【NARUTO】サソリは強すぎ?最後わざと負けて死亡した説や穢土転生を解説

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【NARUTO】サソリは強すぎ?最後わざと負けて死亡した説や穢土転生を解説
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NARUTO -ナルト-』に登場する犯罪組織「暁」のメンバー、赤砂のサソリ。「サソリは強すぎではないか?」と感じた方は多いのではないでしょうか。

彼の強さの根源である傀儡の能力や、普段の姿であるヒルコの謎、そして人傀儡となった本体の秘密など、その実力は計り知れません。

しかし、これほどの実力者でありながら、なぜ彼は敗北したのでしょうか。

ファンの間やなんjなどの掲示板では、チヨバア戦でわざと負けたのではないかという説も囁かれています。

また、サソリの死亡シーンは何話で描かれたのか、そして第四次忍界大戦における穢土転生での活躍についても気になるところです。

この記事では、「サソリは強すぎ」という評価の真相に迫り、彼の能力、敗北の理由、そして悲しい過去に至るまで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。

この記事でわかること
  • サソリが「強すぎ」と評価される具体的な能力や戦闘描写
  • サソリの敗北と、ファンの間で語られる「わざと負けた」説の真相
  • 第四次忍界大戦での穢土転生時の活躍と、生前より弱体化したと言われる背景
  • サソリの本体や過去、デイダラとの関係性を含めたキャラクターの全体像
目次

サソリが「強すぎ」と評価される理由

  • 普段の姿である傀儡ヒルコの能力
  • 人傀儡に改造された本体の秘密
  • 天才が作る人傀儡の圧倒的な戦闘力
  • 作中屈指と評される強すぎな戦闘描写
  • なんjでも語られるサソリの評価

普段の姿である傀儡ヒルコの能力

サソリ:普段の姿である傀儡ヒルコの能力
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

サソリが普段その身を隠している傀儡「ヒルコ」は、彼の用心深さと実用性を体現した攻防一体の傑作です。傀儡師の弱点である接近戦を克服するために開発されたこの傀儡は、多くの謎と強力なギミックに満ちています。

攻防一体の革新的な構造

傀儡の術は、チャクラ糸で人形を遠隔操作するため、術者本体が無防備になりやすいという決定的な弱点を抱えています。しかしヒルコは、術者が内部に入って操るという画期的な構造により、この弱点を完全に克服しました。これにより、傀儡は攻撃手段であると同時に、術者を守る頑丈な鎧としての役割も果たします。

このため、サソリは常に奇襲に備えつつ、自身の安全を確保した状態で戦闘に臨むことが可能です。暁の仲間でさえ、サソリがヒルコから出てくる姿をほとんど見たことがなかったほど、彼はこの傀儡を常用していました。

多彩な武装と戦闘能力

ヒルコは単なる防御用の殻ではありません。全身に殺傷能力の高い武器が仕込まれています。

  • 口寄せの千本: 口からは無数の毒付き千本を高速で発射し、広範囲の敵を牽制、あるいは一掃します。
  • 左腕の仕込み: 左腕は連射可能な筒状の武器に改造されており、こちらも大量の毒針を発射する機構を備えています。
  • カラクリの尾: 最も特徴的な武装が、背中から伸びる長大な尾です。蛇腹剣のようにしなやかに動き、敵を薙ぎ払い、突き刺します。先端にはもちろん強力な毒が塗られており、かすり傷でも致命傷となり得ます。

実際、風影奪還任務の序盤でサソリを追跡してきたカンクロウは、このヒルコの尾たった一本で、自身が操る三体の傀儡(烏、黒蟻、山椒魚)をすべて破壊され、完膚なきまでに叩きのめされました。サソリが作った傀儡の性能を熟知していたとはいえ、ヒルコの戦闘能力の高さがうかがえる一戦です。

アニメ版では、このヒルコは元々他所の里の忍だった人傀儡であると設定されており、サソリの非情さと傀儡師としての業の深さをより一層際立たせています。

ヒルコはん、めっちゃゴツくて強そうやけど、中に入って戦うって発想がもう天才的やんな。守りも攻めもできるなんて、そら強いに決まってるわ!

