『僕のヒーローアカデミア』に登場する不気味な敵、脳無。
その正体について、多くの謎が残されています。
この記事では、脳無の正体が元人間であるという衝撃の事実から、物語で活躍したオールマイトを苦しめた個体の詳細、さらにはスピンオフ作品ヴィジランテとの関係まで、深く掘り下げていきます。
ハイエンドやウーマン、ジョンちゃんといった特徴的な個体の情報や、作中で示唆されるツバサくんとの関連、そして個性を奪われたラグドールのその後など、気になるポイントを網羅しました。
脳無の強さランキングや、それぞれの個性がどのようにして付与されたのか、その謎に迫ります。
- 脳無がどのようにして生み出されるのか、その製造過程がわかる
- USJ襲撃からハイエンドまで、主要な脳無の種類と特徴がわかる
- ツバサくんやラグドールといった関連キャラクターとの関係性がわかる
- 脳無の階級や強さ、そして弱点についての理解が深まる
脳無の正体に迫る!改造された悲しき存在
- 脳無の正体は元人間だった
- オールマイトを倒すための存在
- 複数与えられた個性の謎
- 脳無の強さランキングと階級
- ヴィジランテで語られる脳無の研究
脳無の正体は元人間だった
野暮なこと言うんですけど、ヒロアカの脳無を最初に見たとき「めっちゃ脳有るやん」って思いました pic.twitter.com/4P4xba9LIh
— まるやま (@maruclo_rp) February 6, 2019
『僕のヒーローアカデミア』に登場する、感情を見せずヒーローたちに襲いかかる不気味な怪物、脳無。その衝撃的な正体は、オール・フォー・ワン(AFO)とドクター・殻木球大という二人の悪意によって生み出された「改造人間」です。彼らは単なるヴィランではなく、人間としての尊厳や魂を根こそぎ奪われた、物語の中でも特に悲劇的な存在と言えます。
その製造プロセスが、脳無という存在の非人道性を何よりも物語っています。本来、一人の人間が複数の個性をその身に宿すことは、心身にてつもない負荷がかかるため不可能に近いとされています。生きた人間に無理やり複数の個性を与えようとすると、大半は精神が崩壊し、物言わぬ人形のようになってしまうのです。
そこでAFOとドクターが思いついたのが、「精神的な拒絶反応が起こるなら、初めから精神が存在しないものを使えばいい」という恐ろしい発想でした。彼らが材料として選んだのが、人間の「遺体」です。ドクターは長年にわたり、自らが理事長を務める蛇腔総合病院の霊安室から遺体を秘密裏に盗み出し、自身の研究施設で改造を施していました。薬物投与やDNAの混成、筋繊維の異常な強化といった科学的改造によって、まず複数の個性を宿すための「器」を作り上げていたのです。
そして、完成した器に対し、AFOが自身の個性「オール・フォー・ワン」を用いて、過去に奪い集めた他人の個性を複数与えることで、脳無は生み出されます。AFO自身はこの悍ましい工程を「ワインの製造」に例えており、人の命や尊厳を単なる材料としか見ていない、彼の歪んだ価値観がよく表れています。
この過程で、ベースとなった人間が元々持っていた個性や人格、記憶は完全に消え去り、あらかじめインプットされた「主の声に従う」といった単純な命令を実行するだけの自動人形と化してしまいます。作中で初めて登場し、オールマイトを苦しめたUSJ襲撃時の脳無も、その素性は傷害や恐喝の前科を持つ一人のチンピラだったことが判明しています。これは、どんな人間であろうとAFOたちの手にかかれば、個性や自我を奪われ、怪物に成り果ててしまうという事実を示唆する重要な伏線でした。
もっと言えば、この技術の応用例として、死柄木のお目付け役である黒霧も存在します。彼は雄英高校のヒーロー科生徒であった白雲朧の遺体をベースに作られており、脳無の製造技術が単なる戦闘員だけでなく、特定の役割を持つ個体を生み出すためにも利用されていることがわかります。
これらの事実から、脳無は生まれながらの怪物なのではなく、AFOとドクターの悪意によって人間の尊厳を徹底的に踏みにじられ、作り変えられた被害者であると言えるでしょう。彼らがヒーローに牙をむく姿は、まさに「被害者にして加害者」という、この物語が持つ深いテーマ性を象徴しているのです。

