サイ死亡という噂は本当なのでしょうか。
NARUTO第二部でサスケの代わりとして突如現れたサイ。
彼のミステリアスな正体、そして大蛇丸と繋がるスパイとしての顔は、当初、多くの読者を混乱させました。
心を閉ざしていた彼が、兄シンの悲しい過去を乗り越え、ナルトやサスケを思うサクラたちと関わる中で見せた変化は、多くの感動を呼びます。
冷徹な忍から実はいいやつという素顔、さらにはいのとの結婚に至るまで、彼の歩みは謎に満ちています。
この記事では、サイの登場から現在までを追い、死亡説の真相を徹底的に解明します。
- サイの本当の正体と「根」での役割
- サイが死亡したとされる噂の出所と真相
- 兄シンとの関係がサイに与えた影響
- いのと結婚し、BORUTOで活躍する現在の姿
サイ死亡説は本当?謎多き忍の正体
- サイは死亡した?
- サイの謎めいた正体とは?
- スパイ任務と大蛇丸との関係
- 兄シンとの悲しい過去
- サスケ暗殺任務とナルトとの出会い
- ナルト達と仲良くなる過程
サイは死亡した?
サイは作中で死亡していません。
『NARUTO』本編の最終回まで生存しており、第四次忍界大戦も無事に生き抜いています。
物語の完結後を描いた続編の『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』にも、主要キャラクターの一人として登場します。
そこでは、山中いのと結婚して息子の「いのじん」の父親となっており、さらに七代目火影となったナルトの側近(火影直轄の暗部長官)として里の中枢で活躍する姿が描かれています。したがって、「サイが死亡した」という情報は誤りです。
サイの謎めいた正体とは?

サイの正体は、木の葉隠れの里において、表の暗部とは別に活動する非公式組織「根」に所属する忍です。「根」は、三代目火影のライバルであった志村ダンゾウが創設し、率いていた私設部隊のような存在でした。ダンゾウは「木の葉という大木を地中から支える根」という思想のもと、里のためなら暗殺や諜報といったいかなる汚い任務も遂行する組織として「根」を運営していました。
サイは、この「根」の中でもトップクラスの実力を持つ忍として、ダンゾウの直属の部下として活動していたのです。第七班には、大蛇丸のもとへ去ったうちはサスケの補充メンバーとして配属されますが、これは表向きの理由に過ぎません。実際の目的は、ダンゾウからの特命を帯びたスパイ活動でした。
ちなみに、「サイ」という名前は、この任務のためにダンゾウから与えられたコードネームです。彼は幼い頃に戦災で家族を失った孤児であり、「根」に引き取られた過去を持ちます。そのため、本来の名前は不明です。
「根」では、構成員に幼少期から徹底した訓練を施し、任務遂行の障害となる「感情」を殺すことを強制していました。サイも例外ではなく、喜怒哀楽といった人間らしい感情が欠落した状態で育ちました。加えて、組織の情報を外部に漏らさないよう、舌には呪印が施されていました。このような背景から、物語に登場した当初のサイは、常に無表情な作り笑顔を浮かべ、他人の感情を理解できない、ミステリアスな人物として描かれていたのです。

そらぁ、最初は何考えてるかわからんわけや。大変なとこにおったんやなぁ。
スパイ任務と大蛇丸との関係
サイに与えられた任務は、単に第七班の動向を探ることだけではありませんでした。彼はダンゾウの密命を受け、当時木の葉の里を抜けていた危険人物、大蛇丸と接触するという重大なパイプ役も担っていたのです。
ダンゾウの狙いは、大蛇丸と表向きは協力関係を結ぶと見せかけ、木の葉崩しを画策する大蛇丸の情報を盗み出すことでした。さらに、いずれはサスケを手に入れようとする大蛇丸を出し抜き、サスケの写輪眼の力を利用しようとしていたとも考えられます。サイは、木の葉と大蛇丸の間で立ち回る、非常に危険な二重スパイとしての役割を命じられていました。
そしてもう一つ、彼の重要な任務が人柱力であるうずまきナルトの監視です。ダンゾウは、ナルトが内に秘める九尾の力を強く警戒していました。この強大な力が里の脅威とならないよう、また他の里や組織に奪われることがないよう、ナルトをなるべく里に閉じ込めておきたいという思惑があったのです。
サイは、ナルトや火影の動向を逐一ダンゾウに報告する監視役として、第七班に送り込まれました。このように、サイはダンゾウの忠実な「手足」として、複数のスパイ任務を同時に遂行していたのです。
兄シンとの悲しい過去


