【ナルト】マイト・ガイの八門遁甲を解説!死門は何話で使ったか、その後まで紹介

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【ナルト】マイト・ガイの八門遁甲を解説!死門は何話で使ったか、その後まで紹介
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己の命を燃やし尽くす覚悟と引き換えに、神にさえ届く一撃を放つ究極の体術があるのをご存知でしょうか。

NARUTO』に登場するマイト・ガイ、そして彼の代名詞である「八門遁甲」こそ、その答えです。

忍術の才能に恵まれずとも、ひたむきな努力で体術を極めた彼が、最強の敵を前に開いた最後の扉「死門」。

そこから放たれた一撃はなぜ「強すぎ」と語り継がれるのか?その壮絶な力の源である門の開き方、意外な元ネタ、そして全てを懸けた者にのみ伴う過酷なリスクとは。

この記事では、マイト・ガイと八門遁甲にまつわる全ての謎を、技の一覧から伝説の戦いを終えた彼のその後まで、原作の描写を基に深く、そして熱く解き明かしていきます。

この記事でわかること
  • 八門遁甲の基本的な仕組みと、それに伴う生命を懸けたリスク
  • 第六門から第八門に至るまでの各奥義の具体的な内容と戦術的価値
  • うちはマダラとの伝説的な戦いで見せた八門遁甲の陣の圧倒的な強さ
  • 禁術を使用した後のマイト・ガイが歩む、熱き魂の物語
目次

マイト・ガイが使う八門遁甲とは?基本を解説

八門遁甲は、単なる体術ではなく、人体の構造とチャクラの流れを深く理解した者のみが到達できる、いわば肉体の禁術です。ここでは、その術の根幹をなす基本情報から、使用者を待ち受ける過酷な運命までを詳しく見ていきましょう。

  • 禁術と呼ばれる八門遁甲の概要
  • 八門遁甲の元ネタは中国の占術
  • 八門遁甲の陣における門の開き方
  • 身体に掛かる大きなリスクと代償
  • 朝孔雀から夜ガイまでの技一覧
  • 死門を開いたのは何話?

禁術と呼ばれる八門遁甲の概要

マイト・ガイ:禁術と呼ばれる八門遁甲の概要
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

八門遁甲とは、体内に存在するチャクラの流れを精密にコントロールし、身体能力を制限している「門」と呼ばれる経絡系の弁を強制的に開くことで、秘められた潜在能力を極限まで、あるいはそれ以上に引き出す木ノ葉隠れの里に伝わる高等体術です。

人間の体内には、脳から心臓にかけて、チャクラの流れが特に集中する八つのポイントが存在します。これらが「八門」であり、普段は筋肉や骨格が許容量以上のパワーで自壊してしまわないよう、安全装置、すなわちリミッターとして機能しています。八門遁甲は、このリミッターを自身のチャクラで意図的にこじ開け、緊急時に人間が発揮するとされる「火事場の馬鹿力」を、戦闘において意図的かつ持続的に引き出すことを可能にする術なのです。

この術が他の術と一線を画す最大の特徴は、攻撃そのものにチャクラを乗せるのではなく、あくまで身体能力の強化にのみチャクラを使用している点にあります。したがって、全ての攻撃は純粋な物理現象であり、多くの忍術が弱点とするチャクラの吸収(干柿鬼鮫の鮫肌など)や、チャクラで練られた術を無効化する能力(六道仙術を得たうちはマダラの求道玉など)の影響を一切受けません。この特性により、物語終盤の神々の領域の戦いにおいて、八門遁甲は唯一無二の有効打となり得ました。

しかし、その絶大な力の裏には、計り知れないほどの肉体的負担という重い代償が伴います。開いた門の数に比例して反動は大きくなり、術後には動くことすらままならなくなるほどのダメージを負います。このため、里の戦力維持と個人の安全を考慮し、木ノ葉隠れの里では最高ランクの禁術として指定されています。

命がけの技やけど、それがあるからこそ守れるもんがあるんやろな。深いわぁ。

八門遁甲の元ネタは中国の占術

「八門遁甲」という神秘的な響きを持つ名称は、その元ネタを古代中国で生まれた「奇門遁甲」という占術に由来すると考えられます。単なるフィクションの産物ではなく、歴史と文化に裏打ちされた背景を持っているのです。

