【ヒロアカ】緑谷出久(デク)の闇堕ちを徹底解説!アニメの何話?理由や復活、黒デクとは?

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【ヒロアカ】緑谷出久(デク)の闇堕ちを徹底解説!アニメの何話?理由や復活、黒デクとは?
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僕のヒーローアカデミア』の主人公、緑谷出久が経験した通称「闇堕ち」について、多くのファンが関心を寄せています。彼の心優しき性格とは裏腹の、痛々しくも悲壮な姿は物語に大きな衝撃を与えました。

この記事では、衝撃的な闇堕ちシーンの具体的な描写や、なぜ彼がそのような状態に至ったのか、その理由を深く掘り下げて解説します。

また、物語のどのタイミング、つまり漫画やアニメの何話で描かれているのかを明確にし、その後の闇落ち回避までの経緯にも触れていきます。

さらに、この時期の象徴である黒デクという通称や、その人気の高さを物語るイラスト、そして完成度の高いフィギュアといった関連情報まで、網羅的に紹介することで、緑谷出久の闇堕ちに関するあらゆる疑問にお答えします。

この記事でわかること
  • 緑谷出久が闇堕ちした具体的な理由と経緯
  • 闇堕ち姿「黒デク」の詳細な外見と装備
  • 漫画やアニメで闇堕ちシーンが登場する話数
  • 闇堕ち状態からの復活とクラスメイトの絆
目次

緑谷出久の闇堕ちとは?その経緯を解説

  • 衝撃的な闇堕ちシーンの描写とは
  • いつから?漫画・アニメの何話で見れるか
  • 闇堕ちしたのなぜ?考察される3つの理由
  • 闇落ち回避へ、A組の仲間たちの活躍
  • 爆豪の謝罪とクラスメイトの絆

衝撃的な闇堕ちシーンの描写とは

緑谷出久の「闇堕ち」とは、彼がヴィランに堕落したわけではなく、心身ともに極限まで追い詰められた結果、ヒーローとは到底思えない異様な姿へと変貌してしまった状態を指します。この状態は、彼のヒーローとしての在り方を根底から問い直す、物語の重要な転換点となりました。

この時期の彼は、休む間もなくヴィランとの戦いを続けたことで、全身がおびただしい数の傷と乾いた血、そして泥にまみれていました。ヒーローコスチュームは至る所が擦り切れ、その原型を留めていません。特に象徴的なのは、かつてオールマイトへの憧れを込めてデザインされた笑顔を模したマスクです。このマスクは激しい戦闘で無惨に削り取られ、フードのほつれと相まって、まるで苦痛に咆哮を上げる怪物のような、恐ろしくも悲しい表情を浮かべていました。

彼の周囲には、常に個性「黒鞭」から放たれる黒いエネルギーが不気味に渦巻き、「危機感知」の個性が絶えず彼に警告を送り続けるため、その目には疲労と警戒の色が濃く浮かびます。こうした近寄りがたい雰囲気は、一般市民からヴィランと見間違えられたり、「とてもヒーローには見えない」と恐怖の対象として噂されたりするほどでした。

しかし、この痛々しい外見とは裏腹に、彼の内面にはどこまでも純粋なヒーローとしての想いが秘められています。誰も傷つけたくない、大切な人々を危険から遠ざけたい、その一心で全ての重圧を一人で背負い込もうとした結果が、この悲壮な姿だったのです。要するに、彼の闇堕ちは、自己犠牲の精神が極限に達した姿であり、彼のヒーローとしての純粋さが招いた悲劇とも考えられます。

うわぁ…見た目はめっちゃ痛々しいけど、これも全部誰かを守るためやったんやもんな。その心意気、ほんまもんのヒーローやで!