人傀儡に改造された本体の秘密

サソリ:人傀儡に改造された本体の秘密
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

ヒルコを破壊されたサソリがその姿を現したとき、多くの読者が衝撃を受けました。里を抜けてから20年近く経っているにもかかわらず、彼の容姿は15歳の頃のままだったからです。この永遠の若さの秘密こそ、彼が自身の肉体を人傀儡へと改造したことにあります。

サソリの本体は、もはや単なる人間ではなく、彼自身が作り上げた最高傑作の傀儡と言えます。

弱点を克服した戦闘用の肉体

サソリは自身の体を改造することで、痛みを感じず、飲食も不要な、戦闘に特化した存在となりました。その体には、ヒルコ以上の多彩な殺傷ギミックが搭載されています。

スクロールできます
部位武装・能力概要
両肩プロペラ状の刃高速回転させることで、飛行能力と切断能力を兼ね備える。空中からの奇襲や高速離脱を可能にする。
腹部毒ワイヤーロープ腹部に内蔵された、先端が鋭利なロープ。敵を捕縛するだけでなく、染み込ませた毒で確実に仕留める。
両掌射出ノズル背中の巻物を展開することで、両掌から高圧の火炎や水流(アニメ版)を放射する。広範囲の敵を殲滅する能力を持つ。
全身結合・分離能力体がバラバラに破壊されても、瞬時に結合して再生する。並大抵の物理攻撃では倒すことができない。

これらの能力により、彼は傀儡師の枠を超えた、独自の戦闘スタイルを確立しています。

唯一の弱点である「核」

しかし、どれほど体を傀儡に改造しようとも、チャクラを練るためには生身の部分が不可欠です。サソリの場合、それが胸部に埋め込まれた「蠍」の文字が刻まれた円筒形の核でした。この核こそがサソリの生命線であり、唯一の弱点となります。

彼は戦闘中、この核を破壊される直前に別の傀儡へと移し替えることで、死を回避する戦術も見せました。相方であったデイダラは、サソリの死後に「あんなでかい弱点胸に付けてるからだ」と語っており、この核の存在を事前に知っていたことがわかります。これは、二人が単なる仕事仲間以上の関係であった可能性を示唆しています。

このように、サソリの本体は「永遠の美」を追求する彼の芸術観と、戦闘における合理性を突き詰めた結果生まれた、究極の戦闘人形なのです。

自分の体まで作品にしてまうなんて、芸術へのこだわりが凄まじいなぁ。痛みも感じひんとか、もう無敵やんか!その覚悟はほんま尊敬するで。

天才が作る人傀儡の圧倒的な戦闘力

サソリの強さを語る上で最も重要な要素が、彼が唯一無二の使い手である「人傀儡」の術です。これは、単なる人形を操る傀儡の術とは一線を画す、彼の天才性と非情さの象徴と言える能力です。

生前の術をそのまま使う脅威

人傀儡とは、人間の死体を加工して作り上げた傀儡のことです。サソリの特異な技術により、人傀儡は生前のチャクラの性質をそのまま宿し、かつてその人物が使っていた忍術や血継限界さえも再現できます。

サソリはこの術を用いて、これまでに殺害した数多の忍を自身のコレクションとしてきました。その数は、サクラとチヨバアと対峙した時点で298体にも及び、二人を殺せばちょうど300体になる、と豪語するほどでした。

臓物を抜き、血を洗い流し、腐敗処理を施して仕込みを組み込むという製作過程は、彼の歪んだ芸術への探求心を示しています。

最強の切り札「三代目風影」

サソリ:最強の切り札「三代目風影」
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

サソリのコレクションの中でも最高傑作とされ、彼の切り札として扱われていたのが「三代目風影」の人傀儡です。歴代風影の中でも最強と謳われた三代目を殺害し、人傀儡へと作り変えたのです。

この人傀儡の恐ろしさは、生前の三代目風影が持っていた血継限界「磁遁」を完全に使用できる点にあります。

  • 砂鉄時雨(さてつしぐれ): 砂鉄を無数の粒や針に変えて高速で射出する。範囲と殺傷能力を兼ね備え、回避は非常に困難です。
  • 砂鉄結襲(さてつけっしゅう): 砂鉄を高密度に圧縮し、巨大な武器を瞬時に生成する。作中では巨大な槍や直方体として使用し、圧倒的な破壊力を見せました。
  • 砂鉄界法(さてつかいほう): 磁界の反発を利用して、広範囲に砂鉄の棘を無差別に拡散させる大技。軌道が不規則な上に、全ての砂鉄に毒が仕込まれているため、かすり傷一つが致命傷となる、まさに必殺の術です。

傀儡使いにとって、磁力を帯びた砂鉄は関節に入り込むと操作不能になる天敵中の天敵です。そのような相手に勝利し、自身のコレクションに加えているという事実こそ、サソリの戦闘能力が規格外であることを何よりも雄弁に物語っています。

三代目風影を傀儡にするって、ホンマにえげつない強さやで…!でも、それだけの実力があるってことやんな。最強の傀儡を使う最強の傀儡師、ロマンあるわぁ!

