【ナルト】デイダラの死亡は何巻何話?最後や復活の謎まで徹底解説

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【ナルト】デイダラの死亡は何巻何話?最後や復活の謎まで徹底解説
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NARUTO」の人気キャラクター、デイダラの死亡シーンは多くのファンに衝撃を与えました。

サスケとの戦いの末に自爆という壮絶な最期を遂げますが、その死亡シーンが漫画・アニメの何巻何話で描かれたのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

また、デイダラが里を抜けた理由やカカシとの因縁、さらには死んだはずなのになぜ生きてるのかという疑問、そして穢土転生での最後についても多くの謎が残ります。

この記事では、デイダラの死に関する全ての情報を網羅し、決め台詞である芸術は爆発だの元ネタは何かという点も含めて、詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • デイダラが死亡するまでの詳細な経緯
  • サスケとの戦闘における最期のシーン
  • 穢土転生による復活と最後の活躍
  • デイダラのキャラクター性や人気の秘密
目次

デイダラの死亡に至るまでの経緯

  • デイダラが里を抜けた理由とは?
  • カカシとの戦闘と両腕の損失
  • サスケとの壮絶な死亡シーン
  • 究極芸術COによる自爆
  • デイダラの死亡は何巻何話?

デイダラが里を抜けた理由とは?

デイダラが故郷である岩隠れの里を抜けた理由は、自身の芸術を追求するため、里の禁術に手を出したことにあります。もともと彼は、岩隠れの里で爆破部隊に所属する優秀な忍であり、粘土造形師としても高い評価を受けていました。しかし、彼の芸術に対する価値観は、単なる造形物の美しさには留まらなかったのです。

デイダラにとっての芸術とは「儚く散りゆく一瞬の美」、つまり爆発そのものでした。この独自の美学をさらに高い次元へ昇華させたいという渇望が、彼を禁断の道へと誘います。その禁術とは、物質にチャクラを練りこむことで爆発性を持たせる術でした。この術を手に入れることで、彼は自身の粘土作品を強力な爆弾「起爆粘土」へと変貌させ、理想の芸術を実現する能力を得たのです。

また、里を抜ける背景には、当時の三代目土影・オオノキとの確執も影響していると考えられます。デイダラの粘土造形は里で評価されていた一方で、オオノキからは「粘土遊び」と一蹴されていました。プライドの高いデイダラにとって、里のトップに自身の芸術を軽んじられたことは、大きな屈辱であったに違いありません。この反発心も、里の掟を破ってまで自らの芸術を貫く動機の一つになったと言えるでしょう。

こうして禁術を盗み出したデイダラは抜け忍となり、爆破テロリストとして活動する中で、暁にその能力を見出されスカウトされることになります。興味深い点として、暁に加入した当初のデイダラは、抜け忍の証である額当ての傷を入れていませんでした。これは、彼自身が「忍」として里を抜けたというよりは、「芸術家」として活動の場を移したという意識が強かったことの表れかもしれません。

自分の信じる道を突き進むんは大事やけど、ちょっとやり方が過激やったかなぁ。でもその熱い想い、なんか応援したくなるわ~。

カカシとの戦闘と両腕の損失

デイダラ:カカシとの戦闘と両腕の損失
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

デイダラの戦闘能力に大きな影響を与えたのが、はたけカカシとの戦闘による両腕の損失です。これは、物語の「風影奪還編」で起こりました。デイダラはサソリと共に砂隠れの里を襲撃し、人柱力である我愛羅を拉致することに成功します。

まず、我愛羅との激しい空中戦の末、デイダラは左腕を我愛羅の「砂縛柩」によって完全に潰されてしまいます。これは、我愛羅の絶対防御を突破するために、あえて腕を犠牲にするというデイダラの覚悟と策略がうかがえる場面です。

その後、我愛羅を連れて逃走するデイダラを、ナルトとカカシが追跡します。この追跡劇の最中、カカシは自身の万華鏡写輪眼の能力である「神威」を発動させます。神威は、視界内の空間をねじ曲げ、対象を別の次元へ転送する強力な瞳術です。カカシはこの術でデイダラ自身を狙いますが、高速で飛行する対象への使用が初めてだったこともあり、狙いがわずかにずれ、デイダラの右腕の肘から先だけを時空間の彼方へ消し飛ばす結果となりました。

