こんにちは、漫画おもしろ天国のゆうです。
『3月のライオン』を読んでいると、静かに盤へ向かう宗谷名人が、なぜこれほど強いのか気になりますよね。
宗谷冬司のモデルは実在するのか、桐山零とはどれほど実力差があるのか、耳が聞こえない病気は何なのかなど、登場場面が少ないからこそ疑問も膨らみます。
先に結論を言うと、宗谷名人のモデルには羽生善治九段と谷川浩司十七世名人の要素が取り入れられており、作中では現役最強の棋士として描かれています。
ただし、宗谷の魅力は記録や強さだけではありません。
外の世界から切り離されたような静けさと、将棋盤を通してしか見せない人間らしさに注目すると、宗谷冬司への印象が大きく変わりますよ。
- 宗谷冬司の経歴と桐山零との関係
- 宗谷名人のモデルとされる実在棋士
- 作中での強さとタイトル挑戦者との実力差
- 難聴の設定や実写・アニメ・登場巻
ネタバレについて
この記事では、宗谷名人と桐山零の記念対局、難聴の設定、単行本第16巻までの人物関係に触れます。
3月のライオン宗谷名人とは

宗谷冬司は、『3月のライオン』の将棋界で頂点に立ち続ける名人です。
主人公の前に頻繁に現れるライバルではありませんが、島田開や後藤正宗を含むトップ棋士たちが宗谷を意識しているため、姿を見せていない場面でも大きな存在感があります。
まずは宗谷名人の経歴と、物語の中で桐山零とどのように重ねて描かれているのかを整理します。
宗谷冬司のプロフィールと経歴
宗谷冬司は、物語開始時点で30代後半とされるプロ棋士です。
15歳でプロ入りし、21歳で史上最年少の名人位を獲得したほか、史上初となる七大タイトル独占を達成しています。
現在の現実の将棋界には八つのタイトルがありますが、宗谷の記録は作品内に設定された七大タイトルを基準とするものです。
| 項目 | 宗谷冬司の設定 |
|---|---|
| 立場 | 将棋界の頂点に立つ名人・タイトル保持者 |
| プロ入り | 15歳でプロ棋士になる |
| 主な記録 | 史上最年少名人、七大タイトル独占 |
| 年齢 | 物語開始時点で30代後半 |
| 棋風 | 幅広い戦型を指しこなす万能型 |
| 住まい | 京都市の銀閣寺に近い家 |
| 同居人 | 祖母のよし乃、たまこ、ひびき |
| 身体的な特徴 | 聞こえる時期と聞こえにくい時期がある |
| アニメ声優 | 石田彰さん |
| 実写俳優 | 加瀬亮さん |
宗谷は中学生の頃から外見がほとんど変わっていないように描かれ、白く透明感のある姿も相まって、周囲から人間離れした存在として見られています。
しかし、本人が威圧的に振る舞ったり、自分の実績を誇ったりする場面はほとんどありません。
圧倒的な記録を持ちながら、静かにそこにいるだけという落差が、宗谷名人の不思議な怖さにつながっています。
単行本第16巻では京都での暮らしも描かれ、祖母のよし乃や、たまこ、ひびきと生活していることが分かります。
それまでの宗谷には完全に一人で生きているような印象もありましたが、日常を支えてくれる人がいると分かることで、宗谷も生活を営む一人の人間なのだと感じられます。
宗谷名人は無口なだけではない
質問と返答がかみ合わない場面には、浮世離れした性格だけでなく、耳の状態によって相手の言葉を十分に聞き取れていない可能性も重なっています。
宗谷だけでなく、桐山零や川本家を含む作品全体の人物関係を先に押さえておくと、二人の孤独の違いも理解しやすくなります。
作品全体のあらすじや人物関係から整理したい方は、『3月のライオン』のあらすじと読む順番も参考にしてください。
桐山零と重なる天才ゆえの孤独
宗谷冬司と桐山零には、若くしてプロになった天才棋士という分かりやすい共通点があります。
二人とも15歳でプロ入りし、言葉による交流が得意ではなく、将棋盤の前に座ったときに最も深い集中を見せます。
容姿や静かな雰囲気も似ているため、零が成長した先に宗谷がいるように見える場面も少なくありません。
ただし、二人が歩んでいる道は同じではありません。
零は事故で家族を失い、生きていく場所を得るために将棋へしがみつきました。
