【ナルト】鬼灯水月は死亡した？BORUTOでのその後まで徹底解説

NARUTOや続編のBORUTOに登場する鬼灯水月。

彼について水月 死亡という噂を耳にしたことはありませんか。

物語の途中で死亡したのか、それとも兄が死亡したという事実と混同されているだけなのか、様々な憶測が飛び交っています。

この記事では、水月とは一体何者なのか、その特異な強さや能力、そして時折見せるかわいい一面から、ファンの最大の疑問である死亡説の真相、さらにBORUTOでのその後に至るまで、彼の全てを徹底的に解き明かしていきます。

鬼灯水月死亡の噂の真相を解説

鬼灯水月とは何者か？

鬼灯水月（ほおずき すいげつ）は、漫画『NARUTO -ナルト-』の第二部（疾風伝）から登場する重要なキャラクターの一人です。彼は、かつて「血霧の里」として他国から恐れられていた霧隠れの里の出身です。

水月は、霧隠れの伝説的な忍者集団「忍刀七人衆」の一員であった鬼灯満月（ほおずき まんげつ）を兄に持ちます。彼自身も幼い頃からその才能を開花させており、「鬼人・再不斬の再来」とまで呼ばれる神童でした。実際、暁のメンバーである干柿鬼鮫も水月のことを知っており、その実力をある程度認めていた描写があります。

大蛇丸の実験体からサスケの仲間に

彼は長年にわたり、大蛇丸のアジトの一つに捕らえられ、水槽の中で実験体として拘束されていました。大蛇丸がサスケに倒された（正確には吸収された）後、サスケは自らの目的のために小隊を結成することを決めます。

サスケは水月の能力に目をつけ、彼を解放するためにアジトを訪れます。解放された水月は、自分を拘束から解いたサスケの実力を認め、利害の一致（サスケは戦力、水月は忍刀集め）から、サスケが結成した小隊「蛇」の最初のメンバーとなりました。

その後、水月はサスケと共に香燐、重吾といった元大蛇丸の部下たちを仲間に加え、「蛇」は活動を開始します。小隊の目的がサスケの復讐対象の変化に伴い、「鷹」と改名された後も、中心メンバーとして行動を共にしました。

水月のプロフィール

水月の基本的なプロフィールを以下の表にまとめます。

項目	詳細
氏名	鬼灯水月（ほおずき すいげつ）
誕生日	2月18日（みずがめ座）
年齢	16歳 → 17歳（第二部）
身長	177.4cm
体重	57kg
血液型	B型
出身	水の国・霧隠れの里
所属	音隠れの里（元・霧隠れ）
チーム	蛇 → 鷹
性格	好戦的、皮肉屋
好きな食べ物	ヨーグルト、ゼリー（特に飲むタイプ）
嫌いな食べ物	スルメ
趣味	刀剣の収集
兄	鬼灯満月（元・忍刀七人衆）
声優	近藤隆

かわいいと評される一方で残忍な一面もある

水月のキャラクター性を語る上で欠かせないのが、その二面性です。彼は「鬼人・再不斬の再来」の異名通り、非常に好戦的で残忍な性格の持ち主です。戦闘においては、「決まって相手の手足をぶった切ってから頭に止めを刺す」というスタイルを好み、相手をいたぶることを楽しむサディスティックな一面が強調されていました。

しかし、「蛇」としてサスケと行動を共にするようになってからは、状況が一変します。サスケから「無闇な殺生は控えるように」と厳しく命じられたため、水月は本来の戦い方を封じられることになりました。彼はこの命令にたびたび不満を漏らし、「一人くらいいいか」と行動に移そうとすることもありましたが、基本的にはサスケの命令に従っています。

一方で、チーム内では彼の異なる側面が描かれます。ギザギザの鮫のような歯を見せて笑う姿や、頻繁に水分補給をしている様子、そして特に香燐とのやり取りは、彼の「かわいい」と評される部分です。

水月は香燐とは犬猿の仲で、顔を合わせればすぐに口喧嘩を始めます。水月が香燐のサスケへの好意をからかっては、香燐の怒りを買い、理不尽に殴り飛ばされるのがお決まりのパターンです。このコミカルなやり取りが、彼の残忍なイメージを和らげています。

また、根は仲間思いな一面も持っています。八尾の人柱力であるキラービーとの戦闘では、尾獣化したキラービーが放った尾獣玉から、負傷したサスケや香燐、重吾を守るために自ら盾となりました。「へっ…このボクが」と自嘲しながらも仲間を守る姿は、彼が単なる戦闘狂ではないことを示しています。