いつから?漫画・アニメの何話で見れるか

「闇堕ち(黒デク)」いつから?漫画・アニメの何話で見れるか
引用元:Amazon

緑谷出久の闇堕ちと、そこからの復活に至る一連の物語は、原作漫画とテレビアニメの双方で非常に丁寧に描かれています。ファンからは「黒いヒーロー編」とも呼ばれるこのエピソードは、物語の最終章における重要なターニングポイントであり、多くの読者・視聴者に強い印象を残しました。

これから物語を追う方や、該当シーンをもう一度見返したい方のために、具体的な話数を以下にまとめます。

メディア該当範囲(目安)
漫画31巻 第306話 ~ 33巻 第327話
アニメ第6期 第18話(通算131話)~ 第25話(通算138話)

漫画での描写

原作漫画では、超常解放戦線との全面戦争が一段落し、デクがクラスメイトに手紙を残して雄英高校を去る決意をする第306話「終章開幕」から、この重い物語が始まります。その後、孤独な戦いを経て、最終的にA組の仲間たちによって雄英に連れ戻され、避難民の前で麗日お茶子が感動的な演説を行う第325話あたりまでが、この一連のエピソードに該当します。

アニメでの描写

テレビアニメでは、2023年3月まで放送された第6期の終盤、第18話(通算131話)「緑谷出久と死柄木弔」の終盤からデクの離脱が描かれ始め、最終話である第25話(通算138話)「つながるつながる」で仲間たちとの再会と和解が描かれ、このエピソードは締めくくられました。原作の鬼気迫る雰囲気が、制作会社ボンズによる迫力の作画と、主人公・緑谷出久を演じる声優・山下大輝さんの魂のこもった熱演によって見事に映像化されています。

なお、2024年5月から放送が開始されたアニメ第7期は、この直後の物語からスタートしており、各動画配信サービス(DMM TV、U-NEXT、Huluなど)では第6期を含む過去シリーズも視聴可能ですので、続けてご覧になることをお勧めします。

ここ見とけばバッチリやで!漫画もアニメも、どっちから見てもグッとくるから、ティッシュの準備は忘れんときや〜。

闇堕ちしたのなぜ?考察される3つの理由

デクが闇堕ちしたのなぜ?考察される3つの理由
引用元:Amazon

心優しく、常に仲間を思いやってきた緑谷出久が、なぜ自ら孤独を選び、心身をすり減らすほどの極限状態に身を置くことになったのでしょうか。その背景には、単一の理由ではなく、彼の性格、背負った宿命、そして崩壊寸前の社会状況という、三つの大きな要因が複雑に絡み合っていました。

①仲間を巻き込みたくないという強すぎる責任感

最も根源的な理由は、デクが持つ並外れて強い責任感と自己犠牲の精神にあります。彼は、宿敵オール・フォー・ワン(AFO)とその後継者である死柄木弔の真の狙いが、自身の持つ個性「ワン・フォー・オール(OFA)」であるという事実を重く受け止めていました。

このため、「自分が雄英高校に留まれば、大切なクラスメイトや教師、さらには避難している一般市民までAFOの脅威に晒してしまう」という結論に至ります。彼にとって、仲間が自分のせいで傷つくことは、何よりも耐え難い苦痛でした。無個性だった頃から「誰かを救ける」ことに誰よりもこだわってきた彼だからこそ、他人を危険から遠ざけるために自分自身を犠牲にするという選択肢しか考えられなかったのです。これは、彼のヒーローとしての最大の長所が、同時に最大の危うさとして表出した瞬間でした。

②個性「危機感知」による絶え間ない精神的消耗

OFAの歴代継承者から受け継いだ六つの個性の一つ、「危機感知」も、彼を肉体的・精神的に追い詰めた大きな要因です。この個性は、周囲に存在する危機や敵意を、鋭い頭痛として本人に強制的に知らせる能力を持ちます。

当時の日本社会は、タルタロスをはじめとする各地の刑務所から脱獄した1万人以上のヴィランが野に放たれ、秩序が崩壊していました。そのため、デクがどこにいても、彼の頭の中では「危機感知」の警報が鳴り止むことはありませんでした。食事や睡眠といった、人間にとって最低限必要な休息の時間でさえ、この能力は彼に安らぎを与えなかったのです。絶え間ない危機信号と頭痛による極度の睡眠不足とストレスが、彼の冷静な判断力と思考力を徐々に奪っていきました。