作中屈指と評される強すぎな戦闘描写

サソリの強さは、その能力設定だけでなく、実際の戦闘描写においても遺憾なく発揮されています。特に、物語第二部でサクラとチヨバアを相手に繰り広げた戦いは、『NARUTO』の中でも屈指の名バトルとして知られており、彼の圧倒的な実力と戦術の巧みさが光ります。

次々と繰り出される切り札

サソリの戦いは、まるで何層にも分かれた最終ボスのようです。一つの形態を打ち破っても、さらに強力な次の形態が待ち構えています。

  1. 第一形態「ヒルコ」: まずは攻防一体の傀儡ヒルコで相手の実力と戦術を探ります。この時点で、並の忍では全く歯が立ちません。サクラの怪力で破壊されるも、それはまだ戦いの序章に過ぎませんでした。
  2. 第二形態「三代目風影」: ヒルコを破られると、満を持して最強の人傀儡である三代目風影を投入します。前述の通り、磁遁による広範囲・高火力の攻撃は二人を絶体絶命の窮地に追い込みました。サクラが事前に解毒薬を用意していなければ、この時点で勝敗は決していたでしょう。
  3. 第三形態「サソリ本体」: 最強の傀儡である三代目風影さえも破られると、サソリはついに自身の体を武器として戦い始めます。全身に仕込まれたギミックと、破壊されても再生する不死身に近い体で、相手を消耗させていきます。

国をも滅ぼす究極奥義

そして、サソリの強さを決定づけるのが、究極奥義「赤秘技・百機の操演」です。

これは、自身の核から直接チャクラ糸を伸ばし、百体もの傀儡を同時に操るという、傀儡師の常識を覆す大技です。本来、傀儡師が一度に扱える数は指の数、つまり十体が限界とされています。その十倍の数を、一体一体の精度を多少犠牲にしながらも、圧倒的な物量で敵を蹂躙します。

サソリはこの術で「一国を落とした」と語っており、その言葉に違わぬ制圧能力を見せつけました。チヨバアが伝説の傀儡師であり、サクラが医療忍者としての知識と怪力を兼ね備えていたからこそ対抗できましたが、そうでなければ百の毒人形の前に為す術もなかったはずです。

このように、幾重にも用意された切り札と、一個人で軍隊に匹敵するほどの奥義を持つサソリの戦闘スタイルは、「強すぎ」と評されるにふさわしいものでした。

一体倒したら次、また次って、どんだけ手札あるねん!百機操演とか、もう規模が違いすぎるわ(笑)。国を落とせるってのも大納得やで!

なんjでも語られるサソリの評価

『NARUTO』の熱心なファンが集まるインターネット掲示板「なんj」などでは、連載終了から長い時間が経った今でも、サソリの強さについて頻繁に議論が交わされています。その評価は非常に高く、「暁の中でも最強クラス」という声が根強くあります。

相性が悪くなければ負けなかったという評価

なんjのスレッドで最もよく見られる意見は、「サソリが負けたのは、相手が悪すぎたからだ」というものです。

  • チヨバアの存在: サソリの祖母であり、傀儡の術の師でもあるチヨバアは、サソリが使う傀儡の仕込みや戦術を熟知していました。これにより、初見では対応不可能な攻撃にも的確に対処することができました。
  • サクラの存在: サクラは、事前にカンクロウを治療したことでサソリの毒を分析し、完璧な解毒薬を精製していました。サソリの攻撃は毒が前提にあるため、これはいわば「チート対策」とも言えるアドバンテージでした。さらに、サクラの怪力は傀儡を破壊するのに最も有効な手段の一つです。

つまり、サソリは「自身の術を知り尽くした伝説の傀儡師」と「自身の毒を無効化できる怪力医療忍者」という、天敵が二人揃った奇跡的な状況で戦うことになったのです。

このため、「ナルトやカカシが相手だったら圧勝していた」「毒が有効なら誰も近づけない」といった意見が多く、彼の敗北は実力不足によるものではなく、完全な相性負けであったと結論付けられています。

