『NARUTO』で最も”尊い”公式夫婦とも言われる、シカマルとテマリ。
「めんどくせー」が口癖だった彼が、なぜあの勝ち気な彼女と結ばれたのでしょうか?
二人の関係が「いつから」始まったのか、その「馴れ初め」は多くのファンが気になるところですよね。
運命的な「中忍試験」での出会いから、多くのファンが語る「涙腺崩壊」の名シーン、そして二人の「子供」シカダイの活躍まで。
アニメでの「結婚」は何話で描かれたのか、pixivなどで今も愛され続ける「イラスト」人気の秘密とは?
この記事では、原作、アニメ、小説の情報を網羅し、シカマルとテマリの絆の軌跡を徹底的に掘り下げます。
読めば二人が「最高にお似合い」と言われる理由のすべてが分かります。
- シカマルとテマリの出会いである中忍試験の詳細
- 二人の関係がいつから進展したのか、その馴れ初め
- アニメや小説で描かれた結婚に至るまでのエピソード
- 二人の子供であるシカダイの人物像
シカマルとテマリの出会いから関係の深化まで
- 運命の出会いとなった中忍試験
- 恋の始まりはいつから?馴れ初め
- 姉さん女房!二人の年齢差は?
- ファンが語る涙腺崩壊の名場面
- 小説で描かれる二人の深い絆
運命の出会いとなった中忍試験

シカマルとテマリが初めて互いを強く認識したのは、木ノ葉隠れの里で開催された中忍試験の本戦でした。この一戦は、二人の将来の関係性を決定づける重要な起点となります。
シカマルは当初、「めんどくせー」という口癖通り、戦意が低いように見えました。特に相手が女性であることにやりにくさを感じていた描写も見られます。しかし、試合が始まると、IQ200以上とも言われる卓越した頭脳を即座に発揮します。彼はテマリが巨大な扇子から繰り出す風遁忍術の特性や攻撃範囲、インターバルを冷静に分析し、自身の切り札である影真似の術をいかに当てるか、何十手も先の展開を読んでいました。
一方で、テマリも砂隠れの里の精鋭であり、四代目風影の娘としての実力は本物です。シカマルの巧妙な戦略や陽動を読み、巨大な扇子を駆使して的確に対処していきます。まさに知性派同士のハイレベルな心理戦と攻防が繰り広げられました。
最終的に、シカマルは上着を使った陽動や、フィールドの穴を利用した奇策でテマリを完全に術中に捉え、影首縛りの術で勝利を目前にします。しかし、シカマルはここでチャクラ切れを理由に、自ら「ギブアップ」を宣言します。
この予想外の結末は、テマリにとって強烈な印象を残しました。勝利したにもかかわらず、戦略的には完全に敗北していた「実質的な負け」という複雑な思い。そして、圧倒的な才能を見せながらも勝利に固執しないシカマルという存在への理解しがたい興味が芽生えた瞬間と考えられます。この一戦がなければ、後の二人の関係は始まらなかったでしょう。

ギブアップしたシカマル、渋すぎるわぁ。テマリもこの時からビビっときたんちゃう?ええ始まりやね!
恋の始まりはいつから?馴れ初め


二人の関係が「仕事仲間」や「好敵手」から明確に変化したのは、中忍試験後の「サスケ奪還任務」です。この任務は、シカマルにとって初めて隊長を任された重要なものでしたが、音の四人衆・多由也との戦いで、チャクラも策も尽き、絶体絶命の窮地に陥ります。
まさにその時、木ノ葉の同盟国として砂隠れからの援軍として駆けつけたのが、テマリでした。彼女は「またギブアップでもするか?」とシカマルに軽口を叩きながらも、口寄せ・斬り斬り舞という強力な術で、多由也を圧倒的な実力で撃破します。
そして、任務を終えたテマリが、木々をなぎ倒した自身の術の凄まじさを背景に、シカマルに向けて「どんなもんだ?」と誇らしげに、そして屈託なく笑いかけます。この瞬間こそ、シカマルがテマリに明確な好意を抱いた「惚れた瞬間」として、ファンの間でも語り継がれています。
この出来事は、シカマルの父親であるシカクの言葉とも深くリンクします。シカマルは以前、なぜ恐妻家の父が母(ヨシノ)と結婚したのか尋ねた際、「あんな母ちゃんでも優しく笑う時がある…それでかな…」という答えを得ていました。多由也を倒した後のテマリの笑顔は、まさにその言葉を体現するものであり、シカマルは「強くて怖い女が見せる不意の笑顔」に、父親の言葉の意味を理解したと考えられます。
この出来事をきっかけに、二人は里を超えた強い信頼関係を築き始めます。シカマルにとってテマリは、自分を救ってくれた命の恩人であると同時に、強烈に意識する異性となりました。これが、二人の長い馴れ初めの確かな始まりと言えます。



