『るろうに剣心 星霜編』と検索すると、真っ先に目に入るのが「ひどい」という声。
原作やテレビアニメで描かれた希望あるラストとは打って変わって、星霜編は暗く、重く、そしてトラウマ級の展開が続きます。
「梅毒のような病」「剣心と薫の最期」「ネットでの賛否」など、見る前に知っておきたいポイントが満載です。
本記事では、そんな星霜編がなぜここまで厳しい評価を受けたのか、その理由を丁寧に解説。
和月伸宏の見解、評価の分かれるネットの反応、追憶編との比較、そして配信状況やパラレル設定なども一挙に紹介します。
視聴する前に知っておくべき「ネタバレ」や「あらすじ」も押さえながら、あなたのモヤモヤを少しでも軽くするための情報をまとめました。
星霜編が気になっている方、そしてあの結末に納得できない方へ向けた必読ガイドです。
- 星霜編が「ひどい」と言われる主な理由
- 原作や追憶編との明確な違い
- 視聴者やネット上の評価と反応
- 制作側の意図やパラレル設定の背景
るろうに剣心:星霜編 ひどい理由とは
- 星霜編 ひどいと言われる4つの要素
- 原作との違いが大きすぎる理由
- 和月伸宏は星霜編をどう見た?
- 追憶編との比較で見る違い
- 梅毒設定がファンに与えた衝撃
星霜編 ひどいと言われる4つの要素

『るろうに剣心 星霜編』が「ひどい」と批判される理由は主に4つあります。
ひとつ目は、主人公である剣心と薫が病気で亡くなるという悲惨すぎる展開にあります。本来の『るろうに剣心』の世界観は、重いテーマを扱いつつも、最終的には前向きで希望のある終わり方が特徴です。しかし、星霜編は終始暗い展開が続き、救いがない物語だと感じる視聴者が多くいました。
ふたつ目は、キャラクターデザインや性格が原作やアニメ本編と違いすぎる点です。テレビアニメや漫画のキャラクターたちはコミカルなシーンを交え、明るく魅力的に描かれていましたが、星霜編ではリアル志向で陰鬱なキャラクター描写になっています。薫が極端に悲観的で、剣心に対して病を共有しようとする展開も原作ファンには受け入れがたいとされました。
3つ目として挙げられるのは、原作者である和月伸宏氏が監修していない点です。原作では人斬り抜刀斎としての過去を悔やみつつも、前向きに生きていく剣心の姿が描かれていましたが、星霜編ではその過去の罪を背負いすぎるあまり、過度に自責的になっています。このため、原作者自身も戸惑いを隠せず、「そこまでやる必要はない」といった反応を示したとされています。
最後の4つ目の要素は、作中で剣心と薫が患う病気の設定です。明治時代の不治の病を連想させる症状から、ファンの間で「梅毒なのではないか」と憶測を呼びました。制作側は「架空の病気」と説明しましたが、剣心が薫に病気を移すという展開が、原作で描かれた2人の愛情や絆とは全く違うものであると感じる視聴者も多くいたため、大きな批判を呼んだのです。
これら4つの要素が重なり、『るろうに剣心 星霜編』はファンの間で「ひどい」と酷評される結果になったと言えるでしょう。
以下に『るろうに剣心 星霜編』が「ひどい」と言われる4つの要素を、簡潔に表にまとめました。
批判される要素 | 内容概要 |
---|---|
悲惨すぎる結末 | 剣心と薫が病死する暗い展開で、希望のないストーリーに落胆する視聴者が多い |
キャラクター描写の変化 | 原作よりも陰鬱な性格やデザインに変更され、特に薫の描写に違和感を覚える声が多い |
原作者の非監修 | 和月伸宏氏が制作に関与しておらず、過度な贖罪描写に原作者自身も戸惑いを見せた |
病気の設定による不快感 | 梅毒のような病の描写がキャラクターのイメージを損ね、ファンの間で議論を呼んだ |
原作との違いが大きすぎる理由