③ヒーロー社会の崩壊と孤独な戦い

全面戦争による甚大な被害と、No.1ヒーロー・エンデヴァーの過去を暴いた荼毘の告発は、人々のヒーローに対する信頼を根底から覆しました。多くのプロヒーローが殉職、あるいは世間からの激しい非難に耐えかねてヒーロー活動を辞めていく中、社会を守るシステムは事実上機能不全に陥ります。

このような状況下で、デクはエンデヴァー、ホークス、ベストジーニストといったトップヒーローたちと連携体制を敷いていました。しかし、AFO本人を誘き出すための「囮」という危険な役割を担っていたため、実質的にはほとんどの時間を単独で行動せざるを得ませんでした。救助した市民から感謝されるどころか、その異様な見た目からヴィランと間違われ、恐怖の対象として扱われることも少なくありません。終わりの見えない孤独な戦いと、誰からも理解されない絶望的な状況が、彼の心を徐々に、しかし確実に摩耗させていったのです。

なるほどなぁ、こんだけ重なったらそら一人で抱え込んでもうてもしゃあないわ。ほんま、よう頑張ったと思うで。

闇落ち回避へ、A組の仲間たちの活躍

身も心も限界を迎え、かつて最も尊敬した師であるオールマイトの声さえ届かなくなるほど孤立してしまったデク。この絶望的な状況から彼を救い出したのは、他の誰でもない、彼を心の底から心配し、必死に追いかけてきた雄英高校1年A組のクラスメイトたちでした。

デクが雄英を去る際に残した手紙で全ての真実を知ったA組の面々は、「彼を一人にしてはいけない」という強い想いで一致団結します。彼らは、デクの行動をある程度予測していたエンデヴァーたちプロヒーローの協力を得て、GPS情報を基にデクの現在地を特定。市民を操るヴィランとの戦闘で疲弊しきっていたデクのもとへ、ついに駆けつけました。

デクは「皆を巻き込みたくない」という一心で、再び彼らを突き放し、その場から逃走しようとします。しかし、A組の仲間たちは決して諦めませんでした。これまで数々の困難を共に乗り越えてきた彼らの連携は、もはや学生のレベルを超えています。轟焦凍の氷結、麗日お茶子の無重力、瀬呂範太のテープ、耳郎響香の索敵能力といった各々の個性を完璧に組み合わせ、全速力で逃げるデクの動きを封じにかかります。

そして、この救出劇のクライマックスで決定的な役割を果たしたのが、A組の委員長である飯田天哉です。彼は自身の個性「エンジン」を最大出力で稼働させ、音速に迫るほどのスピードでデクに追いつき、その手を力強く掴みました。これは、誰よりも速く先に行こうとするデクと「同じ歩調で隣を走る」という、クラスメイト全員の想いを象徴する感動的なシーンです。彼らは「君一人がオールマイトになる必要はない」「皆で戦えば、オールマイトの力を超えることだってできる」と、一人で全てを背負い込もうとするデクに必死の説得を試み、その固く閉ざされた心を少しずつ溶かしていきました。

組の仲間、ほんま最高やん!みんなで助けに行くって、これぞヒーローっちゅうもんやろ!ええチームやなぁ、ホンマ!