その才能によって幸田家の香子や歩を傷つけたという罪悪感も抱え、人と深く関わらないように暮らしていました。
そんな零を変えたのが、あかり、ひなた、モモが暮らす川本家です。
川本家や学校、島田研究会とのつながりが増えるにつれて、零の将棋は孤独を生き延びるための手段から、大切な人と未来へ進むための力へ変わっていきます。
一方の宗谷は、長年にわたって将棋界の頂点に立ち、ほかの棋士には届かない場所で戦い続けています。
宗谷は、零が人とのつながりを得られないまま将棋だけを研ぎ澄ませていた場合の、もう一つの未来として読むこともできます。
もっとも、これは作中で明言された設定ではなく、二人の共通点と違いから読み取れる一つの考察です。
第16巻で宗谷の生活を支える人々が描かれたことを踏まえると、「宗谷には誰もいない」と決めつけるのも正確ではありません。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
零と宗谷の違いを見るときは、棋力だけでなく「盤を離れたあとに帰る場所」に注目してみてください。
温かな場所へ戻れる零と、静かな京都の家へ戻る宗谷の対比から、二人の孤独の違いが見えてきますよ。
3月のライオン宗谷のモデル考察

「3月のライオンの宗谷のモデルは誰?」という疑問への答えは、一人の実在棋士だけではありません。
宗谷冬司には、谷川浩司十七世名人と羽生善治九段の経歴や存在感が組み合わされています。
関連イベントの報道では、宗谷について、羽生善治九段と谷川浩司十七世名人を足して「2で割っていない」人物だと紹介されています。
二人の要素を薄めて平均化したのではなく、それぞれの天才性と偉業を一人に集めた存在だと考えると分かりやすいです。
谷川浩司がモデルとされる理由
谷川浩司十七世名人と宗谷冬司の大きな共通点は、若くしてプロ棋士になり、名人位へ到達した経歴です。
谷川浩司十七世名人は中学生でプロ棋士となり、1983年に21歳で名人位を獲得しました。
21歳での名人獲得は当時の史上最年少記録であり、宗谷の「21歳で史上最年少名人」という設定と強く重なります。
その記録は後に藤井聡太竜王・名人によって更新されましたが、『3月のライオン』の宗谷が作られた時期を考えると、谷川浩司十七世名人の存在が重要な土台だったことは変わりません。
谷川将棋は、終盤で一気に勝ちへ迫る鋭さから「光速の寄せ」と呼ばれてきました。
宗谷の棋風が谷川将棋をそのまま再現しているわけではありませんが、若く美しい天才が名人の座へ駆け上がったという印象は共通しています。
また、谷川浩司十七世名人は羽生世代の棋士たちを迎え撃った王者でもあります。
次々と現れる強敵に狙われながら頂点を守る姿も、島田や隈倉、土橋らの挑戦を受ける宗谷と重なります。
現在の記録との混同に注意
谷川浩司十七世名人が「史上最年少名人」と呼ばれるのは、21歳で名人になった当時の記録を指します。
現実の最年少名人記録は、その後に更新されています。
羽生善治の七冠との共通点
宗谷冬司の七大タイトル独占という設定に、最も直接的につながっているのが羽生善治九段です。
羽生善治九段は15歳でプロ入りし、1996年2月に現実の将棋界で史上初となる七タイトル独占を達成しました(出典:日本将棋連盟「竜王戦の△7七桂」)。
宗谷も15歳でプロになり、史上初の七大タイトル独占を達成しているため、経歴の重なりは明確です。
羽生善治九段が長期間にわたってタイトル戦の中心に立ち続けたことも、十数年にわたって頂点を守る宗谷の姿へつながっています。
単に一度だけ大記録を作った天才ではなく、世代の違う挑戦者から研究され続けても勝ち続ける王者という点が重要です。
宗谷は、自分が勝つことよりも、盤上で最も深い答えへ到達することを求めているように見えます。
相手が十分に力を出せないまま崩れたとき、勝利を喜ぶのではなく、どこか落胆したように見える点にも、勝敗を超えて将棋そのものを追う天才性が表れています。
| 人物 | 宗谷冬司との主な共通点 |
|---|---|
| 谷川浩司十七世名人 | 中学生棋士、21歳で当時の最年少名人、若き王者としての存在感 |
