【BORUTO】うずまきナルト死亡は本当？衝撃の62話の真相と封印された理由を徹底解説

大人気漫画『BORUTO-ボルト-』をめぐり、「うずまきナルトが死亡したのではないか」という噂がファンの間で広まっています。

特にアニメのボルト62話で見られた衝撃的な死亡（ピンチ）シーンや、長年の相棒であったクラマの消滅は、多くの読者に衝撃を与えました。

物語の鍵を握る大筒木一族との熾烈な戦いの行方とともに、主人公の父であるナルトの安否が気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ナルトの死亡説の真相について、これまでの物語を振り返りながら詳しく解説していきます。

「うずまきナルト死亡」は本当？噂の出所を解説

うずまきナルトほどのキャラクターに浮上した死亡説。それは単なる憶測ではなく、作中の様々な描写が根拠となっています。ここでは、なぜ多くのファンが「ナルトは死亡した」と考えたのか、その具体的な出所を深く掘り下げていきます。

BORUTO冒頭でカワキが放った一言

『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』第1期最終回を見た後で、第1話冒頭のシーンを振り返ってみる。#BORUTO #ボルト#NARUTO #ナルト#tvtokyo pic.twitter.com/Zw6EUUBfdC

— “嘲笑のひよこ” すすき (@susuki_Mk2) March 26, 2023

うずまきナルトの死亡説が広まる最大の、そして最初のきっかけとなったのは、続編である『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』の記念すべき第1話冒頭シーンです。

物語は平和な日常からではなく、数年後の未来、完全に崩壊し瓦礫の山と化した木の葉隠れの里から始まります。そこで額に傷のある成長した主人公ボルトと、謎の青年カワキが、無残に破壊された火影岩の上で対峙していました。この衝撃的なオープニングの中で、カワキはボルトに対し、決定的な一言を放ちます。

「お前も七代目と同じ所へ送ってやるよ… ボルト」

七代目火影とは、もちろんうずまきナルトを指します。この不吉なセリフと、里の壊滅的な状況から、ほとんどの読者や視聴者は「同じ所」とは「あの世」を意味し、ナルトはすでにカワキの手によって殺害されたのだと解釈しました。前作の主人公であり、忍界の英雄であるナルトが、物語の開始時点ですでに故人であるという可能性が示されたことで、ファンのコミュニティには激震が走りました。

さらに、このシーンに続くボルト自身の「最初のほんの少しは、俺と父ちゃんの物語だ」という内省的なモノローグも、死亡説を補強する一因となりました。このセリフは、物語の序盤でナルトとの関係性が終わり、つまりナルトが早期に退場することを示唆しているのではないかと捉えられたのです。この冒頭数ページの演出だけで、ナルトの死は避けられない運命であるという印象が強く植え付けられました。

話題になったアニメ「ボルト」62話の展開

ナルト死亡説を単なる憶測から、より現実味のあるものへと変えたターニングポイントが、アニメ『BORUTO-ボルト-』の第62話「大筒木、襲来!!」です。このエピソードは、劇場版『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』のクライマックスをアニメで再構成したもので、多くの視聴者に衝撃を与えました。

物語の舞台は、平和の象徴として開催されていた木の葉隠れの里の中忍試験。そこに突如として現れたのが、大筒木一族のモモシキとキンシキです。彼らの目的は、第四次忍界大戦の黒幕であった大筒木カグヤの調査と、ナルトの中に宿る莫大なチャクラの塊である九尾を回収することでした。

モモシキは圧倒的な力で試験会場を蹂躙し、五影が集結していてもなお、その猛威を止めることはできません。里ごと全てを消し去るほどの巨大な尾獣玉級の術を放った際、ナルトは七代目火影として里の民を守るため、迷わずその前に立ちはだかります。九喇嘛（クラマ）のチャクラを最大限に解放し、里全体を覆うほどの巨大な防壁で攻撃を受け止めるという、壮絶な自己犠牲的行動に出ました。この英雄的ながらも無謀に見える行動が、ナルト死亡説に強い信憑性を与えることになったのです。

ナルトの死亡（ピンチ）シーンの詳細

前述の通り、アニメ62話で描かれたシーンは、ナルトが直接的に死亡する描写ではありません。しかし、視聴者の心に「死」を強く刻み込むには十分すぎるほどの、巧みな演出がなされていました。