奇門遁甲は、時刻や方位の吉凶を判断し、戦略や戦術に応用された高度な方位術です。特に、三国時代の天才軍師として名高い諸葛孔明が、この術を用いて数々の戦で勝利を収めたという逸話は広く知られています。この占術の根幹をなすのが、方位を「開門」「休門」「生門」「傷門」「杜門」「景門」「驚門」「死門」という八つの門に分類する考え方です。これは作中に登場する八門の名称と完全に一致しており、作者がここから着想を得たことは想像に難くありません。

興味深いことに、諸葛孔明が用いたとされる戦術「八門遁甲の陣」では、八つの方位のうち「生門」「休門」「開門」の三つが吉門(安全な道)とされ、それ以外の方位は窮地や死に繋がる危険な道とされていました。この点も、七つの門までは厳しい修練によって制御が可能であるものの、最後の「死門」を開けば必ず死に至るという、『NARUTO』における八門遁甲の過酷な設定と見事に重なり合っています。

八門遁甲の陣における門の開き方

八門は、人体の生命活動を司る中枢に近い場所から順番に配置されており、術者は基本的にこの順序に従って門を開いていきます。それは、身体に幾重にもかけられた安全装置を、覚悟を持って一つずつ解除していく神聖な儀式にも似ています。

門の解放は、第一の「開門」で思考を司る脳のリミッターを外すことから始まります。これにより、身体能力の出力限界が一段階引き上げられます。続く第二の「休門」では、消耗した体力を強制的に回復させ、さらなる戦闘を可能にします。このように、段階を踏むごとに身体能力は常識を超えたレベルへと飛躍的に向上していくのです。

作中では、ロック・リーが中忍試験で我愛羅と対峙した際に、一つずつ順番に門を開いていく様子が描かれました。これは術の基本的な手順ですが、彼の師であるマイト・ガイは、長年の修練によって完成された強靭な肉体と絶妙なチャクラコントロールにより、低次の門を飛び越していきなり第六門や第七門といった高次の門を開くことを可能にしています。これは、ガイの体術がいかに卓越したレベルにあるかを示す証左と言えるでしょう。

以下に、八つの門の名称、位置、そして解放した際の効果や身体の変化について、より詳細な情報を表にまとめました。

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門の名称位置(おおよそ)主な効果・状態の変化代表的な技
第一・開門右脳脳のリミッターを解除し、筋力を100%引き出す表蓮華
第二・休門左脳疲労した身体を強制的に活性化させ、体力を回復させる
第三・生門胴体(脊髄)肌が赤く変色し、チャクラが溢れ出す。裏蓮華が使用可能になる裏蓮華
第四・傷門胴体(脊髄)パワーとスピードがさらに向上するが、筋繊維の断裂が始まる
第五・杜門胴体(腹部)身体能力がさらに向上し、裏蓮華の威力を最大化させる裏蓮華
第六・景門胴体(胃)凄まじい量のチャクラが放出され、汗が青い蒸気となって全身を覆う朝孔雀
第七・驚門胴体(胃の下)身体能力が極限近くまで高まり、体から発する青い蒸気がさらに濃くなる昼虎
第八・死門心臓全身から血の蒸気が噴出し、紅いオーラを纏う。術者は必ず死に至る夕象、夜ガイ

身体に掛かる大きなリスクと代償

八門遁甲が、数ある術の中でも特に危険な「禁術」として厳重に扱われる最大の理由は、その強大な力と引き換えに支払わなければならない代償が、あまりにも大きく、そして過酷であるからです。

この術の原理は、本来人間が生命維持のために決して超えてはならない限界点を、意思の力で破壊し、その先にある力を無理やり引き出すことにあります。その行為は、術者の身体に凄まじい反動となって襲いかかります。例えば、第三の「生門」を開いた時点で、強力な裏蓮華を発動できるようになりますが、その裏では高速移動の負荷によって筋繊維が断裂し始め、全身に耐え難いほどの激痛が走ります。

