BORUTOでの綱手の登場回は？死んだって本当？現在の年齢や活躍まで解説！！

『BORUTO』で活躍する次世代の忍たち。その姿に胸を躍らせる一方、ふと「あの人は今…？」と、ある伝説のくノ一の不在に気づきませんか。

五代目火影として里を背負い、伝説の三忍として名を馳せた英雄・綱手。

平和になったボルトの時代、彼女の姿が見えないことに、「まさか死んだのでは…」「今の年齢は？」「現在の役割は？」といった様々な噂や疑問が飛び交っています。

この記事では、そんなファンが抱える全ての疑問に終止符を打ちます。

アニメでの具体的な登場回から引退後の生活、そして生存の真実まで、「ボルトの時代を生きる綱手」の全てを、公式情報に基づき徹底的に解説。

読み終える頃には、彼女への想いがさらに深まっているはずです。

漫画・アニメにおける綱手とボルトの関わり

漫画版BORUTOでの登場は？

読者が最も知りたい点の一つとして、漫画版『BORUTO』における綱手の登場が挙げられますが、結論から言うと、現在のところ彼女が本編のストーリーラインに直接登場した場面は一度もありません。

『BORUTO』の漫画版は、物語の焦点をうずまきボルトをはじめとする新世代のキャラクターたちに絞り、彼らの成長と新たな脅威との戦いを色濃く描いています。このため、ナルトやサスケ、シカマルといった旧世代のキャラクターは、父親や師匠、あるいは里の中枢を担う者として登場しますが、それ以外のキャラクターの出番は極めて限定的です。

綱手は第四次忍界大戦後に五代目火影の座をはたけカカシに譲り、第一線を退きました。里の運営や戦闘の最前線からは距離を置き、後進に道を譲った形です。したがって、大筒木一族との激しい戦闘や「殻」を巡るシリアスな展開が続く漫画本編において、彼女が登場する機会がなくなっているのは、物語の構成上、自然な流れと言えるでしょう。

読者としては寂しいかもしれませんが、これは物語のテーマである「世代交代」を明確に示す演出でもあります。綱手やカカシといった先代の火影たちが築いた平和な時代を、ナルトたちが守り、そしてボルトたちが受け継いでいく。その大きな流れの中で、綱手は伝説の存在として、静かに次世代を見守る立場にいると考えるのが妥当です。

アニメ版BORUTOの登場回を解説

漫画版とは対照的に、アニメ版『BORUTO』では綱手が登場するエピソードがいくつか存在します。アニメ版は、漫画の行間を埋めるオリジナルストーリーや、各キャラクターの日常、人間関係を深く掘り下げるエピソードが豊富なため、綱手のようなレジェンドキャラクターにも活躍の機会が設けられています。

彼女の登場は、主に里に重大な危機が迫った際や、七代目火影であるナルトが先人の知恵を借りたいと願う、重要な局面です。戦闘の最前線に立つことはありませんが、その一言一句が里の方向性を左右するほどの重みを持っています。

綱手が登場した主なエピソードとその役割は、以下の表にまとめられます。

話数	タイトル（または関連する章）	綱手の役割・発言の要点
第72話	ミツキの意志	ミツキ失踪事件を受け、火影室でナルトとカカシに意見を求められる。 元火影としての冷静な分析と、人柱力であったナルトの心情を慮る深い洞察力を見せる。
第73話	月の裏側	前話に続き、事件の背後にある可能性について議論。 大蛇丸の関与も視野に入れ、多角的な視点から助言を行う。
第76話	逆鱗に触れろ	里の重要機密が関わるミツキの事件の深刻さを指摘し、 ナルトに覚悟を問うような厳しい表情を見せる。
第87話	生きている実感	岩隠れの里でのクーデター事件に対し、木ノ葉で待機しつつ、 オオノキの安否を気遣うなど、かつての戦友への想いを覗かせる。
第129話	木ノ葉隠れの里	（過去編）ウラシキを追ってボルトとサスケがタイムスリップした時代には直接関わらないものの、 五代目火影として里を治めている時期の出来事として描かれる。
第175話	限界の先へ…!!	維「殻」のメンバーであるヴィクタの情報を聞き、 その異常な自己再生能力について、世界トップクラスの医療忍者としての見解を述べる。
第176話	あ・んの門を封鎖せよ!!	「殻」の脅威に対抗するため、里の防衛体制強化を巡る議論に参加。 里の門を厳しく管理することのメリットとデメリットについて、ナルトたちと意見を交わす。
第178話	父の背中	第四次忍界大戦の慰霊祭に参列。 シカマルやいのと共に、今は亡きシカクやいのいち、そして自来也たちに想いを馳せる姿が描かれる。

