「僕のヒーローアカデミア」のファンの間で、しばしば話題に上る爆豪とえりちゃんの関係性。
原作本編ではあまり接点がない二人ですが、なぜこれほどまでに注目されるのでしょうか。
この記事では、検索ユーザーが抱くその疑問に答えるため、二人の関係性を多角的に深掘りします。
過酷なえりちゃんの過去を思うと、一見怖そうな爆豪と仲良くなる姿は想像しにくいかもしれません。
しかし、その答えの鍵は、公式小説である雄英白書にありました。
この物語の中で描かれたある出来事をきっかけに、ネットの反応は大きく変化し、二人が一緒に描かれた公式イラストも登場しました。
この記事を読めば、爆豪とえりちゃんというキーワードに隠された背景、そしてファンが期待を寄せる今後の展開まで、全ての情報がわかります。
- 原作における爆豪とえりちゃんの実際の関係性と距離感
- 小説『雄英白書』で描かれた二人の関係性が変わるきっかけ
- 公式イラストやファンの反応に見る二人の人気の理由
- 今後のアニメ化や本編での再登場に対する期待と展望
爆豪とえりちゃん原作での気になる関係性
- まずはえりちゃんの過去を振り返り
- 本編では二人の直接的な絡みはほぼない
- 当初は懐いていないとの見方が一般的
- 爆豪の子供に対する不器用な接し方
- 関係性の変化に対するネットの反応
まずはえりちゃんの過去を振り返り
『僕のヒーローアカデミア』4期3話(通算第66話)「ボーイ・ミーツ…」ご視聴ありがとうございました!
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) October 26, 2019
始まったデクのインターン活動。クラスメイトたちも動き出す。そんな中デクが出会ったひとりの少女とひとりの男。戦いが、始まる!https://t.co/YI6hOsndHw
次回もお楽しみに!!#heroaca_a #ヒロアカ pic.twitter.com/3YaB8vL3hu
えりちゃん(壊理)の関係性を理解する上で、彼女が経験してきた過酷な過去は避けて通れないテーマです。彼女は、触れた生物の時間を巻き戻し、存在そのものを消してしまうことさえ可能な個性「巻き戻し」を持って生まれました。この特異な力は突然変異によるもので、不幸にも彼女は自身の個性で父親を消滅させてしまいます。
この出来事が原因で母親から見放され、指定敵団体の死穢八斎會の若頭である治崎廻(オーバーホール)に引き取られました。しかし、そこで待っていたのは安息の日々ではなく、彼女の個性を利用した非人道的な実験でした。治崎は、えりちゃんの血から「個性を破壊する薬」を製造するため、彼女の体を何度も分解し、修復するという虐待を繰り返していたのです。
この長期間にわたる身体的・精神的な苦痛は、えりちゃんから笑顔や感情を奪い、「自分のせいで誰かが傷つく」という強い自罰的な思考を植え付けました。緑谷出久や通形ミリオによって救出された後も、その心の傷は深く、感情を素直に表現することが難しい状態が続いていました。このような背景を持つえりちゃんだからこそ、他者とのコミュニケーション、特に感情表現が激しい爆豪のような人物との関わり方は、非常に繊細な問題となります。

こないな辛い過去があったんやな…。せやけど、よう頑張った!これからぎょうさん笑ってほしいわぁ。
本編では二人の直接的な絡みはほぼない
前述の通り、えりちゃんは非常に特殊な環境で育ってきたため、心を開く相手はごく少数に限られています。原作の本編ストーリーを追うと、爆豪とえりちゃんが直接的に深く関わるシーンは、実のところほとんど描かれていません。
もちろん、雄英高校の寮で預かられるようになってからは、同じ敷地内で生活していることになります。文化祭のエピソードでは、えりちゃんがA組のライブパフォーマンスを見て心からの笑顔を取り戻す感動的な場面がありましたが、この時も彼女の隣にいたのは救出のきっかけとなった緑谷やミリオでした。爆豪はステージ上でドラムを演奏しており、直接的な会話はありませんでした。
このように、原作漫画の中では、二人が一対一で言葉を交わしたり、交流を深めたりするような描写は意図的に避けられているように見えます。そのため、原作だけを読んでいるファンにとっては、「なぜこの二人がセットで語られるのだろう?」と疑問に思うのが自然な反応だと言えます。二人の関係性が注目されるようになったのは、本編とは別の物語がきっかけでした。