毒と砂鉄の組み合わせは反則級

また、彼の使う術そのものへの評価も非常に高いです。特に、人傀儡・三代目風影が使う「毒を仕込んだ砂鉄」は、反則的な強さだと語られています。

広範囲に拡散する砂鉄は回避が困難な上、かすっただけで行動不能になる毒が塗られているため、防御のしようがありません。この凶悪な組み合わせは、なんjで「やりすぎ」「どうやって勝てばいいんだ」としばしばネタにされるほどです。

これらのファンの声からも、サソリが単なる「序盤で倒された敵」ではなく、作中屈指の実力者として認識され続けていることがわかります。

みんな分かってるなぁ!サソリの旦那がどんだけ強いか、やっぱり語りたなるよな。相性が悪かっただけで、実力は本物やからな!うんうん。

強すぎたサソリはなぜ敗北したのか

  • 死亡シーンは何話?最期の戦いを解説
  • チヨバアにわざと負けたと言われる理由
  • 穢土転生で弱体化したというファンの声
  • 芸術コンビデイダラとの関係性
  • 天才傀儡師の悲しい過去と性格
  • まとめ:サソリは強すぎる哀しき天才

死亡シーンは何話?最期の戦いを解説

サソリ:死亡シーンは何話?最期の戦いを解説
引用元:Amazon

圧倒的な強さを誇ったサソリですが、物語の中でその最期が描かれます。彼の壮絶な死闘と、その結末が描かれたのは、原作コミックスでは31巻の第275話、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』では第27話「叶わぬ夢」です。

奥義の応酬と戦いの結末

サソリとチヨバアの戦いは、互いの奥義がぶつかり合う総力戦へと発展しました。サソリが「一国を落とせる」と豪語する「赤秘技・百機の操演」に対し、チヨバアもまた、傀儡師の祖であるモンザエモンが遺した傑作十体を操る「白秘技・十機近松の集」で応戦します。

数の上で劣るチヨバアとサクラでしたが、サクラがチヨバアから託された封印玉を使い、サソリのチャクラの源である「核」の動きを封じることに成功します。これで勝負あったかと思われました。

しかし、サソリは封印術を食らう寸前に、その「核」だけを別の傀儡に移し替えるという離れ業で生き延びていました。そして、油断したサクラを背後から襲い、チヨバアに致命傷を与えようとします。

皮肉な最期

万策尽きたかに見えたその瞬間、サソリの胸を二本の刀が貫きました。彼を刺したのは、チヨバアが操る二体の傀儡。それは、かつてサソリが幼い頃に、亡き両親の温もりを求めて自らの手で作り上げた「父」と「母」の人形でした。

まるで息子を抱きしめるかのように、両親の傀儡はサソリの唯一の弱点である核を正確に破壊しました。こうして、天才傀儡師・赤砂のサソリは、自身が最初に作った思い出の傀儡によって、その生涯に幕を下ろしたのです。

この一連の戦いは、サソリの強さ、そして彼の抱える悲しさを同時に描き出した、シリーズ屈指の名場面と言えるでしょう。

うぅ…最後の最後で、自分が作った父ちゃんと母ちゃんに…。切なすぎるやろ…。でも、ある意味、一番望んでた形やったんかもしれへんな…。

チヨバアにわざと負けたと言われる理由

サソリの最期には、一つの大きな謎が残されています。それは、彼が最後の一撃を本当に避けられなかったのか、という点です。戦闘後、チヨバア自身が「サソリにはワシの最後の攻撃が見えとった…じゃが…どういうわけかかわせなかった」と語っており、ファンの間では「サソリはわざと負けたのではないか」という説が広く囁かれています。

「人形になりきれなかった」人間性

この説の根拠は、サソリが抱えていた心の葛藤にあります。彼は永遠の美を求め、自身の体を痛みも感じない傀儡へと作り変えましたが、その魂までを完全に消し去ることはできませんでした。

彼自身が最期に「あえて言うなら…人形になり切れなかった人間…か」と語っているように、彼の内部には不完全な「生身の核」と共に、人間としての感情が残っていました。

最後の一瞬、彼を貫こうとしたのが、他の誰でもない、幼い頃に愛情を求めて作った「父」と「母」の傀儡でした。その傀儡を操るのが、唯一の肉親である祖母チヨバア。この状況で、彼の心に一瞬の迷いや躊躇いが生まれたとしても不思議ではありません。

攻撃を受け入れた無意識の願望

したがって、「わざと負けた」というよりも、「人間としての情が、傀儡師としての完璧な動きを鈍らせた」と考えるのがより正確かもしれません。あるいは、心の奥底で、両親を模した傀儡に抱きしめられる形で最期を迎えたいという、彼自身も気づいていない無意識の願望があった可能性も考えられます。