『るろうに剣心 星霜編』が原作とあまりにも異なる理由は、制作チームが独自の解釈で物語を作ったためです。本来、『るろうに剣心』という作品は週刊少年ジャンプで連載された少年漫画であり、読者に希望を与えるような明るいストーリー展開が特徴でした。しかし、OVAである星霜編では、監督の古橋一浩氏や脚本の吉田玲子氏が「もしも剣心が本当に過去の罪を背負ったまま人生を終えたら」というテーマを追求した結果、悲劇的でシリアスな物語に仕上がりました。
ここで特に注目したいのが、古橋監督がOVAシリーズ『追憶編』でも監督を務めている点です。『追憶編』は、剣心が人斬り抜刀斎だった時代を描いた作品であり、こちらも原作よりリアル志向でシリアスな作風でした。ただ、『追憶編』は原作ファンにも高く評価されていました。これが星霜編でも同じ方向性で製作されるきっかけとなり、結果的に監督や脚本家のオリジナルな世界観が強く反映されたと推測できます。
しかし一方で、原作の結末では剣心は薫と結ばれ、穏やかな家庭を築くハッピーエンドが描かれました。原作者である和月伸宏氏は、物語を少年漫画らしく明るい結末に導きましたが、星霜編はそういった明るい未来を完全に否定してしまったことになります。和月氏は実際に星霜編を観て、「ここまで容赦ない結末は考えていなかった」という趣旨のコメントを残しています。原作者自身がこのように感じるほどの違いが生じたのです。
このため、星霜編は公式な続編ではなく、あくまで「パラレルな物語」として位置付けられています。見る人によっては、その違いが新鮮でよいと感じることもありますが、多くの原作ファンからすれば違和感が非常に大きく、「原作とはまったく別の作品」と捉えられることが多いのも仕方のないことでしょう。

そない変えたら別モンやで?
和月伸宏は星霜編をどう見た?

原作者・和月伸宏氏は『るろうに剣心 星霜編』に対して、明確な「公式評価」は出していないものの、いくつかのインタビューやコメントから彼の見解を読み取ることができます。星霜編が公開された当時、和月氏は制作に一切関与しておらず、あくまでアニメ制作側が独自に構成したストーリーであることが分かっています。
このとき、和月氏は「見てかなり戸惑った」と語っており、剣心と薫が共に不治の病で命を落とすラストには強い驚きと違和感を持っていたことが伺えます。また、DVD特別版に収録されたインタビューでは、「ここまで描いたか、これは容赦ないな」と感想を述べつつも、「星霜編も1つの花であり、自分の描いた原作とは違う形の実り方だった」と、一定の理解を示していました。
とはいえ、星霜編のような悲劇的な終わり方は、和月氏が本来描こうとしていた『るろうに剣心』の世界観とは大きく異なります。原作最終回では、剣心は過去の罪を背負いながらも家族と共に穏やかに生きていく姿が描かれており、作者自身もハッピーエンドを望んでいたと語っています。少年漫画という媒体の特性も考慮して、読後感の良さを重視した構成にしたとのことです。
このことから、和月氏としては「星霜編を完全に否定はしないが、自身の構想とは異なる別の解釈」として受け止めていると考えられます。視聴者に対しても、どちらの結末を受け入れるかは自由であるとし、あくまでもパラレルな作品として楽しんでほしいというスタンスを取っているようです。
つまり、星霜編は原作とは異なるもう一つの可能性であり、和月氏自身もそれを“もう一つの剣心の物語”として容認しているものの、原作の延長線上にあるとは考えていないことが読み取れます。