確かに原作やと、あんまり喋ってるイメージないもんなぁ。そら、なんでやろ?って気になるわな。
当初は懐いていないとの見方が一般的
原作での接点がほぼ皆無であることから、ファンの間では「えりちゃんは爆豪に懐いていない」というのが、長い間の共通認識でした。これは、えりちゃんの性格と爆豪の性格を考えれば、ごく自然な推察です。
えりちゃんは、治崎による虐待のトラウマから、大きな声や威圧的な態度に強い恐怖を感じる傾向があります。一方の爆豪は、ご存知の通り、常に自信に満ち溢れ、荒々しい言動が目立つキャラクターです。普段の彼の態度を考えれば、えりちゃんが怖がってしまう可能性は非常に高いと考えられます。
実際、インターネット上のファンの間でも、「もし二人が話したら、えりちゃんが泣いてしまうのではないか」「爆豪がどう接していいかわからず、かえって威嚇してしまうのでは」といった声が多く見られました。彼女が心を開いている緑谷や相澤先生とは正反対のタイプであるため、二人の間にポジティブな関係が生まれるとは、誰もが考えにくかったのです。この一般的な見方が、後に公式から投下された新しいエピソードによって、良い意味で裏切られることになります。

うんうん、そう思うのが普通やんな。いきなり「めっちゃ仲良しやで!」って言われても、びっくりするわ。
爆豪の子供に対する不器用な接し方
爆豪勝己というキャラクターは、オールマイトに憧れ、誰よりも強いNo.1ヒーローを目指すという確固たる信念を持っています。しかし、そのコミュニケーション能力、特に自分より弱い存在や子供に対する接し方には、大きな課題がありました。彼は基本的に自分本位で、他人の感情を細やかに察するのが苦手です。
ヒーロー仮免補講編では、暴言を吐く小学生たちと心を通わせるという課題に直面しました。この時も、彼は当初、子供たちに対して力で押さえつけようとしたり、上から目線で接したりしてしまい、なかなか心を掴むことができませんでした。
ただ、これは彼が根っからの悪人であるという意味ではありません。むしろ、どう接すれば良いのか分からない「不器用さ」の表れです。彼は「勝つこと」を第一に考えてきたため、「救ける」「寄り添う」といった側面、特に精神的なケアの重要性を学ぶ機会が少なかったのです。彼自身、完璧主義者であるがゆえに、自分の苦手な分野から目を背けがちな部分がありました。えりちゃんとの関わりは、そんな爆豪がヒーローとしてさらに成長するために、避けては通れない試練の一つだったのかもしれません。

かっちゃん、不器用やなぁホンマ!でも根はええ子やって、みんな分かってるで〜!そこがまたええねん。
関係性の変化に対するネットの反応

原作では接点がなく、性格的にも相性が悪そうに見える二人。この状況が一変するきっかけとなったのが、小説版『僕のヒーローアカデミア 雄英白書』シリーズの存在でした。特に、ファンを驚かせたのは『雄英白書 桜』の表紙イラストと、その内容が発表された時です。
表紙では、えりちゃんが爆豪のヒーローコスチュームを真似たような服を着て、爆豪と同じポーズを決めている姿が描かれました。これまでの関係性を知るファンにとって、このイラストは大きな衝撃でした。「なぜ?」「いつの間に仲良くなったの?」と、ネット上は騒然となります。
この一枚のイラストをきっかけに、ファンの間では二人の関係性に対する考察や期待が一気に高まりました。それまで「ありえない」と思われていた組み合わせが、公式によって提示されたことで、二次創作の世界でも二人のイラストや物語が急増します。このネットの反応の大きさは、二人のキャラクターが持つ魅力と、その意外な組み合わせがファンの想像力を強く刺激したことを示しています。

