『僕のヒーローアカデミア』の物語の根幹をなす特殊な個性、ワン・フォー・オール。
その力を最初に手にしたワン・フォー・オール初代継承者について、あなたはどれほどご存知でしょうか。
この記事では、彼の本名である死柄木与一という名前に隠された意味から、彼が元々持っていた個性と、兄から与えられた能力が融合してOFAが誕生した経緯までを詳しく掘り下げます。
また、物語の何年前に生きていたのかという時代背景、若くして迎えた悲劇的な死因とその年齢、彼の人間性を深く示すセリフや名言、そしてキャラクターに命を吹き込んだ声優に至るまで、読者の皆様が抱えるあらゆる疑問に答えていきます。
この記事を読み終える頃には、ワン・フォー・オール初代に関する全ての謎が解き明かされ、ヒロアカの世界をより一層深く楽しめるようになるでしょう。
- ワン・フォー・オール初代の基本的なプロフィール
- 兄オール・フォー・ワンとの関係と悲劇的な死因
- 個性「ワン・フォー・オール」誕生の正確な経緯
- 物語全体における初代の役割とその重要性

ワン・フォー・オール初代のプロフィールと能力
- 初代の名前は死柄木与一
- 兄との関係を示す死柄木という姓
- 与一が本来持っていた個性
- OFAの元になった能力とは
- 声優は保志総一朗が担当
初代の名前は死柄木与一
ワン・フォー・オールの初代継承者の名前は、死柄木与一(しがらき よいち)です。彼は、物語における最大の敵であるオール・フォー・ワン(AFO)の実の弟として生まれました。
この「与一」という名前は、兄であるAFOによって名付けられたことが作中で明かされています。その理由は「自分に最初に与えられたものだったから」という、AFOの歪んだ所有欲と独占欲を象徴するものでした。与一は生まれつき体が弱く、兄の庇護下で育ちましたが、その心には強い正義感を宿していました。
当初、彼のフルネームは長らく不明でしたが、公式ファンブック「Ultra Age」にて「死柄木与一」であることが確定し、多くのファンを驚かせました。この名前が、彼の数奇で悲劇的な運命を物語る第一歩となります。

与一って名前、兄ちゃんの歪んだ愛情からやけど、ここから全てが始まったんやもんな。大事な名前やで。

兄との関係を示す死柄木という姓
死柄木という姓は、『僕のヒーローアカデミア』の物語において非常に重要な意味を持ちます。なぜなら、AFOが後継者として育てたヴィラン連合のリーダー、死柄木弔(本名:志村転弧)もまた、AFOからこの姓を与えられているからです。
ただし、与一と死柄木弔の間に直接的な血縁関係は一切ありません。AFOが自身の後継者である弔に、最も憎み、同時に最も執着した弟と同じ「死柄木」の名を与えたという事実は、彼の複雑で歪んだ感情を浮き彫りにしています。
つまり、与一にとっての「死柄木」は、生まれ持った家族の証であり、兄との逃れられない関係性を示すものでした。一方で、弔にとっての「死柄木」は、AFOによって植え付けられた破壊衝動と、ヒーロー社会への憎悪の象徴となっています。このように、同じ姓が対照的な意味を持つ点は、物語の皮肉な構造を際立たせています。

同じ「死柄木」でも全然意味が違うんやな…。運命ってほんまに不思議なもんやわ。
与一が本来持っていた個性

死柄木与一が生まれつき持っていた個性は、「個性を与える」というものでした。しかし、この個性は単体ではほとんど意味を成しませんでした。
なぜなら、与えるべき個性を彼自身が他に持っていなかったためです。個性因子自体も非常に微弱で、「出来損ないのよう」と表現されるほどでした。このため、兄であるAFOですら、個性を奪い取る能力を使っても与一の個性を認識できなかったほどです。
この「他者に与える」という性質だけを持つ個性は、一見すると何の役にも立たない能力に思えます。しかし、この利他的な性質こそが、後に世界を救う力「ワン・フォー・オール」の根幹を成すことになります。彼の個性が役に立たないと見なされていたこと自体が、結果的にAFOの目から逃れ、未来への希望をつなぐための重要な伏線となっていました。