中忍試験で第五の「杜門」まで解放して我愛羅に挑んだロック・リーの姿は、そのリスクを象徴しています。砂の絶対防御を初めて打ち破るという偉業を成し遂げた彼の身体は、術後、左腕と左足の骨が粉々に砕け、無数の筋繊維が断裂し、もはや自力で立ち上がることすらできない状態に陥りました。一時は医療忍術のスペシャリストである綱手でさえ「忍者としては再起不能」と宣告するほどの重傷であり、この術の危険性を物語っています。

そして、全ての代償の終着点となるのが、第八の「死門」を開いた先に待つ「死」です。心臓に位置する最後の門を開いた者は、一時的に五影すらも凌駕する神の如き力を手にしますが、その代償として生命エネルギーそのものを戦闘力に変換し、燃焼し尽くしてしまいます。術が終わる時、その身はまるで燃え殻のように黒く焦げ付き、生命活動は完全に停止します。このように、八門遁甲は文字通り己の命を削り、魂を燃やして放つ、あまりにも悲壮で尊い諸刃の剣なのです。

ここまでボロボロになるなんて…。覚悟がないと絶対できへんことや。ほんま、すごい精神力やで。

朝孔雀から夜ガイまでの技一覧

開く門の段階が上がるにつれて、使用者の身体能力は爆発的に向上し、それに伴い使用できる体術もより強力で、広範囲を巻き込む必殺の奥義へと進化していきます。特に第六門以降に放たれる技は、もはや単なる体術という枠には収まりきりません。忍術さながらの派手なエフェクトや、遠距離を攻撃する能力を持ち合わせ、戦術の幅を大きく広げます。

第六門「景門」:朝孔雀

マイト・ガイ:第六門「景門」:朝孔雀
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第六の門「景門」を解放することで使用可能になる、高速の連続正拳突きです。景門を開いたことによる超人的なスピードで無数の拳を繰り出すと、拳と空気との間に凄まじい摩擦熱が発生し、一つ一つの打撃が炎を纏います。その無数の炎の拳が乱れ飛ぶ様は、あたかも孔雀が美しい尾羽を広げたかのように見えることから「朝孔雀」と名付けられました。第二部でマイト・ガイは、この技を用いて”暁”のメンバーである干柿鬼鮫の象転の術による分身体を一方的に打ち破っています。

第七門「驚門」:昼虎

マイト・ガイ:第七門「驚門」:昼虎
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第七の門「驚門」という、死門の一つ手前の領域で放たれる究極の正拳です。一点に集中させた強烈な正拳突きによって、前方に巨大で高密度な空気圧の塊を撃ち出します。撃ち出された空気圧は、獰猛な虎の形を成して敵に襲いかかり、着弾と同時に爆発的に拡散して、周囲一帯を吹き飛ばすほどの絶大な威力を誇ります。この技の最も重要な点は、チャクラを一切使用しない純粋な「空圧」であるという事実です。そのため、チャクラを吸収して無限に強くなる鬼鮫の「水遁・大鮫弾の術」を、その特性を完全に無効化して打ち破り、三度にわたる長き因縁に終止符を打ちました。

第八門「死門」:夜ガイ

マイト・ガイ:第八門「死門」:夜ガイ
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第八の門「死門」を開き、「八門遁甲の陣」を発動した者のみが使用を許される、生命と引き換えに放つ最後の奥義です。

「夕象(せきぞう)」は、拳で空気を叩くことで、象の足型にも見える巨大な空気砲を連続で放つ遠距離攻撃です。特筆すべきは、「一足」から「伍足」まで、技を放つごとに速度と威力が段階的に加速していく点です。その一撃は、十尾の人柱力となったうちはマダラの完成体須佐能乎をも粉砕し、彼に防御を固める以外の選択肢を与えませんでした。

そして、全ての生命エネルギーを懸けて放つ最終・最大奥義が「夜ガイ」です。その本質は、ガイの得意技である「ダイナミック・エントリー」を究極に昇華させた渾身の飛び蹴りです。沸点にまで高めたチャクラが紅い龍の形を成して全身を包み、空間そのものを歪ませるほどの速度で突撃します。この一撃は、六道の力を得たマダラの半身を跡形もなく消し飛ばし、彼に生まれて初めて「死」を覚悟させるほどのダメージを与えました。

死門を開いたのは何話?

