【ヒロアカ】ギガントマキアは死亡した？裏切りによるAFOによる殺処分と最後の活躍

『僕のヒーローアカデミア』において、オール・フォー・ワン（AFO）への絶対的な忠誠心と「歩く災害」と称されるほどの圧倒的な力で、ヒーローと読者に絶望を与えたギガントマキア。

その壮絶な活躍と悲しい最後は、物語に大きな衝撃を残しました。

結論からお伝えすると、ギガントマキアは物語の終盤で死亡しています。

この記事では、多くの読者が抱く「なぜ彼が死んだのか」という疑問に答えるべく、その経緯を徹底的に掘り下げます。

AFOへの裏切りに至った心の動き、心操による洗脳、そして衝撃的な殺処分の真相とは。

マウントレディや切島、芦戸といったヒーローたちとの激闘を振り返りつつ、彼の物語がなぜこのような結末を迎えたのかを詳しく解説していきます。

ギガントマキアの死亡説と圧倒的な活躍

歩く災害とまで言われたマキアの活躍

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— 江尻まや (@mangakashibou) February 6, 2025

ギガントマキアが「歩く災害」とまで呼ばれる理由は、その規格外の戦闘能力と、存在そのものがもたらす破壊規模にあります。彼は単に巨大でパワフルなだけでなく、複数の個性を組み合わせることで、一個人で戦局を覆すほどの戦略的価値を持つ存在でした。

7つの個性が生み出すシナジー

彼の強さの核心は、AFOによって与えられた複数の個性と、それを宿すことが可能な自身の元々の個性の完璧な構成にあります。これらはドクターの監修のもと、戦場で長く活動し続けるという一点に特化して選ばれており、それぞれが互いの能力を高め合う強力なシナジーを生み出していました。

個性名	能力と戦闘への貢献
耐久 (Endurance)	ギガントマキア本来の個性。異常なまでの体力と精神力を与え、複数の個性を改造手術なしに保持することを可能にしています。48時間以上の連続戦闘を可能にするなど、全ての活動の基盤となる個性です。
巨大化 (Gigantification)	感情の高ぶりに応じて体が巨大化します。Mt.レディの最大サイズをも上回る約25m以上に達し、単純な物理攻撃の威力を飛躍的に増大させます。移動するだけで地形を変えるほどの破壊力を持ちます。
痛覚遮断 (Pain Blocker)	肉体的な痛みを感じなくさせます。これにより、どれほどのダメージを負っても怯むことなく、攻撃の手を緩めずに戦闘を継続できます。ただし、ダメージ自体は蓄積されるという弱点も内包していました。
剛筋 (Muscle Augmentation)	全身の筋肉を爆発的に増強し、強靭にします。巨大化した体躯と合わさることで、山を削り、高層ビルを薙ぎ払うほどのパワーと、荼毘の蒼炎にも耐えるほどの防御力を両立させました。
土竜 (Mole)	地中を高速で移動する能力です。爪や顎、背中などを土中潜航に適した形状に変化させることもでき、奇襲や隠密行動を可能にしました。この個性があったため、ヒーローたちは長期間彼の捕捉に失敗しています。
犬 (Dog)	嗅覚と聴覚を犬のように鋭敏にします。広範囲の索敵を可能にし、一度捉えた目標の匂いを頼りに、どれだけ離れていても追跡できました。地中にいても地上の音を察知できるため、奇襲への対応力も非常に高いです。
エネルギー効率 (Energy Saver)	わずかな栄養と水分、そして短時間の睡眠（約3時間）で長時間の活動を可能にします。この個性と「耐久」の組み合わせが、彼を「止まらない災害」たらしめていました。

これらの個性を宿す代償として、彼の知能は著しく低く、自律的な思考はほとんど行いません。そのため、AFOの命令にのみ従う「究極の指示待ち人間」と評されることもありました。しかし、この単純さが逆に、一切の迷いなく命令を遂行する恐るべき実行力につながっていたのです。

全面戦争での進撃

彼の活躍が最も顕著だったのは、ヒーローと超常解放戦線の全面戦争です。ドクターの改造を終えた死柄木からの「おいで」という命令一つで起動した彼は、敵連合のメンバーを背中に乗せ、群訝山荘から蛇腔市へ向けて進撃を開始しました。

その進路に立ちふさがるプロヒーローたちを次々と蹂躙し、和歌山、大阪、京都の市街地を踏み潰しながら突き進む姿は、まさに天災そのものでした。ヒーロー側が総力を挙げて足止めを試みるも、彼の進軍を完全に止めることはできず、蛇腔市への到達を許してしまいます。この一連の行動は、ヒーロー社会に甚大な被害と、拭い去れない恐怖を刻み込みました。