結果として、デイダラは立て続けに両腕を失い、戦闘続行が不可能になります。起爆粘土を生成するには両手の平にある口で粘土を練る必要があるため、両腕の損失は彼の戦闘スタイルにおいて致命的でした。この敗北はデイダラのプライドを深く傷つけ、特に自身の芸術を理解しようとせず、能力でねじ伏せてきた写輪眼を持つうちは一族、そしてカカシやナルトに対して強い執着と憎しみを抱くきっかけとなったのです。

ちなみに、失われた両腕は、後に暁のメンバーである角都の能力によって修復されます。左腕は角都が保管していた他者の腕を縫合し、神威で飛ばされた右腕はトビが密かに回収していたものを再び繋ぎ合わせました。これによりデイダラは戦線に復帰しますが、カカシと写輪眼に対する恨みは、彼のその後の行動に大きな影響を与え続けることになります。

うわー、両腕いっぺんになくすとか、想像しただけでツラいわ…。それでも戦い続けるなんて、並大抵の根性やないで、ほんま。

サスケとの壮絶な死亡シーン

デイダラ:サスケとの壮絶な死亡シーン
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

デイダラの最期は、うちはサスケとの一対一の戦闘で描かれました。この戦いは、デイダラにとって単なる任務ではなく、自身の芸術とプライド、そしてうちは一族への積年の恨みを懸けた宿命の対決だったのです。

戦いのきっかけは、デイダラが執着していた大蛇丸をサスケが先に倒してしまったことでした。さらに、デイダラはかつて暁への勧誘時にうちはイタチに完敗を喫しており、その弟であるサスケ、そしてうちは一族が持つ写輪眼そのものに強い敵意を燃やしていました。イタチを倒すための術を研究していたデイダラは、その矛先をサスケへと向けます。

戦闘が始まると、デイダラはC1、C2ドラゴンなどの起爆粘土を駆使し、空中からサスケを追い詰めます。しかし、サスケは優れた分析能力を持つ写輪眼でデイダラの術を見抜き、ある致命的な弱点に気づきます。それは、デイダラの起爆粘土が「土遁」をベースにしているため、「雷遁」の性質を持つチャクラに極端に弱いという事実でした。

サスケは自身の得意とする雷遁系の術「千鳥」を応用し、刀に雷の性質を帯びさせる「千鳥流し」などでデイダラの起爆粘土を次々と不発にさせていきます。戦いの主導権を奪われたデイダラは、イタチを倒すために用意していた切り札「C4カルラ」を発動させます。これは、デイダラ自身を模した巨大な粘土人形を破裂させ、目に見えないナノサイズの爆弾を広範囲に散布し、吸い込んだ生物を細胞レベルで破壊するという恐ろしい術です。

サスケも一時はこの術の前に絶体絶命の危機に陥ります。しかし、彼は写輪眼でナノ爆弾の存在を視認し、自身の体に千鳥を流すという荒療治で体内の爆弾を無力化するという離れ業でこれを攻略してしまいました。

全ての術を破られ、チャクラも尽きかけていく中で、デイダラの怒りは頂点に達します。それは、自身の術が破られたこと以上に、サスケがデイダラの芸術に対して一切の関心を示さず、終始冷静に兄イタチの情報のみを求める態度を取り続けたことへの屈辱でした。うちは一族特有のその傲慢さに見えた態度に、デイダラの堪忍袋の緒が切れたのです。

自分の最高傑作を無視されたら、そらブチ切れるわな!気持ちは痛いほどわかるで!でも、もうちょっとだけ冷静になれたら、また違う未来があったんちゃうかなぁ。

究極芸術COによる自爆

デイダラ:究極芸術COによる自爆
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

うちはサスケに全ての術を破られ、心身ともに追い詰められたデイダラが最後に選択したのが、自身の命を芸術として昇華させる究極の自爆技「C0」です。これは、彼の芸術家としての誇りと、うちは一族への憎しみの全てを込めた、最後の切り札でした。

C0は「シーオー」と読み、文字通り「Cast Out(追放)」を意味する術です。その発動方法は、デイダラの左胸に縫い付けられていた第三の口に直接起爆粘土を食わせ、自身の体を強力な爆弾へと変えるというものです。この術を発動させたデイダラは、「死んでオイラは芸術になる!」と叫び、サスケへの道連れと、自身の芸術の完成を宣言します。