水月の強さや能力、水化の術

水月の戦闘能力は非常に高く、特に彼の一族に伝わる秘伝忍術がその強さの中核を成しています。

水化の術（すいかのじゅつ）

鬼灯一族の最大の特徴であり、水月が最も得意とする術です。この術は、自身の肉体を任意で液状（水）に変化させることができます。

この状態になると、刀やクナイ、打撃といったほとんどの物理攻撃が体をすり抜けてしまうため、防御において絶大な効果を発揮します。また、液体であるため、施錠された部屋の隙間から侵入するなど、潜入任務にも非常に有効です。

ただし、この能力にはデメリットもあります。術を維持するためには体内の水分を消費するようで、水月は常に腰に下げた水筒から水分補給を行う必要があります。この姿から、香燐には「陸に上がった河童」と揶揄されていました。

水遁・豪水腕の術（すいとん・ごうすいわんのじゅつ）

水化の術を応用した術の一つです。体内の水分を腕などの特定部位に集中させ、筋肉を瞬間的に増強させます。

水月はこれを用いることで、自身の細身の体格からは想像もつかないほどの怪力を発揮できます。特に、再不斬の巨大な「断刀・首斬り包丁」を片手で軽々と振り回す際には、この術が不可欠でした。

水鉄砲の術（みずでっぽうのじゅつ）

鬼灯一族固有の術であり、二代目水影・鬼灯幻月も使用した術です。指先にチャクラを込めて水を圧縮し、水の弾丸として高圧で撃ち出します。

非常にシンプルな術ですが、その威力は絶大です。人体程度なら容易に貫通し、第四次忍界大戦では、トビ（グルグル）が操る木遁の巨像を粉砕するほどの破壊力を見せました。両手で放つ「二丁」というバリエーションも存在します。

剣術

水月は忍刀七人衆に憧れているだけあり、剣士としての実力も高いものを持っています。首斬り包丁を使った戦闘では、その巨体を巧みに操り、豪快かつテクニカルな戦い方を見せました。

しかし、干柿鬼鮫からは「パワー・テクニック共に再不斬までには至っていない」「一本調子」と厳しく評価されており、剣術に関してはまだ発展途上であったことがうかがえます。

弱点である雷遁との相性

水化の術は多くの物理攻撃を無効化する強力な能力ですが、明確な弱点が存在します。それは「雷遁」の忍術です。

通常、NARUTOの世界におけるチャクラの性質変化には強弱関係があり、「水遁」は「火遁」に強く、「土遁」に弱いとされています。しかし、水月の弱点はこれとは異なる、術の根本的な性質に起因するものです。

水月が水化の術で使用する水は、体内の水分を基にしているため、塩分やイオンなどを含む「純水ではない水」です。ご存知の通り、不純物を含む水は非常に電気を通しやすい性質を持っています。

そのため、水月が水化している状態で雷遁の術を受けると、攻撃を受け流すことができず、電気が全身を駆け巡り、術が解けて甚大なダメージを受けてしまいます。

作中でも、八尾の人柱力キラービーが使用した雷遁を纏った刀、そして五影会談で対峙した雲隠れのダルイが使用した雷遁系の術によって、水月は戦闘不能に陥りました。

チャクラ性質の相関関係と水月の弱点

チャクラ性質	優位な性質	不利な性質
火遁	風遁	水遁
風遁	雷遁	火遁
雷遁	土遁	風遁
土遁	水遁	雷遁
水遁	火遁	土遁

上記の表が基本的な五大性質の相関関係です。水遁は本来、土遁に弱いとされています。しかし、水月の「水化の術」は、この相関関係とは別に、術の「電気を通しやすい」という物理的な特性により、雷遁を最大の弱点としています。

忍刀七人衆への憧れと夢

水月は重度の刀剣マニアとしての一面を持っており、彼の行動原理の多くは「刀」に関連しています。彼の最大の夢は、兄・満月もかつて所属していた霧隠れの伝説的集団「忍刀七人衆」を復活させ、自らがそのリーダーになることです。

この夢の背景には、七本全ての忍刀を使いこなし「鬼人の再来」と呼ばれた偉大な兄・満月への憧れや、彼を超えたいという対抗意識があったと推測されます。

サスケに解放された彼が最初に向かったのは、波の国にある桃地再不斬の墓でした。彼はそこで、再不斬の愛刀であった「断刀・首斬り包丁」を手に入れます。この刀は、斬った相手の血液に含まれる鉄分を吸収して自己再生するという恐ろしい能力を持っていました。

