『NARUTO -ナルト-』に登場する金角・銀角兄弟は、その圧倒的な存在感と特異な能力で読者に強い印象を残しました。
しかし、彼らがどのような最期を迎えたのか、その具体的な死因について詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ナルトの作中における金角銀角の死因を深掘りし、彼らの本当の強さ、二代目火影・扉間との因縁、そして特徴的な武器であるひょうたんの能力や、アニメでの登場が何話にあたるのかといった情報まで、網羅的に解説していきます。
- 金角・銀角兄弟の基本的な人物像と雲隠れの里での立ち位置
- 九尾チャクラや六道仙人の宝具に由来する彼らの強さ
- 穢土転生後の戦闘から封印、そして本当の最期までの詳細
- 二代目火影・千手扉間との間にあった過去の因縁
ナルト金角銀角の死因|生前の罪と強さ
- 雲隠れの大罪人・金銀兄弟とは
- 六道仙人の宝具と九尾チャクラによる強さ
- 二代目火影・扉間との因縁
- 言葉を奪うひょうたん(紅葫蘆)の能力
雲隠れの大罪人・金銀兄弟とは

金角(きんかく)と銀角(ぎんかく)は、雲隠れの里の忍であり、かつては「雲に二つの光あり」と謳われた伝説的な兄弟です。しかし、その輝かしい異名とは裏腹に、彼らの本性は里の歴史上、最悪の大罪人として記録されています。
彼らは六道仙人の末裔であり、その血を色濃く受け継いでいるためか、額には角が生えているという身体的な特徴があります。また、頬にはうずまきナルトと同じような狐の髭に似た模様があり、これも彼らが九尾と深い関わりを持つことを示唆しています。作中では兄弟間の諍いが描かれることが多い中で、金角と銀角は非常に強い絆で結ばれており、その連携は戦闘においても絶大な力を発揮しました。
彼らの名前や使用する宝具の多くは、有名な中国の伝奇小説『西遊記』に登場する同名の妖怪兄弟が元ネタとなっています。このように、神話や伝説を背景に持つキャラクター設定が、彼らのミステリアスで強力なイメージを一層引き立てているのです。

悪いことばっかしとったけど、兄弟の絆は本物やったんやな。そこだけはええとこやんか。
六道仙人の宝具と九尾チャクラによる強さ


金角・銀角兄弟の強さの根源は、二つの特異な要素に集約されます。それは、九尾のチャクラをその身に宿していることと、伝説の忍である六道仙人が遺した「宝具」を自在に操る能力です。
九尾のチャクラを宿した経緯
彼らは生前、雲隠れの里が九尾を捕獲しようと試みた際に、任務に失敗し九尾に飲み込まれてしまいました。通常であればそこで命を落とすはずですが、金角と銀角は九尾の体内で暴れ、そのチャクラ肉を実に2週間にもわたって食べ続けることで生き延びたのです。最終的に、彼らの存在に耐えかねた九尾が二人を吐き出した結果、彼らは九尾のチャクラを宿す「疑似人柱力」とも呼べる存在になりました。これは彼ら一族の特異体質によるものであり、他の忍が同じことを試みても死に至るだけだとされています。
六道仙人の宝具
この膨大な九尾チャクラのおかげで、彼らは常人であれば使用するだけでチャクラを使い果たし命を落とすと言われる、以下の五つの宝具を何の問題もなく使いこなすことができました。
宝具名 | よみがな | 能力・特徴 |
芭蕉扇 | ばしょうせん | 一振りで火・水・雷・風・土の五大性質変化を全て巻き起こせる扇。 |
幌金縄 | こうきんじょう | 触れた相手の「言霊(ことだま)」、つまり最もよく使う言葉を引きずり出す縄。 |
七星剣 | しちせいけん | 幌金縄で引きずり出した言霊を斬りつけ、相手を呪うことができる剣。 |
紅葫蘆 | べにひさご | 七星剣で呪われた相手が、その言霊(NGワード)を発すると録音し、中に吸い込んで封印する瓢箪。 |
琥珀の浄瓶 | こはくのじょうへい | 対象者の名前を呼び、返事をさせることで中に吸い込んで封印する瓶。 |
これらの宝具が持つルールは非常に強力で、初見で対処することはほぼ不可能です。金角・銀角の強さは、単純な戦闘能力だけでなく、こうした特殊な能力と膨大なチャクラ量を兼ね備えている点にあると考えられます。