このように、綱手は「ご意見番」という立場で、物語の重要な局面において羅針盤のような役割を果たしています。彼女の存在感と経験は、平和な時代にあってもなお、里にとって不可欠なものであることが明確に描かれています。

綱手は死んだ？第四次忍界大戦後の生存

一部のファンの間で「綱手は死んだのではないか」という噂が流れることがありますが、これは明確な誤りであり、全くの事実無根です。綱手は第四次忍界大戦の激闘を生き延び、『BORUTO』の時代でも健在です。

この噂が立つ背景には、第四次忍界大戦におけるうちはマダラとの壮絶な戦いが関係していると考えられます。五影全員でマダラに挑んだこの戦いで、綱手は自身の究極再生忍術「創造再生・百豪の術」を全開にして戦いました。しかし、マダラの圧倒的な力の前に五影は追い詰められ、綱手は彼の完成体須佐能乎によって、文字通り身体を上半身と下半身に分断されるという、絶体絶命の重傷を負いました。

普通の忍であれば、いや、並の医療忍者であっても即死は免れないこの状況から、彼女が生還できたのには複数の要因があります。

第一に、自身の術による驚異的な再生能力。チャクラが尽きかけていたとはいえ、術の効果は即座には切れず、生命を繋ぎ止めました。

第二に、口寄せ動物であるカツユの治癒能力。カツユを介して、わずかに残った力で自らを治療し続けました。

そして第三に、駆けつけた大蛇丸と香燐、水月の助けです。うずまき一族である香燐の治癒能力も、彼女の回復に大きく貢献しました。

これらの事実が示すように、綱手は文字通り死の淵から生還したのです。その後の『BORUTO』のアニメ版で、元気にナルトたちと議論を交わしている姿が、彼女の生存を何よりも雄弁に物語っています。綱手は引退こそしたものの、伝説の医療忍者としての生命力は、今もなお健在なのです。

火影を引退した綱手の現在の役割

第四次忍界大戦の終結から約1年後、綱手は五代目火影の座をはたけカカシに譲り、公式な役職からは引退しました。しかし、これは単なる隠居を意味するものではありません。彼女は「元五代目火影」そして「伝説の三忍」という、誰にも真似のできない経験と実績を持つ、里の「ご意見番」とも言うべき重鎮としての役割を担っています。

元火影としての助言者

七代目火影であるうずまきナルトは、歴代最強の火影と称される実力者ですが、里を運営する上での政治的な駆け引きや、長期的な里の未来を見据えた判断には、まだ経験が浅い部分もあります。そんな時、ナルトが最も信頼を寄せる相談相手が、六代目であるカカシと、五代目である綱手です。

特に綱手は、伝説の三忍としての広い人脈、二つの忍界大戦を戦い抜いた経験、そして何より自らも火影として里の復興を成し遂げた実績を持っています。彼女の助言は、単なる精神論ではなく、現実的なリスク管理や他国との交渉術など、極めて実践的な内容を含むと考えられます。ナルトが火影としての重責を全うする上で、綱手の存在は計り知れないほどの支えとなっているのです。

医療忍術の絶対的権威

綱手は、現代医療忍術のシステムを確立し、全ての小隊に医療忍者を一人配置するというルールを制定した、医療分野における最大の功労者です。彼女の功績がなければ、忍の生存率は劇的に低下していたでしょう。