元は同じ人間やったなんて、ほんま切ない話やで…。みんな、ただ生きてただけやのになぁ。
オールマイトを倒すための存在
今日は日曜、#ヒロアカ 再放送!
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) March 31, 2019
今夜23時からBS日テレにて『僕のヒーローアカデミア』第12話「オールマイト」オンエア!! オールマイトvs脳無の超絶バトルシーンをお見逃しなく!!#heroaca_a pic.twitter.com/66p0jzi5YR
脳無が開発された最大の理由は、平和の象徴であったオールマイトを殺害するためでした。AFOと敵連合は、オールマイトの圧倒的なパワーとスピードに対抗し、確実に彼を仕留めるための兵器として脳無を設計したのです。
その目的が最も顕著に表れたのが、作中で初めて登場したUSJ襲撃事件の脳無です。この個体には、オールマイトの100%のパワーを受け止める「ショック吸収」と、どれだけ破壊されても瞬時に再生する「超再生」という、二つの強力な個性が与えられていました。これは、オールマイトの攻撃を無効化し、消耗戦に持ち込むための明確な戦略に基づいたものです。
事実、この脳無はオールマイトを相手に一時は優位に立ち、相澤消太(イレイザーヘッド)のような実力派のプロヒーローですら容易に圧倒しました。最終的にオールマイトは、自身の限界を超えるパワーで「ショック吸収」の許容量を上回る連続攻撃を叩き込むという、力ずくの戦法で辛くも勝利を収めます。
この戦いからも分かるように、脳無は単なる戦闘員ではなく、「対オールマイト」という明確なコンセプトを持って作られた、極めて危険な生体兵器なのです。

なるほどなぁ、そら強いわけやわ。オールマイトさんを倒すためだけに作られたなんて、執念がすごすぎるで。
複数与えられた個性の謎
通常、ヒロアカの世界では一人の人間が持つ個性は一つだけです。しかし、脳無は複数の個性を同時に宿し、それらを巧みに操ることができます。この特異な現象の裏には、AFOの個性とドクターによる人体改造の組み合わせが存在します。
理由は、AFOの「個性を与える」能力と、身体を個性に適合させる改造技術にあります。本来、素養のない人間に複数の個性を与えても、身体がその負荷に耐えきれず拒絶反応を起こし、廃人となってしまいます。そこでドクターは、人間の遺体をベースに、複数の個性を宿しても崩壊しないよう肉体を徹底的に改造しました。これにより、脳無は個性の複数所有という、常識を覆す能力を手に入れたのです。
ただ、この方法には大きな代償が伴います。肉体は強化されても、精神や脳はその負荷に耐えられません。その結果、脳無は自我を失い、あらかじめプログラムされた命令に従うだけの存在となってしまいます。また、むき出しになった脳は共通の弱点であり、ここを完全に破壊されると、「超再生」の個性を持っていても活動を停止してしまいます。
つまり、脳無が持つ複数の個性という強みは、人間性を完全に犠牲にすることで成り立っている、非常にいびつで不安定な力なのです。

人の体をなんや思うてんねん!むちゃくちゃなことしよるわ、ほんまに!そんなやり方、絶対あかんて!
脳無の強さランキングと階級
脳無は一体一体が異なる特徴を持っていますが、その性能に応じていくつかの階級に分けられています。この階級は主に、個性の所有数と肉体の改造強度によって決まり、強さの指標となります。
大まかには以下の4つの階級が存在します。
階級 | 特徴 | 主な個体 |
---|---|---|
下位(ロウワー) | 白やグレー系の肌。比較的単純な能力を持つ個体が多い。 | 量産型脳無の一部 |
中位(ミドル) | 林間合宿で登場した工具腕の脳無など。特定の目的に特化した改造が施されている場合がある。 | 工具腕の脳無 |
上位(アッパー) | 黒い肌が特徴。常人の10倍以上の筋力を持ち、「超再生」を持つ個体が多い。 | USJ襲撃の脳無、保須市の脳無 |
最高位(ハイエンド) | 上位種を超えるスペックに加え、自律思考能力を持つ。複数の個性を戦略的に使用する。 | フード、ウーマン |
下位の脳無は主に数で圧倒する場面で使われ、中位になると特定のヒーローへの対策など、より戦術的な役割を担います。
上位の脳無は、プロヒーローでも複数人で対応しなければならないほどの脅威です。特に黒い肌を持つ個体は、高い再生能力を持つ特別製とされ、非常に厄介な相手となります。
そして、その頂点に立つのが「ハイエンド」です。彼らは単に強いだけでなく、片言ながら言葉を話し、戦況を自ら判断して行動する知性を持っています。このため、戦いの中で成長することさえあり、他の脳無とは一線を画す危険度を誇ります。さらに、ハイエンドに準ずる性能を持つ「ニア・ハイエンド」も存在し、敵連合の戦力を大きく向上させています。