| 羽生善治九段 | 15歳でプロ入り、史上初の七冠独占、長期間にわたる圧倒的な実績 |
| 宗谷冬司 | 二人の記録と天才性を一人に集めた架空の名人 |
宗谷名人のモデルについての結論
谷川浩司十七世名人の若き名人像と、羽生善治九段の七冠独占を組み合わせた人物と考えるのが最も自然です。
外見、性格、病気まで実在棋士の誰か一人を再現した人物ではない点には注意してください。
3月のライオン強さランキング

『3月のライオン』には、全棋士を順位付けした公式の強さランキングはありません。
インターネット上の投票結果には、棋力ではなく好きな棋士を選ぶ人気投票もあるため、順位の意味を確認せずに比較するのは危険です。
一方で、作中の実績と対局内容を基準にするなら、宗谷冬司が現役最強であることはほぼ揺らぎません。
宗谷以外の順位は対局条件や相性によって変わるため、明確な数字ではなく、おおまかな層として考えるのがよいでしょう。
宗谷冬司が作中最強といえる根拠
宗谷冬司が作中最強といえる第一の根拠は、史上最年少名人と七大タイトル独占という実績です。
一つの棋戦だけで結果を残したのではなく、持ち時間や対局形式が異なる複数のタイトルを獲得しているため、総合力が突出しています。
第二の根拠は、島田開や隈倉健吾、土橋健司といった最高峰の棋士が、長い時間をかけて研究しても宗谷を倒し切れないことです。
作中のトップ棋士にとって宗谷は、目標であると同時に、自分の努力や才能の限界を突きつける存在でもあります。
第三の根拠は、特定の戦法だけに頼らず、相手に応じて将棋を変えられる点です。
桐山零との記念対局では、零の激しい攻めに対して守りの将棋を選び、攻撃を受け止めながら勝ちへ進みました。
派手な一手で相手を倒すというより、相手が打ち込んだ力をすべて吸収し、逃げ道を少しずつ消していくような強さです。
零も途中まで必死に食らいつきますが、中盤の一手を境に差が広がり、宗谷の読みの深さを思い知らされます。
| 強さの層 | 主な棋士 | 作中での位置付け |
|---|---|---|
| 最上位 | 宗谷冬司 | 複数タイトルを保持し、現役最強とされる絶対的な名人 |
| 最上位への挑戦者 | 隈倉健吾、島田開、土橋健司 | 宗谷とのタイトル戦へ到達できる最高峰の棋士 |
| トップ棋士 | 後藤正宗、柳原朔太郎など | A級やタイトル保持者として高い実績を持つ棋士 |
| 成長中の有力棋士 | 桐山零、二海堂晴信 | 才能と実績を伸ばし、将来のタイトル戦を期待される世代 |
この表は公式順位ではありません
作中の段位、タイトル歴、直接対局の描写をもとに整理した目安です。
宗谷が最上位であることは明確ですが、そのほかの棋士の上下関係は対局時期や相性によって変わります。
島田や隈倉や土橋との対局結果
宗谷の強さは、宗谷本人の言葉よりも、挑戦者たちがどれほどのものを懸けて敗れていくかによって表現されています。
島田開は獅子王戦の挑戦者となり、体調を崩しながらも宗谷へ挑みました。
故郷の山形で行われる対局まで勝負をつなぎたいという思いもありましたが、結果は宗谷の4連勝です。
努力型の棋士として描かれる島田が、研究、体力、故郷への思いを注ぎ込んでも一勝に届かない展開は、宗谷の残酷な強さを印象付けました。
隈倉健吾九段は、第66期から第69期まで4期連続で宗谷の名人位へ挑戦しています。
大柄な体格と強い精神力を持ち、第69期にはあと一勝で名人位へ届くところまで宗谷を追い込みました。
それでも最後の壁を越えられなかった事実から、宗谷が決して無傷で勝つだけの人物ではなく、追い詰められても王座を守れる棋士だと分かります。
土橋健司九段は、宗谷の幼なじみであり、幼い頃から一緒に将棋を研究してきた理解者です。
宗谷を遠くから神のように見る棋士が多いなか、土橋は同じ盤を長年見続け、宗谷の思考へ食らいつける貴重な存在です。
二人の対局には、相手を憎んで倒そうとする熱さより、将棋の奥にある答えを一緒に探すような静けさがあります。
| 挑戦者 | 宗谷との関係 | 対局から分かること |
|---|---|---|
| 島田開 | 獅子王戦で宗谷へ挑戦 | 努力と執念を注いでも宗谷の守りを崩せない |