術が進行すると、デイダラの全身に血管のような黒い紋様が浮かび上がり、体が徐々にエネルギーへと変換されていきます。最終的には、ジャック・オー・ランタンのような不気味な顔が描かれた球状の心臓だけが残り、それが起爆することで半径10キロメートルにも及ぶ超大規模な爆発を引き起こしました。この威力は、尾獣の切り札である尾獣玉にも匹敵するほどの凄まじいものです。

デイダラはこの自爆によって、サスケを確実に仕留めると同時に、「この地に二度と消えない傷跡を残し、自身の芸術を伝説にする」ことを目的としていました。彼にとってこのC0は、単なる自爆攻撃ではなく、自身の生涯を懸けた最高傑作の発表だったのです。

爆発の際に現れる巨大な人型の爆炎は、デイダラの決め台詞「芸術は爆発だ」の元ネタとされる芸術家・岡本太郎の代表作「太陽の塔」を彷彿とさせるデザインになっており、キャラクターへのリスペクトが感じられます。

しかし、この壮絶な自爆をもってしても、サスケを仕留めることは叶いませんでした。サスケは咄嗟に大蛇のマンダを口寄せしてその中に隠れ、さらに時空間忍術で爆心地から脱出するという方法で、奇跡的に生き延びたのです。デイダラの究極芸術は、サスケを葬るという目的こそ果たせませんでしたが、彼の壮絶な生き様と芸術への執念を物語る、忘れられない最期となりました。

自分の命ごと芸術にするなんて、発想がすごすぎるわ!まさに生き様がアートやな。ここまで来たら、もう天晴れとしか言いようがないで!

デイダラの死亡は何巻何話?

デイダラの死亡は何巻何話?
引用元:Amazon

デイダラの壮絶な最期が描かれたエピソードは、原作漫画とアニメで具体的に確認することができます。これから「NARUTO」を読み返したり、視聴したりする際の参考にしてください。

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媒体巻数・話数サブタイトル
原作漫画40巻 第362話究極芸術!!
アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」第344話芸術

原作漫画での描写

原作漫画では、第40巻に収録されている第362話「究極芸術!!」でC0による自爆に至ります。緊迫した心理描写とスピーディーな戦闘の流れが、コマ割り巧みに表現されており、デイダラが追い詰められていく様子と最後の覚悟がダイレクトに伝わってきます。

アニメでの描写

アニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」では、第342話「探索」からサスケとの接触が始まり、第343話「激突!」、そして第344話「芸術」で戦闘のクライマックスと最期が描かれます。アニメ版では、起爆粘土による爆発のエフェクトやキャラクターの動きがよりダイナミックに表現されており、特にC0発動時の演出は圧巻です。声優・川本克彦さんの迫真の演技も、デイダラの狂気と芸術への執念を見事に表現しています。

このように、デイダラの死亡シーンは、原作・アニメともに物語の大きな見せ場の一つとして、非常に印象的に描かれています。

なるほど、この巻とこの話数か!これで気になったらいつでも見返せるな。漫画とアニメ、どっちで観ても感動するシーンやから、要チェックやで~。

デイダラの死亡後の展開と人気の秘密

  • なぜ生きてる?穢土転生で復活
  • 穢土転生の最後はどうなった?
  • 起爆粘土の種類と能力
  • 芸術コンビ・サソリとの関係
  • 口癖「うん」や容姿が人気の理由
  • 「芸術は爆発だ」の元ネタは?
  • まとめ:デイダラの死亡は芸術的な最期

なぜ生きてる?穢土転生で復活

デイダラ:なぜ生きてる?穢土転生で復活
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

サスケとの戦いで自爆し、壮絶な最期を遂げたはずのデイダラですが、後の第四次忍界大戦で再び姿を現します。多くのファンが「なぜ生きてるのか?」と疑問に思いましたが、その理由は薬師カブトが使用した禁術「口寄せ・穢土転生」によるものでした。

穢土転生とは、死者の魂をこの世に呼び戻し、生贄の肉体に縛り付けて操るという術です。カブトは第四次忍界大戦の戦力を増強するため、かつて名を馳せた強力な忍たちを次々と蘇らせました。デイダラもその一人として、暁の元メンバーたちと共に復活させられたのです。

