こんにちは、漫画おもしろ天国のゆうです。
『3月のライオン』が気になっているものの、「将棋を知らなくても楽しめるの?」「暗くて難しい話ではない?」「アニメを見た後は漫画の何巻から読めばいい?」と迷っていませんか。
作品名や表紙だけを見ると、本格的な将棋漫画に感じるかもしれません。
しかし、実際の『3月のライオン』は、将棋の勝ち負けだけを描く作品ではありません。家族を失った少年が、人とのつながりを通して自分の居場所を見つけていく、温かくも切実な人間ドラマです。
重いテーマを扱いながら、川本家のにぎやかな食卓や、個性的な棋士たちとの交流、思わず笑ってしまう日常も丁寧に描かれています。
この記事では、重大な結末のネタバレをできるだけ避けながら、『3月のライオン』の概要、あらすじ、ジャンル、ストーリーの魅力、漫画を読む順番までわかりやすく解説します。
雰囲気が自分に合いそうだと感じたら、まず漫画1巻の試し読みやアニメ第1話から触れてみるのがおすすめですよ。
- 3月のライオンがどんな話なのか
- 将棋を知らなくても楽しめる理由
- 漫画やアニメを楽しむおすすめの順番
- アニメの続きが読める漫画の巻数
3月のライオンとはどんな漫画?

『3月のライオン』の物語を一言で表すなら、孤独を抱えた少年が、人の優しさに触れながら少しずつ生き直していく物語です。
将棋は物語を動かす重要な要素ですが、作品の中心にあるのは、登場人物それぞれの孤独、家族関係、仕事への苦悩、成長です。

ここでは、まず作品の基本的な概要とジャンルを整理し、将棋を知らない人でも読める理由を見ていきます。
作品概要とジャンル
『3月のライオン』とは、羽海野チカ先生が描く青年漫画です。
主人公は、東京の下町で一人暮らしをしている高校生プロ棋士の桐山零。幼い頃に事故で両親と妹を失い、父親の友人であるプロ棋士・幸田柾近の家に引き取られました。
零は中学生のうちにプロ棋士になるほどの才能を持っていますが、将棋が強いからといって幸せに生きているわけではありません。
むしろ、才能があったことで幸田家の実子である香子や歩との関係が壊れ、自分が家族を傷つけたという罪悪感を抱えています。
そのため、幸田家を出た零は、広い部屋に最低限の家具だけを置き、人との関係を避けるように暮らしていました。
作品の舞台には将棋界が使われていますが、ジャンルを単純に「将棋漫画」と決めつけると、本当の魅力を見落としてしまいます。
| ジャンル | 作品内で描かれる内容 |
|---|---|
| 将棋漫画 | プロ棋士の勝負、研究、才能、挫折、生活を懸けた対局 |
| 青春漫画 | 零の高校生活、友人との交流、進路や恋愛 |
| 人間ドラマ | 家族の喪失、孤独、いじめ、親子関係、心の回復 |
| 日常漫画 | 川本家の食卓、季節の行事、和菓子作り、下町の暮らし |
| 恋愛漫画 | 零とひなたが時間をかけて気持ちを育てていく過程 |
複数のジャンルが自然に重なっていることが、『3月のライオン』の大きな特徴です。
厳しい対局の直後に、川本家で温かい料理を食べる場面が描かれることもあります。冷たい勝負の世界と、誰かと囲む食卓の温かさ。この対比が、零の心の変化をわかりやすく伝えてくれるんです。
3月のライオンの概要
将棋界を舞台にしながら、孤独、家族、友情、恋愛、仕事、生き方を描く長編人間ドラマです。将棋の勝敗よりも、対局に臨む人物の感情や人生が深く描かれています。
将棋を知らずに楽しめる理由
「将棋の駒の動かし方も知らないけれど大丈夫?」と不安になる人もいると思います。
結論から言うと、将棋の知識がなくても物語の大部分を楽しめます。

対局中に難しい戦法や定跡が登場することはありますが、すべてを理解しなければストーリーがわからない構成ではありません。
作品が丁寧に描いているのは、「どの駒をどこへ動かしたか」よりも、その局面で棋士が何を感じているかです。
たとえば、負ければ自信を失う若手棋士、故郷の期待を背負って戦う棋士、家族を養うために順位を落とせない棋士など、それぞれが異なる事情を抱えて盤の前に座ります。
