピソードでは、彼の法力の強大さだけでなく、苦悩や迷いといった人間的な感情も描かれ、ただの最強キャラではないことが丁寧に表現されています。

特に印象的なのは、白心上人と桔梗の対話シーンです。ここでは、生前から清らかであるべきとされ続けた者同士が、互いの痛みを理解し合う場面が描かれます。その結果として、彼はようやく成仏することができ、結界も解かれていきます。

アニメではこのように、白心上人は数話にわたって登場し、ストーリーの転換点を担う重要なキャラクターとして描かれています。どの話も内容が非常に濃く、犬夜叉という作品の世界観を深く掘り下げているため、視聴する際は連続して見ることで理解がより深まるでしょう。

白霊山のモデルは実在するのか

白霊山のモデルは実在するのか

白心上人が活動の拠点としていた「白霊山(はくれいざん)」は、犬夜叉の世界観における霊峰として登場します。この山は、作中において聖なる結界が張られ、数え切れないほどの妖怪を封じ込めていた特別な場所です。では、この白霊山には実在するモデルが存在するのでしょうか。

実際のところ、白霊山そのものが特定の実在の山を直接モデルにしているという明確な情報は公開されていません。ただし、設定の多くは日本の東北地方にある山々や霊場に着想を得ている可能性が高いと考えられます。特に、即身仏やミイラ仏といった文化的背景を持つ寺院は、山形県の湯殿山や月山、羽黒山などを含む出羽三山の地域に集中しています。

この地域では、即身仏信仰が今もなお語り継がれており、実際に即身仏として祀られている僧侶の遺体が現存しています。これらの寺院では、過去に修行を経て即身仏となった高僧が、死後も人々に崇拝されているという伝承があります。この背景は、白心上人のキャラクターやその行動、さらには白霊山の役割に強い影響を与えていると見られます。

また、犬夜叉の作者・高橋留美子氏がこうした日本各地の民間信仰や宗教的要素に着目し、フィクションとして組み込んでいるのは他の作品でも見られる特徴です。特定の山や寺院をモデルにしたという明言はありませんが、実在の文化的背景が物語に深く根付いていることは明らかです。

したがって、白霊山は完全な創作ではあるものの、即身仏文化が色濃く残る東北地方の霊場や山岳信仰がそのイメージのもとになっている可能性が高いと言えるでしょう。リアルな日本文化に基づいた設定が作品に深みを与えている点も、『犬夜叉』の魅力の一つです。

ほんまにモデルあるんやったら行ってみたいわ~

そもそも即身仏とは何か?

そもそも即身仏とは何か?

即身仏とは、修行僧が生きたまま入定し、死後にミイラ化した姿で祀られる存在のことを指します。特に日本の密教、とくに真言宗系の修行体系に根付いた独特の宗教文化であり、単なる死者ではなく「仏」として人々から崇拝される対象となっています。

一般的に仏教では、悟りを開くことで仏となるとされますが、即身仏の場合は生前に極限の修行を積んだ末、意識的に死を迎えることで「この世で仏になる」ことを目的としています。これが「即身成仏」という思想です。現世に肉体を残しながら、精神的には悟りに到達したという意味合いを持っています。

即身仏になるための過程は非常に過酷で、まず数年にわたり「木食」と呼ばれる特殊な食事制限を行います。この間、五穀や動物性たんぱく質はもちろん摂取せず、主に木の皮、実、根などを食べて身体の脂肪や水分を削ぎ落とします。さらに、漆を煎じた「漆茶(うるしちゃ)」を飲むことで、体内を防腐性の高い状態にし、最終的には石室などの密閉空間に入り瞑想しながら絶食の末に死亡します。この一連の行為は、単なる自死ではなく、究極の信仰と修行の末に行われる「宗教的な入滅」であるとされています。

このような即身仏は、日本国内では山形県の出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)を中心に複数体が現存しており、寺院で大切に祀られています。訪れる人々は、単に過去の遺物としてではなく、今もなお「人々を見守る仏」として信仰の対象としています。

一方で、現代の日本ではこの行為は法律的に問題があり、実際に即身仏になることは不可能です。死体遺棄や自殺幇助の罪に問われる可能性があるため、あくまで歴史的な修行の一形態として語り継がれています。

こうして即身仏は、過去の厳しい宗教的実践の象徴でありながら、同時に「死してなお救済を願う」という究極の自己犠牲の姿として、今も多くの人々の心に残っている存在です。『犬夜叉』の白心上人も、この即身仏の概念を取り入れて創作されたキャラクターであり、その設定にリアリティと重みを与える要素となっています。