『どんなもんだ?』の笑顔は反則やて!あんなん見たら、そら惚れてまうやろ。最高やんか!
姉さん女房!二人の年齢差は?
シカマルとテマリは、テマリの方が年上の「姉さん女房」夫婦です。物語第一部の中忍試験時点でシカマルは12歳、テマリは15歳。そして第二部(疾風伝)の開始時点では、シカマルは16歳、テマリは19歳であり、二人の年齢差は3歳です。
シカマルは元々、父親のシカクが母親のヨシノに頭が上がらない家庭環境を見て育ったため、「女はめんどくせー」「結婚なんてめんどくせー」と公言していました。彼の理想の結婚は「美人でもブスでもない普通の女」と平凡なものでした。
しかし、彼が実際に惹かれたテマリは、奇しくもその母親ヨシノに性格が似ていると評される、勝ち気で面倒見の良い姉御肌の女性です。シカマル自身、サスケ奪還任務の際にテマリのことを「(自分の)母ちゃんより怖えー女だな」と評しています。
結局のところ、シカマルは自分が最も「めんどくせー」と敬遠していたはずの、強くて自分を引っ張ってくれるタイプの女性に惹かれたわけです。年齢差や里の違いといった障害を超え、最終的に結ばれた二人は、まさにお似合いのカップルと言えるでしょう。
ファンが語る涙腺崩壊の名場面
シカマルとテマリの関係性において、ファンの間で「涙腺崩壊」の名場面として深く記憶されているのが、前述の「サスケ奪還任務」が失敗に終わった後のエピソードです。
初めての隊長任務で、サスケを連れ戻すことに失敗し、さらにチョウジやネジをはじめとする大切な仲間たちに重傷を負わせてしまったシカマル。彼は隊長としての責任を誰よりも重く受け止め、自分の判断ミスで仲間を危険に晒したと深く悩み、忍者を辞めようとまで思い詰めます。
その後、病院で仲間たち全員が一命を取り留めたことを知り、張り詰めていた糸が切れたように安堵の涙を流すシカマルの姿は、多くの読者の胸を打ちました。
このとき、テマリは砂の忍として木ノ葉に滞在しており、シカマルの苦悩や涙をすぐそばで見守っていました。彼女はシカマルの挫折と責任感を静かに受け止めます。そして、任務を終えて砂隠れに帰る際、落ち込むシカマルにわざわざ振り返り、こう声をかけます。
「また何かあったら助けてやる…そん時は言いな、泣き虫くん」
これは、テマリらしいぶっきらぼうな表現ながらも、シカマルの弱さを受け止めた上での最大限の優しさと励ましの言葉でした。シカマルも「一言多いぜ…」と返しますが、その表情は少し和らいで見えます。この二人のやり取りは、単なる友情や同盟関係を超えた、互いの弱さも受け入れ合う深い絆の始まりを感じさせ、感動的な場面としてファンの心に刻まれています。