以降、水月はこの首斬り包丁を主な武器として愛用しますが、五影会談襲撃時に四代目雷影・エーの攻撃をサスケの身代わりとなって受けた際、刀は真っ二つに折れてしまいます。（後に第四次忍界大戦で修復されます）

また、彼は干柿鬼鮫が持つ大刀「鮫肌」にも強い執着を見せており、「美味しいフカヒレ料理を作る」と称して鬼鮫の命と刀を狙っていました。彼の刀剣へのこだわりは、NARUTOの物語を通して一貫しています。

鬼灯水月は死亡せずBORUTOにも登場

兄・鬼灯満月の死亡について

「水月 死亡」というキーワードで検索される背景には、いくつかの理由が考えられますが、最も有力なのは彼の兄である「鬼灯満月」の存在との混同です。

前述の通り、満月は水月の実の兄であり、霧隠れの忍刀七人衆の一員でした。彼は七本全ての忍刀を巻物で自在に召喚し、使いこなすことができた「鬼人の再来」と呼ばれる天才忍者です。弟の水月が「再不斬の再来」と呼ばれていたことからも、兄弟揃って非常に高い実力を持っていたことが分かります。

しかし、この兄・満月は、NARUTOの物語が始まる前の時点ですでに故人となっています。満月は忍刀を継承するという夢を叶えるため、日々過酷な任務に取り組んでいましたが、志半ばで命を落としたとされています。

第四次忍界大戦では、薬師カブトの「穢土転生」によって、歴代の忍刀七人衆と共に復活させられました。しかし、敵として蘇った満月と、サスケや大蛇丸と共に行動していた水月が戦場で直接再会する場面は描かれませんでした。満月は、うちはイタチがカブトの穢土転生を解除したことにより、他の者たちと共に昇天しています。

このように、兄の満月が明確に「死亡しているキャラクター」であることが、弟の水月も死亡したのではないかという誤解や混同を生む一因となっていると考えられます。

水月が死亡した描写はあるか

結論から申し上げますと、NARUTOの本編ストーリーおよび続編のBORUTOにおいて、鬼灯水月が死亡したという描写は一切ありません。彼は全ての戦いを生き延び、現在も健在です。

読者が「死亡したかもしれない」と錯覚する可能性があったシーンはいくつか存在します。

例えば、キラービーとの戦闘では、尾獣化した八尾が放った尾獣玉から仲間を守るため、水月は「水遁・盾烏帽子」という術で巨大な水の壁となり、攻撃を正面から受け止めました。その結果、彼は白目を剥いて気絶し、ゼリーのような状態になってしまいましたが、死亡には至っていません。

また、五影会談襲撃時には、雷影の護衛であったダルイと交戦します。前述の通り、水月は雷遁が弱点であるため、ダルイの雷遁系の術（「雷遁・感激波」など）によって敗北し、重吾と共に鉄の国の牢に捕縛されてしまいました。この敗北シーンも、彼の生死が不明瞭になった一因かもしれません。

しかし、水月と重吾はその後、牢から自力で脱出します。第四次忍界大戦にも（当初は大蛇丸の復活に怯え、戦場から逃げようとして香燐に阻止されるなどしましたが）最終的には大蛇丸、香燐、重吾と共に参戦しました。

大戦中は、うちはマダラに敗れて瀕死の状態だった五影（綱手）のもとへ駆けつけ、香燐の医療忍術や大蛇丸の術を補助し、その命を救うという重要な役割を果たしています。その後、無限月読にかかって戦闘から脱落しますが、戦争終結と共に解放され、無事に生き延びました。

香燐や重吾との関係性

水月は、サスケが結成した小隊「鷹」（旧「蛇」）のメンバーとして、香燐や重吾と長い時間を共にしています。彼らの関係性は、単なるチームメイトという言葉では片付けられない、複雑ながらも強い絆で結ばれています。

香燐との関係

香燐とは「犬猿の仲」という表現が最もふさわしく、顔を合わせれば即座に口喧嘩が始まります。水月は香燐のサスケに対する過剰な好意を面白がり、ことあるごとに「ホントはサスケとずっと一緒にいたいだけなんじゃないのか？」などとからかいます。

その度に香燐は激昂し、水月を殴り飛ばすのがお決まりのパターンです。水月が香燐の秘密（昔サスケに助けられたこと）を知っているのではないかと香燐が警戒していたことも、二人が険悪だった理由の一つと考察されています。