役に立たん個性なんてないんやな、ホンマ!誰かのためにって気持ちが一番の力になるんや、ええ話やんか!
OFAの元になった能力とは

個性「ワン・フォー・オール」は、単一の個性として誕生したわけではありません。これは、与一が元々持っていた「個性を与える」個性と、兄AFOから強引に与えられた「力をストックする」個性が、彼の体内で偶然融合して生まれた奇跡の産物です。
AFOは、抵抗を続ける弟を自分の支配下に置くため、他者から奪った「力をストックする」個性を与一に押し付けました。AFOの狙いは、弟を力ある存在として自分と同じ側に引き込むことでした。
しかし、この行為が歴史を大きく動かすきっかけとなります。与一の体内で二つの個性が混ざり合った結果、「力を蓄積し、その力を他者へ譲渡する」という唯一無二の個性が完成したのです。これが「ワン・フォー・オール」の起源であり、一人の力と意志を次の世代へと受け継ぎ、増幅させていくという特性が、ここから始まりました。

兄ちゃんの悪意がきっかけで最高の力が生まれるなんて、まさに怪我の功名やな。人生、何が起こるかわからんで!
声優は保志総一朗が担当
アニメ版『僕のヒーローアカデミア』で死柄木与一の声を担当しているのは、ベテラン声優の保志総一朗さんです。
保志さんは、その柔らかくも芯のある声質で、数多くの人気キャラクターに命を吹き込んできました。代表作には『機動戦士ガンダムSEED』のキラ・ヤマト役、『ひぐらしのなく頃に』の前原圭一役、『最遊記』の孫悟空役などがあります。
与一は、虚弱な体に反して決して屈しない強い意志と正義感を持つキャラクターです。保志さんの繊細な演技は、与一の持つ儚さと、兄の巨大な悪に立ち向かう不屈の精神を見事に表現しており、彼の悲劇的ながらも希望に満ちたキャラクター像を視聴者に強く印象付けています。

保志さんの声、与一の儚さと強さにピッタリやん!声優さんの力ってほんまにすごいわ、おかげでめっちゃ感情移入できるで!
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ワン・フォー・オール初代の壮絶な生涯と意志
- 物語の何年前に生きていたのか
- 兄に殺害されたという壮絶な死因
- 若くして亡くなった時の年齢
- 正義感あふれる与一のセリフ
- 後継者を導く心に残る名言
- 物語の原点ワン・フォー・オール初代のまとめ
物語の何年前に生きていたのか

死柄木与一が生きていたのは、「超常黎明期」と呼ばれる時代です。これは、世界で初めて「個性」を持つ人間が確認され、社会が大きな混乱に陥っていた時期にあたります。
作中の時間軸から見て、およそ100年以上前の出来事と考えられます。中国の軽慶市で「発光する赤児」が生まれたというニュースが世界を駆け巡り、人々の体に次々と異能が発現し始めた混沌の時代、与一とAFOは生を受けました。
この時代は、個性の出現によって既存の社会秩序が崩壊し、多くの人々が新たな力に戸惑い、あるいは悪用していました。AFOは、この混乱を逆手にとって個性を奪い、与えることで裏社会の支配者として君臨していきます。与一は、まさにその混沌の中心で、兄の暴走を止めようと戦った最初の人物だったのです。

100年以上前の大混乱の時代かぁ…。そら大変やったやろな。そんな中でも正義を貫いたんやから、尊敬しかないわ。

兄に殺害されたという壮絶な死因
死柄木与一の最期は、非常に悲劇的なものでした。彼は、実の兄であるオール・フォー・ワンの手によって直接殺害されています。
与一は、兄の支配から逃れるため、AFOに対抗するレジスタンス組織(後の二代目・三代目継承者が所属)に助け出されました。しかし、逃亡から約二ヶ月後、ついにAFOに追いつかれてしまいます。
自らの所有物である弟が、自分の意に反して他者と行動することを許さなかったAFOは、与一を無慈悲に殺害しました。その描写は、念動力のような個性で体をバラバラにされるという、極めて残虐なものです。しかし、この時すで与一は自身の個性「ワン・フォー・オール」を二代目に譲渡していました。彼の肉体は滅びましたが、その意志と力は次世代へと確かに受け継がれたのです。

自分の兄ちゃんに…なんて悲しい最期なんや…。でもな、その意志は消えへんかった。ちゃんと繋がっとるんやで。
若くして亡くなった時の年齢
死柄木与一が殺害された際の具体的な年齢は、原作では明記されていません。しかし、作中の描写から、非常に若くして亡くなったことが示唆されています。
兄であるAFOに幽閉され、レジスタンスに救出された後、わずか二ヶ月で殺害されているという事実を考えると、おそらく10代後半から20代前半であったと推測するのが自然でしょう。
ワン・フォー・オールの歴代継承者は、短命である傾向が指摘されています。例えば、四代目継承者の四ノ森避影は40歳で老衰により亡くなっています。しかし、初代である与一の死は、個性の副作用によるものではなく、兄による直接的な殺害が原因でした。そのあまりにも早い死は、彼の悲劇性をより一層際立たせています。

