【NARUTO】デイダラとサソリの仲は?芸術コンビの強さと魅力を解説!

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【NARUTO】デイダラとサソリの仲は?芸術コンビの強さと魅力を解説!
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NARUTO』に登場する数多くのキャラクターの中でも、ひときわ異彩を放つ「暁」のメンバー、デイダラとサソリ。

彼らは「芸術コンビ」として知られ、その独特な美学と関係性で、今なお多くのファンを魅了し続けています。

しかし、彼らの関係性は一筋縄ではいきません。口論ばかりに見える二人の本当の仲はどうだったのか、ファンの集うなんjなどでは彼らの強さについてどのような議論が交わされているのでしょうか。

また、第四次忍界大戦で穢土転生によって蘇った際の対照的な結末は、物語において何を意味していたのか、疑問に思う方も少なくないでしょう。

この記事では、デイダラとサソリという二人の芸術家について、彼らのプロフィールから強さ、そして物語の結末まで、データベース情報とファンの考察を交えながら多角的に掘り下げていきます。

この記事でわかること
  • デイダラとサソリ、二人のプロフィールと対照的な芸術観
  • 口論が絶えなかった二人の複雑な関係性と本当の強さ
  • 物語の結末と、穢土転生によって浮き彫りになった違い
  • ファンから長く愛され続ける芸術コンビの根本的な魅力
目次

デイダラとサソリの芸術コンビを徹底解説

  • 芸術コンビのプロフィールと担当声優
  • 正反対な二人の芸術に対する価値観
  • ファンが考察するデイダラとサソリの強さ
  • 意外?デイダラとサソリの本当の仲
  • デイダラがサソリを尊敬していた理由
  • サソリがコンビを組んだ相手は大蛇丸も

芸術コンビのプロフィールと担当声優

デイダラとサソリ:芸術コンビのプロフィールと担当声優
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

デイダラとサソリは、犯罪組織「暁」において二人一組(ツーマンセル)で行動するメンバーです。まずは、彼らの基本的なプロフィールと、キャラクターに命を吹き込んだ担当声優について、より詳しく見ていきましょう。

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項目デイダラサソリ
所属岩隠れの里(抜け忍)砂隠れの里(抜け忍)
年齢19歳35歳
誕生日5月5日(おうし座)11月8日(さそり座)
身長166.0cm164.1cm
体重50.8kg47.3kg
血液型AB型AB型
担当声優川本克彦櫻井孝宏
その他声優矢島晶子(幼少時)
青山穣(ヒルコ)

表を見ると、二人の間には16歳もの年齢差があることが分かります。サソリの誕生日は11月8日で、自身の名前と同じ「さそり座」であり、これは作者の岸本斉史先生と同じ誕生日でもあります。一方、デイダラの誕生日は5月5日の「こどもの日」で、彼の若さやどこか子供っぽい純粋な芸術への探求心を象徴しているようで興味深い点です。

特筆すべきはサソリの容姿です。彼は「永久の美」を追求するあまり、自身の肉体すらも傀儡へと改造しています。そのため、実年齢は35歳でありながら、容姿は砂隠れの里を抜けた当時の15歳のままという、常人とはかけ離れた存在になっています。この設定は、第四次忍界大戦で生身の姿で穢土転生された際に、デイダラよりも背が高く描かれるという形で視覚的に表現され、ファンの間で大きな話題を呼びました。

キャラクターの魅力を引き出した声優陣も豪華です。

デイダラの声は、声優の川本克彦さんが担当されました。語尾に「…うん」と付ける独特の口癖や、芸術を語る際のハイテンションな叫び、戦闘中の好戦的な態度など、デイダラの多面的な魅力を完璧に表現しています。

一方、サソリの声は、数々の人気キャラクターを演じる櫻井孝宏さんが担当。傀儡の体を持つ彼の、感情の起伏が少ない冷静で無機質なトーンを基本としながらも、時折見せる人間らしい感情の揺らぎや、過去の孤独を滲ませる繊細な演技は、サソリというキャラクターの奥深さを見事に表現しきりました。また、普段身を包んでいる傀儡「ヒルコ」の声はベテランの青山穣さん、幼少期の声は矢島晶子さんが担当し、キャラクターの異なる側面を支えています。

いやー、声優さんもバッチリはまってるし、設定も細かいとこまで練られてて、ほんまにすごいわ。ますます好きになるっちゅーねん!

