【ナルト】うちはオビト死亡の真相！最後は何話？闇落ちの理由も解説

『NARUTO -ナルト-』の物語で、ひときわ複雑で悲しい運命を辿った人物、うちはオビト。

彼の物語は多くの謎と感動に満ちています。

「うちはオビトの死亡シーンは一体どのようなものだったのか」「アニメでは何話で描かれているの？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

物語の序盤で死んだと思われていた彼が、なぜ生きてるのか、そしてどうやって助かったのかという謎。

火影を目指した心優しい少年が、なぜ闇落ちの道を選んだのかという壮絶な過去。

その行動の裏には、多くの人が「かわいそう」と同情するほどの悲劇が隠されています。

この記事では、敵でありながらどこか「かっこいい」魅力を持つ、うちはオビトの感動的な最後と死亡シーンの真相に迫ります。

彼の人生を狂わせた出来事から、最期の瞬間に見せた本当の想いまで、全ての疑問に答えていきます。

うちはオビトの死亡シーンとその背景

最後を迎えたオビトの死亡シーン

うちはオビトの最期は、物語の最終局面である第四次忍界大戦、そのクライマックスで訪れます。全ての忍の祖である大筒木カグヤとの壮絶な戦いの最中、彼はかつての仲間たちを守るため、自らの命を犠牲にするという英雄的な選択をしました。

絶望的な戦況とカグヤの必殺の術

戦いの舞台はカグヤが作り出した異空間の一つ、「超重力空間」でした。この空間では、六道の力を得たナルトとサスケでさえ、自身の体を思うように動かせないほどの強力な重力が働いています。身動きが取れない二人に対し、カグヤはとどめを刺すべく、自身の骨を射出して標的を塵へと変える必殺の術「共殺の灰骨」を放ちました。これは、触れたものを例外なく崩壊させる、防御も回避も不可能な一撃です。

この絶体絶命の状況で、二人の盾となるべく立ちはだかったのが、師であるはたけカカシでした。しかし、当時のカカシにこの攻撃を防ぐ術はなく、誰もが彼の死を覚悟しました。

神威による自己犠牲

しかし、その瞬間、事態は誰もが予想しなかった方向へ動きます。ナルトたちと共に戦っていたオビトが、自身の万華鏡写輪眼の能力である時空間忍術「神威」を発動させたのです。彼は、カカシに向かって飛来する共殺の灰骨を、寸でのところで自身の体へと転送しました。

かつて世界を憎み、全てを幻の中に閉じ込めようとした男が、未来を担うナルトとサスケ、そして長年の確執を乗り越え和解した親友カカシを守るため、自らの命を盾にしたのです。これは、彼が犯してきた数々の罪に対する、彼自身が見出した唯一の償いの形でした。

託された夢と最後の言葉

共殺の灰骨によって、オビトの体は徐々に塵となって崩れ始めます。死を目前にした彼の心は、もはや憎しみや絶望には染まっていませんでした。彼は、まっすぐに火影を目指すナルトの姿に、かつての純粋だった頃の自分自身を重ね合わせていたのです。

そして、完全に消えゆく間際、彼はナルトに「お前は…必ず火影になれ」という最後の言葉を遺します。それは、道を違えてしまった自分が果たせなかった夢を、未来そのものであるナルトに託すという、あまりにも切実で温かい遺言でした。彼の死は、単なる一人の忍の死ではなく、過去の過ちを清算し、次代への希望を繋ぐための、感動的で悲しい犠牲だったのです。

アニメ・漫画で描かれるのは一体何話？

うちはオビトの壮絶な最期、つまり死亡シーンが描かれるのは、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の第687話「お前は必ず」です。このエピソードは、物語が最終盤に差し掛かり、大筒木カグヤとの戦いが激化する中で放送されました。

原作の漫画では、71巻に収録されている第687話「お前は必ず」がこの場面に該当します。アニメでは、声優陣の迫真の演技、シーンの雰囲気を高めるBGM、そして原作の描写をさらに深く掘り下げるアニメーションによって、オビトの最期がより一層感動的に演出されています。

特に、塵となって消えていくオビトと、それを見つめるナルトやカカシの悲痛な表情、そしてオビトがナルトに夢を託すシーンのやり取りは、多くの視聴者の涙を誘いました。

もし、うちはオビトの死亡シーンを映像で確認したい場合は、この第687話をご覧ください。彼の長きにわたる苦悩と後悔、そして最後の最後に掴んだ希望が凝縮された、物語全体を通しても屈指の名場面となっています。

