【ナルト考察】大筒木ハゴロモの本当の強さ！規格外のスサノオと『万華鏡写輪眼』の謎を徹底解明

「NARUTO-ナルト-」や続編の「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」に登場する伝説の人物、大筒木ハゴロモ。

忍の創始者「六道仙人」として知られる彼の存在は、物語の根幹を成す非常に重要なものです。

大筒木ハゴロモの強さについて検索する多くのファンは、その圧倒的な能力の具体的な内容や、彼の人生が忍の歴史にどのような影響を与えたのか、深い関心を抱いていることでしょう。

なぜ彼は「最強」と称され、その伝説は現代にまで色濃く影響を与え続けているのでしょうか。

この記事では、大筒木ハゴロモの強さの源泉である特異な能力、すなわち森羅万象を司る六道仙術や、彼が振るった山々をも超える完成体スサノオの力、そして史上初めて開眼した万華鏡写輪眼と輪廻眼の謎に深く迫ります。

また、彼の家族、すなわち父親は本当に存在しなかったのか、双子の兄弟であるハムラとの絆と共闘、そして謎に包まれた妻の存在にも光を当てます。

さらに、彼の死因、なぜ後の時代の忍たちの味方として現れたのか、そしてBORUTOの時代に至るまで語り継がれる伝説の背景を、アニメオリジナルのエピソードなども交えながら、網羅的に解説していきます。

伝説から紐解く大筒木ハゴロモの強さ

六道仙術に隠された強さの能力とは

大筒木ハゴロモの強さを象徴する能力の筆頭に挙げられるのが「六道仙術」です。これは、自来也やナルトが妙木山で修得したような、自然界のエネルギーを取り込んで自身のチャクラと練り合わせる通常の仙術とは根本的に次元が異なります。ハゴロモの六道仙術は、彼自身の膨大なチャクラと、彼が宿す十尾のチャクラから直接生み出される、より高次の術体系を指します。

森羅万象を司る「陰陽遁」

この術の最大の特徴は、森羅万象の理、すなわち万物の創造と消滅を司る「陰陽遁」をベースにしている点にあります。陰遁は「無から有を創造する」精神エネルギーであり、術者の想像力を形にする力です。一方、陽遁は「形に生命を吹き込む」身体エネルギーであり、生命力そのものを司ります。ハゴロモはこの二つの力を完璧に使いこなし、あらゆる忍術や物理攻撃を無効化する漆黒のチャクラ球「求道玉（ぐどうだま）」を生成しました。

求道玉は陰陽遁に加え、火・水・土・雷・風という五大性質変化全てを内包した高密度のチャクラの塊です。そのため、触れたものを分子レベルで分解し消滅させる、塵遁（じんとん）をも上回る効果を持ちます。これを背中に複数浮かべ、意のままに操ることで、攻撃、防御、さらには飛行の足場としても機能する万能の能力であり、彼の戦闘スタイルの中核を成していたと考えられます。

万物創造の術

さらに、陰陽遁を極めたハゴロモは、想像したものを現実世界に物理的に創造する「万物創造の術」をも行使しました。この術の最も顕著な例が、自らの死に際に体内の十尾のチャクラを九つに分割し、それぞれに個別の意思と名前、そして人格を与えて「尾獣」を創造したことです。これは単にチャクラを分けただけでなく、無から命そのものを創り出したに等しい、まさに神の御業と言えます。うちは一族が使う禁術「イザナギ」も陰陽遁を応用したものですが、ハゴロモの万物創造はそれとは比較にならないほど大規模で、かつ生命を創造するという点で本質的に異なります。これらの能力を駆使することで、ハゴロモは単なる戦闘能力だけでなく、創造や治癒といった領域においても他の追随を許さない力を発揮したのです。

開眼した万華鏡写輪眼と輪廻眼の力

大筒木ハゴロモは、うちは一族の血継限界である写輪眼と、その究極形とされる輪廻眼の両方を、誰の力も借りずに史上初めて開眼した人物です。彼の瞳術の力は、彼の強さの根源と密接に結びついています。