読者は将棋の手順がわからなくても、「この人は追い詰められている」「ここで負けたくない理由がある」という感情を理解できます。
仕事で結果を出せずに落ち込んだ経験や、誰かと比べられて苦しくなった経験がある人なら、棋士たちの姿を自分の生活に重ねられるかもしれません。
また、二海堂晴信が子どもにも将棋の面白さを伝えようとする場面など、初心者の目線に近い説明も登場します。
細かいルールを覚えなくても、勝っているのか、苦しいのか、どれほど大切な対局なのかは、表情や心の声から十分に伝わってきます。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
私は、将棋の局面をすべて理解しようとせず、最初は登場人物の表情や心の動きを追う読み方がおすすめです。気になる言葉が出てきたときだけ調べるくらいで十分ですよ。
将棋を題材にした作品というより、将棋を通して人間の弱さや強さを描いた作品と考えると、入りやすいかなと思います。
3月のライオンのあらすじ

ここからは、『3月のライオン』がどんな話なのかを、物語の流れに沿って紹介します。
重大な勝敗や最終的な結末には触れませんが、中盤以降の主な出来事を含みます。完全に何も知らない状態で読みたい人は、「初めてなら漫画1巻から」まで進んでください。
物語は、孤独な生活を送っていた桐山零が、川本家の三姉妹と出会うところから大きく動き始めます。

孤独な棋士・桐山零の過去
主人公の桐山零は、幼い頃に交通事故で両親と妹を失っています。
葬儀の場で、父親の友人だったプロ棋士・幸田柾近に声をかけられた零は、幸田家に引き取られることになりました。
ところが、幸田家で穏やかな新生活が始まったわけではありません。
幸田は将棋に対して厳しい人物で、実の子どもである香子と歩にもプロ棋士を目指す道を歩ませていました。
そこへ零が入り、二人よりもはるかに早く実力を伸ばしたことで、家族のバランスが崩れていきます。
香子と歩は将棋の道を諦めることになり、零は自分の才能によって居場所を奪ったような罪悪感を持つようになりました。
零自身も望んで誰かを傷つけたわけではありません。それでも、家の中に漂う緊張や、香子から投げかけられる言葉によって、「自分がいなければ、この家族は壊れなかったのではないか」と考えてしまいます。
やがて零は中学生でプロ棋士になり、幸田家を出て一人暮らしを始めました。
高校に通いながら対局を続けていますが、学校に親しい友人はおらず、食生活も乱れています。
部屋は生活感が薄く、食事も必要最低限。自由を手に入れたように見えて、実際には人とのつながりを失った状態でした。
物語序盤の零は、自分が何をしたいのか、将棋が本当に好きなのかさえ、はっきり答えられません。
生きるために身につけた将棋が、彼を守る武器であると同時に、過去の傷を思い出させるものにもなっています。
才能があるのに自信がない。結果を出しているのに満たされない。この複雑な主人公像が、『3月のライオン』のストーリーに深みを与えています。
川本三姉妹との出会い
零の生活を変えたのが、川本あかり、ひなた、モモの三姉妹です。
ある日、先輩棋士たちに連れ回されて酔いつぶれた零は、川本家の長女・あかりに助けられます。
川本家は、祖父の相米二と三姉妹が暮らす、にぎやかで温かな家庭です。
長女のあかりは、亡くなった母親の代わりとして妹たちを支えています。次女のひなたは明るく正義感が強く、三女のモモは無邪気で、零にもすぐになつきました。
川本家も、決して悩みのない家庭ではありません。
母親を病気で亡くし、父親は家族を残して家を出ています。それでも三姉妹は、祖父や伯母に支えられながら、互いを思いやって暮らしていました。
あかりが作る料理を囲み、ひなたやモモと会話をする時間は、零にとって、それまで忘れていた家族の温かさを思い出す時間になります。
最初の零は、親切にされても素直に甘えられません。