『泣き虫くん』て…テマリ姉さん、優しさのカタマリやな。ホンマええ女や…グッときてまうわ。
小説で描かれる二人の深い絆


原作やアニメでは、任務や戦闘が中心となるため、二人の恋愛模様が詳細に描かれることは多くありませんでした。しかし、その空白を埋めるように、公式の小説版、特に『シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲』では、二人の関係が詳細に描かれています。
この物語は、第四次忍界大戦から二年後が舞台です。シカマルは木ノ葉の重要人物として、忍連合の調整役など多忙な日々を送っていました。この小説では、シカマルがテマリに対して抱く恋愛感情が、彼の内面描写を通してより鮮明に語られます。
例えば、シカマルがテマリのことを考えると、これまでに感じたことのない胸がチクチクするような痛みを覚えたり、無意識のうちにテマリをデート(食事)に誘ったりする場面が描かれています。これは、シカマル自身がテマリへの特別な好意を、はっきりと恋愛感情として自覚していく過程です。
また、テマリもシカマルを強く意識しており、二人が互いに想い合っていることが伝わってきます。原作では「仕事仲間」としての描写が多かった二人が、いかにして「恋愛対象」として互いを意識し、結婚に至るまでの心の動きを深めていったのか。この小説は、その過程を理解する上で欠かせないエピソードとなっており、ファン必読の内容と言えます。



原作で足らんかった甘いとこ、小説で全部補完されてるんか!焦れったい二人のデート、想像するだけでニヤけてまうわ。
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ファンも納得!シカマルとテマリの結婚と家族
- ついに迎えた二人の結婚
- アニメで結婚は何話に描かれた?
- 息子のシカダイはどんな子供?
- pixivで人気のファンイラスト
- 尊い公式夫婦シカマルとテマリ
ついに迎えた二人の結婚
『NARUTO』の物語本編、最終話である第700話では、第四次忍界大戦から十数年の時が流れた、平和になった世界が描かれました。そこでは、かつての仲間たちがそれぞれ大人になり、家庭を築き、次世代の子供たちが育っています。
シカマルとテマリも、もちろん例外ではありませんでした。二人は国境と年齢差を超えて正式に結婚し、テマリは砂隠れから木ノ葉隠れの里に移住し、「奈良テマリ」として家庭を築いていました。
シカマルは七代目火影となった親友ナルトを支える「火影補佐」という里のナンバー2とも言える要職に就き、その多忙な夫を、テマリは妻として、そして一児の母として厳しくも温かく支えています。
中忍試験での敵同士としての出会いから始まり、サスケ奪還任務での共闘、そして忍界大戦という未曾有の試練を共に乗り越えた二人が結ばれたことは、多くのファンにとって「最も納得のいく」「伏線がしっかりしていた」公式夫婦の誕生として、心から祝福されました。



ほんま、ようやく結婚してくれて嬉しいわぁ。これ以上お似合いの夫婦、なかなかおらへんで。めでたいなぁ!
アニメで結婚は何話に描かれた?


シカマルとテマリの直接的な結婚式や披露宴のシーンは、残念ながら原作やアニメ本編では明確には描かれていません。ナルトとヒナタの結婚式が中心に描かれたためです。
しかし、二人が結婚に至るまでの決定的な関係性の進展を描いた重要なエピソードが、アニメオリジナル編に存在します。
それが、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の第716話(木ノ葉秘伝 祝言日和 編の一部)「湯けむりと兵糧丸」です。このエピソードは、ナルトとヒナタの結婚式を間近に控え、多忙なシカマルが二人の結婚祝いに何を選ぶべきか頭を悩ませるという内容です。
任務で木ノ葉に来ていたテマリに「女の意見」を求めたシカマルですが、その言い方があまりにも紛らわしかったために、テマリは「自分たち(シカマルとテマリ)の新婚旅行」の相談だと勘違いしてしまいます。赤面し、動揺するテマリの姿は非常に貴重です。この勘違いから生まれるラブコメディ的な展開は、二人の距離が公務のパートナーから、結婚を意識する男女へと急速に縮まっていることを示しています。
そして、物語が『BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』に移ると、アニメ第3話から二人はすでに夫婦として登場し、息子シカダイを交えた円満な(?)家庭を築いている日常が描かれています。
息子のシカダイはどんな子供?