先生もビックリしてはったんやな…
追憶編との比較で見る違い

『るろうに剣心 星霜編』と『追憶編』は、どちらも原作には描かれていないOVA作品ですが、その評価や受け止められ方には大きな違いがあります。まず、両作品ともアニメーション制作はスタジオディーンで、監督は古橋一浩氏が務めています。しかし、視聴者の印象には明確な差がありました。
追憶編は、剣心が「人斬り抜刀斎」として活躍していた幕末時代の過去を描いた作品であり、原作では断片的に語られていた雪代巴との関係を深く掘り下げています。内容としては非常にシリアスで悲劇的な展開ですが、剣心の内面や過去の罪、巴の想いが丁寧に描かれており、物語としての完成度が高く、多くのファンに支持されました。
一方、星霜編は原作のその後を描く「未来編」にあたる位置づけですが、追憶編に比べて受け入れがたいと感じるファンが多いようです。その最大の理由は、物語の方向性とキャラクターの描写です。追憶編では剣心の悲しい過去が語られつつも、そこから不殺の誓いへと繋がる“変化”がありました。しかし、星霜編では、剣心が最後まで自分の過去を受け入れられず、罪の意識に苦しみ続けたまま亡くなる展開になっています。
また、追憶編では巴というヒロインの存在が剣心の成長を後押しする形で描かれていますが、星霜編では薫の存在が剣心の苦しみを共に背負うという形になっており、どちらかといえば「共に沈んでいく」印象が強くなります。この点でも、視聴後の印象に大きな差が生まれているのです。
さらに、キャラクターデザインや演出面にも違いがあります。追憶編は時代劇的な画風と落ち着いた演出で、剣心の内面に集中できる構成になっていますが、星霜編では人物の感情がやや過剰に描かれており、キャラクターの性格すら原作と異なって見えるという声もあります。
このように比較してみると、追憶編は剣心の“始まり”を描いた、物語に奥行きを与える補完的な作品であるのに対し、星霜編は“終わり”を描いた独立したパラレル作品と見るのが自然です。両者ともに剣心の人生を補足する意味を持つ一方で、ファンの納得感や心に残る余韻の点では、追憶編の方が圧倒的に高く評価されていると言えるでしょう。
比較項目 | 追憶編 | 星霜編 |
---|---|---|
位置づけ | 剣心の“始まり”を描いた過去編 | 剣心の“終わり”を描いた未来編 |
物語の内容 | 人斬り抜刀斎時代と巴との悲恋 | 病に苦しむ剣心と薫の最期 |
主なテーマ | 贖罪の始まり、不殺への転換 | 贖罪の完結、救いのない結末 |
キャラクターの印象 | 巴が剣心を支える存在として描写 | 薫が剣心と共に苦しみ沈んでいく印象 |
視聴後の印象 | 悲しいが納得感のある結末 | 重く、トラウマになりうる後味 |
作風・演出 | 落ち着いた時代劇風、内面描写が中心 | 感情表現が強く、演出がやや過剰 |
キャラクターデザイン | シリアスながらも原作に近い雰囲気 | 写実的かつ陰鬱で原作との違和感が強い |
ファンの評価 | 原作ファンからも高評価、多くの支持を獲得 | 賛否両論、特に原作ファンからの批判が目立つ |
原作との整合性 | 原作補完的で自然な流れ | 原作とは異なるパラレルワールド的構成 |
監督・制作 | 古橋一浩・スタジオディーン | 同じく古橋一浩・スタジオディーン |

追憶編は名作やけど、こっちはちょっとなぁ〜
梅毒設定がファンに与えた衝撃

『るろうに剣心 星霜編』における最大の論争点の一つが、主人公・緋村剣心の死因として描かれた「梅毒のような病気」の存在です。この設定は、原作ファンや視聴者にとって非常にショッキングなものであり、今なお多くの議論を呼んでいます。
まず、作中では明確に「梅毒」と名指しされているわけではありません。しかし、剣心が患った症状や薫へ感染していく描写、そして時代背景などを総合的に見たとき、多くの視聴者が梅毒と推測するに至りました。症状としては、衰弱、皮膚の変色、体力の低下などが描かれ、医学が未発達だった明治時代には致命的な病として知られていたものに近い描写です。
この病気設定がファンに与えた衝撃には、いくつかの側面があります。まず第一に、「剣心=性病」というイメージが一部の視聴者に強く残ってしまった点です。たとえ剣心が人助けの最中に感染したとしても、梅毒という病名の印象が強く、剣心の人格や行動に疑問を抱かせる結果となってしまいました。特に「梅毒=性交渉による感染」という一般的な認識がある中で、剣心が旅先で不貞を働いたのではないか、という不本意な誤解も少なからず生まれました。
さらに、薫が自らその病を望んで感染しようとする描写も、読者の心に複雑な印象を残しました。彼女の献身を「美しい」と感じる声もある一方で、「なぜ子どもを残してまで病を共有しなければならなかったのか」と疑問を呈する意見も多く見られました。ヒロインの行動としては極端で、原作で描かれた強く明るい薫像とは異なる姿に映った人もいたようです。
また、死因として梅毒を用いることで、物語全体に重く陰鬱な空気が漂う結果となりました。剣心というキャラクターは「人斬り抜刀斎」の過去を背負いながらも、不殺の誓いを貫いて贖罪の道を歩む存在でした。しかしその最期が、戦いや敵によるものではなく、じわじわと体を蝕む病気によるものだったことで、物語の印象が一気に悲劇性へと傾いたのです。
ただし、監督の古橋一浩氏は、剣心の感染した病について「梅毒ではなく、あくまで架空の病気である」と説明しています。そのため、明確な「性病」ではなく、あくまで“過去の罪と向き合うための象徴”として病が使われたという解釈も可能です。とはいえ、その説明が十分に広まらなかったことで、梅毒という誤解だけが独り歩きしてしまった側面も否定できません。
このように、病気という設定はキャラクターの精神性や物語のテーマ性を深める一方で、受け取る側によっては不快感や疑問を与えるリスクもあります。星霜編における「梅毒」らしき設定は、まさにその象徴とも言える要素であり、多くのファンにとって記憶に残る“衝撃”となったのです。