なぜ生きてる？どうやって助かったのか

物語の読者や視聴者の多くが抱く大きな謎の一つが、「神無毘橋の戦いで死んだはずのオビトが、なぜ生きていたのか」という点です。彼は第三次忍界大戦の最中、仲間であるカカシを庇い、巨大な岩の下敷きになって殉職したとされていました。

しかし、彼は奇跡的に生き延びていました。その理由は、伝説の忍「うちはマダラ」によって救出されたからです。

岩に半身を潰されたオビトですが、偶然にも、マダラが隠遁生活を送っていた地下の巨大なアジトへと落下します。マダラは「月の眼計画」という壮大な野望を抱いており、自身の計画を遂行させるための駒として、うちは一族の若い力を持つオビトに利用価値を見出したのです。

マダラは、潰れて失われたオビトの右半身を、初代火影・千手柱間の細胞から作られた人造体で補いました。柱間細胞の驚異的な生命力によって、オビトは一命を取り留めただけでなく、後に木遁忍術さえも扱えるほどの力を手に入れることになります。

つまり、オビトが助かったのは単なる偶然ではなく、マダラの計画に組み込まれるという、新たな悲劇の始まりでもありました。マダラは、オビトの純粋な心を憎しみで染め上げ、自分の意のままに動く代理人へと仕立て上げるために、彼を救い、そして利用したのです。

全てを変えた壮絶な過去

オビトが闇に堕ちる前の過去は、希望と劣等感が入り混じった、どこにでもいる少年そのものでした。彼は、伝説的なうちは一族に生まれながらも、才能が開花せず「落ちこぼれ」と見なされることも少なくありませんでした。しかし、彼の心には「火影になる」という大きな夢があり、誰よりも仲間を大切に思う熱い情熱を持っていました。

彼の運命を大きく変えたのは、後の四代目火影・波風ミナトが率いる「ミナト班」での日々です。班のメンバーは、天才忍者として名を馳せるはたけカカシと、医療忍者でありオビトが想いを寄せる、のはらリンでした。

オビトは、常に自分より先を行くカカシに強いライバル心を燃やす一方で、優しいリンに認められたい一心で努力を重ねます。そんな中、第三次忍界大戦が勃発し、ミナト班も過酷な任務に就くことになりました。

その任務の最中、リンが敵に攫われてしまいます。任務の続行を優先しようとするカカシに対し、オビトは激しく反発しました。この時に生まれたのが、後のカカシの信条ともなる「仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ」という名言です。オビトの言葉に心を動かされたカカシと共にリンの救出に向かいますが、その戦いでカカシは左目を負傷。大切な仲間を守りたいという強い想いが引き金となり、オビトはついに写輪眼を開眼させます。

しかし、悲劇は続きました。敵の術によって崩れる岩からカカシを庇い、オビトは右半身を潰されてしまいます。死を覚悟した彼は、上忍になったカカシへのお祝いとして、自身の左目の写輪眼を託し、リンのことを頼んで岩の中に消えていきました。この時点では、彼は仲間を守り抜いた「英雄」として、その短い生涯を終えたはずでした。

なぜ闇落ちという道を選んだのか

英雄として死んだはずのオビトが、なぜ忍の世界全体を敵に回す「闇落ち」という道を選んだのでしょうか。その直接的な原因は、彼の心を根底から破壊する、あまりにも衝撃的な出来事にありました。

前述の通り、うちはマダラに救われたオビトは、カカシとリンの元へ帰ることだけを目標に、必死にリハビリに励んでいました。しかし、ある日、ゼツから二人が霧隠れの忍に囲まれ、絶体絶命の窮地にあることを知らされます。

仲間を救いたい一心で、オビトはマダラのアジトを飛び出し、戦場へと急ぎます。しかし、彼がそこで目撃したのは、信じがたい光景でした。親友であるはずのカカシの右腕が、雷切（千鳥）の光と共に、愛するリンの胸を貫いていたのです。

この瞬間、オビトの世界は完全に崩壊しました。リンの死という耐え難い現実に直面した彼は、絶望のあまりカカシと共に万華鏡写輪眼を開眼。我を忘れて怒り狂い、その場にいた霧隠れの忍たちを木遁の術で文字通り皆殺しにしました。