爆豪の謝罪とクラスメイトの絆

1年A組の仲間たちによる必死の説得の中でも、緑谷出久の心を最終的に解放し、救い出したのは、彼の幼馴染であり、最も複雑な関係にあったライバル、爆豪勝己の魂の言葉でした。

クラスメイトたちに囲まれ、もはや逃げる気力さえ失いながらも、彼らが差し伸べる手を取ることを頑なに拒むデク。そんな彼に対し、爆豪はこれまで決して他人に見せることのなかった、弱く、脆い、ありのままの自分を晒け出します。

彼は、プライドの高い自身をかなぐり捨て、クラスメイト全員が見守る前で、デクに対する長年の複雑な感情を吐露しました。幼い頃から無個性のデクを見下してきたこと。自分にはない「誰かを救けようとする」デクのひたむきな強さを心の底では認めながらも、それを素直に受け入れたくなかったこと。だからこそ、彼を「デク(木偶の坊)」と呼び、いじめ、遠ざけることで自分の優位性を保とうとしてきたこと。そして、雄英高校に入ってから何一つ思い通りにいかず、本当の意味で「夢見がちなヒーロー気取り」だったのは自分の方だったと、とうの昔に気づいていたこと。

これら全てを涙ながらに語った後、爆豪は深く頭を下げ、「今まで……ごめん」と、心からの謝罪を口にしたのです。

この言葉は、デクにとって単なる謝罪以上の、計り知れない意味を持っていました。それは、オールマイトという偉大すぎる象徴の影を追い、自分自身を見失いかけていた彼に、「オールマイトになれなくても、ありのままの緑谷出久でいいんだ」と肯定してくれる、最高のメッセージでした。

自分が決して孤独ではなかったこと、そして自分の歩んできた道が決して間違いではなかったことに気づいたデクは、張り詰めていた緊張の糸が切れたかのように、その場で意識を失います。爆豪の腕に静かに倒れ込むデクの姿は、長年にわたる二人の歪んだ関係性が終わりを告げ、真の意味で互いを認め合う「最高のライバル」として、新たな一歩を踏み出した瞬間を物語っていました。

かっちゃんのあの謝罪はアカン…涙腺に直撃や!長年の想いが溢れてて、こっちまで泣けてまうわ。最高のライバルやんか!

麗日お茶子の主張

麗日お茶子の主張とは、心身ともに疲弊しきった緑谷出久が雄英高校へ帰還した際、彼の受け入れを拒絶する避難民たちに対して、拡声器を手に訴えかけた感動的な演説を指します。この行動は、デク本人だけでなく、疑心暗鬼に陥っていた人々の心をも救い、物語全体の流れを決定づける重要な転換点となりました。

なぜ主張する必要があったのか

前述の通り、1年A組の仲間たちの尽力により、孤独な戦いを続けていたデクは雄英高校へと連れ戻されました。しかし、そこで彼らを待っていたのは、温かい歓迎ではなく、避難民たちからの厳しい拒絶の声でした。デクが持つ特別な力がヴィランの親玉であるオール・フォー・ワンの標的であるという噂はすでに広まっており、人々は「彼がいると、ここも襲撃されるのではないか」という恐怖に駆られていたのです。

ヒーロー社会への不信感が根深い市民たちの心には、ヒーローや教師たちの言葉も届きません。その光景を目の当たりにしたデクは、やはり自分の居場所はないのだと深く傷つき、再び一人でその場を去ろうとします。この絶望的な状況を打開するために、立ち上がったのが麗日お茶子でした。

心を揺さぶった演説の内容と彼女の成長

彼女はまず、デクをこの場所に連れ戻したのは、他でもない自分たち生徒の意思であることを明確に伝えます。そして、恐怖に顔を歪める人々に対し、今のデクの姿をまっすぐに見てほしいと訴えかけました。

彼女の主張の核は、ヒーローもまた、完璧な超人などではないという点にあります。この想いは、彼女自身のヒーロー観の成長の集大成でした。入学当初、彼女は「お金を稼いで両親を楽させたい」という現実的な目的でヒーローを目指していました。しかし、デクや仲間たちと過ごす中で、彼女は「人を救けたい」という想いを強くしていきます。特に彼女が抱いたのは、「人を救けるために必死に戦う、デクのようなヒーロー自身を救けたい」という感情でした。

その想いは、以前「ヒーローが辛い時 誰がヒーローを守ってあげられるだろう」と自問した彼女なりの答えでもあります。泥と血にまみれたデクの姿は、理想のヒーロー像とはかけ離れているかもしれない、しかしそれは、彼が誰かのために身を削って戦い続けた結果なのだと、涙ながらに語りました。