モモシキの絶大な攻撃を、ナルトは自身のチャクラと生命力を削りながら防ぎきります。しかし、その代償は大きく、凄まじい大爆発の中心でナルトの姿は完全に消え、生死不明のまま大筒木一族によって異空間へと連れ去られてしまいました。この一連の流れは、かつてナルトの父である四代目火影・波風ミナトが、九尾の口寄せから里を守るために自らの命を犠牲にした英雄的な最期を彷彿とさせます。親子二代にわたる自己犠牲の物語として、多くのファンの胸を打ちました。

特にこのシーンを印象深くしたのは、アニメ版で追加されたオリジナル描写です。爆発の瞬間、ナルトの温かいチャクラが息子のボルトの中に流れ込み、それまで反発ばかりしていたボルトが、初めて父の偉大さ、そして家族への深い愛情を肌で感じるのです。この「想いを託す」かのような演出は、感動的な場面であると同時に、ファンにとってはナルトの死亡フラグが確定した瞬間として受け取られました。このエピソード以降、ナルト死亡説はファンの間でさらに根強く、そして悲壮感をもって語られるようになっていきました。

大筒木一族との戦いが招いたナルトの危機

ナルトが何度も命の危機に瀕する根底には、常に強大な敵である「大筒木一族」の存在があります。彼らは、忍の歴史そのものに関わる、規格外の脅威です。

チャクラの始祖と呼ばれる脅威

大筒木一族は、かつて第四次忍界大戦でナルトたちが死闘を繰り広げたラスボス・大筒木カグヤに連なる一族です。「チャクラの始祖」とも呼ばれ、星々を渡り歩き、その星に神樹を根付かせて生命エネルギーを根こそぎ吸い上げ、「チャクラの実」として食らうことで進化と不老不死を繰り返す、いわば宇宙規模の捕食者です。

『BORUTO』では、この大筒木一族が本格的に物語の敵として登場します。カグヤを追って地球に現れたモモシキ、キンシキ、ウラシキ。そして、謎の組織「殻」を内側から支配し、完璧な器を求めて暗躍した大筒木イッシキ。彼らの力は、忍界最強と言われるナルトやサスケですら単独では到底及ばないレベルであり、二人が共闘してようやく互角以上に戦えるかどうかという、まさに絶望的な強さを誇ります。

避けられぬ因縁

ナルト自身が、カグヤの息子であり六道仙人の弟・大筒木アシュラの転生者であるという事実は、この戦いが単なる侵略者との攻防ではなく、太古から続く因縁の清算であることを示しています。この終わりの見えない強敵との宿命的な戦いが、ナルトの命を常に危険に晒し、いつ命を落としてもおかしくないという緊張感を物語に与え続けているのです。

相棒クラマの消滅とバリオンモード

ナルト死亡説に、ほぼ確定的な終止符を打ったかのように思われた出来事が、大筒木イッシキとの戦いで見せた究極の形態と、そのあまりにも悲しい結末です。

イッシキの、あらゆるものを縮小し、時を止めた空間から物体を召喚するという圧倒的な能力の前に、ナルトとサスケは為す術なく追い詰められます。万策尽きたその時、ナルトの体内にいる相棒・九喇嘛（クラマ）は、最後の切り札として、命と引き換えに絶大な力を得る究極のモードを提案します。それが「重粒子（バリオン）モード」でした。

このモードは、ナルトとクラマ、二人のチャクラを原子核レベルで融合させ、全く新しいエネルギーを生み出すというもので、これまでのどの形態とも比較にならないほどの身体能力の向上をもたらします。しかし、その代償は術者の命が尽きるまでチャクラを消費し続けるという、まさに最後の手段でした。ナルトは火影としての覚悟を決め、この力でイッシキの寿命を劇的に削り、勝利への道筋をつけます。

戦いの後、ナルトは自らの死を静かに受け入れようとしますが、精神世界でクラマから告げられたのは衝撃の事実でした。実は、消費されていたのはナルトの命ではなく、クラマ自身の命だったのです。ナルトを死なせたくない一心で、クラマは嘘をついていました。ナルトが生まれた瞬間からずっと共にいた相棒との突然の別れは、ナルトから最大の力の源を奪い去りました。この出来事により、ナルトは大幅に弱体化し、今後の戦いで命を落とすリスクが格段に高まったと、多くのファンが絶望にも似た気持ちで受け止めたのです。