その技術と知識は、愛弟子である春野サクラに完全に受け継がれ、サクラは今や木ノ葉病院の責任者としてその手腕を振るっています。しかし、綱手自身が持つ知見が色褪せることはありません。作中では直接描かれていませんが、未知の病や術に対処するための研究開発、あるいはサクラでも判断に迷うような難解な症例に対するコンサルティングなど、水面下で里の医療を支え続けている可能性は十分に考えられます。彼女は、今なお木ノ葉隠れの里における医療の最後の砦なのです。

BORUTO時点での綱手の年齢

綱手の正確な年齢は、その若々しい外見からしばしば議論の的となりますが、作中の時間経過を丁寧に追うことで、かなり正確に算出することが可能です。

物語の時系列を整理すると、以下のようになります。

この時間経過を綱手の年齢に加算すると、『BORUTO』本編が始まった時点での彼女の年齢は、およそ70歳前後になっていると計算できます。ナルト最終話の時点（ボルトが生まれる前）で既に他の元五影たちと旧五影会談を開いていたことからも、彼女が相当な年齢に達していることがわかります。この実年齢と、後述する術による外見とのギャップこそが、綱手というキャラクターの大きな魅力の一つです。

年齢に抗う若さの秘訣「百豪の術」

前述の通り、綱手の実年齢は70歳前後ですが、その外見はまるで時が止まったかのように、全盛期であった20代から30代の頃の姿を保っています。この驚異的な若さの秘密は、彼女が開発し、完成させた究極の医療忍術「創造再生・百豪の術」の応用技術にあります。

百豪の術の本来の目的は、平時に膨大な量のチャクラを常に額の一点に蓄積し続け、有事の際にそれを解放することで、傷を負っても瞬時に細胞から再生させる「創造再生」を発動させるためのものです。これは、並外れたチャクラコントロール能力を持つ者にしか成し得ない至難の業です。

綱手は、この緻密なチャクラコントロール技術を応用し、自身の肉体を若い頃の姿に保つための変化の術を常に発動させています。これは単なる美容やアンチエイジングが目的ではありません。いついかなる時に里の危機が訪れても、即座に戦闘に参加できるよう、肉体を全盛期のコンディションに維持しておくという、彼女の覚悟の表れでもあります。

しかし、この術には大きな代償が伴います。創造再生を発動させるたびに、術者は本来一生分か決まっている細胞分裂の回数を前借りすることになり、結果として寿命を縮めてしまうのです。弟の縄樹と恋人のダンという、最も大切な二人を救えなかった過去を持つ彼女にとって、この術は「二度と仲間を失わない」という強い意志の象徴であると同時に、自らの命を削る諸刃の剣でもあります。彼女の若さと強さは、常に死と隣り合わせの悲しい覚悟の上にあると言えるでしょう。

五代目火影引退後、ボルト時代の綱手の姿

ご意見番としての立場と里への貢献

火影という里で最も過酷な重責から解放された綱手ですが、彼女の里への貢献が終わったわけではありません。むしろ、現役を退いたからこそ持てる客観的で広い視野と、数々の修羅場を乗り越えてきた経験に裏打ちされた深い洞察力で、七代目火影であるナルトとその政権を力強く支えています。

アニメ版で描かれるように、大蛇丸の息子であるミツキの失踪や、謎の組織「殻」の暗躍といった、里の根幹を揺るがす重大事件が発生した際には、彼女はすぐに火影室へ招集されます。そこで現役の幹部たちと対策を協議し、時に若さゆえに突っ走りがちなナルトを諌め、時に的確な分析で議論の方向性を正します。綱手の一言は、単なる元上司の意見ではなく、里の歴史そのものを背負った言葉として、誰もが耳を傾ける重みを持ちます。

また、綱手の存在そのものが、里の安定を保つ強力な「抑止力」として機能している側面も無視できません。忍界広しといえど、「伝説の三忍」の最後の生き残りであり、かつて五代目火影として辣腕を振るった綱手の名を知らない者はいません。彼女が木ノ葉隠れの里に健在であるという事実は、国内外の潜在的な脅威に対して、「木ノ葉は依然として底知れない力を持っている」という無言のメッセージを発信し続けているのです。この平和な時代において、彼女の存在は武力以上に強力な防衛力と言えるかもしれません。