もちろん、これには裏がありました。リンは霧隠れの策略によって三尾の人柱力にされており、木の葉の里を内部から破壊するための「兵器」にされていたのです。里を守るため、リンは自らの意志で、カカシの術に飛び込んで命を絶ったというのが真相でした。

しかし、その事実を知らないオビトにとって、この出来事は「仲間を守れなかった無力な自分」と「仲間を守ると約束したはずのカカシへの裏切り」、そして「こんな悲劇を許容する世界そのもの」への絶望を意味しました。この心の傷をマダラに付け込まれ、彼は「無限月読」によってリンのいる幻の世界を創り出すという、歪んだ平和を目指す道へと進むことになったのです。

うちはオビトの死亡が感動的な理由

ファンからかわいそうと言われる理由

うちはオビトが多くのファンから「かわいそう」と同情される最大の理由は、彼の人生が、純粋な想いを他者の邪悪な計画のために徹底的に利用され、根底から狂わされてしまった悲劇性にあります。

彼の行動原理は、物語の最初から最後まで一貫して「のはらリンを愛する気持ち」でした。火影を目指したのも、仲間を守りたかったのも、そして世界を幻術にかけようとしたのも、すべてはリンの存在が根底にあります。その方法は決して許されるものではありませんが、その動機となった愛情の深さと純粋さが、彼のキャラクターに同情の余地を与えています。

マダラは、オビトのその純粋さを巧みに利用しました。リンの死がマダラによって仕組まれた悲劇であったこと、そしてオビトの心臓には自殺すら許されない「禁錮呪の札」が埋め込まれていたことなど、彼は完全にマダラの掌の上で踊らされていました。自分の意志で行動していると思いながら、実際には巨大な悪意の駒でしかなかったのです。

また、神無毘橋の戦いの後、彼は木ノ葉の里では「英雄」として祀られ、その死を悼まれました。しかし、現実の彼は誰にも知られず、たった一人で暗い地下で生き延び、世界への憎しみを募らせていきました。この孤独感と、世間との認識の乖離も、彼の悲劇性を際立たせています。

もし、彼がマダラに出会わなければ、もしリンの死という悲劇がなければ、彼はナルトのように仲間と共に成長し、立派な火影になっていたかもしれない──。そうした「if」の物語を想像させる点が、多くのファンの心を掴み、「かわいそう」という感情を抱かせる大きな要因となっているのです。

うちはマダラに利用された人生

前述の通り、うちはオビトの人生は、うちはマダラの邪悪な計画によって翻弄されたものでした。ここでは、その利用された関係性について、さらに深く掘り下げていきます。オビトは、マダラの「月の眼計画」を成就させるための、単なる代理人であり、替えの効く駒として扱われていました。

マダラの代理人としての役割

マダラは、自身が輪廻転生の術で完全に復活するまでの間、オビトに「うちはマダラ」を名乗らせ、表舞台で活動させました。オビトは、長門に輪廻眼を移植し、犯罪組織「暁」を裏で操ることで、着実に尾獣を集め、計画の準備を進めていきます。九尾事件を引き起こし、師である波風ミナトとクシナを死に追いやり、うちは一族のクーデターに際してイタチに協力するなど、彼の暗躍は忍界の歴史に暗い影を落としました。

駒でありながら抱いた独自の意志

しかし、オビトは完全にマダラの言いなりだったわけではありません。彼はマダラの計画を進める一方で、最終的には長門の輪廻転生の術でマダラを復活させるのではなく、自らが十尾の人柱力となり、無限月読を発動させようと画策していました。これは、マダラにさえも利用されるのではなく、自分自身の意志で「リンのいる世界」を創り出したいという、彼のささやかな抵抗だったのかもしれません。

全ては黒ゼツの掌の上

皮肉なことに、オビトのその抵抗すらも、さらに大きな計画の一部でした。マダラ自身もまた、大筒木カグヤを復活させるための駒であり、その黒幕はマダラの意志を乗っ取った黒ゼツでした。オビトが十尾の人柱力になったことも、最終的にマダラが復活することも、すべてはカグヤ復活への布石だったのです。