もし彼が完全に非情な「人形」であったなら、迷いなくチヨバアを殺し、勝利を手にしていたでしょう。彼が敗北した理由は、技術的な問題ではなく、彼が最後まで「人間」であったことの証明に他なりません。この悲しい結末こそが、サソリというキャラクターの魅力を深くしているのです。

やっぱり、ただの人形やなかったんやな。心があったからこその結末か…。強さだけやない、その人間らしさがサソリの旦那の魅力やと思うわ。

穢土転生で弱体化したというファンの声

サソリ:穢土転生で弱体化したというファンの声
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第四次忍界大戦において、サソリは薬師カブトの「口寄せ・穢土転生」によって、デイダラをはじめとする他の暁メンバーと共に蘇ります。しかし、この時のサソリは生前の強さとは程遠い姿であり、多くのファンから「弱体化している」という声が上がりました。

最大の武器を失った状態での復活

穢土転生は、死者を死んだ時点の姿で蘇らせる術ですが、あくまで生身の肉体を再現するものです。そのため、サソリの最大の武器であった「人傀儡の体」とその多彩な仕込みはすべて失われ、ごく普通の生身の体で復活してしまいました。

さらに、術者であるカブトは、他の忍には相応の武器を用意したにもかかわらず、サソリには一体の傀儡すら与えませんでした。これは、かつてサソリの部下でありながら裏切っていたカブトによる、意図的な嫌がらせであった可能性が高いと考えられています。

弱体化しても見せた天才の片鱗

傀儡も毒も、そして特殊な体も持たないという、いわば丸裸の状態で戦場に立たされたサソリ。彼は、敵の忍にチャクラ糸を付けて操る「操演・人身御冴」という術で応戦しますが、本来の実力を発揮できるはずもありませんでした。

結果として、かつては赤子の手をひねるように倒したカンクロウとの再戦で、成長したカンクロウの術とサイの奇襲によって捕縛されてしまいます。

しかし、この戦いの中で、彼はカンクロウの言葉によって自身の求めた「永遠の美」の本当の意味を見出します。それは、自身の作った傀儡と、そこに宿る魂が、後世の操演者に受け継がれていくことでした。

自らの過ちに気づき、満足して昇天していく姿は、弱体化という不遇な状況の中に見せた、天才傀儡師としての最後の輝きでした。このエピソードは、彼の物語を締めくくる上で非常に重要な役割を果たしています。

カブトのやつ、なんてことしてくれんねん!傀儡なしで戦わせるとか、そら本気出されへんやろ!これはほんまに気の毒やわ…。あんまりや!

芸術コンビデイダラとの関係性

サソリ:芸術コンビデイダラとの関係性
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

サソリが「暁」でツーマンセルを組んでいたのが、爆破を芸術とするデイダラです。二人は「芸術」に対する価値観が正反対であるため、常日頃から口論が絶えない関係でしたが、その実、互いの力を深く認め合う特異な信頼関係を築いていました。

対立する芸術観

二人の芸術観は、以下のように明確に対立していました。

  • サソリの芸術: 「永く後々まで残ってゆく永久の美」こそが芸術である。
  • デイダラの芸術: 「美しく儚く散ってゆく一瞬の美」こそが芸術である。

この価値観の違いから、二人の会話はしばしば「サソリの旦那の芸術は時代遅れだ、うん」「お前のそれはただの爆発だ」といった芸術論争に発展しました。しかし、この対立こそが、二人の個性を際立たせるユニークな魅力となっています。

互いへのリスペクト

口では貶し合いながらも、デイダラは暁のメンバーの中で唯一サソリのことを「旦那」という敬称で呼び、年長者として、また同じ芸術家として敬意を払っていました。

特に、デイダラが発した「サソリの旦那はオレよりも強いぜ…多分な」というセリフは、彼のサソリに対する評価を端的に表しています。(コミックスでは「…多分な」が付け加えられましたが、アニメ初期では断定していました)

一方のサソリも、デイダラの芸術を「くだらねェ」と一蹴しつつも、彼の能力を理解し、任務においては的確な連携を見せていました。ゲーム『ナルティメットストーム』シリーズでは、二人の連携奥義「合作・究極芸術」も存在し、ファンを喜ばせています。

価値観は違えど、物造りの天才として互いの領域に干渉せず、その実力を認め合っていた「芸術コンビ」。彼らの関係性は、殺伐とした「暁」の組織の中で、異彩を放つものでした。

芸術観でいっつも言い合ってるけど、お互いめっちゃリスペクトしてるの、ええ関係やなぁ。デイダラはんが「旦那」って呼ぶの、めっちゃ好きやわ!