| 隈倉健吾 | 4期連続で名人戦へ挑戦 | 宗谷を追い詰める力があっても最後の一勝に届かない |
| 土橋健司 | 幼なじみで長年の研究相手 | 勝敗を超えて宗谷と盤上で対話できる理解者 |
| 桐山零 | 新人王記念対局で対戦 | 才能だけでは埋められない経験と読みの差がある |
◆ゆうのワンポイントアドバイス
宗谷の強さを知りたいときほど、宗谷だけを見るのではなく、対局後の挑戦者の姿まで追ってみてください。
島田や隈倉の悔しさが丁寧に描かれることで、宗谷が立っている場所の高さを実感できますよ。
3月のライオン宗谷の病気設定

「3月のライオンの病気」と検索される理由の一つが、宗谷冬司の難聴設定です。
宗谷は完全に聴力を失っているわけではなく、聞こえる時期と聞こえにくい時期を行き来しています。
ここでは、作品内で描かれる設定と、現実の耳の病気に関する一般的な情報を分けて解説します。
突発性難聴の症状と発症時期
宗谷は30代後半ですが、耳の症状は10年ほど前から現れ始めたと説明されています。
会話が聞こえているときもあれば、相手の声が届いていないときもあり、周囲には返事がかみ合わない不思議な人物だと思われることがあります。
宗谷の状態は、一般に突発性難聴を思わせる病気設定として紹介されることが多いです。
ただし、作中では検査結果や診断過程まで詳しく描かれていないため、現実の医学的な診断名と完全に同じだと断定するのは避けたほうがよいでしょう。
「頂点を守り続けるストレスが原因ではないか」という考察もありますが、これも作品の描写から読み取った推測です。
現実の突発性難聴は、突然起こる原因不明の難聴とされており、ストレスだけを直接の原因と決めつけることはできません。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の一般向け情報では、突然の聞こえにくさに加えて、耳鳴り、耳がふさがった感じ、めまいなどが現れる場合があると説明されています。
治療開始が遅れるほど回復しにくくなるため、発症後1週間以内、遅くとも2週間以内の治療開始が望ましいとされていますが、これはあくまで一般的な目安です。
現実に急な聞こえにくさを感じた方へ
宗谷名人の設定を自分の症状へ当てはめて、ストレスによる一時的なものだと自己判断しないでください。
突然耳が聞こえにくくなった場合や、耳鳴り、めまい、耳がふさがった感覚がある場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。
正確な情報は公式案内をご確認ください(出典:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「突発性難聴」)。
症状や治療方法には個人差があるため、最終的な判断は耳鼻咽喉科の専門医にご相談ください。
宗谷が難聴を広く公表していないのは、本人の性格だけでなく、名人として注目され続ける環境も関係していると考えられます。
神宮寺会長など限られた人物は事情を把握し、宗谷が必要以上に外部の対応へ追われないよう支えています。
難聴を「将棋へ集中するために都合のよい能力」のように受け取るのではなく、宗谷が長く抱えている生活上の困難として読むことが大切です。
音なき感想戦が描く孤独と対話
宗谷の耳の状態が物語の中心へ出てくるのは、新人王となった桐山零との記念対局です。
この対局は原作第8巻に収録され、アニメでは第2シリーズの第37話から第38話にかけて描かれます。
零は現役最強の宗谷へ全力で食らいつきますが、中盤で敗着となる一手を指し、宗谷に勝ち切られます。
それでも最後まで最善手を探す零の姿勢によって、対局は単なる天才への完敗ではなく、二人が初めて同じ盤上で言葉を交わす時間になります。
対局後、二人は台風の影響で仙台に足止めされ、同じ宿で過ごすことになります。
そこで零は、宗谷が自分の声を十分に聞き取れていないことへ気づきます。
言葉を交わせない状態でも、盤へ駒を戻して対局を振り返ると、宗谷が何を考え、どの手を見ていたのかが零へ伝わってきます。