こうやって階級で分かれてると、強さがイメージしやすいな。黒い肌のやつはヤバいって覚えとこか。
ヴィジランテで語られる脳無の研究
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— 「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-」アニメ公式 毎週月曜23時から放送中! (@vigilante_mha) May 5, 2025
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脳無の研究の片鱗は、本編の前日譚にあたるスピンオフ作品『僕のヒーローアカデミア ヴィジランテ』でも描かれています。ここから、脳無開発が長期的な計画であったことがうかがえます。
『ヴィジランテ』では、AFO陣営がオールマイト対策として、脳無とは別系統の「アノニマス」と呼ばれる群体型ヴィランを研究していたことが明かされます。これは、市民やヒーロー間の連携を分断することを目的としたものでしたが、とある一般人(後のヒーロー「ザ・クロウラー」)の活躍により、計画に致命的な欠陥があることが露見しました。
この失敗を受け、AFOとドクターの研究は、連携や戦術といった要素よりも、圧倒的な「個」の力でヒーローを真正面から打ち破る方向へと大きく舵を切ることになります。これが、本編に登場する脳無の研究、つまり一体一体が絶大な戦闘力を持つ改造人間の開発へと繋がっていったのです。
また、『ヴィジランテ』には「No.6(シックス)」という、脳無と同様にAFOによって複数の個性を与えられた改造人間が登場します。彼はハイエンドのように自我を保っており、脳無開発の過程で生まれた、より高度な試作品であった可能性が考えられます。このように、『ヴィジランテ』は脳無誕生の背景を補完する重要な物語となっています。

へぇ~!ヴィジランテも繋がってるんや!こういう裏話、めっちゃおもろいやん!読んでみたなるわ~!
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個別の脳無の正体と関連キャラクター
- 最上位種ハイエンドの登場
- 女性型のハイエンドであるウーマン
- 特殊な個性を持つジョンちゃん
- 翼の脳無の正体はツバサくん?
- 個性を奪われたラグドールとの関係
最上位種ハイエンドの登場
【#ヒロアカ 先行カットが来た!】
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) October 6, 2022
『僕のヒーローアカデミア』
10月8日(土)放送 6期第2話(通算115話)
「No.5のミルコさん」
先行場面カットを公開!
▼https://t.co/OMVPBvKOel
ラビットヒーロー、ミルコが駆ける…!
毎週土曜夕方5:30
読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット
ON AIR!!#heroaca_a pic.twitter.com/CaOcTVCP3p
従来の脳無の性能を遥かに凌駕するのが、最高位に位置づけられる「ハイエンド」です。彼らは、敵連合のブレインであるドクターが「最高傑作(マスターピース)」と呼ぶ存在であり、ヒーロー社会に新たな恐怖をもたらしました。
ハイエンドの最大の特徴は、高い自律思考能力にあります。これまでの脳無が命令を待つだけの人形だったのに対し、ハイエンドは自らの意思で戦況を判断し、複数の個性を組み合わせて最適な戦術を選択できます。片言ながら人語を解し、相手の能力を分析して弱点を突くなど、戦闘中に成長する知性すら見せます。
その代表格が、プロヒーロービルボードチャートJPの発表直後に福岡市を襲撃した「フード」と呼ばれる個体です。この脳無は、新No.1ヒーローとなったエンデヴァーを相手に、筋肉増強、ジェットによる高速飛行、伸縮自在の腕、超再生など多彩な個性を駆使して圧倒しました。
ただし、ハイエンドはその高性能ゆえに、起動してから能力を完全に発揮するまでに数時間に及ぶ調整が必要という弱点も抱えています。フードは十分な調整を経て投入されたため真価を発揮できましたが、後に登場した他のハイエンドは調整不足で性能を出し切れずに倒されています。それでもなお、トッププロヒーローを複数人相手に善戦しており、その潜在能力の高さは計り知れません。