正反対な二人の芸術に対する価値観

「芸術コンビ」と称される二人ですが、その芸術に対する哲学は水と油、まさに正反対です。この根本的な価値観の違いこそが、彼らの関係性を面白くし、キャラクターとしての深みを与える最大の要因と言えるでしょう。

デイダラの芸術観:一瞬の美

デイダラの芸術は「儚く散りゆく一瞬の美」に集約されます。彼は自身の手のひらにある特殊な口で粘土を喰らい、チャクラを練りこんで様々な造形物を作り出します。しかし彼にとって、造形物はあくまで芸術の過程に過ぎません。「芸術は爆発だ!」という彼の信条通り、その造形物を起爆させ、一瞬にして壮大な爆発と共に消滅させることで、彼の芸術は完成するのです。この一瞬の昇華にこそ、彼は至高のアートを感じています。</p>

サソリの芸術観:永久の美

対するサソリの芸術は「永く後々まで残ってゆく永久の美」を追求します。彼は砂隠れの里で天才と謳われた傀儡師であり、その技術を用いて、殺害した人間の生前の能力や姿をそのまま保存した「人傀儡」を製作します。肉体は朽ち、記憶は風化しますが、傀儡として作り変えることでその「美」は色褪せることなく永久に残る。これこそが彼の信条であり、彼の傀儡コレクションは彼にとっての芸術作品そのものなのです。

このように、デイダラが「生」のエネルギーが爆発する瞬間の輝きに価値を見出すのに対し、サソリは「死」によって時を止め、美を永続させることに価値を見出しています。この二つの芸術観は、単なる個人の趣味嗜好に留まりません。『NARUTO』の物語全体を貫く「受け継がれていく想い(永久)」と「今を生きる力(一瞬)」という大きなテーマの対立を、このコンビが象徴していると考えることもできます。だからこそ、彼らの芸術論争は、ただの口喧嘩で終わらない深みを持っているのです。

芸術の考え方が真逆やからこそ、ええ味が出とるんやろなぁ。どっちの言い分も分かる気がして、なんか考えさせられるわ。

ファンが考察するデイダラとサソリの強さ

作中でデイダラ自身が「サソリの旦那はオイラより強い…多分な」と発言したことから、ファンの間では「芸術コンビの真の実力はどちらが上か?」という議論が尽きません。ここでは、なんjなどのファンの意見も参考に、客観的な視点から二人の戦闘能力を詳細に分析します。

結論から言えば、両者の強さは一長一短であり、純粋な優劣をつけるのは困難です。戦闘の状況、距離、そして何より相手との相性によって、その強大さは大きく変動すると言えるでしょう。

デイダラの強さ:空中からの圧倒的制圧力と奇襲能力

デイダラの戦闘における最大の利点は、起爆粘土で作った鳥に乗ることで得られる三次元的な機動力と、一方的な空中爆撃能力です。地上からの攻撃が届きにくい高度から、範囲と威力が異なる多彩な爆弾を繰り出す戦法は、多くの忍にとって悪夢と言えます。

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術の名称特徴
C1クモや小鳥など小型の起爆粘土。威力は低いが、偵察や陽動、牽制に優れ、的確な起爆で致命傷も狙える。
C2ドラゴン巨大な竜型の起爆粘土。口から追尾性能のある小型竜を吐き出し、持続的な攻撃が可能。
C3里一つを壊滅させるほどの威力を持つ巨大爆弾。「十八番」と称する通り、彼の切り札の一つ。
C4カルラ肉眼では見えないナノサイズの無数の爆弾を散布する。吸い込んだ生物を内側から破壊する、まさに「見えない地雷」。
C0自身の命を爆弾に変える究極の自爆芸術。半径10kmを吹き飛ばす威力は尾獣玉に匹敵する。