そして、ヒーローが力を蓄え、心を休ませる場所が必要だと説き、最も象徴的で心を打つ言葉を叫びます。

「ここを彼の!!!!!ヒーローアカデミアでいさせて下さい!!!!!」

この言葉は、雄英高校が単なる避難所ではなく、未熟な若者が成長するための学び舎であることを人々に思い出させました。ヒーローが一方的に市民を守るのではなく、市民もまた傷ついたヒーローを支え、守る。そのような新しい関係性の可能性を示したのです。

主張がもたらした変化と「分断」の克服

この麗日の魂からの叫びは、固く閉ざされていた人々の心を少しずつ溶かしていきました。彼女の演説後、一人の男性避難民が「俺は”客”で ヒーローたちは舞台の上の”演者”だった」と語ります。これは、オールマイトが築いた平和の中で、多くの市民がヒーローの戦いを当事者意識なく「娯楽」のように消費し、ヒーローと市民の間に大きな「分断」が生まれていたことを象徴する言葉です。

麗日の主張は、この分断された両者が初めて互いに歩み寄るきっかけを作りました。市民はヒーローを支える当事者としての意識を持ち始め、ヒーローもまた市民の理解を得て戦うことの重要性を再認識します。

この出来事は、プロヒーロー・ホークスによって「オールマイトが緑谷くんに繋いだ」「緑谷くんをA組が繋いだ」「ウラビティが人々(みんな)と緑谷くんを繋いだ」と語られており、オールマイトから始まった平和への願いが、多くの人々の手を経て繋がれていく、物語の大きな転換点として描かれました。デクに休息と居場所を与えただけでなく、ヒーローと市民が共に未来を築くための、大きな一歩となったのです。

余談:タイトルに隠されたオマージュ

このエピソードのタイトル「未成年の主張」は、1990年代に人気を博したバラエティ番組『学校へ行こう!』の有名コーナーが元ネタであると言われています。学校の屋上から生徒が本音を叫ぶという内容で、お茶子の行動と重なります。

さらに興味深いのは、そのコーナーの元ネタとされる1995年のドラマ『未成年』には、「デク」という愛称の少年が登場する点です。物語の最終盤、主人公が友人であるデクの無実を学校の屋上から訴えるシーンがあり、本作のお茶子とデクの関係性にも通じるものがあり、作者の深いリスペクトが感じられます。

あかん、お茶子ちゃんの言葉、心に響きすぎるわ…。ただの学生やなくて、もう立派なヒーローやんか。この主張でみんなの心が繋がったんやと思うと、ホンマに感動するで。

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緑谷出久の闇堕ち姿「黒デク」の魅力

  • 通称「黒デク」の由来と外見の特徴
  • ボロボロのヒーロースーツと新装備
  • ファンを魅了する黒デクのイラスト
  • 完成度の高い黒デクのフィギュア情報

通称「黒デク」の由来と外見の特徴

「黒デク」とは、前述した闇堕ち状態にある緑谷出久の姿に対して、ファンやコミュニティの間で自然発生的に生まれた通称です。作中においてこの名称がキャラクター名として登場することはありません。しかし、物語の雰囲気を的確に表現していることから、広く受け入れられています。

この通称が公式に認知されるきっかけとなったのは、単行本31巻の巻末に収録された作者・堀越耕平先生による設定ラフ画や、後に発売された公式フィギュアの商品名として「黒デク」という表記が実際に用いられたことでした。これにより、ファン間の愛称であった「黒デク」は、この時期のデクを象徴する言葉として確固たる地位を築くことになります。

その名の通り、全身が黒く見えるのが外見上の最大の特徴です。これはコスチューム本来の色ではなく、ヴィランとの終わりのない連戦で付着した血や泥、そして煤といった汚れによるものです。本来は鮮やかな緑色を基調としたヒーローコスチュームの色がほとんど判別できないほどに黒ずんでいます。