このイラストはザワついたやろなぁ〜!ファンの「え、なんで!?」って声が聞こえてきそうやわ!
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公式で急接近?爆豪とえりちゃんの新展開
- 小説「雄英白書」で描かれた特別授業
- 爆豪がえりちゃんと仲良くなるという課題
- 表紙で話題になったコスチュームイラスト
- ヒーローとしての爆豪の精神的な成長
- アニメ化も期待される今後の展開
小説「雄英白書」で描かれた特別授業
爆豪とえりちゃんの関係に大きな変化をもたらしたのが、小説『僕のヒーローアカデミア 雄英白書 桜』に収録されているエピソード「泣かない赤鬼?」です。この物語は、原作の空白期間を埋める、公式のスピンオフ作品にあたります。
物語の舞台は、2月の節分に行われたA組の特別授業。授業内容は、「桃太郎チーム」と「鬼チーム」に分かれて行う豆まき対決でした。えりちゃんは、鬼チームに捕らわれた「人質役」として参加することになります。相澤先生は、この授業を単なる対決ゲームではなく、ヒーローとしての実践的な訓練と位置づけていました。
この対決のチーム分けは以下の通りです。
チーム | 参加メンバー |
---|---|
桃太郎チーム | 緑谷出久, 麗日お茶子, 蛙吹梅雨, 峰田実, 上鳴電気, 耳郎響香, 瀬呂範太, 芦戸三奈, 尾白猿夫, 葉隠透, 砂藤力道, 口田甲司 |
鬼チーム | 爆豪勝己, 轟焦凍, 常闇踏陰, 飯田天哉, 障子目蔵, 切島鋭児郎, 八百万百, 青山優雅 |
ルールは、桃太郎チームが鬼に豆を3回当てれば勝利、鬼チームが桃太郎を全滅させれば勝利というもの。そして、桃太郎チームの勝利条件には、「人質であるえりちゃんを救出すること」も含まれていました。この特殊な設定が、爆豪とえりちゃんの距離を縮めるための重要な舞台装置となったのです。

へぇ〜、節分でそんなオモロい授業やってたんやな!桃太郎チームも鬼チームも、どっちも応援したなるわ!
爆豪がえりちゃんと仲良くなるという課題
【ヒロアカ本誌】「かっちゃんさん」はこの一刻争う状況で笑える文字列ぶち込んできたな!デクくんの呼び方影響強すぎィ!まあジニさんに教えるまでヒーロー名伏せてた本人のせいでもありますが。ちなみにエリちゃんとかっちゃんの交流は雄白桜『泣かない赤鬼?』で描かれてるぞ!#wj20 #ヒロアカ本誌 pic.twitter.com/7sgfnYvXnv
— コウ✂️🤝👵🏻 (@s_g_hrak) April 14, 2024
この特別授業で、爆豪には他の生徒とは異なる「特別課題」が与えられました。それは、「授業中にえりちゃんと少しでも仲良くなること」です。相澤先生は、爆豪が鬼役としてえりちゃんの見張り役になることを指名し、この課題を課しました。
相澤先生はその理由を、「将来、幼児を救出する任務で、子供に心を開かせることは任務の成否に関わる重要なことだから」と説明しています。救出対象である子供に恐怖を与えてしまっては、本当の意味で「救けた」ことにはなりません。泣き叫ばれて敵に位置がばれるリスクや、救助後の精神的ケアの困難さを考えると、これはヒーローにとって必須のスキルです。
もちろん、爆豪は最初、この課題に猛反発します。しかし、相澤先生の「強引に連れ出されたら、幼児にとってお前は敵と変わらない」という正論に、ぐうの音も出ません。こうして、爆豪は「人質を怖がらせる鬼役」を演じながら、「人質と仲良くなる」という、とてつもなく矛盾した難題に挑戦することになりました。この課題こそが、彼の内面的な成長を促す大きなきっかけとなります。

これはまた難しいお題が出たもんやな!でも、相澤先生もかっちゃんの成長を信じてるんやろな。ええ話やんか。
表紙で話題になったコスチュームイラスト
エリちゃんデクとエリちゃんかっちゃん#ヒロアカ #模写 pic.twitter.com/eDkV1QX8OD
— なー (@drawing_MHA) April 29, 2021
前述の通り、『雄英白書 桜』の表紙イラストは、ファンの間で大きな話題を呼びました。えりちゃんが爆豪とお揃いのようなポーズを取り、彼を彷彿とさせるデザインの服を着ている姿は、二人の関係性の進展を強く予感させるものでした。
このイラストだけでなく、「ヒロアカ展」などの公式イベントでも、えりちゃんが爆豪のヒーローコスチュームを着て真似をしているイラストが展示されたことがあります。これらの公式からの供給は、原作本編では描かれていない二人の交流が、確かに存在することを示唆しています。
ファンはこれらのイラストから、小説で描かれたエピソードの後の二人を想像しました。最初は怖がっていたえりちゃんが、爆豪の不器用な優しさに気づき、次第に彼を「怖くない人」として認識し、憧れに近い感情を抱くようになったのではないか、といったストーリーがファンの間で語られるようになったのです。一枚のイラストが、キャラクターの関係性を豊かにし、物語の世界を広げる力を持っていることの良い例と言えるでしょう。

