【ヒロアカ】爆豪勝己のヒーロー名は何話で判明？「先に教えるやつ」や幻の「爆心地」案も解説

『僕のヒーローアカデミア』屈指の人気キャラクター、爆豪勝己。

彼のヒーロー名がなかなか決まらず、やきもきしたファンも多いのではないでしょうか。

作中で提示された候補や、初期設定とされる爆心地といった噂、そしてヒーロー名は結局どうなったのか？

この記事では、ついに明かされた爆豪勝己のヒーロー名の由来を徹底解説します。

彼が「先に教えるやつがいる」と語った相手であるベストジーニストとの関係や、ヒーロー名が明かされた原作の何話か、さらに英語での表現についても触れていきます。

決定した名前に対するネットの反応集も交えながら、その全貌に迫ります。

爆豪勝己のヒーロー名が決定するまでの道のり

当初考えられたヒーロー名の候補一覧

『僕のヒーローアカデミア
　THE MOVIE #ユアネクスト』
　　　　　　　公開１２日目が来た!!

6期【全面戦争編】【黒いヒーロー編】を経て
成長した爆豪の姿もスクリーンで――！

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爆豪勝己のヒーロー名は、物語の初期からすんなりと決まったわけではありませんでした。彼のヒーロー名探しの旅は、雄英高校ヒーロー科1年A組で行われた「ヒーロー基礎学」の授業から始まります。この授業では、生徒一人ひとりがプロヒーローとして活動する際の「ヒーロー名」を考案し、発表することになりました。

緑谷出久が「デク」、麗日お茶子が「ウラビティ」、轟焦凍が「ショート」と、多くのクラスメイトが自身の個性や名前、あるいは他者から与えられた意味のある言葉をヒーロー名として選んでいく中、爆豪が自信満々に提示したのが「爆殺王」という名前でした。彼の個性的で攻撃的な性格を色濃く反映したこの名前は、彼自身の強さへの自信と支配欲の現れとも見て取れます。しかし、ヒーローとしての品位を重んじる教官のミッドナイトからは、「そういうのはやめたほうがいいわね」と、やんわりと、しかしきっぱりと却下されてしまいました。

一度で諦めないのが爆豪らしいところですが、彼が次に提示した「爆殺卿」という名前も、同様にミッドナイトから「ちがう、そうじゃない」と一蹴されます。「王」から「卿」へと少し変化はさせたものの、根本にある「爆殺」という物騒なキーワードへのこだわりは変わっておらず、ヒーローとしての社会的役割への理解がまだ追いついていない、彼の精神的な未熟さを象徴するエピソードとなりました。ヒーローは市民に安心と希望を与える存在であり、恐怖を煽るような名前はふさわしくない、というプロの世界の厳しさを突きつけられた瞬間でした。この一件から、彼のヒーロー名決定までの長い道のりが始まったのです。

ヒーロー名候補	結果・理由
爆殺王	ヒーローとして物騒で不適切と判断され、ミッドナイトに却下された。
爆殺卿	再度提示するも、「爆殺」という根本的な問題点が改善されず、再び却下された。

初期設定案「爆心地」はなぜ変わった？

ファンの間で長らく有力な候補として噂され、二次創作などでも頻繁に用いられていたのが「爆心地」というヒーロー名です。これはファンの単なる憶測ではなく、作者である堀越耕平先生が連載前に構想していた初期設定段階での名前であり、公式キャラクターブック「Ultra Analysis」にもその存在が記載されています。

彼の個性である「爆破」の威力を最も象徴する、爆発の中心点を意味する「爆心地」は、彼のキャラクターイメージに非常によく合致しており、多くのファンから支持されていました。では、なぜこの有力な初期設定案が作中で採用されることはなかったのでしょうか。

その理由はいくつか推測できます。一つは、作品の国際的な展開への配慮です。「爆心地」を英語に訳すと「Ground Zero」となりますが、この言葉は2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降、事件の中心地を指す言葉として定着し、非常にデリケートな意味合いを持つようになりました。作品が世界中のファンに読まれることを考えると、こうした悲劇を連想させる可能性のある言葉をヒーロー名として使用することは、作者や編集部が避けたかったと考えるのが自然です。