マイト・ガイが自身の命を燃やし、最後の門である「死門」を開放する感動的なシーンは、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の第639話「パパの青春」で描かれています。

この話数では、ガイがなぜ死を覚悟してまで戦うことを選んだのか、その背景にある父マイト・ダイとの過去の回想が中心に語られます。そのため、単に技を発動するだけでなく、彼の忍としての生き様や親子の絆が深く掘り下げられる、物語の大きなクライマックスの一つとなっています。

具体的に、アニメと原作漫画の該当箇所は以下の通りです。

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メディア該当箇所内容
アニメ第639話「パパの青春」死門を開放する決意と父との回想
アニメ第640話「八門遁甲の陣」死門開放後の、うちはマダラとの本格的な戦闘
漫画第69巻~第70巻アニメの第639話、第640話に相当する一連の展開

第639話の終盤で死門を開放し、続く第640話でその力を解放した壮絶な戦いが始まります。特に第640話は、ファンから「神作画回」と称されるほど映像のクオリティが高く、マダラとの息もつかせぬ超高速バトルが圧巻の迫力で表現されています。

したがって、ガイが決意を固める感動的なドラマを見たい場合は第639話を、その後の壮絶な戦いを映像で見たい場合は第640話を確認することをおすすめします。いずれも『NARUTO』の物語を語る上で欠かせない、必見のエピソードと言えるでしょう。

マイト・ガイの八門遁甲が見せた究極の強さ

八門遁甲の真価は、絶望的な状況下でこそ発揮されます。特に、物語の最終局面で見せたマイト・ガイの戦いは、この術が単なる戦闘技術ではなく、己の忍道を貫くための魂の咆哮であることを証明しました。ここでは、その究極の強さの本質に迫ります。

  • 第八の門「死門」を開いた状態とは
  • 「強すぎ」と言われる究極奥義の威力
  • 作中でマダラを追い詰めた伝説の戦い
  • ライバル・カカシとの強さの比較
  • 八門遁甲を使ったマイト・ガイのその後

第八の門「死門」を開いた状態とは

マイト・ガイ:第八の門「死門」を開いた状態とは
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第八の門「死門」を開いた究極の戦闘形態、それが「八門遁甲の陣」です。これは、術者が己の命という取り返しのつかない代償を支払う覚悟を決めた時、その引き換えに、歴代の火影すら一時的に上回るほどの神懸かり的な力を手に入れる、最後の切り札に他なりません。

人体の生命活動の根源である心臓に位置する最後の門を開くことは、自らの手で生命維持装置の安全弁を破壊し、リミッターという概念を完全に消し去ることを意味します。その結果、体内の血液は限界を超えて沸騰し、血の蒸気が全身からオーラのように噴出します。その様は、まるで生命の炎そのものが紅蓮となって燃え盛っているかのようです。この状態に至った術者は、思考するよりも速く体が動き、一挙手一投足が地形を変えるほどの必殺の威力を持つようになります。

この悲壮な覚悟の術を、ガイは父の背中から学びました。ガイの父であるマイト・ダイは、「万年下忍」と里の者から嘲笑されながらも、ただひたすらにこの術を20年かけて独学で会得しました。そしてある任務中、ガイたちが霧の精鋭である「忍刀七人衆」に包囲され絶体絶命の窮地に陥った際、ダイは息子の前で初めて「八門遁甲の陣」を発動。「自分の大切なものを死んでも守りぬく時」という己のルールを貫き、七人衆のうち四人を道連れにして壮絶な最期を遂げました。父が命を懸けて教えてくれたその覚悟と忍道を胸に、ガイもまた、守るべき未来のために最強の敵を前にして最後の門を開く決断を下したのです。

これが最後の覚悟っちゅうやつか…。紅い蒸気、ただただカッコええわ。まさに伝説の始まりやな。

「強すぎ」と言われる究極奥義の威力

八門遁甲の陣が作中最強クラスの術として「強すぎ」と称される所以は、その最終奥義「夜ガイ」が示した、物理法則すら超越した圧倒的な破壊力に集約されます。

この一撃は、六道の力をその身に取り込み、もはや忍の域を超えて神に近い存在となっていたうちはマダラの身体を、再生が追いつかないレベルで半壊させました。後にも先にも、マダラ自身が敵を前にして本心から「死ぬところだった」と認めたのは、この時だけです。この事実こそが、夜ガイの威力が尋常ではないことを何よりも雄弁に物語っています。