ここで一つの疑問が生じます。デイダラはC0によって肉体が木っ端微塵になり、跡形もなく消え去ったはずです。穢土転生は、術をかける対象のDNA情報(肉体の一部)を必要とするため、物理的に蘇生は不可能に思えます。この点について、アニメ版「NARUTO -ナルト- 疾風伝」では補完的な描写がなされています。カブトはデイダラとサスケの戦闘を監視しており、爆心地に残されたサスケの手裏剣に付着していたデイダラの血液を採取し、それをDNAサンプルとして用いたとされています。この緻密な準備があったからこそ、デイダラの復活が可能となったわけです。

蘇ったデイダラは、自分が伝説の芸術家として語り継がれていると信じていましたが、忍連合軍の忍たちにその死があまり話題になっていなかったことを知らされ、ショックを受けるというコミカルな一面も見せました。生前と変わらない芸術へのこだわりと性格は健在で、穢土転生の不死の体を使って戦線で暴れ回りました。

まさかの復活劇や!どんな形であれ、またデイダラに会えるんはファンとしてめっちゃ嬉しいことやで。カブトもええ仕事するわ~!

穢土転生の最後はどうなった?

第四次忍界大戦で「口寄せ・穢土転生」によって蘇ったデイダラですが、その最後は再び死を迎えるのではなく、魂が解放される形で訪れました。

穢土転生された忍たちは、術者である薬師カブトの命令に逆らうことができず、意に反して戦争の駒として利用されていました。デイダラもその一人として、カンクロウが率いる奇襲部隊と交戦します。彼は穢土転生の不死身の体を活かし、何度でも自爆を繰り返すという戦法をとりますが、これは彼の美学とは相容れないものでした。

デイダラの芸術は「儚く散りゆく一瞬の美」にこそ真髄があります。しかし、何度爆発しても再生してしまう穢土転生の体では、その一瞬の美しさが永遠に訪れることはありません。この矛盾に、デイダラは「オイラの芸術が冒涜された」と激しい怒りと苦悩を覚えます。

最終的に、デイダラはカンクロウの傀儡「黒秘技・機々三発」によって捕縛され、オモイの雷遁刀によって起爆粘土を封じられ、身動きが取れなくなります。

大戦の終盤、うちはイタチがサスケと協力してカブトを発見し、うちは一族の禁術「イザナミ」によってカブトをループする幻術空間に閉じ込めることに成功します。そして、カブトに穢土転生の術を解くための印を結ばせることで、全ての穢土転生された者たちの魂が解放されることになりました。

魂が光となって天に昇っていく際、デイダラは自身の芸術について一つの答えにたどり着いたかのような満足げな表情を浮かべていました。最後は「不滅」もまた芸術であると認め、憎んでいたはずのうちは兄弟の存在によって図らずも芸術の新たな境地に至り、昇天していったのです。

最後は自分の新しい芸術に納得して旅立てて、ほんまに良かったわぁ…。色々あったけど、これで心置きなく安らかに眠れるやろな。お疲れさん!

起爆粘土の種類と能力

デイダラの代名詞とも言える術が、両手の平にある口で粘土を咀嚼し、チャクラを練りこむことで生成する「起爆粘土」です。この術は、彼が岩隠れの里から盗み出した禁術を応用したもので、彼の芸術思想を体現する多彩な攻撃を可能にします。起爆粘土は「喝」という掛け声と共に起爆するのが特徴です。

起爆粘土は、練りこむチャクラの量や種類によって、威力や規模がC1からC4、そしてC0の5段階に分類されます。

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術の名称概要と特徴
C1クモや鳥などの小動物を模した小型の起爆粘土。威力は低いが、奇襲や偵察、陽動など用途は幅広い。殺傷能力は十分にあり、至近距離での爆発は致命傷となり得る。
C2ドラゴン巨大な竜の形をした起爆粘土。デイダラ自身が騎乗して空中を移動できる。口から小型の誘導弾を発射したり、尻尾を分離させて地雷のように設置したりと、多彩な攻撃パターンを持つ。
C3起き上がり小法師のような人型の巨大な起爆粘土。デイダラの術の中でも最大級の爆発力を誇り、その威力は里一つを消し飛ばせるほど。一撃の破壊力に特化した切り札。
C4カルラデイダラ自身を模した巨大な粘土人形を破裂させ、目に見えないナノサイズの爆弾を大気中に散布する特殊な術。これを吸い込んだ生物を体内から細胞レベルで破壊する。爆発力自体は低いが、回避不能の恐ろしい忍術。
C0左胸の口に起爆粘土を食わせ、自身の命と引き換えに半径10kmに及ぶ超大規模な自爆を引き起こす究極の芸術。デイダラの最後の切り札であり、彼の芸術の集大成。

