【ヒロアカ】死柄木弔の過去を徹底解説！本名や家族、アニメ・漫画の何話で見れる？

『僕のヒーローアカデミア』における最大の敵、死柄木弔。彼の底知れない破壊衝動とヒーローへの憎しみは、どこから来たのでしょうか。

この記事では、多くのファンが知りたがる死柄木弔の過去に焦点を当てます。

彼の悲しい過去の壮絶なエピソードはもちろん、その本名や、確執のあった父親・母親、そして兄はいたのかという兄弟関係の真相に迫ります。

また、物語の黒幕であるオール・フォー・ワンとの出会いや、キャラクターを演じる声優、可愛そうと言われる理由についても解説。

さらに、この衝撃的な過去がアニメ・漫画の何巻何話で描かれているのか、なんｊといった掲示板での反応まで、あらゆる角度から情報をまとめました。

この記事を読めば、死柄木弔というキャラクターをより深く理解できるはずです。

死柄木弔の過去｜悲劇の原点を紐解く

死柄木弔の隠された本名は志村転弧

【HAPPY BIRTHDAY 死柄木 弔🎉】
本日4/4は死柄木 弔の誕生日🎂

その誕生日を記念して、
バースデーアイコンを作成しました❗

全てを崩壊させる為に戦う
死柄木の誕生日をぜひ、皆様もお祝いください‼#僕のヒーローアカデミア#ヒロアカ#死柄木誕生日 pic.twitter.com/BRRA0kMDTg

— 僕のヒーローアカデミア公式 (@myheroacademia) April 3, 2025

敵（ヴィラン）連合のリーダーとして知られる死柄木弔ですが、この名は本名ではありません。彼の本当の名前は「志村転弧（しむら てんこ）」です。この事実は、彼の過去を語る上で非常に重要な要素となります。

「死柄木弔」という名は、彼の師であり育ての親でもあるオール・フォー・ワンによって与えられました。オール・フォー・ワン自身の苗字である「死柄木」と、死を悲しみ別れを告げるという意味の「弔」を組み合わせたもので、志村転弧が過去の自分と決別し、破壊の象徴として生まれ変わることを意図して名付けられたと考えられます。

一方で、本名である「志村」という姓は、奇しくもオールマイトの師であり、ワン・フォー・オールの7代目継承者・志村菜奈と同じです。彼女は転弧の父方の祖母にあたり、物語の根幹をなす因縁がここにも隠されています。転弧という名前自体も、後の展開で彼が10代目のOFA継承者となる伏線であったと解釈されており、彼の存在が単なる悪役ではなく、ヒーローとヴィランの複雑な関係性を象徴するキャラクターであることを示しています。

ヒーローを憎む父親・母親との確執

『僕のヒーローアカデミア』5期第23話「志村転弧:オリジン」今日夕方5:30 読売テレビ/日本テレビ系全国29局ネットで放送。

リ・デストロとの戦いの中、死柄木の脳裏に浮かび上がる、閉ざされていた記憶とは―？https://t.co/BQL98Tbauf#heroaca_a #ヒロアカ #ヴィラアカ #ヴィランアカデミア編 pic.twitter.com/mHfvimObpk

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) September 11, 2021

志村転弧の家庭環境は、決して穏やかなものではありませんでした。彼の父親である志村弧太朗は、極度のヒーロー嫌悪者であり、その思想が家庭内を支配していました。

弧太朗のヒーロー嫌悪の根源は、彼自身の母親、つまり転弧の祖母である志村菜奈にあります。ヒーローとして活動した菜奈は、結果的に家族を顧みることができず、弧太朗は「ヒーローは家族を捨てる存在」という強いトラウマを抱えて成長しました。このため、彼は自身の家庭で「ヒーローの話を一切してはならない」という厳格なルールを設け、息子である転弧がヒーローに憧れることを徹底的に抑圧します。

転弧がヒーローの話題を出すたびに、弧太朗は叱責し、時には暴力を振るうこともありました。転弧の母親や母方の祖父母は、弧太朗のトラウマに一定の理解を示していたためか、彼を止めることができず、幼い転弧は家庭内で完全に孤立していきます。この絶え間ないストレスは、転弧の心身に影響を及ぼし、彼は常に身体を掻きむしるというアレルギーのような症状に悩まされるようになります。この抑圧された環境が、後の悲劇を生む土壌となったのです。

彼に兄弟はいた？唯一の姉との関係

志村転弧の家族構成において、彼には兄はおらず、姉の「華（はな）」が一人いただけでした。この姉との関係は、当初は転弧にとって唯一の救いでしたが、最終的には彼の絶望を決定づける要因の一つとなってしまいます。