天才傀儡師の悲しい過去と性格

サソリ:天才傀儡師の悲しい過去と性格
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

サソリの冷徹でせっかちな性格、そして「永遠の美」に執着する歪んだ価値観は、彼の幼少期に起きた悲しい出来事に深く根ざしています。彼の行動原理を理解するためには、その過去を知ることが不可欠です。

両親の死と埋められない孤独

サソリがまだ幼い頃、彼の両親は任務中に「木ノ葉の白い牙」はたけサクモ(はたけカカシの父)によって殺害されました。祖母であるチヨバアに引き取られますが、両親の温もりを知らずに育ったサソリの心には、大きな空洞が生まれます。

その孤独を埋めるため、彼は祖母から教わった傀儡の術を使い、亡き両親を模した人形「父」と「母」を製作します。これが、彼の最初の作品でした。彼は二体の傀儡を操り、自分を抱きしめさせますが、そこに温もりも命の輝きもありません。この経験が、彼に傀儡の限界と、埋めようのない孤独を痛感させ、心を歪ませる決定的なきっかけとなりました。

性格形成への影響

サソリの「人を待つのも待たせるのも嫌い」というせっかちな性格は、いつまでも任務から帰ってこない両親を、ただひたすらに待ち続けた辛い経験から形成されたものだと考えられています。

また、アニメオリジナルエピソードでは、彼の唯一の友人であったコムシを、傀儡の義手に仕込んだ毒で事故に見せかけて死なせ、その亡骸で人傀儡を作るという、彼の心の闇を象徴するような話も描かれています。

誰よりも愛に飢え、誰よりもその温もりを得られなかった悲しい過去。それが、天才造形師・赤砂のサソリという、哀しき悪役を生み出したのです。彼は本当は、ただ愛されたかっただけの、一人の少年だったのかもしれません。

そっか…そんな辛い過去があったんやな…。ただ愛されたかっただけやのに…。そう思うと、彼の行動一つ一つがめっちゃ切なく見えてくるわ…。

まとめ:サソリは強すぎる哀しき天才

  • サソリは「暁」のメンバーで「赤砂のサソリ」の異名を持つ天才傀儡師
  • 彼の強さはファンやなんjなどでも「強すぎ」と高く評価されている
  • 普段は傀儡「ヒルコ」に身を隠し、接近戦の弱点を克服している
  • ヒルコは毒の尾や無数の千本を放つ強力な武装を持つ
  • サソリの本体は、自身の体を改造した人傀儡である
  • 本体は痛みを感じず、両肩のプロペラや腹部の毒ワイヤーなど多彩な武器を内蔵する
  • 唯一の弱点は胸部にあるチャクラの源「核」
  • 生前の術を使える「人傀儡」を作れる唯一の忍である
  • 最強の切り札は、磁遁を使う「三代目風影」の人傀儡
  • 奥義「赤秘技・百機の操演」で百体の傀儡を操り、一国を落とした実績を持つ
  • 敗北の相手が、術を熟知したチヨバアと毒を無効化できるサクラという完璧なメタ構成だった
  • そのため、相性が悪くなければ負けなかったという評価が一般的
  • 死亡シーンは原作31巻275話、アニメ疾風伝27話で描かれた
  • 最期は「父」と「母」の傀儡に核を貫かれるという皮肉な結末だった
  • 最後の一撃をあえて受けたのは、人間としての情が残っていたためと考えられる
  • 第四次忍界大戦では穢土転生で復活するも、傀儡がなく大幅に弱体化していた
  • カンクロウとの戦いで自らの芸術の真髄を悟り、昇天した
  • 相方のデイダラとは芸術観で対立しつつも、互いの実力を認め合っていた
  • 幼少期に両親を亡くした孤独な過去が、彼の性格と価値観を形成した
  • サソリは強すぎる能力と、哀しい背景を併せ持つ魅力的なキャラクターである

強くて、かっこよくて、でもめっちゃ切ない。サソリの旦那はほんまに奥深いキャラクターやな。知れば知るほど、もっと好きになるわ!

【NARUTO】サソリは強すぎ?最後わざと負けて死亡した説や穢土転生を解説

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