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るろうに剣心:星霜編 ひどいのか再評価する
- 星霜編のあらすじとネタバレまとめ
- 星霜編はトラウマになる展開?
- 星霜編はパラレル作品という位置づけ
- 星霜編のネットの反応をチェック
- 星霜編はどこで配信されている?
- 星霜編に対する制作側の意図とは
星霜編のあらすじとネタバレまとめ

『るろうに剣心 星霜編』は、原作漫画の最終回から約10年後の物語を描いたOVA作品です。全2話構成で、TVアニメや原作とは大きく異なるシリアスな雰囲気と展開が特徴です。ここでは、星霜編のあらすじと主要なネタバレをわかりやすくまとめていきます。
物語は、主人公・緋村剣心がすでに病に侵され、衰弱しきった状態で帰国しようとする場面から始まります。時代設定は明治26年、剣心は贖罪の旅の途中で不治の病に感染し、肉体的にも精神的にも限界を迎えていました。物語の語り手は主に神谷薫で、彼女の視点から剣心との思い出や現在の状況が回想されます。
剣心と薫はすでに結婚しており、2人の間には息子・剣路がいます。剣心は旅先で人々を助ける活動をしていましたが、その過程で病を患い、やせ細った姿で帰ってきます。薫は剣心の苦しみを理解しようとし、自らも病に感染することを選びます。
一方、剣心の息子・剣路は父の不在と無力さに不満を抱き、比古清十郎のもとで修行に励んでいます。やがて弥彦と剣路の剣の勝負が描かれ、剣路は父の背中を理解しようと少しずつ変化していきます。
終盤では、記憶を失いながらも剣心が帰国し、薫と再会。そのまま彼女の腕の中で静かに息を引き取ります。薫も後を追うように亡くなり、物語は剣路の未来への決意で幕を閉じます。
この作品では、原作とは対照的なバッドエンドが描かれており、多くのファンに衝撃を与えました。ハッピーエンドで終わった本編とはまったく異なる結末であるため、視聴の際には心の準備が必要です。剣心の贖罪、薫との絆、剣路の成長といったテーマが重く深く描かれており、「もうひとつのるろうに剣心」として見るべき作品といえるでしょう。

どんだけ切ない話やねん…
星霜編はトラウマになる展開?

