オール・フォー・ワンの死亡は漫画の何話？アニメでは？シーンの詳細も解説！

『僕のヒーローアカデミア』における最大の敵、オール・フォー・ワン。

その圧倒的な力とカリスマ性から、彼の敗北は想像しがたいものでした。

しかし、最終決戦においてオール・フォー・ワンの死亡が描かれ、多くの読者に衝撃を与えています。

彼の衝撃的な最後や、死亡はアニメ・漫画の何巻何話で描かれたのか、そしてその死亡理由とシーンの詳細について、詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

また、オールマイトの宿敵である彼が爆豪との激闘の末に敗れたとされる一方で、死柄木弔を乗っ取り復活するのではという噂や、そもそも顔ない理由、物語の鍵を握る強力な個性、そして宿敵デクをなぜ殺さないのかといった数々の謎が、なんjなどのファンコミュニティでも活発に議論されています。

この記事では、オール・フォー・ワンの死亡に関する全ての情報と、それにまつわる復活の真相、そして未だ残る多くの謎について、原作の情報を基に徹底的に解説していきます。

オール・フォー・ワン死亡説の真相と経緯

死亡はアニメ・漫画の何巻何話で確定？

オール・フォー・ワンの死亡が描かれたのは、原作漫画40巻に収録されている第410話「さらば！オール・フォー・ワン」です。このエピソードのタイトル自体が、彼の退場を明確に示唆しています。

作中では、オール・フォー・ワンが消滅した直後に、緑谷出久（デク）と戦っている死柄木弔が「……先生が死んだな」と冷静に呟くシーンがあり、彼の肉体的な死が確定したことが分かります。物語の根幹を揺るがすこの展開は、多くの読者に衝撃を与えました。

アニメでの放送はいつ頃か？

2025年7月現在、アニメ第7期が放送中ですが、オール・フォー・ワンの死亡シーンまで描かれるかは、今後の放送ペースによります。

最終決戦の序盤から中盤までが7期で描かれると仮定すると、クライマックスにあたるこのシーンは、第7期の終盤、あるいは制作が決定された場合の第8期で描かれる可能性が高いと考えられます。ファンにとっては、声優陣の迫真の演技と共に、この衝撃的なシーンがどのように映像化されるのか、大きな注目ポイントとなっています。

媒体	収録箇所	状況
原作漫画	40巻 第410話	死亡済み
TVアニメ	未放送	第7期終盤または第8期以降と予測

巻き戻しが原因？死亡理由とシーンの詳細

オール・フォー・ワンが死に至った直接的な原因は、彼自身が切り札として選択した薬剤「巻き戻し」の制御不能による、完全な自滅でした。この薬剤は、指定敵団体「超常解放戦線」のドクター・殻木が、死柄木が入手した”個性”消失弾から壊理（エリちゃん）の個性を抽出し、複製したものです。本来は個性を消すための研究でしたが、その過程で生まれた副産物は、使用者を過去の状態に戻すという、まさに神をも恐れぬ効果を持っていました。

しかし、この強力すぎる力には、使用者本人ですら進行を止められないという致命的な欠陥が存在します。オール・フォー・ワンは、この「若返りの果てに待つのは消滅のみ」という絶大なリスクを承知の上で、あえて使用を決断しました。そこには、たとえ存在が消えようとも、宿敵オールマイトをはじめとするヒーローたちに完全勝利し、自らが「悪の魔王」であることを証明するという、彼の歪んだプライドと執念が色濃く反映されています。

全盛期の力を取り戻した圧倒的蹂躙

最終決戦の序盤、群訝山荘跡地にて、オール・フォー・ワンはエンデヴァーとホークスらトップヒーローたちの連携によって追い詰められます。特に、エンデヴァーの決死のプロミネンスバーンによって肉体を消し炭にされ、誰もが彼の敗北を確信しました。

ところが、彼はこのタイミングで懐に隠し持っていた「巻き戻し」の薬剤を使用。すると、焼け爛れた肉体は瞬く間に再生し、それどころか、かつてオールマイトと互角以上に渡り合った全盛期の肉体へと若返りを果たします。この復活劇はヒーローたちに深い絶望を与えました。

若返った彼は、以前の老獪な戦い方とは異なり、有り余るパワーを直接叩きつけるような、より荒々しい戦闘スタイルへと変貌。ヒーローたちの攻撃をものともせず、Mt.レディやギガントマキアといった巨大戦力さえも一蹴するほどの、まさに「魔王」と呼ぶにふさわしい力で戦場を蹂躙していきました。この一時的な無敵状態は、「巻き戻し」というハイリスクな選択がもたらした、最大のメリットだったのです。

ダメージが加速させた破滅へのカウントダウン

一方で、この薬剤の真の恐ろしさは、デメリットの部分にありました。「巻き戻し」の効果は、使用者がダメージを負えば負うほど、その進行速度が早まるという特性を持っていたのです。オール・フォー・ワンは、一時的に無敵に近い力を手に入れたものの、ヒーローたちの決して折れない心と総力戦によって、確実にその身を削られていきました。