このように、状況に応じて使い分ける爆弾のバリエーションが彼の強さの根幹です。ただし、起爆粘土は土遁の術であるため、性質変化で優位に立つ「雷遁」に極めて弱いという明確な弱点が存在します。サスケとの戦闘では、この弱点を的確に突かれたことが敗因となりました。

サソリの強さ:傀儡と毒による絶対的な中距離支配

サソリは、傀儡師という戦闘スタイルを極限まで高めた存在です。彼の強さは、傀儡の精密な操作技術、内蔵された無数のカラクリ、そして全ての攻撃に付与された即死級の猛毒という三つの要素から成り立っています。

  • 傀儡の多彩さ:普段身を包む防御用の「ヒルコ」は、それ自体が強力な攻撃能力を備えています。そして彼の真骨頂である「人傀儡」の中でも、歴代最強と謳われた三代目風影の傀儡は、傀儡使いの天敵である磁遁・砂鉄を自在に操る能力を持ち、攻防一体の最強の駒として君臨します。
  • 赤秘技・百機の操演:自身の核からチャクラ糸を伸ばし、百体もの傀儡を同時に操る奥義。一体一体の動きは単純化されるものの、その物量は一人の忍が対処できる限界を遥かに超えており、小国なら単独で滅ぼせると言われるほどの制圧力を持ちます。
  • 猛毒の脅威:サソリが使う全ての武器には、彼自身が調合した特殊な猛毒が塗られています。かすり傷一つが命取りとなり、相手は常に回避不能のプレッシャーに晒され続けます。サクラのような高度な医療忍者による解毒がなければ、勝利はほぼ不可能です。

彼の唯一の弱点は、傀儡の体を動かすための動力源である、胸部の「核」という生身の部分だけです。しかし、無数の傀儡とカラクリを突破して、この小さな核を破壊するのは至難の業と言えるでしょう。

どっちも強すぎて笑てまうわ!こんなん敵に回したら、ほんまにかなわんで。どっちと戦いたいかって?どっちもごめんや!

意外?デイダラとサソリの本当の仲

意外?デイダラとサソリの本当の仲
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

作中では、芸術観の違いから常に口論を繰り広げ、一見すると非常に仲が悪いように映る二人。しかし、その言動の端々からは、単純な敵対心だけではない、複雑で深い関係性が垣間見えます。

デイダラがサソリのことを「サソリの旦那」と呼んでいる点は、その最たる例です。「旦那」という呼び方には、単なる年長者や先輩への形式的なものではなく、一人の人間、一人の芸術家としての敬意が込められていると解釈できます。事実、デイダラは「同じ物造りとして旦那…アンタは尊敬する」と明確に口にしており、サソリの実力と芸術家としての姿勢を高く評価していました。

戦闘における二人の連携

彼らは戦闘における相性も非常に良かったと考えられます。デイダラが空中からの広範囲攻撃で敵を牽制・撹乱し、サソリが地上で傀儡を展開して確実に仕留める。この連携は、互いの長所を最大限に活かし、短所を補い合う、極めて合理的なツーマンセルです。暁が数々の困難な任務をこなす上で、この芸術コンビが多大な戦果を挙げてきたことは想像に難くありません。

口ではいがみ合い、互いの芸術をこき下ろしながらも、その根底では互いの実力を誰よりも信頼し、認め合っていた。彼らの関係は、単に「仲が良い・悪い」という二元論では語れない、戦場を生きるプロフェッショナル同士の、そして互いを唯一無二の芸術家と認める者同士の、特殊で強い絆で結ばれていたのかもしれません。