宗谷にとって将棋盤は、勝敗を決める場所であると同時に、他人と最も正確に会話できる場所なのです。
音が聞こえないから将棋が強くなったのではありません。
言葉による会話が難しい状態でも、宗谷には盤上で相手とつながる道が残されているという描写に意味があります。
零もまた、自分の感情を言葉にするのが苦手な人物です。
だからこそ二人は、にぎやかな会話ではなく、駒の動きによって互いの孤独へ触れることができました。
◆ゆうのワンポイントアドバイス
第8巻を読むときは、対局の勝敗だけでページを進めず、宗谷の視線や返事の間、零が違和感を覚える瞬間にも注目してみてください。
宗谷の静けさが「神秘的な演出」から「抱えている困難」へ変わって見えるかなと思います。
宗谷名人を映像と原作で楽しむ

宗谷冬司は表情やセリフが少ないため、媒体によって受ける印象が大きく変わる人物です。
原作では余白と心の声、アニメでは音と沈黙、実写映画では俳優のたたずまいが宗谷の静けさを表現しています。
どれか一つだけで終わらせず、映像で宗谷に興味を持ったあとに原作の登場巻を読むと、孤独や人間関係をさらに深く理解できますよ。
実写の加瀬亮とアニメの石田彰
2017年公開の実写映画『3月のライオン』で宗谷冬司を演じたのは、加瀬亮さんです。
実写版の宗谷は、天才らしさを大きな動作や鋭い言葉で示すのではなく、余計な感情を表へ出さない静かな人物として表現されています。
後藤役の伊藤英明さんや島田役の佐々木蔵之介さんが、それぞれ異なる熱量を持つ棋士を演じるなか、加瀬亮さんの動かない演技が宗谷の異質さを際立たせています。
実写映画は前編と後編に分かれていますが、原作の出来事を巻数どおりに映像化した作品ではありません。
複数のエピソードを再構成した部分や映画独自の展開もあるため、原作との違いを詳しく知りたい方は、『3月のライオン』実写版の評価と原作との違いもご覧ください。
アニメ版で宗谷冬司を演じているのは石田彰さんです。
石田彰さんの透き通った声と長めの間によって、宗谷の感情が見えにくい怖さと、どこか壊れやすそうな雰囲気が同時に表現されています。
難聴の設定を知ってから聞き直すと、宗谷の声量や返事の仕方、周囲の声との距離感にも意味が感じられます。
声による宗谷の表現をほかの登場人物と比べると、石田彰さんの演技が作品全体の中でどれほど特別なのかも見えやすくなります。
宗谷を含むアニメ版の出演者については、『3月のライオン』の声優一覧と代表作でまとめています。
| 媒体 | 宗谷冬司の表現 | 注目したい点 |
|---|---|---|
| 原作漫画 | 余白や視線、駒の動きで内面を描く | 零との対比や京都での生活を細かく確認できる |
| テレビアニメ | 石田彰さんの声と無音の演出 | 記念対局と難聴設定を音の変化から感じられる |
| 実写映画 | 加瀬亮さんの静かなたたずまい | 周囲の熱い棋士との対照で宗谷の異質さが際立つ |
アニメで宗谷と零の記念対局を見るなら
DMM TVには、記念対局が描かれるテレビアニメ第2シリーズの作品ページがあります。
DMM TVで『3月のライオン 第2シリーズ』を確認する
>>dmm TV
配信作品、見放題対象、月額料金、無料体験などの条件は変更される可能性があるため、登録前に公式ページをご確認ください。
宗谷の登場巻を原作で確認する
宗谷冬司の人物像を深く知りたい場合、最初から全巻を読み直す方法が理想です。
ただし、宗谷が中心となる巻を先に確認したい方は、第4巻、第8巻、第10巻から第11巻付近、第16巻を目安にすると追いやすいですよ。
| 巻の目安 | 宗谷に関する主な内容 | 読みどころ |
|---|---|---|
| 第4巻 | 島田開との獅子王戦 | 宗谷の強さと島田が背負う故郷への思い |
| 第5巻付近 | 宗谷と隈倉による名人戦 | 宗谷をあと一勝まで追い詰める隈倉の執念 |
| 第8巻 | 桐山零との新人王記念対局 | 宗谷の難聴、零との実力差、音のない対話 |
| 第10巻から第11巻付近 | 土橋健司との関係や名人戦 | 宗谷と盤上で通じ合える幼なじみの存在 |
| 第16巻 | 京都の家と日常生活 | よし乃、たまこ、ひびきに囲まれた素顔 |