また、彼が放つ雰囲気そのものも、この通称の由来となっています。常に発動状態にある個性「黒鞭」が、黒いエネルギーのオーラのように体を覆い、傷つき破損したマスクから覗く瞳は疲労と警戒心で鋭く光り、まるでダークヒーローやヴィランのような、禍々しくも悲壮なオーラをまとっています。この本来の彼とは真逆の、痛々しくもダークな魅力が、多くのファンを惹きつけてやまない大きな要因となっているようです。

「黒デク」って呼び方、めっちゃしっくりくるわな!ファンのみんなのネーミングセンス、ええ感じやんか!

ボロボロのヒーロースーツと新装備

黒デクが身にまとっているヒーローコスチュームは、正式には「コスチュームε(イプシロン)」と呼ばれています。これは全く新しいモデルというわけではなく、それまでに使用していた「コスチュームγ」や「δ」をベースに、いくつかの新装備を追加したものです。しかし、その姿は原型を留めないほどに変わり果てていました。

極限状態を物語るコスチュームの破損

このコスチュームの最大の特徴は、その凄まじい破損具合です。全面戦争で受けたダメージを補修する時間もないまま、過酷な戦いに身を投じ続けたため、両腕のサポーターや膝当ては擦り切れ、布地は至る所が裂けています。

特に、彼のアイデンティティの一部でもあったオールマイトの笑顔を模したマスクパーツは、見るも無惨に削り取られています。この痛々しい破損が、結果として彼を怪物のような恐ろしい見た目へと変貌させてしまったのです。

受け継がれた意志の象徴「マント」と新装備

首元には、かつての師匠の一人であり、尊敬するプロヒーロー「グラントリノ」から受け継いだ黄色いマントを巻いています。このマントは、彼が多くの人々の意志を背負って戦っていることの象徴です。

腕部には、オールマイトがアメリカの研究者、メリッサ・シールドを介して取り寄せた新装備『ミッドガントレット』を装着しています。これは、劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜』に登場した「フルガントレット」の発展形とも考えられる腕部装甲です。高出力のOFAの衝撃に耐えうる強度と圧縮技術が搭載されており、デクの腕を保護する重要な役割を果たしますが、彼の孤独な戦いを完全に支えきることはできませんでした。

グラントリノのマントに、新装備のガントレット…!男の子の夢が詰まっとるわ!ボロボロやけど、それがまたカッコええねん!

ファンを魅了する黒デクのイラスト

黒デクの姿は、その唯一無二の悲壮美とダークな魅力から、世界中のファンアートの題材として絶大な人気を誇っています。イラスト投稿サイトの「pixiv」や、SNSの「X(旧Twitter)」などで「黒デク」あるいは「#DarkDeku」といったハッシュタグで検索すると、国内外の才能あるファンが描いた、息をのむほど素晴らしいイラストを無数に見つけることができます。

この人気の根源は、彼が内包する魅力的な二面性にあると考えられます。本来は光の象徴であるべきヒーローが、まるでヴィランのようにも見えるダークなビジュアルをまとっているというギャップ。圧倒的な強さの裏に隠された、いつ壊れてもおかしくない精神的な脆さや悲壮感。そして、全てを救うために孤独な戦いを選び、傷つき、ボロボロになっていく姿。これらのドラマチックな要素が、ファンの創作意欲を強く刺激するのです。

実際に投稿されているイラストのテーマや構図は実に多岐にわたります。原作の戦闘シーンを彷彿とさせる、躍動感あふれるアクションを描いたもの。彼の内面に渦巻く葛藤や苦悩、孤独を静かに表現したシリアスでアーティスティックな作品。あるいは、A組の仲間たちに救われ、涙を流す感動的なシーンを描いたものなど、様々な解釈と愛情のこもった視点から、黒デクという存在の魅力が表現されています。

わかる、わかるでぇ〜!あのダークな感じ、描きたなる気持ちめっちゃわかるわ!みんなの愛が詰まったイラスト、見てるだけで楽しいもんな!