サイが感情を失い、ダンゾウの忠実な道具のようになってしまった背景には、彼が「兄さん」と呼んで慕っていた「シン」との悲しい別離の経験があります。
シンもサイと同様に「根」に所属していた孤児でした。二人は血の繋がりこそありませんでしたが、数年間にわたり山奥の小屋で二人きりで寝食を共にする中で、本物の兄弟以上に強い絆で結ばれていました。サイはシンからスケッチブックを贈られ、二人(ふたり)の物語を描くことを決意します。このスケッチブックは、感情を失った後もサイが唯一大切に持ち続けていたものでした。
しかし、「根」には、親しくさせた者同士を最後に殺し合わせることで、感情を完全に断ち切らせるという非情な最終試験が存在しました。これは、かつて霧隠れの里で行われていた残忍な風習と同様のものです。ある日、サイとシンもダンゾウからこの殺し合いを命じられてしまいます。
サイはシンを殺すことなどできず、二人で組織から逃げることを提案します。しかし、この時すでにシンは不治の病に侵されており、自らの命が長くないことを悟っていました。シンは、サイだけでも生かすため、あえてサイに強い殺意を向け、自分を攻撃させようとします。ですが、病による体力の限界が訪れ、シンは「2人の物語の完成が見たかった」と言い残し、サイの腕の中で息を引き取りました。
慕っていた兄を結果的に見殺しにしてしまったという強烈な罪悪感と喪失感。これが引き金となり、サイは「根」の狙い通りに感情を完全に封じ込め、兄との思い出も心の奥底にしまい込んでしまったのです。



うわぁ…それは辛すぎやろ…。よう乗り越えたわ、ホンマ。
サスケ暗殺任務とナルトとの出会い


サイが第七班に配属された当初、ダンゾウから与えられていた極秘任務の一つに、「うちはサスケの暗殺」がありました。ダンゾウは、大蛇丸のもとへ行き、写輪眼の力を増しているサスケを、将来的に木の葉の脅威となる危険分子とみなしていました。そのため、大蛇丸と接触する任務と並行し、機会があればサスケを処理するようサイに命じていたのです。
サイ、ナルト、サクラ、そして臨時隊長のヤマトで編成された新生第七班は、暁の情報を得るため「天地橋」へと向かいます。そこでサイは計画通り大蛇丸と接触し、ナルトたちを裏切る形で大蛇丸のアジトへと同行しました。もちろん、これはサスケに接近し暗殺の機をうかがうためのスパイ行動でした。
しかし、大蛇丸のアジトでサイはナルトたちに追いつかれます。そこで彼は、サスケを連れ戻すために必死になるナルトとサクラの姿を目の当たりにします。特に、サスケを侮辱されたナルトが怒りで我を忘れ、九尾の力を暴走させる姿は、感情を失っていたサイにとって強烈な衝撃でした。
自分を傷つけて里を抜けた仲間(サスケ)のために、なぜナルトがそこまで必死になれるのか。なぜサクラが涙を流すのか。サイには全く理解できませんでした。このナルトたちとの出会いをきっかけに、彼は初めて「仲間との繋がり」とは何なのかという根源的な疑問を抱き、自らその答えを探し始めることになります。



ナルトらと出会ってなかったら、どないなってたんやろな。出会いって大事やわぁ。
ナルト達と仲良くなる過程


当初のサイは、感情を理解できないがゆえに、協調性とは無縁の存在でした。彼はコミュニケーションの方法を知らず、悪気なく思ったことをそのまま口にしていました。例えば、サクラに対して「ブス」と言い放ったり、ナルトの力の弱さを指摘して「チ〇ポついてんですか?」と(アニメでは表現が変更されています)発言したりと、第七班の和を乱す言動を繰り返します。
また、「根」の教えに従い、任務遂行のためには仲間が傷ついても意に介さない冷徹な態度をとっていました。彼は、人に取り入るためには「笑顔」が有効であると本で学び、常に薄っぺらい作り笑顔を浮かべていましたが、それはかえってナルトやサクラの反感を買う結果となります。
しかし、前述の通り、ナルトたちが示すサスケへの揺るぎない「繋がり」に触れたことで、サイの心に少しずつ変化が兆し始めます。彼は、自分が理解できない「感情」や「人間関係」とは何かを知るため、図書館で心理学やコミュニケーションに関する本を熱心に読み、学ぼうと努力し始めます。
最初は本で読んだ知識をそのまま実践しようとするため、チョウジに「デブ」と言いかけナルトに止められたり、逆のことを言えばいいと解釈して、いのを「美人さん」と呼んだりと、空回りすることもありました。それでも、ナルトやサクラと任務を共にし、彼らの言動を間近で見るうちに、サイは徐々に仲間を思いやる気持ちや、他人と喜びや悲しみを共有する感覚を学び取っていきます。
そして最終的に、彼は封じ込めていた兄シンとの思い出と向き合い、二人(ふたり)の物語を描いた絵本を完成させることができました。この過程を経て、サイは作り物ではない本当の笑顔と、かけがえのない仲間との絆を手に入れていったのです。