九尾の肉を食べるとか、発想がむちゃくちゃやで!よう生きとったわ、ほんま。生命力すごすぎやろ
二代目火影・扉間との因縁
金角・銀角兄弟と木ノ葉隠れの二代目火影・千手扉間には、深い因縁が存在します。彼らが生前に犯した最大の罪は、木ノ葉隠れとの同盟締結を祝う儀礼の場でした。
この儀式の最中、金銀兄弟は突如クーデターを起こし、二代目火影と当時の二代目雷影を騙し討ちにするという凶行に及びます。この卑劣な襲撃により、両名は致命傷を負い、その傷が原因で後に命を落とすことになりました。この事件は、五大国間の信頼関係を根底から揺るがし、後の忍界の歴史を悪い方向へと導いてしまった可能性がある、非常に重大な出来事です。
また、作中では、二代目火影である扉間が、猿飛ヒルゼンや志村ダンゾウといった後の木ノ葉を担う若き忍たちを率いている際に、「金角部隊」と呼ばれる手練れの追跡部隊に追われる回想シーンが描かれています。この部隊を率いていたのが金角であり、扉間はこの窮地を脱するために自らが囮となることを決意し、ヒルゼンを三代目火影に指名した後、壮絶な戦いの末に命を落としたとされています。
このように、金銀兄弟は扉間にとって、そして木ノ葉隠れの里にとって、決して忘れられない宿敵であったと言えます。



約束の場で騙し討ちとか、ほんまにアカンことするわ!そら大罪人言われてもしょうないで、これは!
言葉を奪うひょうたん(紅葫蘆)の能力
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金角・銀角が使用する宝具の中でも、特に象徴的で恐ろしい能力を持つのが「紅葫蘆(べにひさご)」、通称「ひょうたん」です。この宝具は単体で機能するのではなく、他の二つの宝具と連携することで真価を発揮します。
そのプロセスは以下の通りです。
- まず「幌金縄(こうきんじょう)」で相手に触れ、対象者がそれまで最も多く口にしていた言葉、すなわち「言霊」を強制的に引きずり出します。
- 次に「七星剣(しちせいけん)」でその言霊を斬りつけ、呪いをかけます。この時点で、対象者のNGワードが決定されます。
- そして、対象者が呪われたNGワードを口にしてしまうと、「紅葫蘆」がその言葉を録音し、対象者を瓢箪の中に強制的に吸い込んで封印してしまいます。
この術の恐ろしい点は、ただ黙っていれば安全というわけではないことです。呪いがかけられてから一定時間、一言も発さずに沈黙を続けていると、それもまたルール違反と見なされ、強制的に紅葫蘆に吸い込まれてしまいます。実際に、雲隠れのくノ一であるサムイはこの「沈黙」が原因で封印されてしまいました。
このように、話しても話さなくても封印されるという、非常に理不尽で回避困難なルールを持つ紅葫蘆は、金銀兄弟の狡猾さと残忍さを象徴する武器なのです。



うーん、喋ってもアカンし、黙っててもアカンって…どないせぇっちゅうねん。初見でこれに対応するのは無理ゲーやろなぁ。
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ナルト金角銀角の死因となった第四次忍界大戦
- アニメの何話?穢土転生で復活
- ダルイ部隊との戦闘と宝具の逆利用
- 銀角がひょうたんに封印されるまで
- 逆上した金角の九尾化と暴走
- 金角の直接的な死因は封印
- 外道魔像に投入された悲惨な最期
アニメの何話?穢土転生で復活


生前に数々の悪行を重ねた金角・銀角兄弟ですが、物語の本編では第四次忍界大戦において、薬師カブトの禁術「穢土転生」によって蘇り、敵として忍連合軍の前に立ちはだかります。
彼らが蘇生され、戦場でその猛威を振るう姿が描かれるのは、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』では第488話「それぞれの激戦!!」から第490話「金色の絆」のエピソードとなります。「忍界大戦編・壱」と呼ばれるシリーズの中で、彼らは海岸線で戦闘を繰り広げる第一部隊の前に出現します。
原作漫画においては、単行本56巻の第525話「影、復活!!」でその存在が示唆され、第527話「NGワード」で本格的に戦闘を開始します。アニメ、原作ともに、彼らの復活は物語に大きな衝撃を与え、特に雲隠れの忍たちにとっては因縁の相手との再戦となりました。生前の伝説通りの強さで、アツイやサムイといった実力者を次々と封印していく姿は、多くの視聴者や読者を震撼させました。