芦戸との中学時代からの因縁とは

ヒロアカ見返し中
今更ながら中学生時に芦戸と切島が出会った大男ってギガントマキアだったんだな！？ pic.twitter.com/Uz5ANoWv8Y

— さーねー (@SaneL880K) March 25, 2025

ギガントマキアという巨大な脅威は、雄英高校ヒーロー科の生徒である芦戸三奈と切島鋭児郎の成長に、皮肉な形で深く関わっています。その原点は、二人がまだ中学生だった頃の出来事にまで遡ります。

当時、友人たちと下校していた芦戸は、道端で不気味なオーラを放つ大男に遭遇します。その男は「スプリンガーの事務所はどこか？」と尋ねましたが、そのあまりの威圧感に誰も答えることができませんでした。苛立った男が力を解放しようとしたその時、芦戸は恐怖を押し殺し、機転を利かせて嘘の方向を指し示し、友人たちを救いました。この時の大男が、後のギガントマキアです。

一方で、その光景を物陰から見ていた切島は、恐怖で足がすくみ、何もできずにいる自分に深く絶望します。友人を守った芦戸の勇気と、自分の不甲斐なさを比較し、ヒーローへの道を諦めかけるほどに打ちのめされました。しかし、この強烈な後悔が、後に彼が憧れのヒーロー「クリムゾンライオット」の言葉を胸に、「漢気」を体現するヒーロー「烈怒頼雄斗（レッドライオット）」として再起する原動力となります。

そして全面戦争の最中、彼らはヒーローとしてギガントマキアと再会します。かつて友人を救った芦戸が、今度は巨大なマキアを前にしてトラウマから動けなくなってしまいました。その彼女を、過去の自分を乗り越えた切島が身を挺して守るのです。この一連の出来事は、ギガントマキアという存在が、意図せずして二人のヒーローの成長と覚悟を促す試練として機能していたことを示しています。恐怖の対象であった存在が、結果的にヒーローとしての魂を鍛え上げるきっかけとなっていたのです。

切島が仕掛けた決死の麻酔薬投与作戦

ギガントマキアの止まらない進撃を前に、ヒーロー側が練り上げた一縷の望み、それが「麻酔薬経口投与作戦」でした。彼の強靭な皮膚には注射針が通らないため、口から直接麻酔薬を流し込み、眠らせるという極めて難易度の高い作戦です。この作戦の成否は、全面戦争の趨勢を左右する重要な鍵を握っていました。

八百万の指揮とヒーローたちの連携

作戦の指揮を託されたのは、個性「創造」を持つ八百万百でした。彼女はミッドナイトからの指示を受け、即座に状況を分析し、大量の麻酔薬と投与に必要な道具を創造します。そして、周囲のヒーロー科生徒たちに的確な指示を出し、作戦を実行に移しました。

B組の骨抜柔造が個性で地面を泥濘化させてマキアの足を止め、Mt.レディがその巨体で動きを封じ込めます。しかし、マキア自身の抵抗と、背中に乗る荼毘やスピナーといった敵連合メンバーの執拗な妨害により、ヒーロー側は次々と負傷し、作戦は頓挫しかけます。

切島の「漢気」が切り拓いた活路

仲間たちが倒れていく絶望的な状況の中、ただ一人、決して心を折らなかったのが切島鋭児郎でした。彼は個性「硬化（アンブレイカブル）」を最大に発動し、敵の攻撃やマキアの暴威に耐え抜きます。そして、中学時代に何もできなかった自分への後悔を振り払うかのように、雄叫びを上げてマキアの足元から巨大な体を駆け上がりました。

彼の目標はただ一つ、マキアの口内に麻酔薬を投げ込むこと。芦戸のトラウマを目の当たりにし、「ここで動かねば漢が廃る」という強い決意が彼を突き動かしました。幾度となく振り落とされそうになりながらも、彼はついにマキアの顎に到達し、渾身の力で麻酔薬の入った瓶を口の中に叩き込むことに成功します。

この切島の英雄的な行動は、作戦成功の唯一の活路を切り拓きました。彼の不屈の「漢気」がなければ、ギガントマキアを一時的にでも弱らせることはできず、被害はさらに拡大していたことは間違いありません。それは、彼が過去の自分を完全に乗り越えた瞬間でもありました。

マウントレディが巨大化して立ち向かう

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— 僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT【公式】 (@heroaca_ui) February 10, 2022

ギガントマキアという規格外の脅威に対し、プロヒーローの中でも特に重要な役割を担ったのが、同じ「巨大化」の個性を持つMt.レディ（岳山優）でした。彼女の存在は、この絶望的な戦いにおいて、物理的な壁となり、そしてヒーローとしての精神的な支柱ともなりました。