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サイ死亡の噂と第四次忍界大戦
- 兄の死亡とサイの感情の爆発
- 実は「いいやつ」?サイの人物像
- 戦後のサイといのとの結婚
- BORUTOでの活躍
- 結論:サイ死亡説はデマ
兄の死亡とサイの感情の爆発
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「サイ死亡」という噂が広まった一因として、第四次忍界大戦での出来事が関連している可能性があります。この大戦で、サイは奇襲部隊の一員として、得意の「超獣偽画」で描いた鳥に乗り、上空からの偵察や攻撃を担当していました。
その最中、サイは薬師カブトの非道な術「穢土転生」によって蘇らされた敵と遭遇します。その中には、かつて兄と慕ったシンの姿もありました。シンは、同じく穢土転生で蘇った暁のデイダラと組まされており、デイダラの起爆粘土を身体に埋め込まれ、意思のない「人爆弾」として利用されていたのです。
最愛の兄を死後まで侮辱され、道具として扱われたこと、そしてデイダラがそれを「芸術」と称したことに対し、サイはそれまで抑圧していた感情を初めて大爆発させます。「兄さんを…!! ボクの絵を!!! 侮辱するな!!!!」と激しく怒り、自らの怒りの感情を力に変える「超神偽画」を発動させ、デイダラたちを圧倒しました。
戦闘の最中、サイがずっと大切に持っていた、シンと描いたあの絵本がカバンから落ち、シンの目の前に広がります。そこには、かつて二人(ふたり)が夢見た、手を繋いで笑い合う姿が完成された形で描かれていました。それを見たシンの魂は、「やっと見たかった物が見れた」と安らかに満足し、穢土転生の呪縛から解放されて昇天していきました。
前述の通り、シンの死亡は過去の出来事です。このシーンは、サイが兄の死と過去のしがらみを完全に乗り越えた感動的な場面ですが、戦場で「死亡」した兄と再会し、その魂が「昇天」していく描写が、サイ自身が死亡したかのような誤解を生んだ可能性が考えられます。もちろん、サイ自身がこの戦いで死亡したという事実は一切ありません。



兄ちゃんのこと、そないに利用されたらキレるに決まってるわ!よう言うたった!
実は「いいやつ」?サイの人物像
登場初期のサイは、その無感情な毒舌や合理主義的な言動から、読者に「冷たいやつ」という印象を与えがちでした。しかし、物語が進むにつれて、彼本来の姿が明らかになっていきます。
彼の言動は、あくまで「根」で感情を殺すよう徹底的に教育されてきた結果であり、彼の本質ではなかったのです。実際には、非常に真面目で純粋な性格であり、一度は失った「繋がり」を取り戻そうと、不器用ながらも本気で努力する健気な一面を持っています。
ナルトやサクラとの関わりを通じて人間らしい感情を取り戻してからは、仲間を深く思いやり、彼らのために自らの危険を顧みない行動をとるようになります。五影会談の編では、サスケのことで苦しむナルトやサクラの心情を察し、彼らの関係を修復しようと奔走しました。ダンゾウの呪印に縛られながらも、最終的にはナルトたち「第七班」の仲間であることを選び、ダンゾウの命令に背く覚悟さえ見せています。
ネット上では、物語終盤でサスケが第七班に正式に復帰した際、サイが「ボクも一応第七班なんですけどね」と寂しそうにぼやくシーンなどから、「可哀想なキャラ」として同情的に扱われることもあります。しかし、これも彼が第七班を自分の本当の居場所として大切に思っている証拠であり、多くの読者から「いいやつ」として愛されている証拠の一つと言えるでしょう。
戦後のサイといのとの結婚