しかし、第四次忍界大戦の頃には、険悪ながらも互いを理解し合う「凸凹コンビ」のような関係になっていました。

重吾との関係

重吾に対しては、彼が持つ制御不能な「殺人衝動」を水月は「一番嫌い」と公言しています。重吾の呪印が暴走すると、その場にいる水月が被害に遭うことが多く、水月にとっては気苦労の絶えない相手です。

しかし、戦闘においては重吾の圧倒的なパワーを頼りにすることもあり、キラービー戦などでは連携も見せています。暴走さえしなければ温厚な重吾の性格を理解しており、腐れ縁のような関係が続いています。

このように、水月は個性的なメンバーの中でツッコミ役やいじられ役をこなしながら、チームのムードメーカー的な役割も担っていました。

大蛇丸や鷹のメンバーのその後

第四次忍界大戦という未曾有の大戦が終結した後、世界は平和を取り戻し、多くの忍が新たな道を歩み始めました。水月、香燐、重吾の「鷹」の元メンバーたちも例外ではありません。

彼らは、大蛇丸と共に第四次忍界大戦で（結果的に）木ノ葉や忍連合軍に貢献したことが考慮されたのか、罪を問われることなく、戦後は再び大蛇丸の部下として音隠れのアジトに戻りました。

大蛇丸自身も、ナルトや木ノ葉の監視下に置かれることと引き換えに、ある程度の自由を許され、研究を続けています。水月たちは、そのアジトで大蛇丸の研究を手伝ったり、雑務をこなしたりしながら生活しているようです。

また、彼らはサスケとも繋がりを持ち続けており、サスケが里の外で独自の任務（大筒木一族の調査など）を行う中で、情報収集や分析などでサスケの活動をサポートすることもあります。大蛇丸の監視という役割も兼ねて、彼らは大蛇丸の側で活動を続けているものと考えられます。

BORUTOでの水月の役割

ナルトの息子、うずまきボルトの時代を描いた続編『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』でも、水月は香燐や重吾と共に健在な姿を見せています。

大蛇丸のアジトで働いており、黒い服装を好んで着ている姿が多く描かれています。かつての薬師カブトが担っていたような雑務や研究補助、外部との連絡役などをこなしているようです。

疾風伝時代のような好戦的で短絡的な行動は鳴りを潜め、やや落ち着いた雰囲気を見せていますが、皮肉屋で軽口を叩く癖は変わっていません。

サラダの出生騒動

『NARUTO -ナルト- 外伝 〜七代目火影と緋色の花つ月〜』で描かれたエピソードでは、水月が大きなトラブルを引き起こします。

自分の父親であるサスケとの関係に悩むうちはサラダが、大蛇丸のアジトを訪れた際、水月はサラダに「本当の母親は香燐かもしれない」という疑いを抱かせます。サラダに頼まれた水月は、香燐の机の引き出しから「香燐とサスケが一緒に写る写真（鷹時代のもの）」と「へその緒」を見つけ出します。

そして、悪気なく軽率にそのへその緒を使ってDNA検査を行った結果、「サラダと香燐のDNAが一致する」という衝撃の結果が出てしまいます。

この誤解により、サラダは深く傷つき、うちは一家に一時深刻な亀裂が入りかけました。しかし、後に駆けつけた香燐によって真相が明かされます。そのへその緒は、香燐がサクラの出産に立ち会い、サクラとサラダの旅に同行していた際に記念にもらった「サラダ自身のへその緒」であったことが判明します。

この一件で、水月はうずまきナルトから「お前ら鷹のメンバーは昔から余計な事ばっかりしやがるってばよ！！このバカ！！」と厳しく叱責されました。

呪印感染編での活躍

BORUTOのアニメオリジナルストーリーである「呪印感染編」では、より深く彼の活躍が描かれました。

呪印の力が暴走し、野生の鳥たちにまで感染を広げてしまうようになった重吾を連れ戻すため、水月は香燐と共に任務に当たります。その過程でボルトたち第7班と遭遇し、当初は任務優先の冷徹な態度を見せ、ボルトと対立しました。

彼は「（重吾の呪印は）生まれ持った宿命」「他人が中途半端に首を突っ込むのは無責任ではないか」といった現実的かつシビアな持論を展開します。

しかし、ボルトたちの熱意や、重吾を救いたいという純粋な想いに触れ、最終的には彼らと協力。呪印の抗体を手に入れ、湖を介して呪印に感染した鳥たちを救うという重要な役割を果たしました。このエピソードでは、彼の冷静な判断力と、根底にある仲間への思いやりが描かれています。

総括：鬼灯水月が死亡した事実はない

この記事で解説してきた内容をまとめると、鬼灯水月が死亡したという事実は一切ありません。