【ヒロアカ】トガヒミコとトゥワイスの特別な関係｜変身と血が繋ぐ絆の物語

『僕のヒーローアカデミア』に登場する敵（ヴィラン）、トガヒミコとトゥワイス。

二人の特別な関係について、ファンの間では多くの感動的なイラストが描かれています。

彼らの互いの呼び方や、トガが抱く好きという感情の正体、そして変身や血にまつわる個性との繋がりは何だったのでしょうか。

また、トゥワイスがトガの体を採寸した場面や、絆の象徴となったハンカチのエピソードが描かれたのは一体何話だったのか、気になっている方も多いはずです。

この記事では、そんな二人の出会いから悲しい別れまでの軌跡を、原作やアニメの情報を基に徹底的に掘り下げていきます。

この記事を読むことで、以下の点について深く理解できます。

トガヒミコとトゥワイスの特別な関係性

二人の恋愛とは違う特別な関係

『僕のヒーローアカデミア』第73話「出向」ご視聴ありがとうございました! デクたちヒーローチーム、死穢八斎會、そこに嵐を巻き起こす敵<ヴィラン>連合のトガとトゥワイス。戦況はいったいどう転ぶ!?https://t.co/eSXYPHDbP2

次回12/28(土)放送回「ルミリオン」もお楽しみに!#heroaca_a #ヒロアカ pic.twitter.com/2e5V8dnFZq

— 僕のヒーローアカデミア／ヒロアカ アニメ公式 (@heroaca_anime) December 21, 2019

トガヒミコとトゥワイスの関係は、一般的な恋人同士のそれとは一線を画す、より深く複雑な絆で結ばれています。言ってしまえば、互いを唯一無二の存在として認め合う、まるで兄妹のような、あるいはそれ以上に魂のレベルで繋がった特別な関係性だったと言えるでしょう。

このため、二人の間には強い相互理解が存在しました。トゥワイスは過去のトラウマから解離性同一性障害を患い、常に自己崩壊の恐怖に苛まれていました。社会から爪弾きにされ、孤独の中にいた彼にとって、自分の異常性を含めてありのままを受け入れてくれる敵連合、とりわけ親身に接してくれるトガは心の支えでした。

一方で、トガもまた「好きな人になりたい」という特異な愛情表現や血への執着から、社会の「普通」という規範から逸脱した存在です。彼女もまた、自分の本性を押し殺して生きてきた過去があり、ありのままでいられる敵連合を大切な居場所だと感じていました。

このように、互いが社会に受け入れられない苦しみや孤独を知っているからこそ、二人は強く惹かれ合い、互いの心の傷に寄り添うことができたのです。トゥワイスが精神的に不安定になった際にトガが優しくケアする場面や、トゥワイスの死にトガが激しいショックを受け、涙を流す場面は、彼らの関係が単なる仲間意識を超えた、かけがえのないものであったことを明確に示しています。

お互いをどういう呼び方で呼んでいた？

二人の呼び方には、彼らの親密な関係性がはっきりと表れています。結論から言うと、トガヒミコはトゥワイスを本名である「仁くん」と呼び、トゥワイスはトガヒミコを「トガちゃん」という愛称で呼んでいました。

敵連合のメンバーは、互いをヴィラン名や本名の呼び捨てで呼ぶことが多く、その中でこの呼び方は非常に特別です。例えば、リーダーである死柄木弔に対してトガは「弔くん」と呼びますが、荼毘はトガを「イカレ野郎」と呼ぶなど、メンバー間の距離感は様々です。

ここで、主要メンバー間の呼び方を比較してみましょう。

このように比較すると、トガとトゥワイスの呼び方が、連合内でも特にパーソナルで親しみに満ちたものであることが分かります。トガが他の男性メンバーにも「くん」付けで呼ぶことはありますが、トゥワイスがトガを「トガちゃん」と呼ぶ様子は、まるで兄が妹を気遣うかのような温かさを感じさせます。この呼び方一つとっても、二人が互いを信頼し、心を許した特別な存在として認識していたことがうかがえるのです。

トガの「好き」とトゥワイスの仲間愛

トガヒミコが抱く「好き」という感情と、トゥワイスが示す仲間への愛情は、似ているようでその本質が大きく異なります。この違いを理解することが、二人の関係性を深く知る上で鍵となります。

