『僕のヒーローアカデミア』に登場する轟焦凍は、そのクールな立ち振る舞いと圧倒的な実力で多くのファンを魅了しています。
彼の強さの根幹にある個性は、物語の中でも特にユニークで強力なものの一つです。
しかし、その個性が強すぎると言われる一方で、実は弱点や使いすぎによるリスクも抱えています。
この記事では、轟焦凍の個性である半冷半燃の詳しい詳細情報や名前の読み方から、なぜ彼が2つの能力を持つに至ったのか、その背景にある轟家の家族それぞれが持つ個性との関係、そして彼の顔に刻まれたやけどの真相までを深く掘り下げます。
さらに、一見すると最強に見える能力に潜む本当の弱点、それを補うヒーロースーツの機能、そして彼の成長の証である新技「赫灼熱拳・燐」の威力や、アニメ・漫画での感動的な活躍シーンについても詳しく解説していきます。
- 「半冷半燃」の基本的な能力と名前の由来
- 個性の強みと、使いすぎによる弱点
- 「赫灼熱拳」など必殺技の威力と進化の過程
- 轟家の家族構成と個性の関係性
轟焦凍の個性「半冷半燃」の基本情報
- 個性の詳細情報と必殺技一覧表(名前の読み方)を紹介
- なぜ2つの個性を持つことができたのか
- 轟家の家族それぞれの個性を紹介
- 顔のやけどと個性の関係性
- 個性の使いすぎで起こる身体への影響
- 弱点は?弱いと言われる理由を解説
個性の詳細情報と必殺技一覧表(名前の読み方)を紹介
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轟焦凍が持つ個性は「半冷半燃(はんれいはんねん)」です。この名前が示す通り、彼の身体の左右で全く異なる能力を発動できる、非常に珍しく強力なハイブリッド個性です。
具体的には、身体の右半身からは氷を自在に操る冷凍の能力を、左半身からは高熱の炎を操る燃焼の能力を繰り出します。この特性は、彼の外見にも明確に表れており、右側の髪は白、左側の髪は赤という特徴的な容姿をしています。瞳の色も左右で異なり、彼の成り立ちの特異性を象徴しています。
この個性の応用力は計り知れません。作中では、巨大な氷壁を瞬時に作り出して相手の動きを封じたり、広範囲の地面を凍結させて敵の進路を妨害したりします。一方で、強力な炎を放出して直接的なダメージを与えたり、氷を溶かして状況をコントロールしたりと、攻防一体の戦いを展開できます。
攻撃範囲、威力、そして状況対応能力、そのいずれもがプロヒーローを含めてもトップクラスの水準にあります。そのため、彼は雄英高校に八百万百らと同じく推薦入学を果たしました。この「半冷半燃」という個性は、単に2つの能力が使えるというだけでなく、それらを組み合わせることで無限の可能性を秘めた、まさに選ばれし力と言えるでしょう。
轟焦凍 必殺技一覧表
技名 | 読み方 | 技の概要 |
---|---|---|
穿天氷壁 | がてんひょうへき | 右手の能力を使い、一瞬で巨大かつ広範囲な氷壁を作り出す。防御、足止め、相手の拘束など用途は多彩。 |
膨冷熱波 | ぼうれいねっぱ | 氷結で周囲の空気を急激に冷却した後、左手の炎で一気に熱することで熱膨張を引き起こし、大規模な爆風を発生させる。 |
光焔万丈 | こうえんばんじょう | 士傑高校の夜嵐イナサとの合体技。夜嵐の風に自身の炎を乗せることで、巨大な炎の竜巻を巻き起こす。 |
赫灼熱拳 | かくしゃくねっけん | 父エンデヴァーから伝授された技。炎を極限まで圧縮し、拳に乗せて放つ超高温の打撃または炎撃。 |
赫灼熱拳・燐 | かくしゃくねっけん・りん | 兄・荼毘との決戦で編み出した究極奥義。心臓を中心に熱と冷気を同時に最大出力で発動させ、身体の限界を超えた力を引き出す。 |
冷炎白刃 | れいえんはくじん | 「赫灼熱拳・燐」の状態から繰り出す派生技。触れたもの全てを凍てつかせる炎の刃を叩きつける。 |
大氷海嘯 | だいひょうかいしょう | 「赫灼熱拳・燐」の状態から繰り出す派生技。自身の冷気の限界を放出し、津波のような巨大な氷塊で周囲一帯を氷漬けにする。 |