昔の人はホンマすごい修行してたんやなぁ~

犬夜叉:即身仏キャラ白心上人の魅力

  • 白心上人と奈落の関係について
  • 白心上人の強さと能力を解説
  • 白心上人は最強キャラの一角か?
  • 白心上人に関する裏話と作者コメント
  • 白心上人の声優は誰?
  • 犬夜叉に登場する即身仏の歌とは

白心上人と奈落の関係について

白心上人と奈落の関係は、単なる敵対や協力という枠を超えた、非常に複雑な精神的結びつきによって成り立っています。元々、白心上人は高徳な僧侶として人々の救済に尽力し、生きながら仏となる「即身仏」の道を選んだ人物でした。しかしその裏側には、誰にも打ち明けられなかった心の弱さが隠されていました。

奈落が白心上人に接触したのは、まさにその心の隙を突くためです。奈落は狡猾に「あなたは十分に尽くした」「もっと楽になってもいい」と語りかけ、白心上人の心に眠る“生きたいという本音”を肯定しました。ここで重要なのは、奈落が彼を力でねじ伏せたわけではないという点です。奈落はあくまでも、白心上人自身が抱える自己否定と孤独感を利用して、彼の判断を揺るがしたのです。

こうして白心上人は奈落の「仲間」となり、強大な聖なる結界で彼を守る役割を担うことになります。ただし、それは白心上人が悪に染まったからではありません。むしろ、「本当は救われたかった」「理解されたい」という思いを押し殺し続けた結果、心が折れてしまったのです。彼にとって奈落は、初めて「人間としての苦しみ」を肯定してくれた存在でもありました。

一方で、奈落は白心上人を完全に信頼していたわけではなく、あくまでその能力を利用するための手段と見ていました。そのため、共闘関係といっても上下関係が明確であり、精神的な主従関係のようなものが存在していたと言えます。

結果的に白心上人は、桔梗との対話によって自分の哀しみを認識し、本来の自分を取り戻すことに成功します。このとき奈落との関係は実質的に終わりを迎え、白心上人は魂を解放し成仏していきました。

このように、白心上人と奈落の関係は、単なる善悪では割り切れない人間心理の深層を描いたものであり、『犬夜叉』という作品が持つテーマ性の一つとも言えるでしょう。

辛かったんやろな…誰かに救われたかったんやな

白心上人の強さと能力を解説

白心上人の強さと能力を解説

白心上人は『犬夜叉』に登場するキャラクターの中でも、飛び抜けた強さと多彩な能力を誇る存在です。その力は単なる戦闘力にとどまらず、「浄化」や「守護」といった精神的・霊的側面でも圧倒的な影響を持っています。

まず最も特徴的なのが、「聖なる結界」と呼ばれる特殊な力です。この結界は単なるバリアではなく、邪心を持つ者、妖怪、死者などを自動的に拒絶し、近づくだけで浄化してしまうという異常な性能を備えています。桔梗の霊力や殺生丸の妖気でさえも通じず、弥勒の風穴でようやく突破できるほどの強度を誇ります。しかも、この結界は空間全体を覆う大規模なものから、自身の身を守る小規模なものまで自在に発生させることが可能です。

次に注目すべきは、「独鈷(どっこ)」という仏具の使い方です。この独鈷は、破魔の矢に匹敵する浄化能力を持ち、触れた妖気を無効化することができます。また、独鈷を媒介にして遠距離からでも結界を展開できるため、白心上人がその場にいなくても力を及ぼすことができます。

さらに彼は、「空間転移」の能力も持っています。自分だけでなく、他者を瞬時に別の場所へ移動させることができるため、戦局を有利に運ぶ戦術的な要素も持ち合わせています。桔梗が移動に死魂虫を使うのに対し、白心上人は単独で空を飛び、自在に場所を変えることが可能です。

そしてもう一つ、彼の能力で特筆すべきなのが「天眼通(てんげんつう)」です。これは遠く離れた場所の様子を把握できる力で、白心上人の場合は、白霊山周辺どころか広範囲にわたって詳細な状況を見通すことができるほど高いレベルに達していました。

このように、白心上人の能力は攻撃、防御、移動、索敵すべてにおいてトップクラスです。それにも関わらず、彼は四魂のかけらによる強化を一切受けていない「素の状態」でこの力を持っていた点が、より一層その異常さを際立たせています。

唯一の欠点として挙げられるのは、聖なる結界が敵味方を問わず回復させてしまう可能性があることです。実際、毒に侵された弥勒や傷ついた珊瑚までが癒されてしまった場面もあります。つまり、白心上人の力はあまりにも清浄であるがゆえに、時として「敵さえ救ってしまう」側面を持っていたのです。

これらの特性から、白心上人は単なる戦闘要員ではなく、精神性と能力の両面において「作中最強クラス」と評されるにふさわしい存在となっています。

すごすぎて、どないして倒すねんって思ったわ!