万華鏡写輪眼への開眼

ハゴロモが写輪眼から万華鏡写輪眼へと瞳術を進化させたのは、ある悲劇的な出来事がきっかけでした。アニメで描かれたエピソードによれば、彼が想いを寄せていた女性ハオリが、神樹の掟を破った罰として供物にされ、命を落としました。愛する者を失った深い絶望と悲しみ、そして無力な自分への怒りが彼の脳内に特殊なチャクラを分泌させ、写輪眼を変化させたのです。この出来事は、万華鏡写輪眼が「親しい者の死」という強烈な精神的負荷によって開眼するという、後のうちは一族にも受け継がれる悲しい法則の原点となります。ただし、うちは一族と異なり、ハゴロモは万華鏡写輪眼を酷使しても失明する描写はなく、大筒木本来の生命力とチャクラがそのリスクを克服していた可能性が考えられます。

輪廻眼への進化と六道の術

万華鏡写輪眼を開眼した後、ハゴロモは厳しい修行と精神的な成熟を経て、究極の瞳術「輪廻眼」を自力で覚醒させました。輪廻眼は、六道仙術を完全に使いこなすために不可欠な瞳術であり、神の力と称される多彩な能力をもたらします。これにより、彼は以下の「六道の術」と呼ばれる六つの系統の能力を行使できるようになりました。

系統	能力	具体的な術の例
天道	引力・斥力を操る	神羅天征、万象天引、地爆天星
修羅道	自身の肉体を機械化・兵器化する	怪腕ノ火矢、各種ミサイルやレーザー
人間道	対象の魂を抜き取り、情報を読む	魂を抜き取り殺害、記憶の読心
畜生道	様々な口寄せ動物を召喚する	増幅の術を持つ犬、分裂する犬など
餓鬼道	あらゆる忍術やチャクラを吸収する	封術吸印
地獄道	閻魔を召喚し、審判と再生を司る	尋問と対象の嘘を見抜く、破損した肉体の修復

これらに加え、六道の術の範疇外にある「外道」の力も存在します。これにより、死者の魂を呼び戻し蘇生させることさえ可能な「外道・輪廻天生の術」が使用可能となります。このように、写輪眼から万華鏡写輪眼、そして輪廻眼へと至る瞳術の進化の歴史は、そのまま大筒木ハゴロモが強さを追求し、神へと近づいていった軌跡そのものであると言えます。

完成体スサノオを圧倒する戦闘力

万華鏡写輪眼の能力の一つである「スサノオ」も、大筒木ハゴロモは規格外の規模で発動させました。彼が使用した完成体スサノオは、母である大筒木カグヤが神樹と一体化して生まれた暴走する力の化身「十尾」と正面から渡り合えるほどの巨大さとパワーを誇ります。

その大きさは文字通り山々を優に超え、後世のうちはマダラやうちはサスケが発動した完成体スサノオと比較しても、その規模と内包するチャクラ量は桁違いであったと推測されます。一振りで大地を割り、地形を変えるほどの破壊力を持つ剣を携え、求道玉による攻撃さえも防ぎきる絶対的な防御力を誇る鎧を纏っていました。ハゴロモは十尾の人柱力として六道仙術を完全に会得していたため、彼のスサノオは仙術チャクラによってさらに強化されていた可能性が高いです。

この圧倒的なスサノオの力と、前述の六道仙術、そして輪廻眼の多彩な術を組み合わせることで、ハゴロモは単独でも十尾と互角以上に戦うことが可能でした。彼の戦闘力がいかに神懸かっていたかを示す、非常に象徴的な能力の一つです。弟ハムラとの共闘がなければカグヤの封印は不可能でしたが、十尾の暴威を地上で抑え込み、封印の機会を窺うという点においては、ハゴロモ単独の力が大きく貢献したことは間違いありません。

父親は存在しない？母カグヤとの関係

大筒木ハゴロモの出自に目を向けると、父親の存在が一切語られていないという特異な点に気づきます。公式な記録によれば、彼の母親は遥か昔に天から舞い降り、チャクラの祖となった大筒木カグヤですが、父親に関しては完全に不明です。

作中の描写から、カグヤは神樹の実を食したことでチャクラを得て、その後、単為生殖によって一人でハゴロモとハムラの双子を身ごもったとされています。このため、ハゴロモには生物学的な意味での父親は存在しない可能性が極めて高いと考えられます。