姉の華は、父親に隠れてヒーローに憧れる弟の気持ちを理解していました。彼女は転弧を励ますため、書斎に隠されていた祖母・志村菜奈と幼い父が写る写真を見せ、「一緒にヒーローになろう」と持ちかけます。この瞬間は、転弧にとって希望の光でした。

しかし、この秘密の行動が父親に発覚すると、事態は急変します。父の激しい怒りを恐れた華は、「転弧がどうしてもと言うから」と嘘をつき、すべての責任を弟に押し付けてしまいました。信じていた姉からの裏切りは、転弧の心を深く傷つけます。助けを求めても誰も味方になってくれない状況は、彼の孤独感を極限まで高め、家族全員に対する憎悪を膨れ上がらせる引き金となりました。

個性発現が招いた過去の壮絶なエピソード

明日9/11(土)夕方5:30 #ヒロアカ 5期第23話「志村転弧:オリジン」が放送。

【#内山昂輝(死柄木弔役) コメント】
「ついに死柄木の秘密が明かされます。彼にこんな過去があったのかと衝撃を受けましたし、それを表現するのは辛いお仕事でしたが、なんとかやり遂げました。」#heroaca_a #ヴィラアカ pic.twitter.com/ikohokRB24

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) September 10, 2021

家庭内での長年にわたる抑圧と、信じていた姉からの裏切り。これにより志村転弧の精神は限界に達し、彼の人生を根底から覆す壮絶な悲劇の幕が上がります。この出来事は、単なる不幸な事故ではなく、彼が破壊の権化「死柄木弔」へと変貌する、全ての原点となりました。

予兆なき個性の覚醒と最初の犠牲

その日、庭へ閉め出された転弧は、拭いきれない孤独感と家族全員への憎悪に苛まれていました。そして、今まで押し殺してきた感情が堰を切ったように溢れ出し、「みんな…嫌いだ…」と呟いた瞬間、彼の運命は決定的に変わります。この言葉は、彼の内に眠っていた強大な個性を呼び覚ます引き金となったのです。

彼の個性『崩壊』は、両親からの遺伝ではない「突然変異」によって生じた、極めて稀で特異な能力でした。そのため、発現の予兆も制御する方法も全く分からず、転弧自身の意思とは無関係に、その力は振るわれ始めます。最初に犠牲となったのは、彼の傍に寄り添っていた飼い犬のモンちゃんでした。抱きしめたはずの温かい体が、自らの手の中でなすすべもなく塵へと変わっていく光景に、転弧はただ混乱し、何が起きているのか全く理解できませんでした。

悪夢の連鎖と無垢な心の崩壊

悪夢は、これで終わりませんでした。庭の異変に気付いて心配そうに現れた姉の華。転弧が助けを求めようと伸ばした手は、皮肉にも彼女の体を崩壊させ、その存在を消し去ってしまいます。続いて駆けつけた母親、そして祖父母も、パニックに陥った転弧が触れてしまうことで、次々と命を落としていきました。

特筆すべきは、この時点での転弧の心理状態です。彼は、自分の身に起きている惨状を自らの能力によるものとは認識できず、「悪いヴィランに襲われている」とさえ考えていました。この事実は、彼が本来持っていた子供らしい純粋さと、目の前で起きている現実とのあまりにも残酷な乖離を示しています。しかし、愛する家族が自分の手によって失われていくという筆舌に尽くしがたい光景は、その無垢な心を確実に蝕み、修復不可能なほどに破壊していきました。

憎悪の対象との対峙、そして殺意へ

地獄絵図と化した庭に最後に現れたのは、転弧にとって恐怖と抑圧の象徴であった父・弧太朗でした。息子が引き起こした惨状を目の当たりにした彼は、恐怖のあまり高枝切りバサミを手に取り、転弧を拒絶します。この父親の行動が、転弧の中でくすぶっていた感情を、明確な「殺意」へと昇華させる最後の引き金となりました。

自分を否定し続けた存在が、最後の最後で自分を完全に敵として排除しようとしている。この認識は、転弧の心に宿っていた被害者意識を、能動的な加害者のそれへと変貌させました。彼は自らの意志で、明確な殺意を持って父親に触れます。そして、自分を最も苦しめた存在が崩れ去っていくのを見た瞬間、転弧は恐怖ではなく、凄まじい「快感」を覚えていました。