能力・特徴内容
聖なる結界邪心を持つ者・妖怪・死者を浄化し拒絶。大規模~小規模まで自在に展開可能
独鈷(どっこ)破魔の矢級の浄化力を持つ仏具。遠隔でも結界展開が可能
空間転移自身および他者を瞬時に別の場所へ転移。空中飛行も可能
天眼通広範囲の状況を詳細に把握できる索敵能力
強化なしの実力四魂のかけらの強化を受けず、素の状態で作中最強クラスの力を保持
清浄すぎる欠点結界の浄化力が強すぎて、敵味方を問わず回復させてしまう可能性がある

白心上人は最強キャラの一角か?

白心上人は、『犬夜叉』の世界において最強キャラクターの一角としてしばしば語られています。彼の力は、戦闘能力や結界の強度だけでなく、その存在自体が霊的な絶対性を帯びており、単なる強キャラという枠を超えて物語の根幹に影響を及ぼすほどです。

実際、白心上人は生前から周辺地域の妖気や邪気を一人で抑え込み、白霊山という聖地を作り出していたとされています。死後もなお即身仏として魂を現世に残し、「聖なる結界」を発生させることで、奈落のような強力な妖怪でさえも容易に近づけない領域を作り出していました。この結界は単に防御的な力にとどまらず、邪心を持つ存在を問答無用で排除するほどの浄化能力を持ちます。

一方で、作中に登場する他の強キャラクターと比較しても、白心上人の力は異質です。例えば、桔梗は霊力においては非常に優れており、破魔の矢などで多くの敵を退けてきましたが、白心上人の力の前では「若輩」として描かれています。また、殺生丸ですら白霊山に近づいた際には、通常では考えられないほどの影響を受けています。これは、霊的な浄化力が彼の妖力を弱体化させたためと考えられています。

作中では、白心上人を正面から打ち破ったキャラクターは一人もいません。唯一、桔梗との対話を通じて彼自身が「哀しみを受け入れる」という形で成仏し、退場していきます。つまり、物理的・霊的に無敵に近い存在だったにもかかわらず、自らの内面に向き合うことで物語を終えるという点に、他のキャラにはない深みがあります。

このように考えると、白心上人は単なる「強いキャラ」ではなく、人間の内面性や魂の浄化といったテーマを体現した存在でもあり、その力は物語全体における核の一つであると言えるでしょう。その意味で、彼はまぎれもなく『犬夜叉』の中で最強クラスの存在です。

最強やけど、なんや憎めへんねんなぁ~

白心上人に関する裏話と作者コメント

白心上人にまつわる裏話や作者コメントには、作品の深みを知る上で見逃せない情報が多数含まれています。彼の設定には、単なるキャラクター描写を超えて、日本の宗教的背景や霊的観念が色濃く反映されています。

まず、作者・高橋留美子先生は、インタビューなどで白心上人の法力について触れており、「五段階評価なら七に近い」と語ったことがあります。これは、主要キャラクターの中でも群を抜く評価で、たとえば桔梗が「五」、かごめが「六」、弥勒が「三」とされていることからも、白心上人がどれほど異次元の存在かがわかります。これは裏を返せば、彼がいかに物語の中で「超越者」としての役割を持っていたかを示す証でもあります。

また、作中にたびたび語られる「100年前に現れた偉い僧侶」や「溶命樹や冥王獣を封印した高僧」が実は白心上人のことを指しているというのも、読者の考察を刺激するポイントです。高橋先生自身が「それらは白心上人を意識した設定だった」と認めており、登場以前から伏線が張られていたことがわかります。

さらに、白心上人のキャラクターデザインには、他作品との関連も見られます。たとえば、『とある魔術の禁書目録』に登場する「僧正」というキャラクターのビジュアルモチーフになったという説があり、白心上人の影響力が他作品にまで波及しているのは興味深い事実です。

アニメ版では、彼に関連した「白心上人のわらべ歌」が登場し、白霊山周辺の子供たちが歌うという形で演出されています。この歌は、「綺麗は汚い、汚いは綺麗」といった逆説的な表現で構成されており、彼の心の葛藤や内面の苦しみを象徴していると解釈されています。ちなみにこの歌はアニメオリジナルで、原作には登場しません。

このように、白心上人には設定・演出ともに多層的な工夫が施されており、単なる登場キャラの域を超えた「作品の核」としての役割を担っていることがわかります。作者のこだわりが随所に感じられる、非常に完成度の高いキャラクターだと言えるでしょう。

裏話まで知ると、ますます好きになってまうわ~

白心上人の声優は誰?

白心上人の声優は誰?