夜ガイの発動には、「積(せき)」と「流(りゅう)」という二つのプロセスが存在します。まず「積」によって、己の生命エネルギーの全てを心臓の死門一点に凝縮させ、沸点まで高めます。そして「流」によって、その凝縮されたエネルギーを全身に解放し、紅蓮の龍を象った「加捉(かそく)」と呼ばれるチャクラの奔流となって突撃します。その本質は驚くほどシンプルな「飛び蹴り」ですが、極限まで高められた身体能力から放たれる一撃は、あまりの速度とパワーによって周囲の空間を物理的に歪ませるほどの異常現象を引き起こします。

うちはマダラは、当初そのチャクラの高まりに「柱間以来だ…このワクワクは!」と笑みすら浮かべていました。しかし、夜ガイが放たれる直前、その尋常ならざるエネルギーを前にして初めて表情を硬くし、ガイを「体術において、オレの戦った者でお前の右に出る者は一人としておらん」と最大級の賛辞で称えました。それは、最強の敵が認めた、努力の究極の到達点でした。

もう笑うしかないわ!空間が歪むキックて!そらマダラもビックリするやろ!最高にアツいな!

作中でマダラを追い詰めた伝説の戦い

マイト・ガイ:作中でマダラを追い詰めた伝説の戦い
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第四次忍界大戦の最終盤、十尾の人柱力となり、この世の理を手に入れたうちはマダラの力は絶対的でした。あらゆる属性の忍術を無効化する「求道玉」を操り、圧倒的な再生能力を持つ彼の前では、五影ですら子供扱いで、忍連合軍は絶望の淵に立たされていました。

しかし、この神の如き敵に対して、唯一対抗できる可能性を秘めていたのが、チャクラそのものを攻撃としない純粋な物理攻撃、すなわち「体術」でした。そして、その体術を誰よりも愚直に、誰よりも熱く磨き上げてきた男、マイト・ガイが忍連合軍の最後の希望としてマダラの前に立ちはだかります。第七門「驚門」の奥義「昼虎」ですらマダラに決定打を与えられないと悟ったガイは、次代を担う若者たちの未来を守るため、自らの命を燃やし尽くす覚悟で「八門遁甲の陣」を発動します。

紅い血の蒸気を纏ったガイは、単独でマダラに挑んだわけではありませんでした。彼の超人的な攻撃を成立させるため、仲間たちが命がけの連携を見せたのです。はたけカカシが「神威」でマダラの防御に風穴を開け、波風ミナトが「飛雷神の術」で求道玉を転送してガイの攻撃ルートを確保し、我愛羅が砂の足場を作って空中での機動を助け、そして愛弟子のロック・リーがその雄姿を涙ながらに見守り、後世に語り継ぐ役目を担いました。

仲間たちの想いを背負ったガイは、まず「夕象」の怒涛の連撃でマダラを圧倒。そして最後の一撃「夜ガイ」は、マダラの防御を真正面から突き破り、彼の半身を吹き飛ばすという致命的なダメージを与えました。この戦いは、「努力は才能を凌駕しうる」というNARUTOの根幹をなすテーマが、最も劇的かつ感動的に描かれた、まさに伝説の一戦としてファンの心に刻まれています。

ライバル・カカシとの強さの比較

マイト・ガイ:ライバル・カカシとの強さの比較
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

「木ノ葉の気高き碧い猛獣」マイト・ガイと、「コピー忍者」の異名を持つはたけカカシ。二人のどちらが本当に強いのかという議論は、物語の初期からファンの間で尽きることなく交わされてきました。

平時における二人の実力は、ガイが自称する通りまさしく「永遠のライバル」と呼ぶにふさわしく、ほぼ互角と言えるでしょう。対戦成績はガイの勝ち越しですが、その中にはジャンケンなども含まれるため、純粋な戦闘力は拮抗しています。ガイはカカシの写輪眼を打ち破るために「相手の足元だけを見て動きを先読みする」という独自の体術を編み出すなど、常にライバルを強く意識した鍛錬を積んでいます。一方で、カカシも千を超える術を使いこなす多彩な戦術眼と、冷静な状況判断力で、あらゆる局面に対応できる万能型の天才です。