デビュー当初の彼女は、メディアへの露出を意識し、手柄を求める自己顕示欲の強い一面が目立ちました。しかし、オールマイトの引退やシンリンカムイらとのチームアップを経て、彼女はヒーローとしての本質的な使命と向き合うようになります。その精神的な成長が、このギガントマキア戦で遺憾なく発揮されることになります。

マキアの進撃が始まると、彼女は誰よりも早くその進路上に立ちふさがりました。自身の最大サイズでもマキアには及ばないと理解していながらも、彼女は一歩も引きませんでした。その巨大な体躯を文字通り「盾」として、後方の市街地と市民、そして作戦を遂行しようとする仲間たちを守り続けたのです。

マキアの圧倒的なパワーに何度も弾き飛ばされ、全身に深手を負い、美しい顔も傷だらけになりました。それでも彼女は倒れるたびに立ち上がり、食らいつきました。特に、切島たちが麻酔薬を投与しようとする際には、マキアの注意を引きつけ、その動きを拘束し続けるという極めて危険な役回りを担い、作戦成功に大きく貢献しました。

この戦いにおける彼女の姿は、もはやデビュー当時の未熟な面影はなく、見返りを求めず、ただ人々を守るために戦う「本物のヒーロー」そのものでした。ギガントマキアという絶望的な力に対し、同じ個性を持つ者としての責任と矜持を胸に戦い抜いたMt.レディの奮闘は、ヒーロー社会が崩壊の危機に瀕する中で、確かな希望の光を示したのです。

ギガントマキア死亡へ、裏切りと悲しい最後

心操の洗脳でヒーロー側の戦力に

ヒロアカ新シリーズ第7話「勝ち負け」の心操人使。「洗脳」という誰もが悪用を考えてしまうような"個性"でもヒーローになりたいという意志と苦悩。その姿にグッときた視聴者の皆さんが多かった模様！
がんばれ心操くん！https://t.co/lca4wNL2My#heroaca_a pic.twitter.com/1E1c110k6I

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) May 14, 2017

全面戦争の末に逮捕され、蛇腔病院跡地に建設された専用施設に収監されていたギガントマキア。彼は定期的に麻酔薬を投与され、眠り続けている状態でした。しかし、ヒーローとヴィランの第二次決戦が勃発すると、AFOの信奉者である解放戦線の残党が彼の解放を目論み、施設を襲撃します。

ヒーローたちの懸命な防衛も虚しく、拘束施設は破壊され、ギガントマキアはついに覚醒してしまいます。敵の最強戦力が復活するという絶望的な状況に、誰もが敗北を覚悟しました。

しかし、ヒーロー側には密かに用意された切り札がありました。雄英高校ヒーロー科の心操人使です。彼は、AFOの声を模倣できる個性補助アイテム「ペルソナコード」を装着していました。そして、タルタロスから入手したAFO本人の音声記録を元に、その声を完璧に再現し、覚醒したばかりのマキアに呼びかけたのです。

主の声に反応したギガントマキアは、心操の個性「洗脳」にかかります。これにより、事態は一変しました。敵の切り札であったはずのマキアは、心操の「群訝山荘跡へ向かい、敵を散らせ」という命令に従い、ヒーロー側のコントロール下に置かれたのです。最強の敵が最強の味方へと変貌した瞬間であり、戦局を大きく揺るがす極めて重要な転換点となりました。

主AFOへの裏切り、怒りの矛先

ギガントマキア氏の様子が・・・#heroaca_a #僕のヒーローアカデミア #ヒロアカ pic.twitter.com/PI7pi6YHft

— ユッキーさん (@jokiupmnhy) September 21, 2024

心操の洗脳下でヒーロー側の尖兵としてAFOの元へ向かったギガントマキアですが、戦場で若返ったAFO本人と対峙し、その攻撃を受けた衝撃で洗脳は強制的に解除されてしまいます。自由な意志を取り戻した彼が、再びAFOの忠実な僕に戻るかと思われたその時、誰もが予想しなかった事態が発生しました。

ギガントマキアは、AFOにひれ伏すどころか、燃え盛るような怒りと憎悪をむき出しにして、牙を剥いたのです。これは、彼の心の中に燻り続けていた、AFOに対する強烈な恨みが爆発した結果でした。

その原因は、先の全面戦争において、敗色濃厚となったAFOが死柄木の体を乗っ取り、マキアを戦場に置き去りにして逃亡した一件にあります。絶対の忠誠を誓い、全てを捧げてきた主に見捨てられたという事実は、彼の純粋な心を深く傷つけ、裏切られたという思いを植え付けていました。