うずまきナルト死亡は誤解！封印の真相を解説

ナルト死亡説について様々な角度から見てきましたが、ここで明確な結論を述べます。数々の死亡フラグや絶望的な状況があったものの、現時点（2025年9月）でうずまきナルトは死亡していません。彼の身に実際に起きたのは、「死」という不可逆的な結末ではなく、「封印」という、未来に希望を残す一時的な退場です。

死亡説の根拠	真相
カワキのセリフ「七代目と同じ所へ」	「あの世」ではなく「時間の流れない特殊な異空間」を指していた
62話での自己犠牲シーン	死亡はせず、大筒木一族によって異空間へ一時的に連れ去られただけだった
相棒クラマの消滅	ナルト自身の命は無事だったが、戦力的には大幅に弱体化した

カワキの神術「大黒天」で異空間へ

ナルトは死亡したのではなく、彼を深く敬愛するカワキの手によって、異空間に封印されたのが物語の真相です。この事実は、原作コミックスの第77話から第78話にかけて描かれました。

大筒木イッシキとの壮絶な戦いの後、カワキは「ナルトを守る」という強い意志から、科学者アマドの協力を得て、かつて自身に刻まれた「楔（カーマ）」を再発動させ、イッシキの力を自らのものとしました。その結果、イッシキが持っていた特異な瞳術「少名毘古那（スクナヒコナ）」と、それと対になる神術「大黒天（だいこくてん）」を行使できるようになります。

「大黒天」は、時間の流れが存在しない特殊な異空間に、自身が「少名毘古那」で極小サイズにした物体を格納し、好きな時に元のサイズで取り出すことができるという、非常に強力で応用範囲の広い能力です。カワキはこの能力を使い、彼の計画を止めようとしたナルトと、その場に偶然居合わせた妻のヒナタを同時に異空間へと転送し、閉じ込めてしまいました。

この空間内では、前述の通り時間が流れないため、老化することも、空腹で餓死することもないとカワキ自身が語っています。つまり、二人は命を奪われたのではなく、時間が完全に停止した空間で、いわば仮死状態のような形で眠り続けているのです。これが、物語冒頭でカワキが言った「七代目と同じ所へ送ってやる」というセリフの、衝撃的ながらも希望を残す本当の意味であったと考えられます。

カワキがナルトを封印した本当の理由

カワキが、敬愛してやまないナルトを封印するという、一見すると矛盾した驚きの行動に出た理由は、彼なりのナルトへの歪んだ愛情と、過剰なまでの守護欲が暴走した結果です。

異常なまでの執着心

幼い頃から実の父に虐待され、その後も大筒木イッシキの「器」として過酷な運命を強いられてきたカワキにとって、自分を本当の家族のように無条件の愛で受け入れ、救ってくれたナルトは、単なる恩人ではありません。彼は師であり、理想の父であり、そして何よりも優先されるべき絶対的な存在、いわば「神」のような対象です。そのため、カワキの行動原理の中心は常に「うずまきナルトの命の安全」を確保することにあります。

カワキが恐れる最大の脅威

そんなカワキが最も恐れているのは、ナルトの息子であり、自身の義兄弟でもあるボルトの体内に寄生している大筒木モモシキの存在です。いつの日かモモシキがボルトの意識を完全に奪い、その力でナルトに危害を加えるのではないかと、彼は常に危惧していました。この最悪のシナリオを回避するため、カワキは大筒木という脅威を根絶するという目的を掲げ、その手段として「ボルトを殺害する」という、あまりにも非情で独善的な決断を下します。

しかし、ナルトが親友の息子であり、家族同然のボルトの殺害を認めるはずがありません。そこでカワキは、自らの計画の最大の障害となるナルトを、誰の手も届かない、絶対に安全な場所、つまり「大黒天」の異空間へ封印するという苦肉の策を選んだのです。これはナルトを傷つけたいのではなく、「ナルトを守る」という大義のためには、たとえナルト本人にどれほど恨まれようとも、彼の自由さえ奪うことを厭わないという、カワキの危険な愛情の表れでした。