起爆粘土の弱点

このように強力な起爆粘土ですが、明確な弱点が存在します。それは、術のベースが「土遁」であるため、「雷遁」の性質を持つ術に非常に弱いという点です。雷遁のチャクラを流し込まれると、起爆粘土は起爆することなく不発に終わってしまいます。サスケはこの弱点を戦闘中に見抜き、デイダラを追い詰める決定的な要因となりました。この弱点を克服するため、デイダラはより高度で防ぎにくいC4カルラのような術を開発したと考えられます。

こないに色んな種類の爆弾があったんやな~。どれもこれも発想がユニークで、見てるだけでワクワクするわ!ほんま、芸術家やなぁ。

芸術コンビ・サソリとの関係

デイダラ:芸術コンビ・サソリとの関係
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

デイダラが暁でコンビを組んでいたのが、「赤砂のサソリ」の異名を持つ傀儡師の天才、サソリです。彼らは二人とも「芸術」に絶対的な自信とこだわりを持つことから、ファンの間では「芸術コンビ」として知られています。

しかし、二人の芸術に対する価値観は正反対でした。

  • デイダラ: 爆発という「儚く散りゆく一瞬の美」こそが至高の芸術。
  • サソリ: 傀儡のように「永く後々まで残り続ける永遠の美」こそが真の芸術。

この芸術観の違いから、二人は作中で度々口論を繰り広げています。デイダラはサソリを年長者として「サソリの旦那」と呼び、一定の敬意を払ってはいますが、芸術の話になると一歩も譲りません。

ただ、言い争いこそすれど、二人のコンビ仲は決して悪くはありませんでした。むしろ、同じ「芸術家」として、互いの能力や信念を深く認め合っていたと考えられます。デイダラはサソリの傀儡を「造形物」として尊敬しており、サソリもまたデイダラの能力を評価していました。

二人の絆がうかがえる象徴的なエピソードとして、デイダラがサスケを執拗に狙った理由が挙げられます。デイダラが倒したがっていた大蛇丸は、かつてサソリがコンビを組んでいた相手であり、サソリにとっては因縁の相手でした。その大蛇丸をサスケが先に倒してしまったことに対し、デイダラは「サソリの旦那の獲物を横取りしやがって」という趣旨の怒りを見せています。これは、亡き相棒の無念を晴らしたいという、デイダラなりの仲間意識の表れだったのです。

芸術観は違えど、互いの存在を認め、どこか似た者同士として共鳴していた芸術コンビ。その関係性は、デイダラというキャラクターを語る上で欠かせない要素と言えるでしょう。

芸術の考え方は真逆やのに、お互いをリスペクトし合ってるって、最高のコンビやんか!こういう関係性、めっちゃええなぁ。なんかジーンとくるわ。

口癖「うん」や容姿が人気の理由

デイダラは暁のメンバーの中でも屈指の人気を誇るキャラクターです。作中で行われた公式の人気投票では、主人公のうずまきナルトを抑えて3位にランクインしたこともあるほどです。敵役でありながら、なぜこれほどまでに多くのファンを魅了したのでしょうか。その理由は、彼の持つ独特のキャラクター性にあります。

印象的な口癖と性格

デイダラの最も特徴的な要素の一つが、語尾につける「…うん」という口癖です。自信に満ちた発言の後に付け加えられるこの口癖は、どこか可愛らしい印象を与え、彼の少年らしい一面を覗かせます。また、この「うん」は、疑問形になったり、気合を込めたりと、場面によってニュアンスが微妙に変化するのも魅力です。一方で、本気で激昂するとこの口癖がなくなり、普段とのギャップが彼の感情の深さを際立たせています。

スタイリッシュな容姿

長い金髪をポニーテールに結い、片目を前髪で隠したミステリアスなビジュアルも、人気の大きな要因です。暁のメンバーが着用する黒地に赤い雲が描かれたコートをスタイリッシュに着こなし、19歳という暁最年少の若さも相まって、多くのファンから「格好良い」と支持されました。