なるほど、この辺の話数を見たらええんやな。これでバッチリ復習できるわ、ありがたいこっちゃ。
ダルイ部隊との戦闘と宝具の逆利用
穢土転生によって蘇った金角・銀角は、第四次忍界大戦において第一部隊、通称「中距離戦闘連合部隊」の前に現れました。この部隊を率いていたのは、雲隠れの忍であり、三代目雷影から「黒い雷」を受け継いだ実力者、ダルイです。
戦闘が始まると、金銀兄弟は早速、六道仙人の宝具を駆使して猛攻を仕掛けます。幌金縄、七星剣、紅葫蘆のコンビネーションにより、雲隠れのサムイとアツイは為す術なく封印されてしまいました。味方が次々とやられていく絶望的な状況の中、ダルイもまた宝具の術中にはまってしまいます。
しかし、ダルイは持ち前の冷静さと機転でこの窮地を乗り越えます。彼は紅葫蘆に吸い込まれる寸前、それまで最も多く口にしていたであろう口癖の「だるい」という言葉よりも、仲間や上司に対して発した「すみません」という謝罪の言葉を上回らせることで、NGワードを意図的に変化させました。これにより、彼は封印を免れることに成功します。そして、この一瞬の隙を突き、彼は金銀兄弟から宝具を奪い取ることに成功し、戦況は一気に逆転します。



ダルイはん、かっこよすぎやろ!絶体絶命のピンチをあんな機転で乗り切るなんて、痺れるわ~!最高や!
銀角がひょうたんに封印されるまで
宝具を奪い、反撃に転じたダルイは、金銀兄弟が使っていた戦術をそっくりそのまま逆利用します。彼は奪った幌金縄と七星剣を使い、今度は銀角の言霊を呪いました。
追い詰められた銀角が、最も信頼する兄の名を叫びます。「助けてくれ…金角」と。皮肉にも、彼がそれまで最も多く口にしていた言葉は、兄である「金角」という名前でした。これが彼のNGワードとなり、ダルイが構える紅葫蘆がその言葉を録音した瞬間、銀角は自身の使っていた宝具の中に吸い込まれ、封印されてしまいました。
兄弟の絆の強さを象Cする言葉が、自らの敗北を決定づける呪いの言葉となってしまったのです。このように、銀角は敵の策略ではなく、自らが頼りにしてきた宝具のルールによって、その戦闘能力を完全に無力化されるという結末を迎えました。



うわぁ…兄ちゃんの名前を呼んだらアカンかったなんて、切なすぎるわ…。兄弟仲が良かったからこその結末、なんやかんやで悲しいなぁ。
逆上した金角の九尾化と暴走


目の前で最愛の弟・銀角が封印されたことに、金角は激しく逆上します。怒りと憎しみの感情が頂点に達した彼は、その身に宿す九尾のチャクラを解放し、尾獣化を遂げました。
金角の尾獣化は、ナルトが見せる姿とは異なり、人型のフォルムを保ったまま、全身が禍々しい九尾のチャクラの衣で覆われる「バージョン2」と呼ばれる形態でした。その姿からは六本の尾が生え、圧倒的な破壊力で周囲を蹂躙し始めます。この光景を目の当たりにした角都が「金角がああなるのは久しぶりに見る」と語っていることから、彼が生前にも怒りによって我を忘れ、暴走したことがあったと推測されます。
意識を保ったまま尾獣の力をコントロールするナルトやキラービーとは違い、金角の尾獣化は理性を失った純粋な破壊の化身であり、その力はもはや第一部隊だけでは抑えきれないほどの脅威となりました。