まず、トガの「好き」は、彼女の個性『変身』と密接に結びついた、極めて特殊な愛情表現です。彼女は好意を抱いた相手に対し、「その人と同じになりたい」「そのものになりたい」という強い欲求を抱きます。そして、その最終的な形として相手を傷つけ、血を啜ることで一体化しようとします。これは、緑谷出久やお茶子に向けられた感情からも明らかで、彼女にとってはそれが最大の愛情表現なのです。しかし、トゥワイスに対しては、このような加害的な欲求を見せることはありませんでした。むしろ、彼の心の弱さを理解し、支えようとする保護的な側面が強く現れています。

一方、トゥワイスの仲間愛は、彼の孤独な半生から生まれています。両親を亡くし、社会から孤立し、さらには自らの個性によって自己を見失いかけた彼にとって、敵連合は初めて得た「自分の居場所」でした。そのため、彼は連合の仲間、特に自分を理解してくれるトガを何よりも大切に思っていました。彼の行動原理は「仲間を守りたい」「この幸せな場所を失いたくない」という純粋な感謝と忠誠心に基づいています。異能解放軍との戦いで、トガが瀕死になった際にトラウマを乗り越えて個性を覚醒させたのは、まさにその仲間愛の表れでした。

つまり、トガの「好き」が自己の欲求を満たす内向きなものであるのに対し、トゥワイスの仲間愛は他者を守ろうとする外向きなものだったと言えます。ベクトルは異なりますが、互いが互いをかけがえのない存在として強く想っていた点は共通しており、その純粋さが多くのファンの心を打ちました。

変身の個性が繋ぐ二人の絆

トガヒミコの個性『変身』とトゥワイスの個性『二倍』は、能力の性質上、非常に強い繋がりとシナジーを持っていました。この個性の類似性が、二人の絆をより特別なものにしていたと考えられます。

両者の個性の共通点は、「偽物（コピー）」を作り出すという点にあります。

この二つの個性は、いわば鏡合わせのような関係です。トガが「自分が」他人の偽物になる個性であるのに対し、トゥワイスは「他人の」偽物を外に作り出す個性です。このため、二人が協力すれば、諜報、攪乱、戦力増強など、極めて高度で多彩な作戦行動が可能でした。

そして、この能力的な繋がりが最大の脅威として示されたのが、最終決戦におけるトガの行動です。トゥワイスの死後、彼から託された血液を使ってトゥワイスに『変身』したトガは、彼の覚醒した能力「無限増殖 哀れな行進（サッドマンズパレード）」を完全に再現しました。これは、トガが心の底からトゥワイスを「好き」であり、彼の能力を深く理解していたからこそ成し得た奇跡でした。

結果として、トガ一人でヒーロー勢力全土を蹂躙しかねないほどの圧倒的な物量を生み出し、「人類を一人で滅ぼせる」とまで言わしめるほどの脅威となりました。この事実は、二人の個性が組み合わさった時の恐ろしさと同時に、彼らの精神的な繋がりの深さを物語っています。

血への執着とトゥワイスへの輸血

【ヒロアカ本誌】それはそれとしてお茶子、この出血量でこの運動量は死ぬて！救ける方法があるとしたらやっぱトガちゃんのチウチウシリンジ・β？お茶子に「変身」してその血を本物お茶子に輸血って感じで。以前トゥワイスがトガちゃん増やしてその血を本物に移してたのと同じ要領。#wj33 #ヒロアカ本誌 pic.twitter.com/SF9m0gkyB5

— コウ✂️🤝👵🏻 (@s_g_hrak) July 16, 2023

トガヒミコの「血」への執着は彼女のキャラクターと個性の根幹をなす要素ですが、トゥワイスとの関係においては、この「血」が命を繋ぐ希望として描かれた感動的なエピソードが存在します。

前述の通り、トガにとって血は、個性『変身』を発動するためのエネルギー源であると同時に、愛情表現の手段でもあります。彼女は好きな相手の血を「チウチウ」と吸うことで、相手との一体感を求めます。この行動は、常人には理解しがたい猟奇的なものとして描かれることがほとんどです。