もう一つの可能性として、キャラクターの成長に合わせた作者の心境の変化が挙げられます。物語の初期、爆豪は粗暴で自己中心的な面が強調されていましたが、物語が進むにつれて、彼は多くの挫折や葛藤を経験し、内面的な成長を遂げていきます。単なる「破壊」のイメージだけでは収まらない、彼の複雑な人間性やヒーローへの不器用な憧れを表現するために、作者は「爆心地」とは異なる、より彼の「願い」が込められた名前を用意したのかもしれません。このように、採用されなかった背景には、作品を取り巻く環境の変化と、キャラクター自身の成長という二つの側面があったと考えられます。

「先に教えるやつがいる」相手は誰だった？

でたーー

No.4ヒーロー、ベストジーニスト！CV.緑川光さん！

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— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) July 8, 2017

ヒーロー名が未定のままヒーロー活動を続けていた爆豪ですが、物語が進む中で、すでに名前を心に決めていることを示唆する重要な場面がありました。それは、エンデヴァー事務所での冬のインターン活動中のことです。敵＜ヴィラン＞との戦闘後、緑谷出久や轟焦凍にヒーロー名を尋ねられた際、彼は「先に教えるやついんだよ」と答え、その場での公表を拒否しました。

この「先に教えるやつ」とは、一体誰だったのでしょうか。ファンの間ではオールマイトや出久など様々な推測が飛び交いましたが、その答えはプロヒーローの「ベストジーニスト」でした。

爆豪が1年生の時に初めての職場体験で赴いたのが、当時No.4ヒーローだったベストジーニストの事務所です。当初、ジーニストは爆豪の粗暴な言動や髪型を矯正しようと試みますが、それは単なるお仕着せではありませんでした。彼は爆豪の内に秘めた圧倒的な才能と、No.1ヒーローを目指す純粋な向上心を見抜き、彼の本質を理解しようと努めました。頭ごなしに否定するのではなく、プロヒーローとしての在り方や社会との関わり方を、身をもって示そうとしたのです。

普段、他人に心を開くことが極端に少ない爆豪にとって、自分の本質を認め、導こうとしてくれたジーニストの存在は非常に大きなものでした。だからこそ、自分が考え抜いたヒーロー名を、尊敬する彼に一番に伝え、認めてもらうことが、爆豪にとってのヒーローとしてのスタートラインを切る上での重要なけじめとなったのです。

名付けに影響を与えたジーニストとの約束

爆豪がヒーロー名をベストジーニストに最初に伝えようと固く決意した背景には、二人の間で交わされた特別な「約束」の存在がありました。初めての職場体験の最終日、ベストジーニストは爆豪に対し、ヒーロー名がいかに重要であるかを説きます。

「名は願い」「己がどう在りたいか どう在るべきか」

この言葉は、ただ強いだけではヒーローにはなれないという、プロの世界の厳しさと深さを示すものでした。そしてジーニストは、「（ヒーロー）仮免を取得したらまたおいで。その時再び名を訊こう」と、爆豪との再会を約束します。この言葉と約束が、爆豪の中でヒーロー名を考える上での大きな指針となり、彼の心に深く刻まれました。

しかし、その後の神野区でのオール・フォー・ワンとの戦いで、ベストジーニストは重傷を負い、消息不明の状態となってしまいます。約束を果たすべき相手を失ったことで、爆豪はヒーロー名を誰にも明かすことなく、胸の内に秘め続けることになりました。インターン先を選ぶ際には、行方不明であることを報じる新聞記事を思い浮かべるなど、彼がジーニストの身を案じ、約束をいかに大切に思っていたかがうかがえます。

この「約束」という伏線があったからこそ、後の全面戦争編という最も過酷な状況下での劇的な再会とヒーロー名の公表が、単なる名前の発表に留まらない、読者の胸を打つ感動的なシーンとして昇華されたのです。

ついに決定！爆豪勝己のヒーロー名とその反響

ついに判明した爆豪の正式なヒーロー名は？

輝け!MVヒーロー!
『僕のヒーローアカデミア』6期第12話(通算125話)「一縷の希望たち」のMVヒーロー #ヒロアカMVP は…

3位 爆豪勝己 "大・爆・殺・神ダイナマイト"!
2位 ベストジーニスト!!
1位…

通形ミリオ "ルミリオン"!!!