洗脳が解け、AFO本人から「良い様に助けろ」と再び自分本位な言葉をかけられたことで、彼の怒りは頂点に達します。盲目的な信仰は、裏切りによって完全な憎悪へと反転しました。心操が語った「心までは支配できない」という言葉の通り、ギガントマキア自身の意志が、育ての親であるAFOへの反逆、すなわち「裏切り」という道を選択させたのです。

主の一撃によるあっけない殺処分

かつての主、オール・フォー・ワンへの裏切りを決意したギガントマキアは、躊躇なく攻撃を開始しました。その姿は、これまで見せてきた「指示待ち人間」のそれではなく、自らの意志で怒りをぶつける一人の存在でした。彼はMt.レディや常闇踏陰といったヒーローたちと即席の連携を見せ、AFOに猛攻を仕掛けます。

しかし、”個性”「巻き戻し」によって全盛期へと若返りつつあるAFOの力は、マキアたちの想像を遥かに凌駕していました。自分に逆らい、あまつさえヒーローと共闘する忠犬の姿に、AFOは激しい怒りを覚えます。

そしてAFOは、他のヒーローには目もくれず、ただギガントマキアだけを標的として定めました。それは戦術的な判断というよりも、裏切り者に対する罰、あるいは不要になった道具を処分するかのような、極めて冷酷な「殺処分」でした。

AFOが放った強力な破壊光線は、一直線にマキアへと向かいます。これまで幾多のヒーローたちの攻撃を寄せ付けなかったマキアの強靭な肉体も、創造主である主が本気で放った一撃の前にはあまりにも無力でした。光線は彼の体をいとも簡単に貫き、致命傷を与えます。長年捧げてきた絶対の忠誠の結末は、主自身の手による、あまりにも無慈悲で、あっけない幕引きだったのです。

AFOの攻撃でついに死亡したマキア

オール・フォー・ワンが放った破壊光線は、ギガントマキアの右の胴体を深々とえぐり、その内部構造を破壊するほどの凄まじいダメージを与えました。彼の持つ個性の中でも、防御の要であった「耐久」と「剛筋」は、AFOの本気の攻撃の前では何の意味もなさなかったのです。

この攻撃の特筆すべき点は、ギガントマキアが個性「痛覚遮断」を持っているにもかかわらず、激しい絶叫を上げたことにあります。これは、痛覚を無視するほどの、あるいは個性の許容量を遥かに超えるほどの凄まじいエネルギーが彼の体を襲ったことを意味します。肉体的な破壊だけでなく、彼の存在そのものを揺るがすほどの衝撃だったのでしょう。

この一撃が決定打となり、ギガントマキアは完全に戦闘能力を失い、その場に崩れ落ちました。作中の描写から、彼がこの攻撃によって絶命したことは明らかです。多くのヒーローが束になっても倒すことができなかった「歩く災害」が、最終的に信奉していた主の一撃によって命を落とすという結末は、極めて悲劇的であり、AFOという存在の底知れぬ邪悪さを改めて読者に突きつけました。これにより、ファンの間で囁かれていたギガントマキアの死亡説は、確定的な事実となったのです。

ギガントマキアの壮絶な最後の瞬間

ギガントマキアの最期は、彼の巨大な体躯と、これまでに見せてきた圧倒的な存在感とは対照的に、驚くほどあっけなく、そして悲壮感に満ちたものでした。

主であるAFOの破壊光線に貫かれた彼は、天を仰ぐようにして苦悶の絶叫を上げます。それは、単なる肉体的な苦痛の声ではなく、信じていた全てに裏切られた魂の叫びのようにも聞こえました。絶対的な忠誠を誓い、その命令のみを生きる糧としてきた彼にとって、その忠誠の対象から「不要品」として処分されることは、存在意義の完全な喪失を意味しました。

彼が倒れゆく中、何を思ったのかは描かれていません。しかし、その表情には、怒りや憎しみだけではなく、純粋な信仰が踏みにじられたことへの深い絶望と、理解できない理不尽さへの戸惑いが浮かんでいたように見えます。

彼の死は、AFOの支配下にいる者たちの末路を象徴しています。どれだけ尽くしても、AFOの目的の駒でしかなく、不要になれば容赦なく切り捨てられる。ギガントマキアの壮絶な死は、単なる一人のヴィランの退場ではなく、AFOが築き上げてきた歪んだ主従関係の恐ろしさと、その結末の虚しさを物語る、重要なシーンとしてファンの記憶に刻まれることになりました。

まとめ：ギガントマキアの死亡は確定か