弟やられて怒るのはわかるけど、周りが見えへんようになるまで暴れたらアカン!力に飲まれたら終わりやで!
金角の直接的な死因は封印
暴走する金角を止めるため、忍連合軍の本部から奈良シカクが遠隔で指示を出し、第十班(奈良シカマル、秋道チョウジ、山中いの)がダルイの援護に駆けつけます。
作戦は、第十班が誇る見事な連携「猪鹿蝶(いのしかちょう)」を主軸に進められました。まず、いのの心転身の術で金角の動きを一瞬止め、その隙にチョウジの肉弾戦車でダメージを与え、最後にシカマルの影真似の術で完全に動きを封じ込めるという、完璧なコンビネーションです。
身動きが取れなくなった金角に対し、ダルイが最後の切り札である別の宝具「琥珀の浄瓶(こはくのじょうへい)」を発動させます。この宝具は、対象者の名前を呼んで返事をさせることで、相手を瓶の中に封印するという能力を持っています。ダルイの呼びかけに金角が応じた瞬間、彼は琥珀の浄瓶に吸い込まれ、完全に封印されました。
穢土転生の不死の肉体を持つ彼らにとって、この「封印」が実質的な戦闘における敗北、つまり「死」を意味するものでした。



猪鹿蝶の連携、完璧やん!仲間と力合わせたら、あんなに強い相手も止められるんやな。これぞチームワークの勝利や!
外道魔像に投入された悲惨な最期
琥珀の浄瓶に金角が、紅葫蘆に銀角が封印されたことで、戦場における彼らの脅威は一旦去りました。しかし、彼らの物語はまだ終わりではありませんでした。
暁の黒幕であるトビ(うちはオビト)は、十尾を復活させるために、ナルトとキラービーが持つ九尾と八尾のチャクラを狙っていました。しかし、その計画を補完するため、金角と銀角が宿していた微量の九尾チャクラにも目を付けたのです。
トビは戦場に現れると、金角と銀角が封印された二つの宝具、琥珀の浄瓶と紅葫蘆を回収します。そして、十尾の抜け殻である外道魔像の口に、宝具ごと二人を投入してしまいました。これにより、彼らの肉体とチャクラは外道魔像に吸収され、十尾復活のための糧とされてしまったのです。
封印され、最後はチャクラを搾り取られるというこの結末こそが、金角・銀角兄弟の本当の死因であり、彼らの物語の完全な終焉となりました。大罪人として生きた彼らに相応しい、悲惨な最期だったと言えるかもしれません。



うーん、どんだけ悪いことしても、最後がこれっちゅうのはやっぱり気の毒やな…。十尾の復活のためとはいえ、やりきれへんわ。
【総まとめ】ナルト金角銀角の死因は宝具による封印
この記事では、『NARUTO -ナルト-』に登場する金角・銀角兄弟の人物像から、その死因に至るまでを詳しく解説しました。最後に、本記事の要点を箇条書きでまとめます。
- 金角と銀角は雲隠れの里の忍で「雲に二つの光」と謳われた兄弟
- その実態は里の歴史上最悪の大罪人とされる
- 彼らは六道仙人の末裔で額に角があるのが特徴
- 生前に九尾に飲まれチャクラ肉を食べて生き延びた
- その結果、九尾のチャクラを宿す疑似人柱力となった
- 膨大なチャクラにより六道仙人の宝具を自在に操る
- 宝具は芭蕉扇、幌金縄、七星剣、紅葫蘆、琥珀の浄瓶の五つ
- 生前、木ノ葉との同盟締結式でクーデターを起こした
- 二代目火影・扉間と二代目雷影を騙し討ちにし致命傷を負わせた
- 第四次忍界大戦で薬師カブトの穢土転生により復活
- 第一部隊のダルイ達と交戦し宝具でサムイ、アツイを封印
- ダルイの機転で宝具を奪われ、銀角が紅葫蘆に封印された
- 弟を封印され逆上した金角は九尾化(バージョン2)して暴走
- 第十班とダルイの連携により琥珀の浄瓶に封印される
- 穢土転生体としての死因は宝具による封印である
- その後、トビ(オビト)に宝具ごと回収され外道魔像に投入された
- 十尾復活の糧としてチャクラを吸収されたのが本当の最期



結局、自分らが頼りにしてた宝具が自分らの首を絞めることになったんか…。力っていうのは、使い方を間違うと怖いもんやな、ほんまに。