へぇー、半冷半燃かぁ。氷と炎、二つも持ってるなんてすごいやん!
なぜ2つの個性を持つことができたのか
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轟焦凍が氷と炎という、相反する強力な個性を併せ持つ背景には、彼の父親であり、長年No.2ヒーローとして君臨してきたエンデヴァーの歪んだ野望が深く関わっています。
エンデヴァーは、絶対的なNo.1ヒーローであるオールマイトを超えることを生涯の悲願としていました。しかし、自身の炎の個性「ヘルフレイム」だけでは、どれだけ努力を重ねてもオールマイトの牙城を崩すことは不可能だと悟ります。そこで彼は、自身の力でNo.1になることを諦め、自分の子どもをNo.1ヒーローに育て上げるという代替策に固執するようになりました。
その計画の核心が「個性婚」です。エンデヴァーは、自身の強力な「炎」の個性と、自身の弱点である熱の上昇を抑制できる「氷」の個性を組み合わせることで、理論上最強の子どもが生まれると考えました。この目的のために、彼は氷を操る個性を持つ女性・轟冷(とどろき れい)を探し出し、彼女の一族を半ば懐柔する形で結婚に至ります。
結婚後、長男・燈矢(とうや)、長女・冬美(ふゆみ)、次男・夏雄(なつお)と、複数の子どもが生まれましたが、彼らはエンデヴァーの理想とする個性を持ちませんでした。そしてついに、4人目の子どもとして生まれた三男・焦凍が、唯一、父の炎と母の氷の両方の個性を理想的な形で受け継いだのです。
こうして焦凍は、エンデヴァーの「最高傑作」として、その野望を一身に背負わされる運命のもと、氷と炎の両方の能力を持って誕生しました。彼の存在そのものが、エンデヴァーの執念の産物であり、轟家の悲劇の始まりでもあったのです。

なるほどなぁ、そないな事情があったんか。親の野望のためって、なんや切ない話やで…。
轟家の家族それぞれの個性を紹介
轟焦凍の複雑な内面と成長を理解する上で、彼の家族一人ひとりの個性と、その関係性を知ることは不可欠です。ここでは、歪んだ愛情と確執が渦巻く轟家の家族構成と、それぞれの個性を表形式で詳しく紹介します。
家族構成 | 名前 | 個性 | 備考 |
---|---|---|---|
父 | 轟 炎司(とどろき えんじ) | ヘルフレイム | 全身から超高温の炎を放つ強力な燃焼系の個性。ヒーロー名はエンデヴァー。No.1ヒーローへの執着から個性婚を行い、家族を歪ませた元凶。 |
母 | 轟 冷(とどろき れい) | 氷を操る個性 | 詳細な個性名は不明ですが、広範囲を凍らせる強力な氷結能力を持ちます。エンデヴァーからのDVにより精神を病み、長期入院していました。 |
長男 | 轟 燈矢(とどろき とうや) | 不明(蒼炎) | エンデヴァー以上の火力を持ちましたが、母親の熱に弱い体質を受け継いだため「失敗作」とされました。現在は敵(ヴィラン)・荼毘として活動しています。 |
長女 | 轟 冬美(とどろき ふゆみ) | 氷を操る個性 | 母親に近い氷系の個性を持ちますが、戦闘向きの出力ではありません。家族の緩衝材となろうと努める心優しい小学校教師です。 |
次男 | 轟 夏雄(とどろき なつお) | 氷を操る個性 | 姉の冬美と同様、母親譲りの氷系の個性を持つ大学生。父・エンデヴァーへの嫌悪感が兄弟の中で最も強く、率直に感情をぶつけます。 |
三男 | 轟 焦凍(とどろき しょうと) | 半冷半燃 | 父の炎と母の氷、両方の個性を唯一理想的に受け継いだ存在。エンデヴァーの「最高傑作」として、幼少期から過酷な訓練を強いられました。 |
この表からもわかるように、焦凍以外の兄弟はどちらか一方の個性しか受け継いでいないか、あるいは長男・燈矢のように強力な個性とそれに耐えられない体質という致命的なミスマッチを抱えていました。エンデヴァーが焦凍にのみ執着し、「他の兄弟は違う世界の人間」と切り捨てたことが、轟家全体の間に修復困難な深い亀裂を生み出す大きな要因となったのです。