口ではなんやかんや言うてても、心の底では認め合っとったんやろな。こーいう関係性、めっちゃええやんか。なんかええわぁ。

デイダラがサソリを尊敬していた理由

前述の通り、デイダラがサソリに抱いていた感情は、単なる先輩後輩の関係性を超えた、芸術家としての深い尊敬の念でした。この感情の背景をさらに掘り下げると、デイダラ自身の出自と、彼が抱えていた芸術家としてのコンプレックスが見えてきます。

デイダラは岩隠れの里で、里の禁術であった「物質にチャクラを練りこむ術」を盗み出し、自身の粘土造形と融合させることで「起爆粘土」という芸術を完成させました。しかし、彼の芸術は里の者たち、特に当時の土影であったオオノキには全く理解されませんでした。デイダラにとって爆破は芸術活動そのものでしたが、里にとっては単なるテロ行為に過ぎなかったのです。

芸術家のジレンマとサソリという理想像

デイダラの術「爆遁」は、血継限界という選ばれた能力です。しかし彼は、うちは一族の写輪眼に代表されるような「血統に恵まれた」とされる能力に強い嫌悪感を示します。これは、自身の師でもあったオオノキが、血継限界をさらに超越した「血継淘汰・塵遁」の使い手であったことへのコンプレックスの裏返しとも考えられます。</p>

「認められたい」という承認欲求と、「誰にも理解されない」という孤独感。このジレンマを抱えていたデイダラにとって、サソリの生き様は眩しく見えたことでしょう。サソリは、里や血縁、人間関係といったあらゆる世俗的なものを捨て去り、他者の評価を一切意に介さず、ただひたすらに己の信じる「永久の美」の追求にその身を捧げていました。その姿は、デイダラにとってまさに「孤高の芸術家」という理想像そのものだったのです。

だからこそ、サソリが最期にカンクロウの言葉に心動かされ、人間的な感情を取り戻して昇天したとき、デイダラは激しく動揺しました。それは、自らの理想であり道標であった存在が、己の知らない価値観を受け入れてしまったことへの、裏切られたかのような焦りだったのかもしれません。

デイダラの気持ち、なんかわかる気もするわ。自分にはないモンを持ってる人って、めちゃくちゃ眩しく見えるもんやもんなぁ。

サソリがコンビを組んだ相手は大蛇丸も

サソリがコンビを組んだ相手は大蛇丸も
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

デイダラが暁に加入する以前、サソリは木の葉の三忍の一人であり、後に暁を裏切ることになる大蛇丸とコンビを組んでいました。この事実は、原作では断片的に語られるのみですが、ゲーム『NARUTO-ナルト- ナルティメットストームレボリューション』のオリジナルストーリー「暁創生」にて、その詳細が描かれています。

大蛇丸が自らの野望のために暁を抜けた後、その欠員を埋める形で組織に勧誘されたのがデイダラでした。組織のリーダーであるペインは、デイダラを勧誘する段階から、サソリと組ませることを想定していたとされています。これは、両者が「芸術家」という共通の気質を持つことや、個々の戦闘能力の高さを評価してのことでしょう。

大蛇丸とサソリのコンビは、互いの目的のために一時的に手を組んだ、ビジネスライクで緊張感のある関係だったと推測されます。一方、デイダラとサソリのコンビは、常に口論が絶えなかったものの、そこには「芸術」という共通の土台が存在していました。この違いが、二つのコンビの性質を大きく分けている点です。

ちなみに、サソリは大蛇丸が暁を抜けた後も、彼のことを信用しておらず、部下である薬師カブトを洗脳してスパイとして大蛇丸の元に潜り込ませていました。最期にサクラへその情報を与えたのは、彼なりの「褒美」であったと同時に、かつての相方への意趣返しという意味合いも含まれていたのかもしれません。