迷惑をかけてはいけない、自分はこの家族の一員ではないという気持ちが強く、川本家との間にも距離を置こうとします。
それでも、体調を崩したときに看病してもらったり、食事に誘われたり、季節の行事を一緒に過ごしたりするうちに、その距離は少しずつ縮まっていきます。
川本家の料理が持つ意味
作中に登場する料理は、単なるグルメ描写ではありません。誰かのために料理を作り、一緒に食卓を囲むことが、零の心を回復させる大切な表現になっています。
あなたが読んでいて心をつかまれるのは、派手な事件よりも、こうした何気ない場面かもしれません。
「おなかが空いている人にご飯を食べさせる」「帰る場所がない人を迎える」という川本家の優しさは、言葉以上に零を救っていきます。
いじめ問題と零の成長
物語の中でも特に大きな転換点となるのが、原作5巻から7巻付近で描かれる、ひなたの学校でのいじめ問題です。
ひなたの同級生である佐倉ちほは、クラス内でいじめを受けていました。
周囲の生徒が関わりを避けるなか、ひなたはちほを一人にしないように行動します。
しかし、状況は改善せず、ちほは学校へ通うことが難しくなり、転校することになってしまいました。
その後、いじめの標的はひなたへ移ります。
持ち物を隠され、悪口を書かれ、教室の中で孤立させられる。ひなたは大きな苦しみを抱えながらも、友人をかばった自分の行動を否定しません。
泣きながらも、自分のしたことは間違っていないと言い切るひなたの姿は、零の心を強く動かします。
零はこれまで、自分の存在が周囲を不幸にしたと考え、自分自身を否定してきました。
ところが、ひなたは傷つけられても、自分が正しいと思った行動まで否定しません。
その強さを見た零は、今度は自分がひなたを支えたいと願うようになります。
ここで重要なのは、零が突然すべてを解決する救世主になるわけではないことです。
零は棋士として稼いだお金で何かできないか考えたり、学校の先生や川本家の大人たちと話したりしながら、自分にできることを必死に探します。
いじめ問題は、担任教師の対応、クラスの空気、傍観する生徒、学年主任の介入など、複数の視点から描かれます。
簡単な正義の物語にせず、被害を受けた側がどれほど長く傷を抱えるのかまで描いている点が印象的です。
いじめの描写について
このエピソードには、言葉による攻撃や学校内での孤立など、精神的に重い場面が含まれます。読むのがつらいと感じたときは、無理に一気読みせず、自分のペースで進めてください。
同時に、この出来事は零が「守られる側」から「誰かを守ろうとする側」へ変わる重要な物語でもあります。
零はひなたを助けようとするなかで、自分にも誰かの役に立てる可能性があると知ります。
ひなたを救いたいという気持ちが、結果として零自身の心も救っていく。ここに『3月のライオン』らしい優しさがあります。
3月のライオンの内容と魅力

『3月のライオン』の内容は、零一人の成長だけでは終わりません。
対局相手として登場した棋士にも、それぞれの家庭、病気、故郷、年齢、生活があります。
誰か一人を完全な悪役にするのではなく、「その人はなぜ、そのように生きているのか」を丁寧に描くため、読み進めるほど好きな人物が増えていく作品です。
最新刊の情報や現在の物語を知りたい場合は、当サイトの3月のライオン最新刊18巻の発売日とあらすじも参考にしてください。2026年7月時点では、2025年9月29日発売の18巻が最新刊として確認されています(出典:白泉社「3月のライオン 18」コミック情報)。
棋士たちが背負う葛藤
零の周囲には、実力も性格も異なるプロ棋士が登場します。
なかでも印象的なのが、二海堂晴信、島田開、宗谷冬司、後藤正宗です。

二海堂晴信
二海堂は、零を一方的に「心友」と呼び、強いライバル心を燃やす同世代の棋士です。
見た目や言動は明るく、裕福な家庭で大切に育てられていますが、幼い頃から重い持病を抱えています。
体調が悪化する危険がありながらも、二海堂は将棋への情熱を失いません。
勝負への執念を表に出さない零とは対照的に、「強くなりたい」「零と戦いたい」という気持ちを全力で表現します。