エンデヴァーの執念の炎、常闇の黒影、耳郎の心音攻撃、そして見捨てられた怒りに燃えるギガントマキアの猛攻。これらのダメージが蓄積するたびに、彼の寿命のカウントダウンは加速度的に進んでいきます。

戦いの最中、彼の肉体は全盛期から青年期、そして幼少期へと、みるみる若返っていきました。最初は余裕を見せていた彼の表情も、予期せぬ速さで進む若返りを前に、次第に焦りと憎悪が剥き出しになっていきます。ヒーローたちを倒すために得た力が、ヒーローたちの抵抗によって自らを滅ぼす毒へと変わっていく。この皮肉な状況こそ、彼の破滅的な最期を象徴していました。最強の力を手に入れるという選択は、結果として、自らの消滅を早めるだけの行為となってしまったのです。

爆豪との戦闘が招いた衝撃的な結末

夕方5:30が来た！

『僕のヒーローアカデミア』6/2(土)放送回「オール・フォー・ワン」の原画を公開！
死柄木の誘いを一撃とともに一蹴した爆豪。果たして敵<ヴィラン>連合アジトから脱出できるのか!?

6/2(土)夕方5:30から読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットでON AIR！#heroaca_a #ヒロアカ pic.twitter.com/Qfx9Xom50L

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) May 31, 2018

オール・フォー・ワンの消滅を決定づけたのは、他ならぬ爆豪勝己との最後の戦闘でした。オールマイトを戦闘不能に追い込み、勝利を確信しかけたオール・フォー・ワンの前に、死の淵から復活を遂げた爆豪が立ちはだかります。

一度は死柄木によって心肺停止に追い込まれた爆豪でしたが、プロヒーロー・エッジショットの命を懸けた個性「紙肢」による体内からの蘇生手術によって復活。覚醒した彼は、以前とは比較にならないほどのスピードとパワーでオール・フォー・ワンに猛攻を仕掛けます。

この時、オール・フォー・ワンの精神世界では、彼がこれまで奪ってきた個性の持ち主たちの意識が反逆を起こしていました。特に、直前に個性を奪われたホークスの強い意志が、他の個性因子たちを扇動し、オール・フォー・ワンの支配力を内側から揺るがせていたのです。

外からは爆豪の怒涛の連続攻撃「ハウザーインパクト」、内からは個性因子たちの反乱。この二重の攻撃によって完全にペースを乱されたオール・フォー・ワンは、「巻き戻し」の制御を完全に失い、肉体の崩壊が急速に進んでいくことになりました。

赤ん坊の姿で消滅した衝撃の最後

長きにわたり裏社会に君臨し、「悪の魔王」として全てを支配しようとしたオール・フォー・ワンの最後は、あまりにも惨めで皮肉なものでした。爆豪の猛攻と自身の個性の反動により、彼の肉体は急速に若返りを続け、ついに赤ん坊の姿にまで退行してしまいます。

言葉を発することもままならず、「ホギャア」と泣き声を上げながらも、最後の抵抗として口から個性の攻撃を放とうとしますが、それすらも爆豪によって容易く防がれてしまいます。

彼の内面では「嫌だ」「憎い」という感情が渦巻き、自身のプライドが打ち砕かれていく様が描かれました。そして、肉体は赤ん坊から胎児、さらには受精卵へと巻き戻り、最後には光の粒となって完全に消滅しました。

絶対的な悪の支配者が、最も無力で純粋な存在である赤ん坊の姿で、憎悪を撒き散らしながら消えていくという結末は、彼の人生そのものが歪んだものであったことを象徴しているかのようです。このシーンは、読者に強烈な印象と一種の哀れみを抱かせました。

なんjでも話題になったあっけない幕切れ

このオール・フォー・ワンの結末は、巨大匿名掲示板「なんj」をはじめとするインターネット上のファンコミュニティで、非常に大きな話題を呼びました。長年にわたる最大の敵が、このような形で退場したことに対して、様々な意見が飛び交ったのです。

多くのファンは、この「あっけない幕切れ」に驚きを隠せませんでした。一部では「ラスボスとして物足りない」という声もあったものの、「因果応報」「自分の力に溺れた者の末路として相応しい」といった意見が多数を占めています。

また、「最強の敵が赤ん坊になって泣きながら消える」という展開の皮肉さや、哀愁漂う描写に対して、「作者のセンスが光る」「これ以上ない見事な散り様」と高く評価する声も多く見られました。

さらに、「これで本当に終わりなのか？」「死柄木の中で生きているのでは？」といった、後の復活を予感させる考察も活発に行われ、彼の死が物語の終わりではなく、新たな展開の始まりであることを示唆していました。

オール・フォー・ワン死亡後の復活と残された謎

死柄木弔を乗っ取り精神世界で復活

◤ 今日は #ヒロアカ 放送!! ◢

『僕のヒーローアカデミア』Memories
【死柄木弔:Destruction】夕方5:30オンエア!