この中で一冊だけ選ぶなら、宗谷と零の記念対局が収録された第8巻が最優先です。
第8巻では、宗谷の強さ、耳の状態、零との共通点が一つの流れの中で描かれています。
宗谷を絶対的な名人として知りたい方は第4巻から、生活者としての宗谷まで知りたい方は第16巻まで読むのがおすすめです。
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電子書籍なら、対局中の表情や伏線が気になったときに、前後のページや過去巻へ戻りやすいですよ。
DMMブックス以外の選択肢も含めて比較すると、試し読み、購入方法、使いやすさの違いを確認してから自分に合うサービスを選べます。
ほかの電子書籍サービスとの違いや既刊の配信状況は、『3月のライオン』はどこで読めるかを比較したガイドで確認できます。
サービス利用前に確認してください
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正確な情報はDMMブックスおよびDMM TVの公式サイトをご確認ください。
契約条件や支払い方法に不明点がある場合は各サービスのサポートへ問い合わせ、家計への影響が気になる場合の最終的な判断は、家族や必要に応じて家計の専門家にご相談ください。
3月のライオン宗谷名人のよくある質問(FAQ)
- 宗谷冬司のモデルは誰ですか?
-
谷川浩司十七世名人と羽生善治九段の要素を組み合わせた人物と考えるのが自然です。
谷川浩司十七世名人からは中学生棋士と若き名人の経歴、羽生善治九段からは15歳でのプロ入りや七冠独占などの要素が取り入れられています。 - 宗谷名人は3月のライオンで一番強いですか?
-
作中の実績や扱いを基準にすれば、宗谷冬司が現役最強と考えてよいでしょう。
史上最年少名人と七大タイトル独占を達成し、島田、隈倉、土橋といった最高峰の棋士の挑戦を退けています。
ただし、宗谷以外の棋士を並べた公式の強さランキングはありません。 - 宗谷名人の病気は突発性難聴ですか?
-
宗谷の状態は突発性難聴を思わせる設定として説明されることが多いですが、作中では現実の診療と同じ詳しい検査過程まで描かれていません。
聞こえる時期と聞こえにくい時期を行き来しており、症状は10年ほど前から続いているとされています。
現実に突然の難聴が起きた場合は自己判断せず、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。 - 宗谷名人の耳は完全に聞こえないのですか?
-
常に完全に聞こえないわけではありません。
聞こえるときと聞こえにくいときがあるため、会話が成立する場面もあれば、相手の質問と宗谷の返事がかみ合わない場面もあります。
病気が完治したと断定できる描写もありません。 - 宗谷名人と桐山零の対局は何巻ですか?
-
新人王となった桐山零と宗谷名人の記念対局は、原作第8巻に収録されています。
アニメでは第2シリーズの第37話から第38話が中心です。
宗谷の強さと難聴の設定をまとめて知りたい方にとって、最も重要なエピソードですよ。
この記事のまとめ
- 宗谷冬司は15歳でプロ入りし、史上最年少名人と七大タイトル独占を達成した作中最強の棋士
- モデルは谷川浩司十七世名人と羽生善治九段の要素を組み合わせた人物
- 島田、隈倉、土橋など最高峰の挑戦者でも宗谷の壁を越えられていない
- 耳は常に聞こえないのではなく、聞こえる時期と聞こえにくい時期がある
- 宗谷の強さと病気設定を知るなら、桐山零との記念対局が描かれる第8巻が重要
宗谷名人は、単に主人公が倒すべき最強キャラクターではありません。
強くなりすぎたことで誰とも同じ場所に立てなくなり、それでも将棋盤を通して他者とつながろうとする人物です。
あなたは宗谷を、孤独な将棋の神様だと感じるでしょうか。
それとも、不器用な方法で人との対話を続けている一人の棋士だと感じるでしょうか。
モデルや記録を知ったあとに第8巻や第16巻を読み返すと、宗谷の小さな表情や沈黙が、以前とは違って見えてくるはずですよ。
執筆:ゆう(漫画おもしろ天国 運営責任者)