封印されたナルトとヒナタの現在の状態

ナルトとヒナタがカワキによって封印されてから、物語の時間は一気に3年が経過し、物語は第二部である『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』へと突入しています。

時間の止まった空間での眠り

前述の通り、二人が閉じ込められているのは時間の流れない異空間です。そのため、外界で3年の月日が流れても、彼らは封印された時の姿のまま、一切年を取ることなく、静かに眠り続けています。作中では、カワキが時折、異空間の内部をモニターのようなもので確認し、二人が無事であることを確かめている描写があります。したがって、彼らの生命に別状がないことは間違いありません。

残された家族と里の状況

一方で、地上では大きな変化が起きています。カワキは、大筒木エイダの能力「全能」を利用して、「ボルトが七代目火影を殺害した裏切り者」であり、「カワキこそが火影の息子である」と、一部の人間を除く全世界の人々の認識を書き換えてしまいました。これにより、ボルトは故郷を追われる身となります。

ナルトとヒナタの娘であるヒマワリは、この偽りの記憶に影響されつつも、心の奥底で父と母の生存を強く信じています。そして最新の展開では、かつてナルトの中にいたクラマのチャクラの一部が、ヒマワリの中に宿っていることが判明し、彼女が物語の新たな鍵を握る存在として注目されています。

また、七代目火影が不在となった木の葉隠れの里では、ナルトの右腕として信頼されてきた奈良シカマルが、苦悩しながらも暫定的に「八代目火影」として里の舵取りを担っている状況です。

BORUTO第2部での復活の可能性は？

物語の最重要人物の一人であり、前作の主人公でもあるナルトが、このまま封印された状態で物語が完結するとは考えにくく、今後の展開で復活する可能性は非常に高いと言えるでしょう。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。

復活の鍵を握る要素

復活後の大きな課題

ただし、仮にナルトが封印から解放されたとしても、大きな課題が残ります。それは、相棒であるクラマを失ったことによる大幅な戦力ダウンです。第二部で敵として立ちはだかる、十尾から分裂した自我を持つ存在「神樹」たちは、かつてのイッシキをも凌駕する強さを持つとされています。クラマの力を失ったナルトが、この新たな脅威とどう渡り合っていくのかが、今後の物語の大きな焦点となります。仙人モードや持ち前の膨大なチャクラ量は健在ですが、以前のような規格外の戦闘能力は期待できないかもしれません。3年間のブランクが戦闘勘にどう影響するかも懸念点です。

作者の発言から考察する今後の展開

ナルトの今後を占う上で、物語の生みの親である原作者・岸本斉史氏の発言も無視することはできません。これは、物語のテーマそのものに関わる重要な視点を提供してくれます。

岸本氏は、『BORUTO』の制作が本格的に始まるにあたり、過去のインタビューや対談で「『NARUTO-ナルト-』からずっといるキャラクターが死んでもいいと思っている」という旨の発言をしたことがあります。この発言は、文字通り受け取れば衝撃的ですが、その真意は「息子の世代の物語を本当に面白くするためなら、前作のキャラクターという“聖域”に縛られる必要はない」という、クリエイターとしての強い覚悟を示した言葉だと考えられます。

この発言が、ナルトやサスケといった伝説的なキャラクターの死亡フラグとしてファンの間で長らく捉えられ、物語に常に緊張感を与えてきました。

現時点において、ナルトは「死亡」という最も取り返しのつかない形ではなく、「封印」という形で一時的に物語の第一線から退いています。これは、ナルトを殺すことなく物語の中心から外し、ボルトたち新世代のキャラクターにスポットライトを当てるための、非常に巧みなストーリーテリングであると分析できます。ナルトの不在は、ボルトの成長を促し、残された仲間たちの絆を試すための重要な装置として機能しているのです。

封印から解放された先に、本当に命を落とすような悲劇が待っている可能性もゼロではありませんが、「世代交代」という大きなテーマの中で、ナルトがどのような役割を果たしていくのか、その答えが示される時が、物語のクライマックスの一つとなるでしょう。

【総まとめ】うずまきナルト死亡の噂に関する最終的な答え