シカマルとテマリの間には、「奈良シカダイ」という一人息子が誕生しています。彼は、ナルトの息子ボルトが主人公となる次世代の物語『BORUTO』において、ボルトの親友でありライバルでもある主要キャラクターの一人です。
シカダイの容姿は、父親であるシカマルにそっくりな顔立ちとパイナップルのような髪型をしていますが、切れ長の鋭い翡翠色の目元は母親のテマリ譲りです。まさに二人の特徴を色濃く受け継いでいます。
性格もシカマル同様に「めんどくせー」が口癖の面倒くさがり屋ですが、同時に両親から受け継いだ明晰な頭脳と高い判断能力を持っています。忍者学校(アカデミー)時代からその優秀さは際立っており、父と同じく同期の中でいち早く中忍に昇格しました。
忍術においても、奈良一族秘伝の「影真似の術」と、テマリが得意とする「風遁」の両方を使いこなすことができます。父親譲りの知略と母親譲りの戦闘センスを併せ持つ、非常にポテンシャルの高い忍です。一方で、家庭では母親であるテマリに頭が上がらず、父親のシカマルと共に叱られている場面も多く描かれ、微笑ましい家族関係を築いています。
奈良シカダイのプロフィール
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 奈良シカダイ(なら シカダイ) |
| 所属 | 木ノ葉隠れの里 |
| 家族 | 父:奈良シカマル、母:奈良テマリ |
| 叔父 | 我愛羅(五代目風影)、カンクロウ |
| 性格 | 面倒くさがり屋、冷静沈着、仲間思い |
| 得意な術 | 影真似の術、風遁 |
| 備考 | 新・猪鹿蝶(いのシカチョウ)の一員 |



シカダイくん、両親のええとこ全部引き継いどるやん!そら優秀になるわ。将来が楽しみでしゃあないな!
pixivで人気のファンイラスト
シカマルとテマリ(通称:シカテマ)は、原作の連載が終了し、物語が次世代に移った後も、非常に人気が高いカップリングです。イラスト投稿サイト「pixiv(ピクシブ)」などでは、今なお多くのファンによって、二人の関係を描いた素晴らしいイラストが投稿され続けています。
ファンによるイラストでは、様々なシチュエーションが描かれています。例えば、中忍試験での緊迫した戦闘シーンや、サスケ奪還任務でのテマリの笑顔といった、原作での名シーンを美麗な筆致で再現したものです。
また、「もし二人が平和な世界で任務ではなくデートをしたら」といった想像を膨らませた作品も人気を集めています。ぎこちないながらも距離を縮めていく二人の姿は、多くのファンの心を掴んでいます。
さらに、結婚後の二人を描いた作品も非常に人気が高いジャンルです。火影補佐として多忙を極めるシカマルと、彼を厳しくも愛情深く支える妻テマリの日常、そして息子のシカダイを加えた家族三人の微笑ましい風景など、公式では断片的にしか描かれなかった「その後」を補完するような心温まるイラストが多く見受けられます。これらのファンアートの存在は、二人がどれほど深く、そして長くファンに愛され続けているかを示しています。
【総括】尊い公式夫婦シカマルとテマリ
この記事では、シカマルとテマリの出会いから結婚、そして家族について、原作やアニメ、小説の情報を基に詳しく解説してきました。二人の関係を振り返る上で重要なポイントを以下にまとめます。
- シカマルとテマリの最初の出会いは中忍試験の本戦
- シカマルはテマリに戦略で勝利しつつ戦闘では「ギブアップ」した
- 二人の関係が大きく進展したのはサスケ奪還任務
- テマリが多由也との戦いでシカマルの窮地を救った
- シカマルはテマリの「どんなもんだ?」という笑顔に惚れた
- 任務失敗で泣くシカマルをテマリは「泣き虫くん」と励ました
- 二人の年齢差はテマリが3歳年上の姉さん女房
- 小説『シカマル秘伝』では二人の恋愛感情やデートの様子が描かれた
- アニメ『疾風伝』第716話で結婚前のラブコメ展開が描かれた
- 原作最終回(700話)で二人は正式に結婚し夫婦となっていた
- シカマルは火影補佐、テマリは木ノ葉に移住し彼を支える妻となった
- 二人の間には息子の「奈良シカダイ」が誕生した
- シカダイは顔がシカマル似、目がテマリ似の優秀な忍
- シカダイは奈良一族の影真似の術と砂隠れの風遁の両方を使える
- 二人はファンからも最も納得のいく「尊い公式夫婦」として愛されている