完成度の高い黒デクのフィギュア情報

完成度の高い「闇堕ち(黒デク)」のフィギュア情報
引用元:Amazon

黒デクの圧倒的な人気は、イラストなどの二次元の創作だけに留まらず、フィギュアという三次元の立体造形の世界にも大きく及んでいます。彼の鬼気迫る姿と複雑な魅力を、現実世界に顕現させたかのようなハイクオリティなフィギュアが、国内外の様々なメーカーから発売されており、そのいずれもコレクターやファンの間で高い人気を博しています。

例えば、フィギュアメーカーの雄であるコトブキヤから「ARTFX J」シリーズとして発売された「黒デク Dark Deku」は、原作の雰囲気を忠実に再現した躍動感あふれるポージングと、コスチュームのダメージや汚れといった細部までこだわり抜いた緻密な造形で、発売時に大きな話題となりました。

また、BANDAI SPIRITSが展開する「一番くじ」の景品としても、黒デクは複数回フィギュア化されています。「一番くじ 僕のヒーローアカデミア ―正義のかたち―」のA賞などがその代表例で、登場するたびに即座に品薄となり、中古市場でも高値で取引されるほどの人気ぶりです。

さらに、2024年に開催された「堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』原画展 DRAWING SMASH」では、イベント限定の受注生産フィギュアも登場し、ファンの注目を集めました。これらのフィギュアは、黒デクの持つ独特の禍々しい雰囲気、ボロボロになったコスチュームの質感、そして体から溢れ出る「黒鞭」の強力なエフェクトパーツなど、あらゆる点においてこだわり抜いて制作されています。ファンであれば、その芸術的な造形美をぜひ一度、手にとって確かめてみたくなる逸品と言えるでしょう。

フィギュアのクオリティ、えげつないな!これはもう芸術品やんか。部屋に飾ったら、毎日拝んでしまいそうやわ…!

まとめ:緑谷出久の闇堕ちは成長の証

  • 緑谷出久の闇堕ちは本当の悪堕ちではなく、心身が追い詰められた極限状態を指す
  • 仲間や市民をAFOの脅威から守るため、自ら雄英高校を去り孤独な戦いを選んだ
  • 漫画では31巻306話から、アニメでは第6期18話(通算131話)からこの物語が描かれる
  • 主な理由は、強すぎる責任感、個性「危機感知」の精神的負荷、ヒーロー社会の崩壊にある
  • この時期の鬼気迫る姿は、ファンから通称「黒デク」と呼ばれ親しまれている
  • 全身が傷と泥で黒ずみ、ヒーローコスチューム「ε(イプシロン)」はボロボロに破損していた
  • グラントリノから受け継いだマントと、新装備「ミッドガントレット」が外見上の特徴
  • 1年A組のクラスメイト全員が、デクを孤独から救うために必死の説得を試みた
  • 闇落ち回避の最も重要な鍵となったのは、幼馴染である爆豪勝己の心からの謝罪だった
  • 麗日お茶子の演説が避難民の心を動かし、デクは再び雄英に彼の居場所を取り戻した
  • この一連の出来事は、デクが「救けて勝つ」ヒーローとして大きく成長する上で不可欠な試練であった
  • 彼のダークで悲壮感に満ちた姿はファンに強い印象を残し、多くのイラストやフィギュアが制作されている
  • 黒デクの物語は、仲間との絆の尊さと、一人で全てを背負うことの危うさを我々に教えてくれる
  • デクが「最高のヒーロー」になるための道のりにおいて、最も重要で感動的なエピソードの一つと言える
  • 孤独な戦いを経て、彼は真に仲間と協力し、共に困難へ立ち向かうことの意味を学んだ

いやー、ほんまに色々あったけど、この経験があったからこそデクは強うなれたんやな。最高のヒーローへの道、これからも応援せなあかんな!

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