めっちゃ若くして、こないな重いもん背負ってたんやな…。よう頑張ったわ、ほんまに。その分もデクに頑張ってもらわんとあかんな。
正義感あふれる与一のセリフ

死柄木与一は、病弱な体とは裏腹に、非常に強い正義感と揺るぎない信念を持っていました。その人間性は、彼の残した数々のセリフからうかがい知ることができます。
兄の悪行に対する抵抗
兄AFOが「僕は『人』を見て『人』の為に力を行使している」と自らの行いを正当化した際、与一は真っ向からそれを否定しました。
「異能は私利私欲のために使うべきじゃない。アンタは自分を満たすことしか考えていない!」
このセリフは、力が個人の欲望のためではなく、他者を助けるためにあるべきだという、ヒーローの原点とも言える彼の思想を端的に示しています。
ヒーローへの憧れと希望
幽閉され、衰弱していく中でも、与一はコミックのヒーローに希望を託し、兄にこう告げました。
「魔王に支配された世界を…正義のヒーローがもがき、苦しみ、そして最後に救い出すんだ」「悪者はな、必ず最後に負けるんだ」
この言葉は、どんな絶望的な状況でも正義の勝利を信じ続ける彼の強い心を表しており、後のワン・フォー・オール継承者たちに受け継がれていく意志の源流となっています。

「悪者は最後に負ける」…ええ言葉や。どんな時も希望を捨てへん心、見習わなあかんな。めっちゃカッコええやんか。
後継者を導く心に残る名言

死柄木与一の意志は、彼の死後もワン・フォー・オールの中に宿り続け、九代目継承者である緑谷出久(デク)を導き、励ましています。デクの精神世界に現れる与一は、数々の名言を残しています。
孤独ではないというメッセージ
ワン・フォー・オールの力の暴走に苦悩するデクに対し、与一は精神世界でこう語りかけます。
「君は一人じゃない」
この短い言葉は、デクが一人で全ての重圧を背負っているわけではなく、歴代継承者全員が彼と共にいることを示唆する、非常に心強いメッセージです。この一言が、デクが前へ進むための大きな支えとなりました。
デクの資質を認める言葉
死柄木弔との戦いの中で、AFOがデクを「出来損ない」と罵ったとき、与一の意志はそれを明確に否定します。
「間違いじゃない。…この子が何を想って血を流すのか。他人の為に怒り、他人の為にどこまでもどこまでも…常軌を逸する程の「救ける」思いにーとりつかれた少年、この力(ぼくら)はこの子についていく」
これは、デクの持つ自己犠牲の精神と、他者を救おうとする純粋な思いこそが、ワン・フォー・オールの真の継承者にふさわしい資質であると、初代自らが認めた瞬間でした。

「君は一人じゃない」って、こんなん言われたら頑張れるに決まってるやん!最高の応援団長やな、与一は!
物語の原点ワン・フォー・オール初代のまとめ
この記事で解説したワン・フォー・オールの初代継承者、死柄木与一に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- ワン・フォー・オール初代継承者の名前は死柄木与一
- 物語最大の敵オール・フォー・ワン(AFO)の実の弟である
- 「与一」という名は兄AFOが名付けた
- 生まれつき体が弱く虚弱な体質だった
- 強い正義感を持ち、兄の悪行に最後まで抵抗した
- 元々の個性は単体では役に立たない「個性を与える」能力
- 兄から「力をストックする」個性を無理やり与えられた
- 二つの個性が融合し「ワン・フォー・オール」が誕生した
- 彼が生きたのは個性が現れ始めた「超常黎明期」
- 兄の支配から逃亡するも、追いつかれ殺害される
- 死因はAFOによる直接的な攻撃で、極めて残虐なものだった
- 死亡時の具体的な年齢は不明だが、非常に若かったと推測される
- 声優は『ガンダムSEED』のキラ・ヤマト役で知られる保志総一朗が担当
- 彼の意志は死後もOFAの中に宿り、後継者であるデクを導く
- 「君は一人じゃない」など、デクを励ます数々の名言を残している

こうして見ると、与一の物語がヒロアカの全ての始まりなんやな。これを知ってからもう一回読むと、絶対見え方変わってくるで!