大蛇丸とのコンビも見てみたかったけど、やっぱり芸術コンビが一番しっくりくるわな。運命の相方って感じがするで。

デイダラとサソリの物語とファンの評価

  • サソリの最期と永久の美の完結
  • デイダラの最期と一瞬の美の未完
  • 穢土転生で描かれた対照的な結末
  • なんjで語られるコンビの人気と評価
  • まとめ:デイダラとサソリの魅力とは

サソリの最期と永久の美の完結

サソリの最期と永久の美の完結
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

サソリの物語は、疾風伝の序盤、風影奪還任務において一つの大きな結末を迎えます。彼と対峙したのは、自身の祖母であり、彼に傀儡の術を教えた師でもある砂隠れの長老・チヨと、医療忍者として飛躍的な成長を遂げた春野サクラでした。

彼は自身の肉体を改造した傀儡の体を見せ、「心もこの体と同じだ」と、感情を失ったかのように振る舞います。三代目風影の人傀儡を駆使し、二人を圧倒的な力で追い詰めますが、サクラとチヨの巧みな連携と、サソリの毒を研究し尽くして作り上げた解毒薬によって、切り札である三代目風影を破壊されてしまいます。

人間性の残滓と最期の躊躇

業を煮やしたサソリは、最後の切り札である自分自身の傀儡体で戦闘を続行します。しかし、最後の最後、実の祖母であるチヨに止めを刺そうとした瞬間、彼の動きにほんの一瞬の躊躇が生まれます。それは、彼が完全に心を捨てきれず、人間としての感情が残っていたことの何よりの証拠でした。その僅かな隙をチヨは見逃しませんでした。</p>

チヨが操っていたのは、幼いサソリが両親の温もりを求めて自ら作り出した、最初の傀儡「父」と「母」。その二体の傀儡が、まるでサソリを優しく抱きしめるかのように、彼の核を貫いたのです。

敗北したサソリは、しかし、自身の芸術である「永久の美」の本当の意味を死の間際に悟ることになります。彼は、自分を倒した褒美として、自身の傀儡である「父」と「母」を、次代の傀儡師であるカンクロウに託すよう言い遺します。

傀儡師の魂や技術は、傀儡そのものに宿り、使い手から次の世代の使い手へと受け継がれていく。それこそが、彼が追い求めた「長く後々まで残っていく永久の美」の真の姿だったのです。自身の芸術の答えを見つけ、満たされた彼は、静かに機能と思考を停止しました。物語の中で、彼のテーマは見事に「完結」し、その魂は昇華されたと言えるでしょう。

最期に自分の芸術の答えを見つけられて、ほんまに良かったなぁ…。ちょっと切ないけど、ええ終わり方やったと思うわ。泣けてくるで。

デイダラの最期と一瞬の美の未完

デイダラの最期と一瞬の美の未完
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

一方、デイダラの物語はサソリとは極めて対照的な形で幕を下ろします。彼は、かつて自身を完膚なきまでに打ち負かしたうちはイタチと、その写輪眼に芸術家としてのプライドを傷つけられたことから、強い執着とトラウマを抱えていました。その復讐の矛先は、イタチの弟であるうちはサスケへと向けられます。

トビと共にサスケを追跡したデイダラは、持てる全ての術を駆使してサスケと激しい戦闘を繰り広げます。しかし、サスケは写輪眼の優れた洞察力でデイダラの術を見切り、さらに性質変化で有利に立つ雷遁系の術で起爆粘土を次々と無力化していきます。

究極の芸術と孤独な爆散

自身の芸術をことごとく封じられ、さらにサスケが兄であるイタチの情報にしか興味を示さないことに、デイダラのプライドは完全に打ち砕かれます。「てめーら兄弟のそーゆートコがムカつくんだよ!」と激昂した彼は、最後の手段であり、究極の芸術でもある自爆技「C0」を発動します。

「オイラの芸術が、この地に今まで無かった大きな傷跡を残し、オイラの評価は今までにない賞賛を得て終わるはずだ」

自らの命そのものを爆弾に変え、半径10kmにも及ぶ大爆発の中心で、彼は芸術として昇華されることを信じて散っていきました。これは、彼が信じる「一瞬の美」を、その身をもって体現した、あまりにも壮絶で鮮烈な最期でした。