しかし、ガイが最終手段である「八門遁甲の陣」を発動した場合、その瞬間的な戦闘力はカカシを遥かに、そして比較にならないほど凌駕すると断言できます。五影すら赤子扱いするほどの力を前にしては、カカシの千の術も、万華鏡写輪眼の瞳術も及ばない可能性が高いです。

ただし、物語の最終盤でカカシがオビトから両目を借り受けた際に使用した「神威」の能力は、あらゆる攻撃を時空間に飛ばして無効化できるため、「夜ガイ」ですら回避できるかもしれません。また、神威のすり抜け能力でガイの猛攻を凌ぎ、時間切れを待つという戦術も考えられます。どちらが勝つかは「どの時点の能力で」「どのような条件下で戦うか」に大きく左右されますが、純粋な破壊力という点においては、八門遁甲を発動したガイに軍配が上がることは間違いないでしょう。

どっちが強いかなんて、野暮な話かもしれへんなぁ。けど、こないなライバルがおるからこそ、お互い高め合えるんやろな。ええ関係やわ。

八門遁甲を使ったマイト・ガイのその後

八門遁甲を使ったマイト・ガイのその後
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

うちはマダラとの次元を超えた死闘の果てに、生命エネルギーの全てを使い果たし、その身が塵に帰そうとしていたマイト・ガイ。しかし、彼は奇跡的に一命を取り留めることになります。

ガイの命を救ったのは、同じく六道の力を得て戦場に復活したうずまきナルトでした。ガイの心臓が燃え尽きる寸前、駆けつけたナルトがその掌から溢れる「陽の力」を注ぎ込み、尽きかけていた生命の炎を強引に繋ぎ止めたのです。仲間を、そして師を想うナルトの力が、禁術の定められた運命さえも覆しました。

しかし、その奇跡の代償は決して小さくはありませんでした。最終奥義「夜ガイ」を放った際の凄まじい反動で、彼の右足の骨は回復不能なレベルで粉々に砕け散っていました。第四次忍界大戦が終結し、世界に平和が訪れた後もその傷が完全に癒えることはなく、ガイは忍者として第一線で戦う道を絶たれることになります。

続編である『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の時代では、ガイは右足の障害により車椅子での生活を送っています。しかし、彼の熱き「青春」の炎が消えることはありませんでした。彼は己の障害を「まだまだ努力する余地が残されている証」と驚異的なポジティブさで受け止め、車椅子での体術トレーニングに励んでいます。その姿は、かつてのライバルであるカカシと共に、里の未来を担う次代の若者たちに、努力の尊さと決して諦めない心の強さを身をもって示し続けているのです。

足が不自由になっても、心が折れへんのがほんまにスゴイわ。これぞ『青春』やな!まだまだ元気でいてほしいで!

まとめ:マイト・ガイと八門遁甲の魅力

  • 八門遁甲は体内のリミッターを外す木ノ葉流の究極体術
  • 強大な力を得る代償として使用者の身体に深刻なダメージを与える
  • 術の名称や門の名前の元ネタは中国古来の占術「奇門遁甲」
  • 門は第一「開門」から第八「死門」まで全八段階存在する
  • 開く門の段階に応じて使用できる技は飛躍的に強力になる
  • 第六門「景門」では無数の炎の拳を放つ「朝孔雀」が発動可能
  • 第七門「驚門」ではチャクラを無効化する空気圧の「昼虎」を放つ
  • 第八門「死門」を開いた状態は「八門遁甲の陣」と呼ばれる
  • 八門遁甲の陣を発動した者は一時的に五影をも超える力を得る
  • その絶対的な代償として術者は戦闘後に必ず死に至る
  • 死門状態で放つ「夕象」は加速する巨大な空気砲の連続攻撃
  • 最終奥義「夜ガイ」は空間を歪めるほどの威力を誇る究極の蹴り技
  • 夜ガイは六道の力を得たマダラの半身を消し飛ばす戦果を挙げた
  • マダラ本人から「体術においてお前が最強だ」と認められた
  • ナルトの六道の力によって死の運命から救われた
  • 術の反動で右足に完治不能な後遺症が残った
  • その後は車椅子で生活しながらも熱い青春を謳歌し続けている
【ナルト】マイト・ガイの八門遁甲を解説!死門は何話で使ったか、その後まで紹介

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