白心上人の声優を務めたのは、松岡文雄(まつおか ふみお)さんです。声優歴の長いベテランであり、落ち着いた低音と重厚な演技力が持ち味の方です。白心上人というキャラクターは、聖人としての威厳と、心の奥底にある苦悩の両面を持ち合わせており、その複雑な感情を表現するには相応の演技力が求められます。松岡さんの演技は、まさにこの役柄にふさわしく、キャラクターに深みを与えています。

アニメ『犬夜叉』における白心上人の登場回は、物語後半にあたる緊張感のある場面が多く、彼の声が作品全体の空気を引き締める重要な要素となっています。特に、桔梗との対話シーンでは、心の揺れを丁寧に演じ分けており、視聴者の印象にも強く残る場面となりました。

また、白心上人は静的な存在である即身仏でありながら、法力を行使したり、空間転移を行ったりと、動きのあるキャラクターでもあります。そのため、声だけで威圧感や超越的な存在感を演出する必要がありました。松岡さんの声は、その課題にしっかり応えており、静と動のバランスが非常に優れています。

松岡文雄さんは他作品ではナレーションや長老役、軍人役なども多く演じており、品格や重厚感のある人物像に定評があります。白心上人のようなキャラクターにとって、そのような声質と経験は非常に相性が良いと言えるでしょう。

初めてアニメを視聴する方でも、彼の声に耳を傾ければ、白心上人という人物がただの“敵”ではなく、深い背景を持った人間味あるキャラクターだと感じるはずです。声優の力がキャラクターの印象にどれほど影響を与えるかを実感できる、好例とも言えるでしょう。


犬夜叉に登場する即身仏の歌とは

犬夜叉に登場する即身仏の歌とは

『犬夜叉』のアニメでは、白心上人にまつわるエピソードの中で、非常に印象的な「わらべ歌」が登場します。この歌は、白霊山周辺の子どもたちによって歌い継がれているもので、白心上人の存在と彼にまつわる伝説がいかに深く地域に根付いているかを象徴しています。

歌詞の内容は、「綺麗は汚い、汚いは綺麗」「生きるは死ぬる、死ぬるは生きる」といった、一見すると矛盾した表現が繰り返されます。これは単なる言葉遊びではなく、白心上人の抱えていた苦悩や、彼の存在そのものが持つ“聖と邪の交差”を暗示していると考えられます。

例えば、「綺麗=善、汚い=悪」という一般的な価値観に対して、あえてその境界を曖昧にするような表現を取り入れることで、白心上人が持っていた“苦悩する聖人”としてのイメージを強調しているのです。このような歌詞は、彼が人々に尽くしながらも、最期には理解されず、自己嫌悪に陥ってしまったという背景とも深く結びついています。

この歌はアニメオリジナルであり、原作漫画には登場しません。そのため、初めて耳にする視聴者にとっては、どこか不気味でありながらも哀しげな雰囲気を感じさせ、白霊山という場所の神秘性や白心上人の異質な存在感を高める効果があります。

また、この歌はただのBGMとして流れるのではなく、物語の中で桔梗や子どもたちが実際に口ずさむことで、より一層現実味を持って視聴者の記憶に残ります。特に、白心上人が自身の哀しみを語る場面や、過去の回想シーンと組み合わさることで、その詩的な響きが胸に迫ってくるのです。

このように、「犬夜叉に登場する即身仏の歌」は単なる演出以上の意味を持っており、白心上人というキャラクターの核心に迫る重要な要素のひとつといえるでしょう。歌詞の内容にも注目して物語を読み解くと、キャラクターへの理解がより深まるかもしれません。

この歌、ちょっと切なくて胸にしみるわぁ~

犬夜叉:即身仏として登場する白心上人の要点まとめ

  • 白心上人は生きたまま仏となった即身仏である
  • 死後も魂と自我を保ち、現世で強大な法力を使う
  • 「聖なる結界」は妖怪や邪心を完全に排除する力を持つ
  • 桔梗や殺生丸でさえ白霊山の結界を破れなかった
  • 原作では26巻10話〜28巻4話に登場する
  • アニメ初登場は第112話の名前のみ、姿は113話から
  • 最終的に桔梗との対話で心の闇を癒され成仏する
  • 白霊山は出羽三山のような東北の霊場がモデルとされる
  • 白心上人の声優は重厚な演技が持ち味の松岡文雄
  • 独鈷を使った遠隔攻撃や空間転移の術を使いこなす
  • 天眼通により広範囲の状況を把握できる能力を持つ
  • 戦闘力だけでなく精神的象徴としての意味も大きい
  • 奈落に心の隙を突かれ、一時的に協力することとなる
  • アニメで流れる童歌は白心上人の苦悩を象徴している
  • 作者によると法力は五段階評価で「七」に相当する
【犬夜叉】即身仏の正体とは?最強?白心上人の力と悲しき過去と「わらべ歌」

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