二海堂の存在は、零に将棋へ向き合う熱を思い出させる役割を果たしています。
島田開
島田開は、二海堂の兄弟子であり、後に零を研究会へ誘う棋士です。
生まれつき何でもできる天才ではなく、地道な研究と努力を積み重ねて上位へ進んできました。
故郷の期待を背負い、胃の不調に苦しみながらも、対局から逃げません。
華やかな勝者としてではなく、負けた悔しさを抱えたまま翌日も盤に向かう職業人として描かれているのが魅力です。
零にとって島田は、技術を教えるだけでなく、プロとして負けながら生き続ける姿を見せる師匠のような存在になります。
宗谷冬司
宗谷冬司は、将棋界の頂点に立つ名人です。
中学生でプロ入りした経歴を持ち、零と重なる部分がありますが、その存在感は神秘的で、周囲から遠く離れているように見えます。
圧倒的な強さを持つ一方、本人にしかわからない孤独や身体的な問題を抱えています。
零が宗谷と向き合う場面では、「強くなれば孤独から自由になれるわけではない」という現実が静かに伝わってきます。
後藤正宗
後藤は、威圧的な態度と荒い言葉から、序盤では怖い人物に見えるかもしれません。
しかし、将棋への向き合い方は真剣であり、私生活では長く病床にある妻を支えています。
幸田香子との複雑な関係もあり、単純に善人や悪人と分けることができません。
『3月のライオン』では、このように第一印象の奥にある事情が少しずつ明かされていきます。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
序盤で苦手だと感じた人物も、すぐに嫌いと決めずに読み進めてみてください。背景を知った瞬間、それまでの言葉や行動がまったく違って見えることがあります。
棋士たちは、勝つために努力しているだけではありません。
年齢による衰え、家族との時間、病気、収入、周囲からの期待など、何かを抱えながら戦っています。
だからこそ、対局の結果が単なる一勝や一敗ではなく、一人の人生に関わる出来事として伝わってくるんです。
将棋と家族愛のコントラスト
『3月のライオン』を読みやすくしているのが、重い将棋の世界と、川本家の日常のバランスです。
対局場では、棋士たちが言葉を交わさず、相手の考えを読みながら戦います。
負ければ順位が下がり、場合によっては生活そのものが変わる厳しい世界です。
一方、川本家では、あかりが料理を作り、ひなたとモモが笑い、祖父の相米二が孫たちを見守っています。

零が何かに負けても、川本家の食卓では責められません。
勝ったから歓迎されるのではなく、零だから迎えてもらえる。この違いは、成果によって自分の価値を測ってきた零にとって大きな意味を持ちます。
作中には、うどん、おせち、唐揚げ、カレー、和菓子など、食欲を刺激する料理が数多く登場します。
ただおいしそうに描いているのではなく、料理を作る行為そのものが愛情表現になっています。
言葉で励ますのが難しいときでも、温かいものを食べてもらう。おなかがいっぱいになるまで見守る。そうした日常の優しさが、傷ついた登場人物を支えています。
また、川本家も理想化された完璧な家族ではありません。
あかりは母親代わりとして無理をしやすく、ひなたは周囲を心配させないように明るく振る舞い、祖父も孫たちの将来を案じています。
さらに、家族を捨てた父親が再び現れることで、それまで押し込めていた傷と向き合わなければならなくなります。
そこで零は、川本家に助けてもらうだけの存在ではなく、家族を守るために前へ出るようになります。
零とひなたの関係が深まっていくのも、急に始まる恋愛ではありません。
つらいときにそばにいたこと、相手のために悩んだこと、日常を一緒に過ごしたこと。その積み重ねによって、二人の気持ちが変わっていきます。
作品の魅力を感じやすい見方
「将棋で誰が勝つか」だけでなく、「勝った人と負けた人が、その後どう生きるのか」「帰る場所があることが人をどう変えるのか」に注目すると、物語がさらに深く感じられます。
3月のライオンはどこから読む?