このイラスト、ほんま可愛すぎるわ〜!えりちゃん、すっかり懐いてるやん!見てるだけでニコニコしてまうで。
ヒーローとしての爆豪の精神的な成長
爆豪とエリちゃん😕 pic.twitter.com/06NSmWr1tS
— ミ (@s__mi3) November 14, 2021
えりちゃんと仲良くなるという課題は、爆豪にとってヒーローとしての精神的な成長を促す重要な機会でした。彼はこれまで、圧倒的な戦闘力で「勝つ」ことこそがヒーローの証明だと考えてきました。しかし、この課題は、「救ける」ことの難しさと重要性を彼に突きつけます。
物語の中で、爆豪はどうすればえりちゃんの心を開けるか悩み、奮闘します。普段の彼なら絶対にしないであろう、相手の好きなものを尋ねるという、ありきたりなコミュニケーションを試みては失敗し、頭を抱えます。この姿は、彼が自分の弱さと向き合い、それを乗り越えようとしている証拠です。
この経験は、その後の彼のヒーロー活動にも影響を与えたと考えられます。A組・B組合同戦闘訓練で見せた、仲間を気遣い「全員で勝つ」ことを目指す姿勢や、最終決戦で緑谷出久を身を挺してかばった行動など、彼の内面は大きく変化していきました。えりちゃんとの一件は、彼が「勝って救ける」というオールマイトの理想を、自分なりに解釈し、体現していくための、小さな、しかし非常に大切な一歩だったのです。

ただ強いだけやない、こういう経験がかっちゃんを最高のヒーローにしていくんやなぁ。なんかジーンとくるわ。
アニメ化も期待される今後の展開
『雄英白書』シリーズは、原作の魅力をさらに深める公式スピンオフとして高い人気を誇りますが、その多くはまだアニメ化されていません。特に、爆豪とえりちゃんの関係が描かれた「泣かない赤鬼?」のエピソードは、ファンからのアニメ化を望む声が非常に大きいものの一つです。
もしこのエピソードがアニメ化されれば、文字だけでは伝わりきらない二人の細やかな表情の変化や、声優陣の演技によって、その魅力はさらに増すことでしょう。爆豪の戸惑いや不器用な優しさ、そして少しずつ心を開いていくえりちゃんの姿が映像になることを、多くのファンが待ち望んでいます。
また、原作本編も最終章に突入し、物語はクライマックスを迎えていますが、このエピソードで築かれた関係性が、今後の展開で何らかの形で描かれる可能性もゼロではありません。例えば、平和になった世界で、二人が自然に会話するシーンなどが描かれれば、ファンにとってはこれ以上ない喜びとなるはずです。二人の今後の展開には、まだまだ多くの期待が寄せられています。

これはアニメで絶対見たいやつやん!動いてる二人を想像しただけで、ワクワクが止まらんで!
まとめ:爆豪とえりちゃんの関係から目が離せない
この記事で解説してきた、爆豪とえりちゃんの関係性に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- 爆豪とえりちゃんの関係は原作本編では接点が少ない
- えりちゃんは個性「巻き戻し」により過酷な過去を経験した
- 当初は爆豪の性格からえりちゃんが怖がるとの見方が大半だった
- 二人の関係が注目されたのは小説『雄英白書 桜』がきっかけ
- 小説の表紙イラストで二人が一緒に描かれ話題になった
- 物語は節分の豆まき対決というA組の特別授業が舞台
- 爆豪は「鬼役」、えりちゃんは「人質役」として参加した
- 相澤先生から爆豪に「えりちゃんと仲良くなる」特別課題が出された
- これは救出対象の子供と心を通わせるヒーローとしての訓練
- 爆豪は課題に苦戦しつつも不器用ながら歩み寄ろうと努力した
- この経験は爆豪のヒーローとしての精神的成長に繋がった
- 「ヒロアカ展」などでも二人の関係を示唆する公式イラストが存在する
- ファンの間ではこのエピソードのアニメ化を望む声が大きい
- 原作では描かれていない空白期間を埋める重要な物語
- 二人の意外な組み合わせがファンの想像力を刺激し人気を博している

いやー、二人のことよう知れてよかったわぁ!これからも、いろんな一面を見せてくれるんやろな。めっちゃ楽しみやん!