『るろうに剣心 星霜編』は、その描写や展開の重さから「トラウマになった」と感じる視聴者が少なくありません。特に、原作やTVアニメを通して剣心と薫の幸せな結末に安心していたファンにとって、このOVAは予想を大きく裏切るものでした。
まず、物語の中心となるのは“贖罪の旅”という極めてシリアスなテーマです。剣心は、過去に人斬りとして命を奪ってきた罪を背負い続けており、それをどう償うのかを模索する姿が描かれます。そしてその過程で、剣心は重い病にかかり、帰国後は心身ともに衰弱していくのです。この描写が非常にリアルかつ容赦のないもので、視聴者に強い衝撃を与えました。
さらに、薫も剣心と同じ病に自ら感染することを選び、最後は剣心の腕の中で彼を看取るという展開になります。最愛の夫婦が病に侵され、共に命を落とすというラストシーンは、少年漫画原作とは思えないほど暗く、重苦しいものです。特に子どもの頃にこの作品を観たファンにとっては、ハッピーエンドではない終わり方が深く心に残ってしまうケースが多いようです。
また、映像演出も「トラウマ」と言われる一因となっています。星霜編は全体的に色彩が抑えられ、登場人物の表情や台詞も淡々としていて感情を露わにしません。その分、視聴者が受け取る痛みや虚しさは増幅されます。日常の穏やかさから一気に転落するような構成が、感情移入しやすいファンに深いダメージを与えるのです。
こうしたことから、「るろうに剣心=明るく熱いバトルと仲間たちとの絆」という印象を持っていた人ほど、星霜編の展開を受け入れづらく、心に傷が残ってしまうのかもしれません。もちろん、作品としての完成度やテーマ性を評価する声もありますが、「もう一度観る勇気が出ない」と語る人がいるほど強烈な後味を残す作品であることは間違いないでしょう。

夢に出そうやわ、ほんま
星霜編はパラレル作品という位置づけ

『るろうに剣心 星霜編』は、原作やTVアニメの続編として扱われることが多いものの、実際には「パラレル作品」として見るのがもっとも自然です。つまり、公式の時間軸とは異なる“もしも”の物語という立ち位置です。
その根拠のひとつに、原作者・和月伸宏氏がこの作品のストーリー制作に直接関わっていないことが挙げられます。星霜編の内容について、和月氏は「見て戸惑った」といったコメントを残しており、原作との一貫性よりも、アニメ制作チームの独自解釈が強く反映された構成になっています。
また、星霜編では剣心と薫が病で亡くなるという衝撃的な結末が描かれますが、現在連載中の『北海道編』では両者とも生存しており、物語が続いています。こうした矛盾からも、星霜編を公式の未来と考えるのは難しく、ファンの間では「別ルート」「もう一つのエンディング」として認識される傾向にあります。
OVA作品としての星霜編は、原作の持つ明るさや希望よりも、贖罪や死をテーマにした重厚な人間ドラマを描いているため、作品自体の評価は高い一方で、本編の正史とは切り離して楽しむのが適切です。視聴時には、パラレルワールドの物語であることを理解しておくと、受け入れやすくなるでしょう。

せやから正史ちゃうって思といた方がええねん
星霜編のネットの反応をチェック

『るろうに剣心 星霜編』に対するネット上の反応は、公開から20年以上が経過した今もなお活発です。特にSNSや掲示板、動画サイトのコメント欄では、賛否がくっきり分かれる傾向が見られます。
多くの批判的な声としては、「後味が悪い」「鬱展開すぎる」「剣心らしくない行動が目立つ」といった意見があります。原作のようなハッピーエンドを期待していたファンにとって、登場人物が次々と病に倒れ、最後に主人公とヒロインが亡くなる展開は、あまりにもショッキングだったようです。
一方で、「剣心の贖罪というテーマを深掘りしていて良かった」「大人向けのドラマとして完成度が高い」といった評価もあります。とくに、飛天御剣流やバトル要素を求める層ではなく、物語のメッセージ性や登場人物の内面描写を重視する層からは一定の支持を受けています。
また、キャラクターデザインや演出面の変化に対しても意見が分かれます。作画が大きく変わったことで、別人のように感じたという声もあれば、「写実的で味がある」という好意的な評価もあります。
このように、ネットでは星霜編の評価は真っ二つに分かれており、一概に「ひどい」と断定するのは難しい状況です。視聴者自身の価値観や、るろうに剣心に何を求めているかによって、印象は大きく変わる作品だと言えるでしょう。

賛否ハッキリ分かれてて草
星霜編はどこで配信されている?