漫画、テレビアニメ、実写映画があるため、どこから入ればいいのか迷いやすい作品です。
基本的には、初めて触れる人は漫画1巻かアニメ第1シリーズから始めれば問題ありません。
一方、すでにアニメを最後まで見た人は漫画10巻から、実写映画だけを見た人は漫画1巻から読むのがおすすめです。

| 現在の状況 | おすすめの開始位置 | 理由 |
|---|---|---|
| 作品を初めて知った | 漫画1巻 | 心理描写や人物関係を最初から追える |
| まず映像で試したい | アニメ第1シリーズ | 声や音楽を含めて世界観をつかみやすい |
| アニメ第2シリーズまで視聴済み | 漫画10巻 | アニメ最終話の続きへつながりやすい |
| 実写映画のみ視聴済み | 漫画1巻 | 後編に原作と異なる展開が含まれる |
初めてなら漫画1巻から
『3月のライオン』を初めて読むなら、私は漫画1巻から始めるのが一番おすすめです。
1巻では、零の孤独な生活、幸田家との複雑な関係、川本家との出会い、棋士としての立場が順番に描かれます。
序盤は静かな展開が多く、派手な事件が連続する作品ではありません。
その代わり、零がどれほど人との距離を取っているのか、川本家の温かさにどう戸惑うのかが細かく伝わってきます。
この最初の距離感を知っているからこそ、後に零が自然に笑ったり、誰かのために行動したりする姿が心に響くんです。
漫画版には、羽海野チカ先生の手書き文字、小さな表情、コマの隅に描かれたギャグなど、アニメでは見落としやすい情報も詰まっています。
特に、重い場面から日常の笑いへ切り替わる独特のテンポは、自分の速度でページをめくれる漫画と相性が良いです。
ただし、いきなり既刊をすべて買う必要はありません。
まず1巻を試し読みし、零の静かな語りや作品の空気が自分に合うか確かめると失敗しにくいですよ。
電子版、紙版、配信サービスの違いは、当サイトの3月のライオンはどこで読めるかを比較した記事で詳しく整理しています。DMMブックスでは、2026年7月の確認時点で1巻から18巻までの配信と試し読みが案内されていました。
購入前に確認したいこと
電子書籍の価格、クーポン、ポイント還元、試し読み範囲は時期によって変わります。表示された割引率だけで判断せず、購入確認画面の支払総額を確認してください。
1巻を読んで、「続きが気になる」「川本家の食卓をもっと見たい」と感じたなら、そのまま2巻以降へ進めば大丈夫です。
アニメの続きは10巻から
テレビアニメ版『3月のライオン』は、第1シリーズ全22話、第2シリーズ全22話の合計44話で構成されています(出典:アニプレックス『3月のライオン』公式サイト)。
第2シリーズの最終話はChapter.89付近までを描いているため、続きは漫画10巻のChapter.90付近から読むとつながりやすいです。アニメ公式サイトでも、第44話に「Chapter.89 三月町の子」が含まれることを確認できます(出典:テレビアニメ『3月のライオン』公式サイト「第44話」)。
10巻からは、川本家を離れた父親が再び姿を現し、三姉妹の日常を揺さぶる展開へ入ります。
零もそれまで以上に深く川本家の問題へ関わり、ひなたとの関係にも大きな変化が生まれます。
アニメを見終えた直後に続きを知りたい人にとって、10巻は非常に入りやすい開始位置です。
ただし、アニメ版と原作漫画では、作品の印象がまったく同じというわけではありません。
アニメは、声優の演技、音楽、色彩、間の取り方によって、零の孤独や川本家の温かさを映像として表現しています。
漫画は、手書きの文字や細かなモノローグを、自分のペースで立ち止まりながら読めます。