しかし、この「血」が全く異なる意味合いを持ったのが、異能解放軍との抗争における一場面です。幹部キュリオスとの戦闘で、トガは追い詰められ、全身から血を流し瀕死の重傷を負ってしまいます。仲間たちが絶望しかけたその時、自身のトラウマを克服し、個性を覚醒させたトゥワイスが駆けつけました。

ここでトゥワイスが取った行動は、まさに彼の個性の応用と仲間への深い愛情を示すものでした。彼は自らの個性『二倍』を使い、血を流して倒れているトガ自身の複製（ドッペルゲンガー）を作り出したのです。そして、その健康な複製体から、瀕死の本体であるトガへと輸血を行いました。

この機転により、トガは一命を取り留めることができました。普段は破壊や増殖のために使われる個性が、仲間を救うための医療行為として使われたこのシーンは、二人の絆の強さを象ึงする象徴的な出来事です。他者の血を求めるトガが、他ならぬ仲間の力によって自らの血を取り戻し、救われるという展開は、彼らの関係性の深さを雄弁に物語っています。

トガヒミコとトゥワイスの名シーンを振り返る

トガの体を採寸したシーンの真相

トゥワイス測ったことありました…すみません。 pic.twitter.com/FXti6Cd1bD

— 堀越耕平 (@horikoshiko) June 24, 2019

トゥワイスがトガヒミコの体をメジャーで採寸しているイラストは、ファンの間で大きな話題を呼びましたが、これには彼の個性に関わる明確な理由があります。結論として、この採寸はトゥワイスの個性『二倍』で精巧な複製を作るために不可欠な準備でした。

トゥワイスの個性『二倍』は、ただ漠然とイメージするだけでは対象を増やすことができません。特に人間のような複雑な対象を複製する場合、身長、胸囲、足のサイズといった極めて詳細で正確なデータが必要となります。もし情報が不正確であったり、イメージが足りなかったりすると、生成される複製は泥のような不完全な失敗作になってしまいます。トゥワイスが常にメジャーを腕に巻いているのは、このためです。

この採寸シーンが初めて描かれたのは、単行本16巻のカバー裏に掲載されたおまけイラストでした。そこでは、トゥワイスがトガの体のあちこちを測っている様子が描かれており、一部の読者の間で「事案発生」などとネタにされつつも、二人の仲の良さを示す一コマとして親しまれてきました。

作中では、死穢八斎會への潜入任務の際に、トゥワイスがトガの複製を複数体作り出しています。これは、事前に採寸を済ませていたからこそ可能だった作戦です。ちなみに、その後、異能解放軍編でトゥワイスが「（トガを）最近測れてない」と発言するシーンがありましたが、作者の堀越耕平先生が自身のTwitterで「以前測ったことがあったのを忘れていた」と説明し、後にコミックス収録時にセリフが修正されるという出来事もありました。このことからも、採寸が彼の能力行使においていかに重要な工程であるかがうかがえます。

絆の象徴となったハンカチのエピソード

キリコのトガちゃんスキンめっちゃ欲言うなら御札をね…あのぉ……トゥワイスに貸したハンカチにしてくれないかなぁって……トゥワイス好きとしてはね、これ…いいなぁって地味になるかもだけどね、これぇ…好きなんだ…… pic.twitter.com/Y70RKVm6hP

— ⛓柳葉ウオ⛓屍鬼にゃんガチ勢VTuber (@YanagibaUO5328) September 27, 2024

一枚のハンカチは、トガヒミコとトゥワイスの絆を語る上で欠かすことのできない、極めて重要な象徴的アイテムです。このハンカチは、トガがトゥワイスの心を救い、そして最期の瞬間にトゥワイスがトガへの感謝を伝えるという、二人の関係性の始まりと終わりを繋ぐ役割を果たしました。

トガからトゥワイスへ：心を包んだハンカチ

このエピソードが描かれたのは、死穢八斎會への出向任務の時です。ヒーローとの戦闘で、トゥワイスは顔を覆うマスクの一部を破壊されてしまいます。彼のマスクは、過去のトラウマによって引き起こされる自己同一性の崩壊を抑えるための、いわば精神的な安全装置でした。マスクが壊れたことで彼はパニックに陥り、「裂ける…分裂する…！！」と錯乱状態になります。