しかし、物語全体を通して見ると、彼のテーマは「未完」のまま終わったと考察する声が多くあります。前述の通り、サソリの「永久の美(=想いの継承、死の意味)」は、物語の根幹を成す重要なテーマとして深く掘り下げられ、一つの答えが示されました。一方で、デイダラの「一瞬の美(=生の喜び、生きる意味)」については、最後まで明確な答えや救いが示されることはありませんでした。彼の最期は、あくまで彼個人の美学の完結であり、物語のテーマとしては解決されないまま、空中に放り出されたような形で残されたのです。

派手に散っていったけど、サソリの旦那みたいに満たされたわけやないんやな…。そう思うとなんか寂しいもんや。芸術家としての生き様、見事やったけどな。

穢土転生で描かれた対照的な結末

穢土転生で描かれた対照的な結末
引用元:NARUTO OFFICIAL SITE

第四次忍界大戦において、薬師カブトの禁術「口寄せ・穢土転生」によって、死んだはずの暁メンバーが次々と蘇ります。もちろん、デイダラとサソリもその中に含まれており、彼らの再登場はファンを大いに沸かせました。そして、この穢土転生体としての二人の結末は、生前の彼らの物語の「明暗」を、より一層くっきりと浮かび上がらせる結果となりました。

サソリの昇華と魂の継承

穢土転生で蘇ったサソリは、かつての部下であったカンクロウが率いる奇襲部隊と激突します。そこで彼は、カンクロウが自身の体であった傀儡「蠍」を、そして両親を模した「父」と「母」を大切に受け継ぎ、使いこなしている姿を目の当たりにします。

カンクロウから「アンタは傀儡を操る一流の忍だった。誰かに操られるようなゲスじゃなかったハズだぜ」と、操り人形に成り下がった現状を問われたサソリは、ついに悟ります。自身が追い求めた「永久の美」とは、傀儡師の魂が傀儡に宿り、後世の操演者に受け継がれていくことなのだと。自身の芸術の真髄を確信した彼は、カンクロウに未来を託し、穢土転生の呪縛から自力で解き放たれ、満たされた表情で天へと還っていきました。彼の物語は、ここで完全に昇華されたのです。

デイダラの戸惑いと未解決のテーマ

対照的に、デイダラの結末はどこか滑稽で、物悲しいものでした。穢土転生の不死の体では、彼の芸術の真骨頂である「自爆」が成立しません。何度爆散しても再生してしまうため、彼が求める「儚く散りゆく一瞬の美」を体現することができないのです。

尊敬していたサソリがあっさりと成仏してしまったことにも納得がいかない様子で、「オイラの芸術は不滅だァァァーッ!!」と叫びながらも、結局はカンクロウの傀儡に捕縛され、オモイの雷遁刀で能力を封じられてしまいます。アニメ版では、この後も逃走と捕縛を繰り返す様子が描かれましたが、最終的にはイタチが穢土転生を解いたことで、不本意な形でこの世から消え去ることになりました。

このあまりにも対照的な二人の結末は、作者が意図的に描いたものでしょう。『NARUTO』という物語が、戦争を通じて「死の意味」や「想いの継承」については一つの答えを提示したものの、「生きる意味」や「生の喜び」といったテーマについては、まだ明確な答えを出せていない「未完」の状態であることを、この芸術コンビの最後の姿を通して象徴的に示していたのかもしれません。

穢土転生されてからの結末までこんなに対照的なんか…。作者さんのこだわりを感じるわ。二人の物語のテーマが、ここでハッキリしたんやな。

なんjで語られるコンビの人気と評価

デイダラとサソリは、物語から退場して長い年月が経った今でも、色褪せることのない絶大な人気を誇るコンビです。匿名掲示板のなんj(なんでも実況J)を始めとするインターネット上の様々なコミュニティでは、現在でも彼らの魅力や強さについて、ファンによる活発な議論や考察が日々交わされています。