そのため、時間に余裕があるなら、アニメを見た後でも漫画1巻から読み直す価値があります。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
すぐに続きが知りたいなら10巻から、作品を深く味わい直したいなら1巻からがおすすめです。迷う場合は10巻を先に読み、後から好きな場面を漫画で振り返る読み方でも楽しめますよ。
アニメ第3シリーズの可能性や、アニメが原作のどこまで描いたのかは、3月のライオンのアニメ3期と原作範囲の解説もあわせて確認してください。
実写映画後は1巻から
2017年に公開された実写映画版は、前編と後編の2部構成です。
桐山零を神木隆之介さん、幸田香子を有村架純さん、二海堂晴信を染谷将太さん、宗谷冬司を加瀬亮さんが演じています。
前編では、零の孤独、川本家との出会い、プロ棋士たちとの対局など、原作の主要な要素が再構成されています。
一方、後編では、限られた上映時間のなかで物語に区切りをつけるため、出来事の順番や人物の関係、対局の流れが調整されています。
原作の複数のエピソードを組み合わせた部分や、映画独自の結末へ向かう部分もあるため、映画の続きに当たる漫画を一冊だけ選ぶのは難しいです。
そのため、実写映画だけを見た人には、漫画1巻から読み直す方法をおすすめします。
同じ出来事が登場しても、原作では人物の心の声や、出来事に至るまでの積み重ねがより細かく描かれています。
特に、幸田家で零が感じていた罪悪感、香子が抱える怒り、島田が背負っている故郷への思いなどは、漫画を最初から読むことで理解しやすくなります。
映画で印象に残った場面が、原作ではどのような流れで描かれているのかを比べるのも面白いですよ。
映画と漫画は別の楽しみ方ができる
実写映画は長い原作を前後編へまとめた映像作品です。漫画の完全な代わりではなく、俳優の演技や対局の緊張感を楽しむ別の作品として見ると受け入れやすくなります。
映画の後編を見たからといって、原作の重要な物語をすべて知ったことにはなりません。
ひなたのいじめ問題や、川本家の父親をめぐる流れなど、原作では時間をかけて描かれる内容があります。作品の本来のストーリーを知りたいなら、やはり1巻からが安心です。
3月のライオンを楽しむ方法

『3月のライオン』は、漫画とアニメのどちらから始めても楽しめます。
心理描写を自分の速度で味わいたい人は漫画、声や音楽を含めて世界観へ入りたい人はアニメが向いています。
どちらを選ぶ場合でも、最初から大きな金額を使う必要はありません。
まず試し読みや配信の対象話を確認して、自分に合うと感じてから続きを購入するのが失敗しにくいですよ。
DMM TVでアニメから試す
文章量の多い漫画が少し苦手な人や、まず作品の雰囲気を知りたい人は、テレビアニメ版から試してみる方法があります。
アニメ版は、シャフトによる映像表現、新房昭之監督の演出、声優陣の演技によって、原作の静けさと温かさが丁寧に再現されています。
桐山零の声は河西健吾さん、川本あかりは茅野愛衣さん、ひなたは花澤香菜さん、モモは久野美咲さんが担当しています。
零の心の声が音として聞こえることで、漫画ではつかみにくかった感情へ入りやすくなる人もいると思います。
また、川本家の明るい場面と、対局中の重苦しい場面では、音楽や色の使い方も大きく変わります。
第1シリーズと第2シリーズはそれぞれ全22話で、第2シリーズの最終話まで見ると、ひなたのいじめ問題や宗谷名人との交流まで進みます。
2026年8月1日の確認時点では、DMM TVにアニメ『3月のライオン』の公式作品ページが用意されています。また、配信情報では第2シリーズも見放題作品として案内されています。ただし、配信対象や見放題条件は変更される可能性があります。
DMM TVで確認する流れ