家族それぞれに物語があるんやな。ほんま、複雑な家庭環境やわ…。
顔のやけどと個性の関係性
轟焦凍の左目を覆う大きな火傷の痕は、彼のビジュアルを特徴づけるだけでなく、彼の悲劇的な過去と個性との深い関係性を象徴するものです。この火傷は、敵との戦闘で負った名誉の負傷などではなく、まだ彼が5歳だった頃、実の母親である轟冷によって付けられた心の傷でもあります。
前述の通り、夫であるエンデヴァーからの日常的な精神的・肉体的虐待に加え、我が子・焦凍への常軌を逸した過酷な訓練を強制する姿を目の当たりにし、冷の心は限界まで追い詰められていました。彼女にとって、焦凍の左半身、つまりエンデヴァーから色濃く受け継いだ炎の個性が発現する側が、憎い夫そのものに見えるようになってしまったのです。
そしてある日、ついに精神の均衡が崩壊した冷は、電話口で自身の母親に助けを求める中で、焦凍の左側の顔に恐怖を感じ、衝動的に沸騰したやかんにあった熱湯を浴びせてしまいます。
この痛ましい事件は、焦凍の心に二重のトラウマを刻みつけました。ひとつは、愛する母親に拒絶され、傷つけられたという事実。もうひとつは、その全ての原因が父親であるエンデヴァーと、彼から受け継いだ左半身の炎にあるという認識です。この出来事を境に、焦凍は父親を心の底から憎むようになり、自身の左半身の炎の力を「親父の力」「醜い力」として、戦闘で使うことを固く封印するようになったのです。彼の火傷は、単なる身体的な傷跡ではなく、轟家の歪んだ歴史と、彼が長年にわたって抱えてきた深い心の痛みを物語っています。

うぅ…そんなん悲しすぎるわ。お母ちゃんの気持ちを考えると、焦凍くんの気持ちを考えると…胸が痛むでほんま。
個性の使いすぎで起こる身体への影響

「半冷半燃」は一見すると万能で欠点がないように思えますが、実際には繊細なコントロールを要求される個性であり、片方の能力を使いすぎると身体に深刻な悪影響が及びます。このリスク管理が、彼の戦闘における重要な鍵となります。
氷結能力の使いすぎ
まず、右半身の氷結能力を短時間に連続で使用し続けると、自身の体温が急激に低下してしまいます。これにより、筋肉の動きが鈍くなり、反応速度や身体能力が著しく低下します。作中でも、身体の表面に霜がびっしりと付着し、動きが明らかに固くなる描写がありました。これを放置すれば、深刻な凍傷に陥る危険性があり、戦闘続行が困難になるでしょう。
炎熱能力の使いすぎ
逆に、左半身の炎熱能力を過度に使用すると、体温が異常に上昇し、熱中症やオーバーヒートに近い状態になります。これにより、思考力の低下や身体のだるさを引き起こし、やはりパフォーマンスが大きく損なわれます。父であるエンデヴァーも同様の弱点を抱えており、彼もまた体温の上昇が戦闘における限界の一つとなっています。
本来、「半冷半燃」の真価は、この2つの能力を巧みに交互に使い、氷で下がった体温を炎で上げ、炎で上がりすぎた体温を氷で冷やす、という自己完結的な体温調節にあります。この弱点を克服し、両方の力を自在に操れるようになって初めて、彼は個性のポテンシャルを100%引き出すことができるのです。父への憎しみから炎の使用を拒んでいた当初の焦凍は、この最大の利点を自ら放棄していたため、戦闘には常に時間的・身体的な制約がつきまとっていました。