喋るし考えるし、強すぎるやろ!エンデヴァーさんをあそこまで追い詰めるなんて、もう笑うしかないわ!
女性型のハイエンドであるウーマン
【#ヒロアカ 今日夕方5:30放送!】
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) October 22, 2022
ドクターを追い蛇腔病院に突入したヒーローたちの前に、ハイエンド脳無が立ちふさがる。その時、"イレイザーヘッド"相澤消太の目が光る!!
『僕のヒーローアカデミア』6期第4話「継承」
夕方5:30読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットでON AIR!!#heroaca_a pic.twitter.com/mawbvShSRd
蛇腔総合病院の地下研究所で、ヒーローたちの急襲を受けて緊急起動させられたハイエンドの中に、ひときわ異彩を放つ個体が存在しました。それが、作中で初めて登場した女性をベースにしたハイエンド、通称「ウーマン」です。
長い髪とヒレのような器官を持つ優雅な見た目とは裏腹に、その戦闘能力は極めて高く、研究所に単身乗り込んできたNo.5ヒーロー・ミルコを大いに苦しめました。ウーマンが持つ個性は、自身の身体を液体に変える「液体化」と、身体の一部を膨張させて爆破する「炸裂」です。
特筆すべきは、その高い思考能力と応用力です。戦闘の最中、彼女は相澤の「抹消」の個性の特性(瞬きをすると効果が切れる)を即座に見抜きました。さらに、自身の二つの個性を組み合わせて、液体化した身体を高速で射出し炸裂させる「ウォーターカッターの散弾」という新たな技を即興で編み出すなど、驚異的な戦闘センスを発揮しています。
調整不足の状態でありながら、これだけの戦いを見せたことから、もし万全の状態で運用されていれば、エンデヴァーらトップヒーローにとっても最大の脅威の一つとなっていたことは間違いありません。ウーマンの存在は、ハイエンドの恐ろしさを改めて示す事例となりました。

このウーマンさん、めっちゃ頭ええやん…。戦いながら技を編み出すなんて、ただの脳無やと思ったら大間違いやな。
特殊な個性を持つジョンちゃん
ヒロアカ実写化かー
— 愁 (@yusa0421_ex_24) December 13, 2022
ジョンちゃん役だれやろなー pic.twitter.com/6N7qHacjaC
脳無には、ハイエンドのような戦闘に特化した大型個体だけでなく、特殊な役割を担う小型の個体も存在します。その一体が、ドクターの研究室でペットのように扱われていた「ジョンちゃん」です。
ジョンちゃんは、上半身だけの小さな体にケーブルが繋がれた異様な姿をしています。腕が足の代わりとなっており、頭部のガラス製ヘルメットには個性を発動させるためのダイヤルが付いていました。この脳無の特異な点は、その個性です。なんと、AFO自身も使用していた「転送」の個性を持っており、黒い液体をゲートとして人や物を別の場所へ送ることができました。
この「転送」は、敵連合にとって極めて重要な移動手段であり、それを小型の脳無に持たせていたことは、ドクターの研究が個性の複製や移植において高いレベルに達していたことを示唆しています。
ドクターはヒーローによる強制捜査の際、ジョンちゃんの転送能力を使って脱出を図ろうとしましたが、ミルコが研究室に突入した際の衝撃でドアの下敷きとなり、あっけなく破壊されてしまいました。他にも、トゥワイスの「二倍」の個性を複製された「モカ」といった小型脳無も存在しており、ドクターの悪趣味な研究の一端が垣間見えます。

転送は便利やけど、この姿はかわいそうやなぁ…。もっとちゃう使い道があったやろうに、なんとも言えんわ。
翼の脳無の正体はツバサくん?
パッと思いつくのではヒロアカ好きな人なら知ってそうだけど
— わん (@one_Joestar0402) November 22, 2023
かっちゃんの取り巻きのツバサくん
ステイン戦後のデクを襲った脳無と同一人物!!! pic.twitter.com/97nTn6HEHo
脳無の正体が元人間であることから、ファンの間では「あのキャラクターが脳無にされたのではないか」という考察が度々行われています。その中でも特に有力視されているのが、保須市襲撃事件で登場した「翼を持つ脳無」の正体です。
この脳無は、鳥のような翼と脚を持ち、学生ズボンを履いているという特徴がありました。ヒーロー殺しステインとの戦闘で疲弊した緑谷出久を連れ去ろうとしましたが、ステインによって返り討ちに遭い、殺害されています。
この脳無の正体として名前が挙がっているのが、物語の第1話で、爆豪勝己と一緒に出久をいじめていた「ツバサくん」です。彼も背中に小さな翼を持つ個性を持っていました。そして、この説を裏付けるかのように、コミックスのおまけページで作者が翼の脳無とツバサくんを並べて描き、「おや?」という意味深なコメントを添えています。
さらに、後に脳無の製造者であるドクター・殻木球大の正体が、出久に無個性診断を下した医者であり、ツバサくんの祖父であることが判明します。これらの状況証拠から、ツバサくんが祖父によって実験体にされ、脳無に改造されてしまった可能性は極めて高いと考えられています。ただし、作中で明確に断定されているわけではないため、あくまで有力な説の一つとして捉えるのが適切でしょう。