第四次忍界大戦という未曽有の戦いを生き延びたサイは、仲間との絆の大切さを知り、人の気持ちを深く理解できる一人の立派な忍へと成長を遂げました。そして、彼は同期のくノ一である、山中いのと恋に落ち、二人はやがて結婚します。
原作の本編中では、サイといのの間に恋愛描写はほとんどありませんでした。しかし、サイが初対面のいのに対して(本で学んだ知識を実践した結果とはいえ)「美人さん」と発言し、いのをときめかせたシーンは伏線の一つだったのかもしれません。
二人がどのようにして親密な関係になったのか、その馴れ初めは、原作の最終回と『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の間の時期を描いた小説版(『シカマル秘伝』や『サクラ秘伝』)で補完されています。
『シカマル秘伝』では、サイが任務中に敵の術にかかり洗脳されてしまいますが、増援として駆けつけたいのの「心転身の術」によって精神世界で救われます。この一件をきっかけに二人は急接近し、サイがお礼としてデートに誘う場面が描かれました。また、『サクラ秘伝』では、いのがサクラに対してハッキリと「サイが好き」と打ち明けるシーンもあります。
孤児であったサイは、結婚後に山中家に婿入りする形をとり、戸籍上も「山中サイ」と名乗るようになりました。二人(ふたり)の間には、息子の「山中いのじん」が誕生します。いのじんは、父の絵忍術と母の一族の秘伝忍術の両方を受け継いでおり、『BORUTO』で活躍しています。



いのちゃんと結婚できて、ホンマ良かったわぁ。こっちまで幸せな気分になるで!
BORUTOでの活躍


サイは、ナルトたちの子供世代が主人公の続編『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』でも、もちろん健在で、重要な役割を担って活躍しています。彼が死亡したという事実はまったくありません。
『BORUTO』の時代では、里のトップである七代目火影に就任したナルトを、最も近い側近の一人として支えています。彼の現在の役職は、火影直轄の暗部の長官です。かつてダンゾウという「闇」のもとで暗躍していたサイが、今度はナルトという「光」を支える立場で、その諜報能力や戦闘力を里の平和維持のために役立てているのです。
彼は、かつての「根」の残党が引き起こした「ゴースト事件」の際には、自身の経験を活かして事件解決に尽力しました。そして、事件の実行犯であった筧スミレが、自分と同じように過去の闇に囚われていることを知り、彼女の後見人を引き受けるなど、情け深い一面も見せています。
また、暗部の長官としての任務と並行し、忍者アカデミーの卒業生からなる「第二十五班」(竹取ホウキ、黒衣ハコ、国防レンガ)の担当上忍も務めており、後進の育成にもあたっています。
家庭では、妻のいのや息子のいのじんを深く愛する良き夫、良き父親となっています。時には多忙ないのに尻に敷かれているようなコミカルな描写もありますが、家族を思う彼の温かい姿は、かつての感情のなかったサイの姿を知る読者にとっては非常に感慨深いものがあります。
| 項目 | NARUTO時代(第二部) | BORUTO時代 |
| 所属 | 木の葉隠れの里・暗部養成機関「根」 → 第七班 | 木の葉隠れの里・火影直轄暗部 |
| 主な立場 | ダンゾウの部下(スパイ) → ナルトの仲間 | 七代目火影ナルトの側近(暗部長官) |
| 任務 | スパイ活動、サスケ暗殺、ナルト監視 → 第七班として任務 | 里の防衛、諜報活動、部下の育成(第二十五班担当) |
| 家族 | 孤児(兄と慕うシンは死亡) | 妻:山中いの、息子:山中いのじん |
| 名前 | サイ(コードネーム) | 山中サイ(本名として使用) |
総括:サイ死亡説はデマ
この記事で解説してきた内容をまとめます。
- サイは第四次忍界大戦やその後の物語で死亡していない
- サイ死亡説は、穢土転生で蘇った兄シンとの再会シーンが誤解された可能性がある
- サイの正体はダンゾウ率いる「根」の忍だった
- 当初はナルトの監視と大蛇丸との接触が任務だった
- サスケの暗殺も任務の一つだった
- 兄シンとの悲しい過去により感情を失っていた
- ナルトやサクラとの出会いで感情を取り戻した
- 当初は協調性がなかったが本で人間関係を学ぼうと努力した
- 根は真面目で仲間思いな「いいやつ」である
- 第四次忍界大戦では兄シンの魂を解放し、自らも過去を乗り越えた
- 大戦後は山中いのと結婚した
- 結婚後は山中家に婿入りし「山中サイ」となった
- 息子の「山中いのじん」が誕生している
- 続編の『BORUTO』でも暗部の長官として活躍中
- ナルトの側近として里の平和を支えている
- 第二十五班の担当上忍として後進の指導も行っている