母親であるカグヤとの関係は、当初の敬愛から一転し、極めて複雑で悲劇的なものへと変わっていきます。カグヤは元々、平和を願う心優しい女性でしたが、人間たちの争いや裏切りに絶望し、神樹の実の力に魅入られてしまいました。次第に彼女はチャクラを独占し、人々を力で支配する「卯の女神」として畏怖される暴君と化していきます。ハゴロモは、人々を無限月読の生贄としてチャクラを吸い上げる母の姿に心を痛め、対話を試みますが、その想いは届きませんでした。そして、チャクラを自身に還流させようとする母の歪んだ独善を正すため、彼は弟のハムラと共に母に反旗を翻すという、断腸の思いで決断を下しました。この母子の対立が、忍の歴史における最初の、そして最大の戦いの引き金となったのです。

兄弟である大筒木ハムラとの共闘

母カグヤとその化身である十尾との戦いにおいて、大筒木ハゴロモの強さを語る上で欠かせないのが、双子の弟である大筒木ハムラの存在です。ハムラもまた、母から強大なチャクラと、日向一族のルーツとなる強力な「白眼」を受け継いでいました。さらに、ハムラは後に月で「転生眼」を開眼しており、その潜在能力は兄に決して引けを取らないものでした。

ハゴロモ一人の力では、神樹と一体化し無限のチャクラを持つに至ったカグヤを完全に封印することは困難でした。しかし、ハゴロモの六道仙術と輪廻眼、そしてハムラの白眼と仙術の力を合わせることで、二人は初めて母に対抗する術を得ます。数ヶ月にも及ぶ死闘の末、彼らはついにカグヤから十尾のチャクラを引き剥がし、陰陽の力を合わせた究極の封印術「六道・地爆天星」によって、カグヤ本体を月の核へと封印することに成功しました。この術は、二人が太陽と月の印を合わせることで初めて発動できるものであり、兄弟の協力なくしては成し得なかった偉業です。

この共闘は、後の物語でナルトとサスケが協力して敵を打ち破る構図の原型とも言えます。個々の強さだけでなく、信頼する者と力を合わせることの重要性を、ハゴロモとハムラの戦いは示しているのです。戦いの後、ハムラは母の亡骸である外道魔像が再び悪用されることのないよう、一族を率いて月へ移住し、その番人となる道を選びました。この兄弟の決別もまた、地上と月、そして日向一族の運命を決定づける、物語に大きな影響を与える出来事でした。

大筒木ハゴロモの強さが後世に与えた影響

謎に包まれた妻と二人の息子たち

母カグヤを封印し、地上に平和な世界を築いた大筒木ハゴロモですが、彼の私生活、特に彼の妻がどのような人物であったかについては多くの謎が残されています。原作やアニメにおいても、彼の妻の出自や名前、容姿に至るまで具体的に描かれていません。しかし、彼が二人の息子を授かっていることから、妻が存在したことは確かです。

彼には二人の息子がいました。兄は、父親の才能を色濃く受け継ぎ、生まれながらにして強大な力と瞳術の才能を持つ天才、インドラ。彼は「力こそが平和を維持する」という信念を抱くようになります。弟は、兄ほどの才能には恵まれなかったものの、努力と協力を重んじ、「人々の愛と絆の力こそが真の平和に繋がる」と信じたアシュラです。

ハゴロモは自身の後継者、忍宗の指導者を決めるにあたり、二人の息子たちに「平和を築く」という異なる試練を与えました。その結果、ハゴロモは個の力に頼らず、人々の協力を得て平和な村を築き上げた弟アシュラを後継者に選びます。この決定に納得できなかった兄インドラは、力こそが秩序と平和を生むという信念のもと、弟に戦いを挑みました。この兄弟の対立と、彼らのチャクラと意志が後世に受け継がれる「転生」の宿命が、後の千住一族（アシュラの末裔）とうちは一族（インドラの末裔）との長きにわたる因縁の始まりとなります。ハゴロモの強大な力と、後継者選びの決断が、忍の歴史を千年以上にわたって大きく動かしていくことになったのです。

十尾を封印した後のハゴロモの死因

母カグヤを封印した後、大筒木ハゴロモは、分離させた十尾のチャクラを自身の中に封じ込め、その人柱力となりました。これは、十尾の強大すぎる力が再び世界に災いをもたらすことを防ぎ、その力を平和のために利用するための苦渋の決断でした。

人柱力として十尾を完全に制御しながら、ハゴロモは「忍宗」を広める旅に出ます。彼の教えは、チャクラを戦いの道具「忍術」としてではなく、人々の精神エネルギーを繋ぎ、互いの心を理解し、協力し合うための手段とするものでした。彼は長い年月をかけて世界中を旅し、平和の礎を築きました。