まずDMM TV内で「3月のライオン」と検索し、第1シリーズと第2シリーズが見放題対象になっているか確認します。
配信状況に問題がなければ、第1シリーズの第1話から順番に視聴してください。
配信状況を確認する(出典:DMM TV『3月のライオン』作品ページ)
>>DMM TV
DMM TVで作品を見て気に入ったら、漫画10巻から続きを読む方法もあります。
一方、アニメで省略された細かな感情表現も知りたくなった場合は、漫画1巻へ戻って読み比べると新しい発見があります。
漫画をまとめて購入する場合の紙、中古、電子版の違いは、3月のライオン全巻を安く買う方法で詳しく解説しています。試し読み後に全巻をそろえたくなったときの参考にしてください。
サービス利用前の注意点
月額料金、無料体験の有無、見放題対象、配信終了日、電子書籍の価格、クーポン条件は変更されることがあります。
記事内の情報や数値はあくまで一般的な目安として考え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
契約内容、決済、解約条件などに不明な点がある場合は、各サービスの公式サポートへ問い合わせ、必要に応じて最終的な判断は専門家にご相談ください。
>>DMM TV
3月のライオンに関するよくある質問(FAQ)
- 3月のライオンはどんな話ですか?
-
幼い頃に家族を失った高校生プロ棋士・桐山零が、川本家の三姉妹や棋士たちとの交流を通して、孤独から少しずつ立ち直っていく物語です。将棋の勝負だけでなく、家族、友情、恋愛、いじめ、仕事への苦悩などが描かれています。
- 将棋を知らなくても漫画を楽しめますか?
-
将棋を知らなくても十分に楽しめます。難しい戦法の理解より、対局中の心理や、棋士が負けられない理由に重点を置いた作品です。最初は駒の動きよりも、登場人物の表情や心の声を追うと入りやすいですよ。
- アニメの続きは漫画の何巻から読めますか?
-
アニメ第2シリーズの第44話まで見た場合は、漫画10巻のChapter.90付近から読むと続きを追いやすいです。ただし、漫画独自の細かな心理描写も多いため、時間がある人には1巻からの読み直しもおすすめします。
- 実写映画を見た後は何巻から読むべきですか?
-
実写映画は原作の出来事を再構成し、独自の展開も加えているため、漫画1巻から読むのがおすすめです。映画で描かれた場面も、原作では人物の心情や前後の出来事がより詳しく描かれています。
- 漫画とアニメはどちらから始めるべきですか?
-
心理描写を自分のペースで読みたいなら漫画1巻、声優の演技や音楽を含めて世界観を感じたいならアニメ第1シリーズがおすすめです。どちらか一方を選ぶ必要はなく、アニメで興味を持ってから漫画を読む方法でも楽しめます。
まとめ
『3月のライオン』は、プロ将棋界を舞台にしながら、孤独な少年が人とのつながりを取り戻していく人間ドラマです。
将棋の知識は必須ではなく、家族、友情、恋愛、仕事、挫折といった身近な感情を通して物語へ入れます。
初めて触れる人は漫画1巻かアニメ第1シリーズ、アニメを最後まで見た人は漫画10巻、実写映画だけを見た人は漫画1巻から始めるのがおすすめです。
いきなり全巻を購入するのではなく、まず1巻の試し読みやアニメ第1話で作品の空気を確かめると、自分に合うか判断しやすいですよ。
『3月のライオン』を読んだとき、あなたの心に残るのは、零の将棋でしょうか。それとも、川本家の食卓や、ひなたのまっすぐな言葉でしょうか。
読む時期や自分の置かれている状況によって、心に響く人物や場面が変わるのも、この漫画の魅力です。
将棋漫画だからと構えず、まずは一人の少年が自分の居場所を見つける物語として、1巻から触れてみてください。