この一瞬の出来事で、転弧は家族も家も、そして「志村転弧」としての自分自身も全て失います。しかし同時に、彼を長年苦しめてきた原因不明の身体の痒みは、まるで嘘のように消え去っていました。これは、ストレスの根源そのものを「崩壊」させたことによる、歪んだ形での解放感の現れです。この体験は、彼の心に「破壊＝快楽・解放」という決して消えることのない方程式を刻み込み、彼の破壊衝動の紛れもない原点となったのです。

歪んだ救いの手を差し伸べたオール・フォー・ワン

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敵<ヴィラン>新ビジュアル解禁!!
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死柄木弔／荼毘(轟燈矢)／トガヒミコ
オール・フォー・ワンhttps://t.co/DByfvkV9Je

「僕のヒーローアカデミア Memories」
　4/6(土)〜全4回放送!
「僕のヒーローアカデミア」7期
　5/4(土)放送開始!#ヒロアカ #heroaca_a pic.twitter.com/prCmXAjtza

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) February 21, 2024

たった一人で家族全員を殺めてしまった後、志村転弧は行く当てもなく街を彷徨います。薄汚れた姿でふらつく彼を見ても、街ゆく人々は「きっとヒーローが何とかしてくれるだろう」と見て見ぬふりをするばかりで、誰も救いの手を差し伸べようとはしませんでした。ヒーロー飽和社会の歪みが、最も助けを必要としていた子供を見捨てたのです。

心身ともに衰弱しきっていた転弧に、唯一声をかけた人物がいました。それこそが、宿敵オールマイトの宿敵であり、裏社会の支配者オール・フォー・ワンです。彼は転弧の内に秘められた計り知れない破壊衝動と憎しみを見抜き、自身の後継者として育てることを画策します。

オール・フォー・ワンは、記憶が曖昧になっていた転弧に対し、崩壊させた家族の「手」を身につけるよう言い聞かせ、常に罪悪感と破壊衝動を刺激し続けました。そして、彼の憎しみを肯定し、増幅させ、新たな「死柄木弔」という名前を与えてヴィランへの道を歩ませます。これは転弧にとって救いであると同時に、彼の人生を完全に支配し、自らの復讐の道具とするための、極めて歪んだ育成の始まりでした。

「死柄木が可愛そう」と言われる理由とは？

『僕のヒーローアカデミア』の最大の敵でありながら、多くの読者や視聴者から「死柄木は可愛そう」という声が上がるのは、彼の意思や選択とは無関係に、逃れようのない幾重もの不運と悪意によって、ヴィランになる以外の道を事実上閉ざされてしまったからです。彼の物語が、単なる悪の誕生譚ではなく、環境が生んだ悲劇そのものである点が、同情を誘う大きな理由と考えられます。

その理由は、主に三つの側面に分けることができます。

1. 愛情が欠如した逃げ場のない家庭環境

まず挙げられるのは、子供時代に彼が置かれていたあまりにも過酷な家庭環境です。本来、子供にとって最も安全な場所であるべき家庭が、彼にとっては息の詰まる抑圧の空間でした。ヒーローに憧れるという、ごく自然で純粋な夢は、父親の個人的なトラウマによって理不尽に全否定されます。そのストレスは、身体に常に痒みが出るほど深刻なものでしたが、母親や祖父母、そして唯一の希望であった姉さえも、最終的には彼を救ってはくれませんでした。

誰もが当たり前に享受するはずの家族からの愛情や庇護を受けられず、完全に孤立してしまったこと。この救いのない状況が、彼の自己肯定感を根底から破壊し、多くの人が同情を寄せる第一の理由となっています。

2. 制御不能な個性の発現と望まぬ加害

次に、彼の最初の「罪」が、本人の意図とは全く異なる、悲劇的な事故であったことが挙げられます。極限のストレス状態にあった彼に発現した個性『崩壊』は、本人の意思で制御することができず、愛する家族を次々とその手にかけてしまうという地獄を生み出しました。

5歳の子供が、訳も分からないまま自らの能力で家族を皆殺しにしてしまうという現実は、あまりにも残酷です。この時点での彼は、何が起きているかさえ理解できていませんでした。本人が望んだわけではない形で「取り返しのつかない加害者」にされてしまったという、この過酷すぎる運命が、読者の心を強く打ち、「可愛そう」という感情を抱かせる大きな要因なのです。

3. 社会からの無視と悪意ある「救いの手」

そして最後に、悲劇の後、彼が社会から事実上見捨てられてしまったことが決定的でした。家族を失い、助けを求めて街を彷徨う幼い彼に、誰も手を差し伸べようとはしませんでした。「きっとヒーローが助けてくれるだろう」という人々の無関心は、ヒーロー飽和社会が抱える闇そのものです。