芸術家としての確固たる信念

「芸術は爆発だ」という信念を最後まで貫き通した生き様も、ファンの心を強く打ちました。たとえそれが一般的には理解されない狂気的な思想であっても、自らの美学に命を懸ける姿は、敵役ながら強烈なカリスマ性を放っています。彼の派手な戦闘スタイルと芸術への情熱が、読者や視聴者に鮮烈な印象を残したのです。

これらの要素が複合的に絡み合うことで、デイダラは単なる悪役ではなく、魅力的で憎めない一人のキャラクターとして確立され、今日に至るまで高い人気を維持しています。

「うん」って語尾、確かにめっちゃカワイイもんなぁ。カッコええのに、ふとした時に出る少年っぽさがたまらんのやろな。そら人気投票で上位に入るわけやわ!

「芸術は爆発だ」の元ネタは?

デイダラの哲学を象徴する決め台詞「芸術は爆発だ」には、明確な元ネタが存在します。これは、日本の著名な芸術家である岡本太郎氏が遺した非常に有名な言葉です。

岡本太郎氏(1911年~1996年)は、画家、彫刻家として活躍し、1970年の大阪万博で制作された「太陽の塔」は、彼の最も有名な作品として知られています。彼が放った「芸術は爆発だ」というフレーズは、1981年に放送された日立マクセルのビデオテープのテレビCMで使われたことで、一躍世間に広まりました。この言葉は当時の流行語となり、今なお多くの人々の記憶に残っています。

ただし、岡本太郎氏の言う「爆発」と、デイダラの言う「爆発」には、意味合いに違いがある点を理解しておくことが大切です。

  • 岡本太郎氏の「爆発」: 自身の内面に秘めたエネルギーや情熱、創造性が、何の制約もなく外に向かって迸ること。精神的なエネルギーの解放を指しています。
  • デイダラの「爆発」: 起爆粘土を用いた、物理的で文字通りの爆発。その一瞬の閃光と破壊に美を見出しています。

このように、根源的な意味は異なりますが、デイダラというキャラクターが岡本太郎氏から強いインスピレーションを受けていることは間違いありません。デイダラがC0で自爆した際の爆炎の形状が「太陽の塔」を彷彿とさせるものであったり、自身の芸術に絶対的な自信を持ち、他者の評価を意に介さない姿勢などは、岡本太郎氏の生き様と重なる部分があります。

作者である岸本斉史氏が、岡本太郎氏へのリスペクトを込めて、デイダラというキャラクターにその哲学の一部を投影したと考えると、より深くデイダラの世界観を楽しむことができるでしょう。

へぇ~!あの有名な岡本太郎さんが元ネタやったんやな!めっちゃ勉強になったわ。こういう豆知識を知ってからもう一回見ると、また新しい発見がありそうで面白いな!

まとめ:デイダラの死亡は芸術的な最期

  • デイダラはサスケとの戦闘の末、自らの命を懸けた自爆によって死亡した
  • 彼の死因は、半径10kmに及ぶ大爆発を起こす究極芸術C0である
  • 死亡シーンは原作漫画の40巻第362話、アニメ疾風伝の第344話話で描かれている
  • サスケとの戦闘では、術の弱点である雷遁を突かれ、切り札のC4カルラも破られた
  • 自身の芸術を理解せず、兄イタチのことしか見ないサスケの態度に激昂し自爆を決意した
  • 彼は自身の死を「芸術」と捉え、その壮絶な最期は多くのファンに衝撃を与えた
  • 戦闘不能になったのは、我愛羅戦での左腕の損失と、カカシの神威による右腕の損失が原因である
  • 故郷の岩隠れの里を抜けた理由は、禁術に手を出し自らの芸術を追求するためだった
  • 死後は第四次忍界大戦で薬師カブトの穢土転生により復活する
  • 穢土転生の最後は、術が解かれたことで魂が解放され、満足げに昇天した
  • 決め台詞「芸術は爆発だ」の元ネタは芸術家・岡本太郎氏の言葉である
  • 戦闘ではC1からC4、そしてC0までの多彩な起爆粘土を駆使した
  • 暁の相棒サソリとは芸術観で対立しつつも、互いを認め合う関係だった
  • 「…うん」という口癖やスタイリッシュな容姿から、敵役ながら高い人気を誇る
  • デイダラの死は、彼の芸術家としての信念を貫いた、まさに芸術的な最期だったと言える
【ナルト】デイダラの死亡は何巻何話?最後や復活の謎まで徹底解説

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