▼https://t.co/SoT0MGU2U5

投票ありがとうございました!#heroaca_a pic.twitter.com/Rm24r4O35v

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) December 18, 2022

長らく謎に包まれ、ファンの間で様々な憶測を呼んでいた爆豪勝己のヒーロー名は、敵＜ヴィラン＞との全面戦争が激化する中で、ついに明かされることとなりました。その名前は、

「大・爆・殺・神 ダイナマイト」

です。この衝撃的な名前は、死柄木弔との壮絶な戦いの最中、緑谷出久を庇って致命傷を負い、満身創痍となった爆豪のもとに、消息不明だったベストジーニストが駆けつけた瞬間に、彼自身の口から叫ばれました。絶望的な戦況の中で、ようやく果たされた師との約束の瞬間でした。

「大・爆・殺・神」という、彼の性格を体現するような物々しい四字熟語。そして、自身の個性を最も的確に象徴する「ダイナマイト」という単語の組み合わせは、まさに爆豪勝己というキャラクターそのものを表していると言えます。

初期に考案し、ミッドナイトに却下された「爆殺王」のコンセプトを引き継ぎつつ、さらに「大」「神」を加えてスケールアップさせた、彼の揺るぎない信念と成長、そして彼なりのユーモアが凝縮された唯一無二のヒーロー名です。この名前の公表は、物語の大きな転換点であり、彼のヒーローとしての覚悟を改めて示す重要なシーンとなりました。

「ダイナマイト」に込められた名前の由来

「大・爆・殺・神 ダイナマイト」というヒーロー名は、一見すると彼の厨二病的なセンスが爆発しただけのようにも思えますが、その由来を深く紐解くと、彼の内面にある複数の重要な要素から成り立っていることがわかります。

憧れのヒーロー「オールマイト」への敬意

最も大きな由来の一つが、彼が幼い頃から追い続けてきたNo.1ヒーロー、オールマイトへの憧れです。「ダイナマイト」の「マイト」の響きは、明らかに「オールマイト」を意識したものです。「俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた」と語るように、彼のヒーローとしての原点は常にオールマイトにありました。普段は素直になれない彼が、ヒーロー名という自身の根幹をなすものに、憧れのヒーローへの敬意を不器用ながらも込めたのです。

自身の個性「爆破」の象徴

言うまでもなく、「ダイナマイト」は彼の個性である「爆破」を直接的に連想させる言葉です。自身の力の象徴であり、彼が誰よりも磨き上げてきた個性をヒーロー名に冠することは、ごく自然な選択と言えます。彼の戦いのスタイルそのものを表す、これ以上ない単語です。

譲れない自己表現「大・爆・殺・神」

そして、この名前を最も特徴づけているのが「大・爆・殺・神」という前半部分です。授業で「爆殺」という言葉を却下されてもなお、そのコンセプトを諦めきれなかった彼の頑固さと、徹底して「勝利」にこだわる彼の信念がここに現れています。ただの「王」や「卿」では満足せず、自らを「神」の領域にまで高めようとする自己評価の高さと、No.1への凄まじい執着心が感じられます。

このように、憧れへの敬意、自身の力の象徴、そして譲れない自己表現という三つの要素が融合することで、「大・爆・殺・神 ダイナマイト」は単なる名前ではなく、彼の生き様を示す「願い」そのものとなっているのです。

ヒーロー名が判明したのは原作漫画の何話？

爆豪勝己のヒーロー名「大・爆・殺・神 ダイナマイト」が初めて明かされたのは、原作漫画の第293話「ヒーロー飽和社会」です。このエピソードは、週刊少年ジャンプ掲載時に大きな話題を呼び、単行本では記念すべき30巻に収録されています。物語が最終章へと向かう全面戦争編のクライマックスの一つであり、読者に強烈なインパクトを残しました。