『るろうに剣心 星霜編』は、2025年現在、主要な動画配信サービス(Netflix、U-NEXT、Amazon Prime Video、Huluなど)では視聴できない状態が続いています。つまり、一般的なサブスクリプション型のサービスでは気軽に視聴することができません。
現在の主な視聴手段は、DVDやBlu-rayを使った物理メディアでの視聴です。これにはいくつか選択肢があります。まず、TSUTAYA DISCASなどの宅配レンタルサービスを利用する方法があります。オンラインで申し込めば、自宅にDVDが届き、見終えた後は郵送で返却できるため、比較的手軽に利用可能です。とくにTSUTAYA DISCASでは無料体験期間が用意されており、その期間中に視聴すれば費用をかけずに済む場合もあります。
また、中古DVDを購入することもひとつの方法です。Amazonや楽天市場、ヤフオクなどでは星霜編の上下巻セットや特別版が出品されており、価格帯は新品よりも安価なことが多いです。ただし、プレミア価格になっていることもあるため、購入の際は注意が必要です。
今後、再アニメ化や関連作品の配信拡充に伴って配信状況が変わる可能性もあります。確実に視聴したい場合は、物理メディアの確保がもっとも確実な手段と言えるでしょう。

今どき見られへんのツラいなぁ
視聴手段 | 配信状況 | 備考 |
---|---|---|
Netflix | 配信なし | |
U-NEXT | 配信なし | |
Amazon Prime Video | 配信なし | |
Hulu | 配信なし | |
TSUTAYA DISCAS | 視聴可能(宅配レンタル) | 無料体験期間あり、DVDレンタル形式 |
Amazon(DVD/Blu-ray) | 中古購入可 | 価格変動あり、プレミア価格の可能性もあり |
楽天市場(DVD/Blu-ray) | 中古購入可 | セット商品や特別版あり |
ヤフオク | 中古購入可 | 出品数は変動、価格・状態の確認が必要 |
星霜編に対する制作側の意図とは

『るろうに剣心 星霜編』は、その重く切ない展開から「バッドエンド」として認識されがちですが、制作側には明確な意図がありました。単なる悲劇を描きたかったわけではなく、剣心という人物が背負ってきた過去と、それに向き合う姿勢を真正面から描こうとした結果が、このストーリーになったと考えられます。
監督を務めた古橋一浩氏は、星霜編を通じて「人斬り抜刀斎だった剣心が、どう贖罪を果たすべきか」という重いテーマを追求しました。剣心はこれまで多くの命を奪ってきた過去を持ち、たとえどれだけ人助けを重ねても、その罪が消えるわけではありません。そのような彼にとっての“けじめ”とは何かを突き詰めた結果、最終的に「死」によってその罪を完結させるという選択肢にたどり着いたのです。
また、脚本を担当した吉田玲子氏は、感情の細やかな表現に定評がある人物です。そのため、剣心と薫、そして息子の剣路が背負う葛藤や想いが、セリフや描写の一つひとつに込められています。星霜編が終始シリアスで静かな雰囲気に包まれているのも、こうした脚本の意図によるものです。
特に注目すべきなのは、星霜編が原作漫画とは異なる大人向けの視点で描かれていることです。少年漫画のような明るさや爽快感ではなく、人間の心の弱さや後悔、そして“許されない過去”と向き合う姿を丁寧に描くことに重点が置かれています。
このように、制作側は星霜編を「もう一つの剣心の物語」として世に送り出しました。そのテーマ性や演出は賛否を呼びましたが、確かなメッセージ性と作り手の意志が感じられる作品であることは間違いありません。

思いは伝わるけど…やりすぎちゃう?
るろうに剣心:星霜編がひどいと言われる理由を総まとめ
- 剣心と薫が病死する結末が原作の希望的展開と乖離している
- キャラクターの性格や描写が原作と大きく異なる
- 原作者・和月伸宏が制作に関与しておらず違和感がある
- 病気の設定が梅毒を連想させ、物議を醸した
- 原作の明るさと正反対の陰鬱なトーンで描かれている
- 視聴後に強い喪失感が残り「トラウマ」と感じる人が多い
- 星霜編は原作の正史ではなくパラレル扱いとされている
- ネット上では「重すぎる」「剣心らしくない」など否定的な声が目立つ
- 一方でテーマ性の深さを評価する肯定的な意見もある
- 剣心が病気を薫にうつす描写が愛情表現として受け入れがたい
- 追憶編との比較で完成度や納得感の差が大きいとされる
- 原作の剣心は穏やかな家庭を築いていたため、終末描写に違和感がある
- 視聴手段が限られており手軽に見られないことも影響している
- 制作陣は大人向けドラマとして重厚なテーマを意識していた
- 「ひどい」と感じるかはファンの視点によって大きく分かれる