そのとき、トガが彼に歩み寄り、優しく声をかけます。

「包めば…一つでしたっけ」

そう言って、彼女は自身のハンカチを取り出し、トゥワイスのマスクの破れた部分をそっと覆い、結んであげました。このトガの行動によって、トゥワイスは冷静さを取り戻すことができました。自分を決して否定せず、弱さを受け入れてくれるトガの優しさに、彼は深く救われたのです。この瞬間、ハンカチは単なる布切れではなく、二人の間の信頼といたわりの証となりました。

トゥワイスからトガへ：最期の感謝を込めたハンカチ

時は流れ、ヒーローと超常解放戦線による全面戦争。トゥワイスはNo.2ヒーロー・ホークスに追い詰められ、致命傷を負います。しかし彼は最後の力を振り絞り、仲間の元へ駆けつけるための複製を一体だけ作り出すことに成功します。

その複製は、ヒーローに拘束されていたトガとMr.コンプレスを救出しますが、彼自身も既に限界で、体は泥のように崩れ始めていました。消えゆく意識の中、彼はトガに近づき、かつて彼女からもらったあのハンカチを差し出します。

「ごめん…また俺のせいだ」「たすけてくれてありがとう」と涙ながらに感謝するトガに対し、トゥワイスの複製は穏やかな表情でハンカチを返し、仲間への感謝と自分の人生への肯定を心に叫びながら、完全に消滅しました。

かつて心を救ってもらった感謝を、命の最期に返す。この一連のエピソードは、二人の美しくも悲しい関係性を見事に描き切った、ヒロアカ屈指の名シーンとして多くのファンの心に刻まれています。

ハンカチのシーンは何話で見られる？

トガヒミコとトゥワイスの絆を象徴するハンカチのエピソードは、原作漫画とテレビアニメの両方で確認することができます。これらの感動的なシーンをもう一度見返したいという方のために、具体的な話数を以下にまとめました。

トガがトゥワイスの精神的な支えとなる重要な場面は、アニメ4期で描かれています。そして、その恩返しとも言える、トゥワイスの悲しくも美しい最期は、アニメ6期で視聴することが可能です。

特にトゥワイスが命を落とすシーンは、声優の遠藤大智さんの熱演も相まって、原作の感動をさらに増幅させる素晴らしい出来栄えとなっています。二人の関係性を深く理解するためにも、ぜひ両方のシーンをチェックしてみることをお勧めします。

pixivで人気の仁トガのファンイラスト

トガヒミコとトゥワイスのコンビは、ファンの間では「仁トガ」というカップリング名で親しまれ、イラスト・漫画投稿サイト「pixiv」を中心に、数多くの二次創作作品が投稿されるほどの高い人気を誇っています。

この人気の理由は、原作で描かれた二人の悲劇的でありながらも純粋な関係性にあります。互いの弱さや歪さを否定せずに受け入れ、支え合う姿は多くの読者の心を打ちました。特に、トゥワイスの最期は感動的な名シーンとして語り継がれており、その悲しい結末を乗り越え、もし二人が幸せに生きていたら、というIFの世界線を描きたいと願うファンが後を絶ちません。

pixivに投稿されている「仁トガ」の作品の傾向は多岐にわたります。

これらのファンアートや小説を通じて、ファンは原作では描かれなかった二人の様々な表情や関係性を想像し、共有し、楽しんでいます。

ただし、一点注意すべきなのは、これらの作品はあくまでファンによる非公式な創作物であるという点です。原作の世界観や設定とは異なる解釈が含まれることもありますが、それはファン一人ひとりのキャラクターへの深い愛情の表れでもあります。原作の物語を尊重しつつ、二次創作という形で広がる「仁トガ」の世界を楽しむことで、二人のキャラクターの魅力をより多角的に感じることができるでしょう。

君だけのヒーロー

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— ぐらしゃらぼらす (@Labo81872874) October 5, 2024

「A〜Zまでの頭文字で漫画、アニメキャラクター描くチャレンジ」 ( T )僕のヒーローアカデミア.トガヒミコ＆トゥワイス pic.twitter.com/jqddaKYO7k

— シューマイ。@skeb募集中 (@syumy0420) October 5, 2024

まとめ：トガヒミコとトゥワイスの絆の軌跡

この記事では、トガヒミコとトゥワイスの特別な関係性について、様々な角度から詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。