うわぁ…これ、ほぼツバサくんで決まりやんか…。おじいちゃんに改造されるなんて、あんまりすぎるで…。
個性を奪われたラグドールとの関係
ヒロアカ、今日解禁した新キャラクターを紹介!
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) January 29, 2018
プロヒーローチーム「プッシーキャッツ」の一員、「サーチ」の"個性"を持つラグドール。演じるのは菅沼千紗さん!@s_schisa https://t.co/gKKhhHL02C
4月放送スタートの第3期での活躍をお楽しみに!#heroaca_a pic.twitter.com/8ubJ6Bawya
脳無は複数の個性を与えられていますが、その個性の供給源の一つが、AFOによって奪われたヒーローたちの個性です。その被害者の一人が、プロヒーローチーム「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ」のメンバー、ラグドールです。
ラグドールの個性「サーチ」は、目で見た相手の居場所や弱点といった情報を最大100人まで瞬時に把握できるという、非常に強力な情報収集能力でした。この汎用性の高さをAFOに目をつけられ、林間合宿襲撃事件の際に彼女は拉致され、個性を奪われてしまいます。
AFOは奪った個性について「良い個性だ」「貰うことにした」と語っており、ラグドールのサーチ能力を高く評価していました。この強力なサーチ能力が、その後ヴィラン側に利用された可能性は十分に考えられます。例えば、知能の高いハイエンド脳無に移植され、ヒーローの弱点を的確に突くために使われたり、AFO自身がヒーローたちの動向を探るために使用したりしたかもしれません。
ラグドール本人は、神野区でヒーローたちによって救出されましたが、奪われた個性は戻っていません。ヒーローとしての第一線は退いたものの、現在は事務仕事などでチームをサポートする「OLキャッツ」として再起を果たしています。彼女の悲劇は、AFOと脳無の存在がヒーロー社会に与える脅威の大きさを物語っています。

人の大事な個性を勝手に奪うなんて、ほんま許されへんで!ラグドールさん、めっちゃ頑張ってるのにひどいわ!
【総まとめ】明かされ続ける脳無の正体の謎
この記事では、『僕のヒーローアカデミア』における脳無の正体について、様々な角度から掘り下げてきました。最後に、その要点をまとめます。
- 脳無の正体はドクターとAFOによって作られた改造人間
- ベースとなっているのは主に人間の遺体
- 製造目的は当初、平和の象徴オールマイトの殺害だった
- AFOの個性と人体改造により複数の個性を所持している
- 精神が肉体の変化に耐えられず自我を失っている
- むき出しの脳が共通の弱点
- 性能に応じて下位・中位・上位・最高位(ハイエンド)の階級がある
- ハイエンドは高い知能を持ち、自律的な戦闘と思考が可能
- スピンオフ作品『ヴィジランテ』では脳無研究の初期段階が描かれている
- USJ襲撃の脳無は対オールマイトに特化した能力を持っていた
- ハイエンドのウーマンは液体化と炸裂の個性を応用して戦った
- ジョンちゃんのような転送能力を持つ特殊な小型脳無も存在する
- 翼の脳無の正体はデクの幼馴染ツバサくんである可能性が高い
- ヒーロー・ラグドールの個性「サーチ」が奪われ、脳無に利用された可能性が考えられる
- 脳無は物語が進むにつれて進化し、ヒーローたちの前に立ちはだかる脅威であり続けている

いやー、脳無の謎は奥が深いなぁ。でも、これでだいぶスッキリしたんちゃう?よう頑張って調べたわ!