ギャンブル好きは健在？引退後の生活

綱手というキャラクターを語る上で欠かせないのが、その圧倒的な実力とは裏腹の、「伝説のカモ」とまで呼ばれるほどのギャンブル好きな一面です。この趣味は、初代火影である祖父・千手柱間から色濃く受け継いだものです。

火影在任中は、文字通り山積みの書類と里内外の問題に追われ、その趣味を存分に楽しむ時間はなかったと推測されます。『BORUTO』では彼女のオフの姿、つまり私生活が詳しく描かれる場面はありません。しかし、火影という重責から解放され、自由な時間を得た現在、かつて自来也と共に諸国を放浪した時のように、お酒を片手に賭け事に興じている可能性は十分に考えられます。

もちろん、里の重鎮という立場があるため、かつてのように借金取りに追われるような無軌道な生活は送っていないでしょう。しかし、この賭け事への情熱は、彼女の「リスクを恐れず、ここ一番という勝負に全てを賭ける」という豪快な性格の根幹をなす部分です。おそらく、公務の合間を縫って、あるいは静かな引退生活の中での気晴らしとして、ささやかにギャンブルを楽しみ、時には大負けしてシズネに呆れられている。そんな人間味あふれる姿を想像するのも、ファンの楽しみの一つと言えるでしょう。

師匠としてサクラへ受け継がれた意志

綱手の数ある功績の中で、後世への影響という点で最も大きいものの一つが、うちはサクラを自身に匹敵する一流の医療忍者へと育て上げたことです。サクラは今や、木ノ葉病院のトップとして医療部門を統括するだけでなく、夫であるサスケを支え、娘のサラダを育てる母親としても、里に不可欠な存在となっています。

サクラが戦場で振るう、地面を砕くほどの怪力。そして、究極の医療忍術である「百豪の術」。これらはまさしく、師である綱手から膨大な時間をかけた厳しい修業の末に、直接受け継いだものです。しかし、綱手がサクラに託したのは、単なる術や戦闘技術だけではありません。

彼女は、自らが制定した「医療忍者の心得四箇条」に込められた、仲間を決して見捨てず、最後の最後まで生命を諦めないという崇高な精神、すなわち「火の意志」そのものをサクラに託しました。『BORUTO』の時代において、綱手が直接的に若手を指導する場面は見られませんが、彼女の教えと魂は、サクラを通じて、そしてサクラが指導するであろう未来の医療忍者たちへと、これからも脈々と受け継がれていくのです。これもまた、綱手の偉大な貢献の一つに他なりません。

元五影会談に見る他の影との関係性

綱手の影響力は、木ノ葉隠れの里という一村に留まるものではありません。彼女は、忍五大国全体の平和と安定においても、今なお重要な役割を果たしています。その象徴が、第四次忍界大戦を共に戦い抜いた他の里の元・影たちとの深い信頼関係です。

アニメ版『BORUTO』では、現役を引退した元五影たちが一堂に会する「旧五影会談」とも言うべき集まりの様子が描かれました。そこには、四代目雷影・エーや五代目水影・照美メイ、そして三代目土影・オオノキ（当時）といった、忍界の歴史を築いてきた懐かしい顔ぶれが揃います。（風影である我愛羅は現役のため、この集まりには含まれません）

この会合は、各里の利害が絡む公式な五影会談とは異なり、大戦を乗り越えた「戦友」として、しがらみなく意見を交換する貴重な場として機能しています。彼らは、ボルトたち次世代の忍の行く末を案じ、新たな脅威に対して自分たちに何ができるかを話し合います。綱手はここでも中心的な人物の一人として、そのリーダーシップを発揮し、忍世界の平和維持のためにその広範な人脈と影響力を行使しているのです。彼女たちの世代が築いた横の繋がりは、平和な時代の礎そのものと言えるでしょう。

まとめ：綱手はボルトの時代も健在

この記事では、『BORUTO』における綱手の登場や現在の状況について、多角的に詳しく解説しました。最後に、本記事で明らかになった重要なポイントを、改めて箇条書きでまとめます。