敵＜ヴィラン＞連合のボスは、
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— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) April 27, 2024

前述の通り、オール・フォー・ワンの肉体は第410話で完全に消滅しました。しかし、彼の物語はそこで終わりではありませんでした。肉体の死からわずか数話後の第418話にて、彼は死柄木弔の深層意識の中で再びその姿を現し、事実上の「復活」を遂げます。

この復活の鍵となったのは、オール・フォー・ワンが自身の個性の「複製」を死柄木に与えていたことでした。彼は、その複製された個性因子の中に、自らの意思のバックアップを潜ませていたのです。

肉体が消滅したことを感知したオール・フォー・ワンの意識は、死柄木の精神世界で覚醒。そして、死柄木が家族を手にかけた過去のトラウマを抉り、彼の心を完全に破壊することで、その肉体の主導権を完全に奪い取ることに成功します。

つまり、オール・フォー・ワンは当初から死柄木を単なる後継者としてではなく、自身の憎しみを増幅させ、より強力な個性を宿すための「器」として育てていたのです。肉体の死すらも計画のうちであり、より完成された魔王として生まれ変わるための布石でした。この狡猾さと執念深さこそ、オール・フォー・ワンというヴィランの本質を示しています。

全てを奪い支配する強力な個性とは

オール・フォー・ワンの力の源泉は、彼の名そのものである個性「オール・フォー・ワン」です。この能力は、他者の個性を奪い、自らのものとしてストックするだけでなく、奪った個性を他者に与えることもできます。

超常黎明期、個性の発現によって社会が混乱する中で、彼はこの能力を巧みに利用しました。望まない個性を持つ者からはそれを取り除き、力を欲する者には個性を与えることで、恩を売り、絶大な支持と支配力を築き上げたのです。

代表的な個性の組み合わせ

彼は奪った複数の個性を組み合わせることで、単体の個性では不可能な驚異的な戦闘能力を発揮します。

個性のリスクと弱点

しかし、この個性も万能ではありません。遺伝子と深く結びついた個性を無理に移動させるため、与えられた側が負荷に耐えきれず、廃人同様になってしまうリスクがあります。

また、彼が現在使用しているのはドクターによって複製された個性であり、オリジナルと比較して支配力が弱いという欠点がありました。そのため、奪った個性に宿る持ち主の意志に反逆され、一時的に個性が使用不能になるという弱点を抱えています。最終決戦でホークスたちの意志に反逆されたことが、彼の敗因の一つとなりました。

オールマイトとの戦いでできた顔ない理由

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『僕のヒーローアカデミア』7期第1話
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「ギャンブルだぜ…!」
オール・フォー・ワン(cv.#大塚明夫)の
次なる一手は…!?#heroaca_a pic.twitter.com/4F0LXXfO9T

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) May 4, 2024

オール・フォー・ワンの象徴的な外見である「顔がない」状態。これは、物語開始の約5年前に起こったオールマイトとの最初の死闘によって負った傷が原因です。

当時、裏社会の支配者として君臨していたオール・フォー・ワンは、オールマイトと激突。この戦いは凄まじいものとなり、結果としてオール・フォー・ワンは敗北し、オールマイトもまた、腹部に風穴が空くという、ヒーロー生命を縮めるほどの重傷を負いました。

この戦いでオール・フォー・ワンは、オールマイトの渾身の一撃によって頭部を半壊させられ、鼻や目といった顔のパーツの大部分を失ってしまったのです。当時の彼は、後にドクターからもたらされる「超再生」の個性をまだ所有していなかったため、この傷を完全に治癒することができませんでした。

そのため、神野での再戦時には、生命維持装置を兼ねた禍々しいマスクを装着して登場しました。顔の大部分を失いながらも、彼は「赤外線」や空気の振動を感知する個性などで視覚や聴覚を補い、ハンディキャップを全く感じさせない強さを見せつけています。

なぜ殺さない？OFAへの歪んだ執着心

物語を通じて、オール・フォー・ワンは緑谷出久を直接的に殺害する機会が何度かありながら、意図的に見逃しているかのような行動を見せます。その理由は、彼の最大の目的が「緑谷出久の殺害」ではなく、「ワン・フォー・オールの強奪」にあるからです。

ワン・フォー・オールは、元々はオール・フォー・ワンが病弱な弟・与一に無理やり与えた「力をストックする個性」と、与一が元々持っていた「個性を与えるだけの個性」が融合して生まれた、世界で唯一無二の特殊な個性です。

オール・フォー・ワンは、唯一の肉親であった弟・与一に対して、常軌を逸した独占欲と歪んだ愛情を抱いていました。彼の手に負えなくなった弟を取り戻したいという執着が、世代を超えて受け継がれるワン・フォー・オールそのものへの執着へと変化したのです。

下手に継承者であるデクを殺害してしまうと、ワン・フォー・オールが別の誰かに継承されてしまうか、最悪の場合そのまま失われてしまう可能性があります。そのため、彼はデクを生かしたまま、最も効果的に個性を奪える状況を作り出そうと画策していました。彼の行動原理の根底には、憎しみだけでなく、弟への異常なまでの執着心が存在するのです。

【総括】オール・フォー・ワン死亡と復活の情報を網羅