そして、自らの死期を悟ったハゴロモは、最期の力を振り絞って体内の十尾のチャクラを陰陽遁の「万物創造の術」を用いて九つに分割します。これが、後に「尾獣」として知られる存在です。彼は尾獣たちに、単なるチャクラの塊としてではなく、父として愛情を注ぎました。

尾の数	名前（読み）	人柱力（代表例）
一尾	守鶴（しゅかく）	我愛羅
二尾	又旅（またたび）	二位ユギト
三尾	磯撫（いそぶ）	やぐら
四尾	孫悟空（そんごくう）	老紫
五尾	穆王（こくおう）	ハン
六尾	犀犬（さいけん）	ウタカタ
七尾	重明（ちょうめい）	フウ
八尾	牛鬼（ぎゅうき）	キラービー
九尾	九喇嘛（くらま）	うずまきナルト

彼は幼い尾獣たちに、「いずれお前たちは別々に暮らすが、再び一つになる時が来る。その時、お前たちを正しく導く者が現れる」と予言し、彼らを世界の各地に解き放ちました。全ての使命を終えたハゴロモは、尾獣たちを見送った後、静かにその生涯を終えたとされています。したがって、彼の死因は病気や戦闘によるものではなく、全てのチャクラを使い果たし、天寿を全うした大往生であったと考えられます。

ナルトたちの味方として力を貸した理由

肉体は滅びたものの、大筒木ハゴロモのチャクラはその後も世界を見守り続け、チャクラの世界から忍の歴史の行く末を案じていました。そして、第四次忍界大戦の最終局面、うちはマダラが六道仙人となり、母カグヤが復活するという最悪の事態に際し、彼はチャクラ体としてうずまきナルトと、うちはサスケの精神世界に現れます。

ハゴロモが彼らの前に姿を現し、味方として力を貸した直接的な理由は、二人が彼の息子であるインドラとアシュラの転生者であったためです。彼は、幾度となく繰り返されてきた息子たちの転生者同士の争いの歴史と、そこから生まれる憎しみの連鎖を、ナルトとサスケの代で完全に終わらせることを望んでいました。ハゴロモ自身、かつてアシュラのみを後継者としたことがインドラの嫉妬と憎しみを生み、千年にわたる争いの原因を作ってしまったと後悔していました。

ナルトの中に、決して諦めないアシュラの意志と、人々を惹きつける不思議な魅力を見出し、サスケの中に、孤独を抱えながらも真の愛を求めるインドラの姿を見たハゴロモは、二人に六道の「陽」と「陰」の力をそれぞれ授けます。これは、かつての過ちを繰り返さず、二つの力が協力して初めて平和が訪れるという彼の新たな答えでした。この力が、復活した母カグヤを再び封印するための唯一の切り札となったのです。

BORUTOでも語られる伝説の存在

第四次忍界大戦が終結し、かつてない平和な時代が訪れた「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」の世界においても、大筒木ハゴロモの存在は決して忘れ去られてはいません。彼は「六道仙人」として、忍の歴史を語る上で欠かせない、神話の中の伝説の人物として、アカデミーの教科書にも載るほどの存在となっています。

彼の創始した忍宗の教え、彼が創造した尾獣の存在、そしてうちはと千住（うずまき）の長きにわたる因縁など、物語の根幹をなす設定の多くが彼に由来しています。ボルトや新世代の忍たちが享受している平和な世界は、ハゴロモが築いた礎の上に成り立っていると言っても過言ではありません。

また、大筒木一族が新たな脅威として宇宙から襲来するBORUTOの物語において、その一族の出自でありながら、人類の味方となり、地球を守るために戦ったハゴロモの存在は、物語に更なる深みと複雑さを与えています。イッシキやモモシキといった、チャクラの実を収穫することしか考えない同族とは一線を画し、ハゴロモは地球の生命を愛し、守ろうとしました。彼の伝説と遺志は、時代を超えて忍たちの生き方や価値観に、今なお大きな影響を与え続けているのです。

まとめ：大筒木ハゴロモの強さの考察

この記事では、伝説の忍「六道仙人」大筒木ハゴロモの強さと、その生涯について多角的に考察してきました。最後に、本記事の要点を以下にまとめます。