そして、そんな彼に唯一差し伸べられた手が、よりにもよって社会の最大の悪であるオール・フォー・ワンのものでした。正しく保護され、心の傷を癒やす機会さえ与えられず、最も精神的に弱っていたところを悪意に利用される形で「救われて」しまったのです。彼には、健全な大人に導かれて人生をやり直すという選択肢が存在しませんでした。

これらの理由から、志村転弧という一人の少年は、家庭、社会、そして運命そのものに見放され、ヴィラン「死柄木弔」になるしかなかったと言えます。彼の物語は、環境がいかに人の運命を歪めるかを示す悲痛な事例であり、だからこそ多くの人々は彼の背景を知るたびに、同情の念を禁じ得ないのでしょう。

死柄木弔の過去が描かれたメディア情報

過去編はアニメ・漫画の何巻何話で見れる？

死柄木弔の衝撃的な過去は、原作漫画とテレビアニメの両方で詳細に描かれています。このエピソードは「ヴィランアカデミア編」の中核をなし、彼のキャラクターを理解する上で欠かせない重要なパートです。

具体的にどの媒体で視聴・購読できるか、以下にまとめました。

メディア	巻数・期	話数	エピソードタイトル
漫画	25巻	No.235～237	志村転弧：オリジン / 死柄木弔：オリジン
アニメ	第5期	第111話～112話	志村転弧：オリジン / 死柄木弔：オリジン

漫画では25巻に収録されており、リ・デストロとの戦いの最中に失っていた記憶が蘇る形で過去が明かされます。アニメでは第5期のクライマックスにあたる第111話からが該当し、原作の壮絶な描写が声優の迫真の演技と映像によって、より鮮烈に表現されています。

このエピソードは、単なる悪役の過去話に留まらず、ヒーロー社会が抱える問題点や、ほんの少しのきっかけで人の運命が大きく変わってしまう様を描いており、ファンに大きな衝撃を与えました。

キャラクターボイスを担当する声優を紹介

『僕のヒーローアカデミア』ヒロアカ、死柄木弔役の内山昂輝さんのスペシャルインタビューが到着！
死柄木のこと、アフレコ秘話、そしてTVアニメ3期に向けての意気込みを語ってくれました！
↓https://t.co/eDflbRgzQf#heroaca_a #ヒロアカ pic.twitter.com/HVqvAv2Peh

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) October 13, 2017

死柄木弔という複雑で多面的なキャラクターに命を吹き込んでいるのは、声優の内山昂輝（うちやま こうき）さんです。彼の演技は、死柄木の持つ気だるさ、幼稚さ、そして底知れない狂気を見事に表現しており、多くのファンから高い評価を得ています。

内山さんは子役出身で、これまで数多くの人気キャラクターを演じてきました。代表作には『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス、『ハイキュー!!』の月島蛍、『呪術廻戦』の狗巻棘などがあります。彼の特徴である少し低めで落ち着いたトーンの声質は、死柄木の不気味なカリスマ性と見事にマッチしています。

ちなみに、死柄木の過去、つまり幼少期の志村転弧の声を担当しているのは、関根有咲（せきね ありさ）さんです。彼女は、純粋な少年が絶望の淵に突き落とされる繊細な心の動きを、見事に演じ切りました。内山さんは死柄木役について、「彼にこんな過去があったのかと衝撃を受けましたし、それを表現するのは辛いお仕事でしたが、なんとかやり遂げました」とコメントしており、役への深い理解と真摯な姿勢がうかがえます。

なんｊでの過去エピソードへの反応まとめ

死柄木弔の悲惨な過去が明かされた際、なんJ（なんでも実況J）をはじめとするインターネット上の匿名掲示板では、非常に大きな反響を呼び、様々な議論が交わされました。

反応の多くは、彼の境遇に対する同情的な意見でした。「父親がクズすぎる」「家庭環境が地獄絵図」「誰も助けてくれない社会が悪い」といった声が多数あがり、彼がヴィランにならざるを得なかった背景に理解を示すファンが少なくありませんでした。特に、ヒーロー社会の矛盾や、見て見ぬふりをした一般市民の責任を問う声も見受けられます。

一方で、「どんな過去があろうと、彼のやったことは許されない」「同情はするけど破壊を肯定はできない」といった、彼の行動を断罪する厳しい意見も根強く存在します。このように、彼の過去をどう受け止めるかについては、ファンの間でも意見が分かれています。この賛否両論こそが、死柄木弔というキャラクターが持つ善悪二元論では語れない、複雑な魅力を示していると言えるのかもしれません。

総括：死柄木弔の過去が物語るもの

この記事では、死柄木弔の過去について、その本名や家族関係、そして衝撃的なエピソードを詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。