アニメ版では、第6期 第12話（シリーズ通算125話）「一縷の希望たち」にて、このシーンが描かれました。担当声優である岡本信彦さんの、魂を振り絞るような迫真の演技は圧巻の一言で、映像と音楽、そして声の力が一体となり、原作の感動をさらに増幅させました。シリアスで絶望的な戦況の中で、このヒーロー名が叫ばれるシーンは、アニメ版でも屈指の名場面として多くのファンの心に刻まれています。

これから原作やアニメで確認したいという方は、ぜひこの話数を目安に探してみてください。物語の文脈と共にこのシーンを味わうことで、彼のヒーロー名に込められた重みと意味をより深く感じ取ることができるはずです。

ヒーロー名は英語でどう表現される？

『僕のヒーローアカデミア』は海外でも絶大な人気を誇っており、キャラクターの名前や技名なども公式に翻訳され、楽しまれています。爆豪勝己のユニークなヒーロー名もまた、そのニュアンスを可能な限り再現する形で英訳されています。

公式な英語表記は、

「Great Explosion Murder God Dynamight」

です。日本語の「大・爆・殺・神」が、それぞれ「Great（偉大な）」「Explosion（爆発）」「Murder（殺害）」「God（神）」と、非常にストレートに翻訳されています。「Murder」という直接的な単語が使われていることからも、その物騒なインパクトが海外のファンにも伝わるよう工夫されていることがわかります。

ここで最も注目すべき点は、「Dynamight」のスペルです。通常、爆薬のダイナマイトは「Dynamite」と綴られますが、爆豪のヒーロー名では意図的に「Dynamight」という表記が採用されています。これは、彼の憧れのヒーローである「All Might（オールマイト）」のスペルに合わせた、非常に巧みな言葉遊びです。この工夫により、英語圏のファンにも、彼がオールマイトへ抱いている特別な敬意が一目で伝わるようになっています。この翻訳は、単語の意味だけでなく、キャラクターの背景までも見事に表現した、優れたローカライズの一例として高く評価されています。

発表時のファンによるネットの反応集

「大・爆・殺・神 ダイナマイト」という前代未聞のヒーロー名が発表された際、リアルタイムで読んでいたファンはもちろん、作中のキャラクターたちからも様々な反応が寄せられ、ネット上では一大センセーションを巻き起こしました。

作中キャラクターたちの反応

まずは、現場に居合わせたヒーローやヴィランたちの率直な反応を見てみましょう。

キャラクター	反応
ベストジーニスト	「小二！！」
飯田天哉	「長い！！」
波動ねじれ	「物騒！！」
スピナー / Mr.コンプレス	「ダセェ」
通形ミリオ	「ハハッ、いいヒーロー名だ。ユーモアがある」

このように、彼をよく知る師匠や仲間からは呆れられ、敵からは酷評されるという散々な評価でした。そんな中、ただ一人、トップヒーローの一人である通形ミリオが「ユーモアがある」と肯定的に捉えているのが非常に印象的です。彼のこの言葉は、絶望的な状況でも心を明るく保つことの大切さを示唆しているのかもしれません。

ファンの反応

ネット上のファンの反応も、作中のキャラクターたちと同様に賛否両論、あるいは愛のあるツッコミで溢れかえりました。

週刊少年ジャンプでの掲載直後、Twitter（現X）では「爆豪のヒーロー名」がトレンド入りし、「ダサい」「厨二病がすぎる」「小学生が考えた名前」といったストレートな感想が飛び交いました。特に、物語が最もシリアスで緊迫した局面での発表だったため、そのギャップに「こんな時に笑わせにくるな」「シリアスな笑い」といった反応も多く見られました。

一方で、「これぞ爆豪勝己！」「彼らしくて最高」「一周回って格好いい」といった肯定的な意見も非常に多く見受けられます。「オールマイトを意識した『マイト』に泣いた」「ずっと『爆殺』を諦めなかったのが良い」など、彼のキャラクター性を深く理解した上での好意的な解釈が目立ちました。

結局のところ、これらの反応すべてが、爆豪勝己というキャラクターがいかにファンから深く理解され、愛されているかの証明と言えるでしょう。

まとめ：爆豪勝己のヒーロー名決定の物語