なるほど、そういうリスクがあるんやな。バランス良く使わんとあかんって、大変やわぁ。
弱点は?弱いと言われる理由を解説
轟焦凍の個性が「弱い」と評されることはまずありません。しかし、最強に見える力にも明確な弱点や課題は存在します。これらの点を理解することで、彼の成長の軌跡がより深く見えてきます。
最大の弱点は、前述の通り、片方の能力を連続使用した際の体温調節の問題です。これは彼の身体的な限界であり、戦闘が長期化すればするほどパフォーマンスが低下するという、持久戦における明確な不利要因でした。特に、炎の使用を自ら封印していた物語初期においては、この弱点が彼の戦闘スタイルに大きな制約を課していました。父の力を受け入れ、両方の個性をバランス良く使えるようになってからは、この弱点は大幅に改善されています。
また、彼の精神的な脆さも、かつては大きな弱点の一つでした。物語初期の彼は、父親への憎しみと復讐心に思考を支配されるあまり、視野が狭くなり、本来の力を全く発揮できていませんでした。最強の武器である炎を、私的な感情で封印していた行為そのものが、ヒーローを目指す者として未熟であったと言えます。雄英体育祭で緑谷出久に心の壁を打ち破られるまで、彼は自ら課した枷によって、個性のポテンシャルを半分しか引き出せずにいたのです。
さらに、戦闘技術の面でも課題がありました。圧倒的な個性のパワーに頼るあまり、動きが大雑把になりがちで、ヒーロー殺しステインからはその点を厳しく指摘されています。一撃の威力は絶大ですが、近接戦闘における細やかな体術や、格上の相手との駆け引きにおいては、まだ発展途上の部分が見られました。これらの精神的・技術的な弱点を、仲間との出会いや数々の実戦経験を通して克服していく過程こそが、轟焦凍というキャラクターの大きな魅力となっています。

そっかぁ、ほんまの弱点は能力やなくて心の方やったんやな。深い話やで。
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進化する轟焦凍の個性と必殺技
- 個性が強すぎると言われる理由
- アニメ・漫画での個性の活躍シーン
- ヒーロースーツの機能と個性の補助
- 新技「赫灼熱拳・燐」の強さ
- まとめ:轟焦凍の個性の強さと成長
個性が強すぎると言われる理由
暑い日が続きますので、轟をひとつ。#ヒロアカ #heroaca_a
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) August 18, 2024
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轟焦凍の個性が「強すぎる」と評されるのは、その単純な破壊力だけでなく、他の追随を許さない圧倒的な制圧力と汎用性にあります。彼の能力は、多くの戦闘において「詰み」の状況を作り出せるほどのポテンシャルを秘めています。
第一に挙げられるのが、攻撃の威力と範囲の異次元さです。雄英体育祭の瀬呂範太との対戦で見せた必殺技「穿天氷壁(がてんひょうへき)」は、その象徴です。対戦相手の不意打ちに対して、彼は一瞬で巨大な氷塊をスタジアムの半分以上を覆う規模で出現させました。この一撃は、観戦していたプロヒーローたちをも「やりすぎだ」「プロでもあそこまで瞬時にできる者はそういない」と驚愕させるほどのものでした。このように、広範囲の敵を瞬時に行動不能にできる制圧力は、彼の最大の強みです。
第二に、炎と氷を組み合わせた際の爆発的な火力です。緑谷出久との戦いで初めて見せた「膨冷熱波(ぼうれいねっぱ)」は、氷結で周囲の空気を急激に冷却し、それを左手の炎で一気に熱することで、凄まじい爆風を引き起こす技です。この技は、オールマイトから受け継いだ力「ワン・フォー・オール」を100%で放ったデクのスマッシュと正面から渡り合うほどの威力を見せつけました。
第三に、これらの強力な攻撃をほとんどタイムラグなしで繰り出せるスピード感が挙げられます。遠距離から放たれる広範囲の氷結攻撃と、近距離での爆発的な熱攻撃、この両方を使い分けることで、あらゆる間合いで有利に戦えます。多くの相手は、彼本来の間合いに入ることすら許されず、一方的に圧倒されてしまうのです。これらの理由から、彼の個性は作中でも最強格の一つとして数えられています。