人気の理由としてまず挙げられるのは、その秀逸なキャラクターデザインと個性的なバックボーンです。長い金髪が特徴のデイダラと、赤髪で中性的な容姿のサソリ。二人とも美形キャラクターとして描かれており、特に女性ファンからの支持が非常に厚いのが特徴です。Pixivなどのイラスト投稿サイトでは、今なお数多くのファンアートが投稿され続けています。

戦闘面での揺るぎない評価

戦闘面での評価も極めて高く、「暁メンバーの中でも最強クラス」という意見が大多数を占めています。

デイダラ:空中からの広範囲爆撃はシンプルながら反則的な強さを誇り、「C4カルラ」は初見ではほぼ回避不可能。「相性さえ悪くなければサスケにも勝っていた」という声も多いです。

サソリ:かすっただけで死に至る猛毒と、傀儡による物量作戦はあまりにも凶悪。「チヨバアとサクラという完璧なメタキャラがいなければ誰も勝てなかった」と評されています。

疾風伝の序盤で退場したにもかかわらず、物語終盤のインフレについていけるほどの強大な能力を持っていたと認識されており、その格が最後まで落ちなかった点も、ファンから高く評価される大きな要因となっています。</p>

また、正反対の芸術観を持ちながら、互いを「旦那」「デイダラ」と呼び、どこか認め合っているような節がある複雑な関係性も、ファンの想像力を掻き立てる魅力的な要素です。彼らのやり取りの一つ一つから、その背景にある物語を読み解こうとする考察が、今なお絶え間なく生み出されています。

せやろ!やっぱりみんな好きやんなぁ、このコンビは!なんぼ時が経っても語り継がれるって、ほんまもんの人気者の証拠やで。嬉しいわぁ。

まとめ:デイダラとサソリの魅力とは

この記事では、暁の「芸術コンビ」、デイダラとサソリについて、彼らのプロフィールから芸術観、強さ、そして物語における役割まで、多角的に深く掘り下げてきました。最後に、彼らがなぜこれほどまでにファンを惹きつけ、愛され続けるのか、その魅力の核心を箇条書きでまとめます。

  • デイダラとサソリは暁でコンビを組む抜け忍である
  • デイダラの芸術は「一瞬の美」、サソリの芸術は「永久の美」
  • 二人の芸術観は正反対で、しばしば口論が絶えなかった
  • デイダラは年上のサソリを「旦那」と呼び芸術家として尊敬していた
  • サソリはデイダラの前に元・暁メンバーの大蛇丸とコンビを組んでいた
  • デイダラの強みは空中からの圧倒的な制圧力を持つ広範囲爆撃である
  • サソリの強みは即死級の猛毒と百機以上の傀儡を操る物量作戦である
  • 二人の強さは甲乙つけがたく、戦闘状況や相手との相性が勝敗を分ける
  • サソリはチヨとサクラに敗れ、自らの芸術の真髄である「魂の継承」を悟り逝った
  • デイダラはサスケに敗れ、己の身を賭して究極の芸術である自爆を体現した
  • 物語のテーマとしてサソリの「永久の美」は完結し、デイダラの「一瞬の美」は未完に終わった
  • 穢土転生後の結末も、満たされて昇天したサソリと、不満を抱えたまま封印されたデイダラで対照的だった
  • 整った容姿、独特の口調、そして複雑な関係性が二次創作でも絶大な人気を誇る
  • なんjなどでは今なお強さや人気の高さについての議論が活発に行われている
  • 正反対でありながら互いを認め合う二人が織りなす物語の深さと、その対照的な結末こそが最大の魅力と言える

こうやって見ると、二人の魅力はホンマに尽きひんな。知れば知るほど好きになる、最高のコンビや。この記事で、その魅力がちょっとでも伝わったらええな!

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