アハハ、そら強すぎるわ!会場まるごと凍らすなんて、レベルがちゃうでほんま!
アニメ・漫画での個性の活躍シーン
轟焦凍の個性は、物語の重要な局面で常に輝きを放ち、彼の成長とシンクロするように印象的な活躍を見せています。彼の心情の変化が個性の使い方に直結するシーンは、特に見ごたえがあります。
雄英体育祭
『僕のヒーローアカデミア』#ヒロアカ TV第1期(第1〜13話)、第2期「雄英体育祭編」(第14〜25話)がYouTubeジャンプチャンネルで期間限定無料配信中!
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) April 30, 2020
第23話「轟焦凍:オリジン」https://t.co/QvayNVndWf
「俺だって ヒーローに…!!」
デクと轟が激突。ドラマ、バトル… 超必見回!#heroaca_a pic.twitter.com/Y4EvrMV7ik
体育祭は、焦凍の個性が読者・視聴者に強烈なインパクトを与え、そして彼自身が大きく変わるきっかけとなった舞台です。1回戦、瀬呂範太を相手に見せた巨大な氷壁「穿天氷壁」は、彼の規格外のパワーを鮮烈に印象付けました。
そして、彼の物語における最大のターニングポイントが、2回戦の緑谷出久との戦いです。父への憎しみから炎の力を頑なに封印する焦凍に対し、デクは自らの身体が壊れるのも厭わず、全力でぶつかり続けます。そして、「君の力じゃないか!」という魂の叫びと共に、焦凍の心の壁を打ち破りました。母の「なりたい自分になっていい」という言葉を思い出し、彼が初めて自らの意志で炎を解放した瞬間は、作中屈指の名シーンです。
ヒーロー殺しステイン戦
『僕のヒーローアカデミア』第30話「決着」BS日テレご視聴ありがとうございました!
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) June 2, 2019
次週6/9(日)は第31話「「ヒーロー殺しステイン」その余波」第32話「それぞれの職場体験」が放送です。お楽しみに!#ヒロアカ #heroaca_a pic.twitter.com/U4p04TgQcO
保須市での職場体験中、兄の仇討ちに燃える飯田天哉がヒーロー殺しステインに追い詰められた際、デクと共に駆けつけます。この戦いでは、体育祭を経て吹っ切れた焦凍が、躊躇なく炎と氷を使いこなす姿が描かれました。氷でステインの動きを封じ、炎で追撃するなど、2つの能力を巧みに連携させる戦闘スタイルを披露。仲間のために、かつて憎んだはずの力を全力で振るう姿は、彼のヒーローとしての確かな成長を示していました。
兄・荼毘(轟燈矢)との決戦
物語のクライマックス、超常解放戦線との全面戦争では、長年死んだと思われていた実の兄・轟燈矢が、敵(ヴィラン)「荼毘」として彼の前に立ちはだかります。エンデヴァーをも上回るほどの蒼炎を操る荼毘に対し、焦凍は家族の因縁に自ら決着をつけるべく、宿命の対決に挑みます。この戦いで彼は、心身ともに限界を超え、父と母から受け継いだ力の全てを統合した新たな境地へと至ります。家族の罪を一身に背負い、兄を止めようとする彼の姿は、多くの読者の涙を誘いました。

どのシーンもかっこええなぁ!特にデクくんとの戦いは、見てるこっちも熱くなるわ!
ヒーロースーツの機能と個性の補助
【只今 #ヒロアカ 放送中!】
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) September 28, 2024
7期第19話(No.157)「I AM HERE」
Bパート突入!! 轟家の行く末は―――!?#heroaca_a pic.twitter.com/N8C0r37jDu
轟焦凍のヒーロースーツは、単なる衣装ではなく、彼の特異な個性の弱点を補い、その能力を最大限に引き出すためのハイテクデバイスとして重要な役割を担っています。彼の精神的な成長に合わせてスーツも改良されており、その変遷は彼の戦い方の変化を物語っています。
初期コスチューム
雄英高校入学当初のコスチュームは、白を基調としたシンプルなデザインでした。しかし、最大の特徴は、意図的に身体の左半分を氷のようなもので覆っていた点です。これは、当時彼が「炎の力は絶対に使わない」と固く誓っていたことの視覚的な現れでした。個性の能力を補助するというよりは、自らへの戒め、あるいは決意表明といった精神的な意味合いが強いデザインだったと言えます。
改良後コスチューム(2代目)
体育祭を経て、炎の力も自分の力として受け入れることを決意した焦凍は、コスチュームを大幅にリニューアルします。紺色を基調としたこの2代目のスーツは、本格的に「半冷半燃」を使いこなすための実用的な機能が満載です。
最も重要な機能は、ジャケットに内蔵された体温調節機能付きのベストです。スーツには身体の温度を常時モニタリングするセンサーが搭載されており、氷結能力の使いすぎで体温が下がりすぎれば加温し、炎熱能力で体温が上がりすぎれば冷却することで、彼の身体を常に最適な状態に保ちます。これにより、個性の連続使用によるパフォーマンス低下という最大の弱点を、科学技術の力で的確にカバーしています。
また、腰のベルトに装着された金属製のカプセルには、痛み止めや消毒液、包帯といった応急処置用の医療品が収納されており、サポートアイテムとしての機能も充実しています。このスーツへの変更は、彼が自身の個性と完全に向き合い始めたことの証左なのです。

スーツもすごいやん!ちゃんと個性をサポートできるように、よう考えられてるんやな。
新技「赫灼熱拳・燐」の強さ
『僕のヒーローアカデミア』
— 僕のヒーローアカデミア/ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) June 26, 2024
7期第8話( No.146) 「二つの赫灼」
MVヒーロー #ヒロアカMVP
【轟焦凍/ショート】#ヒロアカ #heroaca_a pic.twitter.com/Nc5kzqCwoo
「赫灼熱拳・燐(かくしゃくねっけん・りん)」は、兄である荼毘との最終決戦という極限状況の中で、轟焦凍が自らの全てを懸けて編み出した究極の必殺技です。この技は、父エンデヴァーの代名詞である最高火力技「赫灼熱拳」を、焦凍自身の個性と解釈で全く新しい次元へと進化させたものになります。
この技の根本原理は、これまで別々に使用することが基本だった「熱」と「冷」の力を、心臓を基点として同時に最大出力で発動し、体内でその相反するエネルギーを完璧に中和・維持することにあります。これにより、本来であれば自身の身体が耐えきれずに崩壊してしまうほどの超高温の炎と、全てを凍てつかせる超低温の冷気を、同時に身体に宿し、操ることが可能になります。発動時には、焦凍の胸に炎と氷を象徴する十字の光が浮かび上がり、その姿は神々しささえ感じさせます。
作中での威力は凄まじく、エンデヴァーをすら上回る火力を持つ荼毘の蒼炎を、まるでロウソクの火を消すかのように完全に鎮火させ、さらにその余波で辺り一帯の広範囲を瞬時に氷漬けにするという、まさに次元の違う現象を引き起こしました。
「赫灼熱拳・燐」は、単なる強力な技ではありません。それは、焦凍が父から受け継いだ力と、母から受け継いだ力の両方を、憎しみやトラウマの対象としてではなく、等しく自分の大切な力として完全に受け入れ、統合し、そして昇華させた、彼の魂の成長の集大成と言える技なのです。

うわー、とんでもない技やな!過去を乗り越えたって感じがして、めっちゃかっこええやん!
まとめ:轟焦凍の個性の強さと成長
- 轟焦凍の個性は「半冷半燃」で「はんれいはんねん」と読む
- 右半身で氷を、左半身で炎を操る二つの能力を持つ
- 個性の起源は父エンデヴァーが計画した「個性婚」にある
- 父の炎と母の氷の個性を理想的に受け継いだ「最高傑作」とされた
- 顔の火傷は、精神的に追い詰められた母に熱湯をかけられたもの
- 父への憎しみから、当初は強力な炎の力を自ら封印していた
- 片方の能力の使いすぎは、凍傷や熱中症のリスクを伴う
- 緑谷出久との戦いを経て、炎の力も自分の力として受け入れた
- 強すぎる威力と範囲から、同世代では最強クラスの実力を持つ
- 必殺技には広範囲を氷結させる「穿天氷壁」などがある
- 冷気と熱気を爆発させる「膨冷熱波」も強力な技の一つ
- ヒーロースーツは体温調節機能で個性の弱点を補助する
- 兄・荼毘との決戦で究極技「赫灼熱拳・燐」を編み出した
- この技は、父と母の力を完全に統合し、昇華させた証である
- 轟焦凍の個性の成長は、彼の精神的な成長と強く結びついている

こうして見ると、ほんまに大きくなったなぁ…。これからも応援したくなるで!