自分の人生が、敬愛するリンの死を含め、すべて仕組まれたものであったと知った時のオビトの絶望は計り知れません。彼は幾重にも張り巡らされた悪意の網にかかった、最も悲劇的な犠牲者の一人だったと言えるでしょう。

敵でありながらかっこいいと言われる魅力

うちはオビトは、物語における最大の敵役の一人でありながら、多くのファンから「かっこいい」と評される、非常に魅力的なキャラクターです。彼の魅力は、単なる悪役には収まらない、多面的な要素から成り立っています。

第一に、その圧倒的な戦闘能力が挙げられます。万華鏡写輪眼の固有忍術である「神威」は、自身の体をすり抜けさせてあらゆる攻撃を無効化し、対象を異空間に転送するという、攻防一体の強力な術です。この術を駆使し、四代目火影・波風ミナトと互角に渡り合い、五影や忍連合軍全体を手玉に取る姿は、敵ながら畏怖と憧れを抱かせます。

第二に、彼の行動を貫く強固な信念です。その方法は間違っていましたが、「リンのいる世界を創る」という目的のためには、己の全てを捧げ、世界中を敵に回すことも厭わない覚悟を持っていました。この一途でブレない姿勢は、悪役としてのカリスマ性を際立たせています。

そして最後に、時折見せる人間らしさです。おどけた「トビ」としての振る舞いの裏に隠された孤独、カカシと対峙した際に見せる葛藤、そしてナルトの言葉に心を揺さぶられる姿など、彼の心には常に人間的な弱さや優しさが残っていました。

特に、物語の終盤でナルトによって改心した後は、かつての「かっこいいオビト」が蘇ります。命を懸けてナルトたちを守り、カカシと息の合った連携を見せる姿は、彼が本来持っていた英雄の資質を思い出させます。その罪は決して消えませんが、最後の最後に本当の自分を取り戻し、未来のために戦った姿は、多くのファンの心に深く刻まれました。

ナルトに託した火影への夢

物語の終盤、うちはオビトは、かつて自分が抱いていた最も大切な夢を、うずまきナルトに託してその生涯を終えます。それは、彼が闇に堕ちることで捨ててしまったはずの、「火影になる」という夢でした。

オビトとナルトは、多くの共通点を持つ、いわば「鏡合わせ」の存在として描かれています。二人とも火影を夢見る落ちこぼれであり、大切な仲間を失う悲しみを経験しました。しかし、その後の選択が二人の運命を大きく分けました。オビトは絶望から世界を否定する道を選び、ナルトは仲間との絆を信じて困難に立ち向かう道を選んだのです。

戦いの最中、ナルトのまっすぐな言葉と、決して諦めずに夢を追い続ける姿に、オビトはかつての自分自身の姿を重ね合わせます。ナルトの存在は、長い間憎しみと絶望で凍てついていたオビトの心を少しずつ溶かしていきました。彼は、火影になった自分の姿を想像するだけで、心の穴が埋まっていくような温かい感覚を思い出すのです。

そして、死の間際に彼がナルトに遺した「お前は…必ず火影になれ」という言葉。これは単なる激励ではありません。それは、道を間違えてしまった自分への後悔と、自分の果たせなかった夢をナルトという未来に託すという、贖罪と希望が込められた遺言でした。ナルトに夢を託すことで、オビトの物語は、単なる悲劇では終わらない、一筋の光が差す結末を迎えることができたのです。

カカシとの関係性の変化と結末

うちはオビトとはたけカカシの関係は、『NARUTO』の物語全体を貫く、最も複雑で感動的なテーマの一つです。少年時代のライバル関係から始まり、親友、そして宿敵へと、二人の関係は目まぐるしく変化していきました。

少年時代のライバルと親友

ミナト班に所属していた頃、二人はまさしく水と油でした。ルールを重んじる天才肌のカカシと、仲間を想う気持ちは強いが落ちこぼれのオビト。しかし、神無毘橋の戦いを通じて、彼らは互いを認め合い、唯一無二の親友となります。オビトがカカシに写輪眼を託した場面は、二人の絆の象徴でした。

宿敵としての再会

しかし、リンの死を巡る悲劇的な誤解が、二人を長年にわたって引き裂きます。第四次忍界大戦で宿敵として再会した二人は、互いの想いをぶつけ合うかのように、異空間で壮絶な死闘を繰り広げました。過去の思い出と現在の憎しみが交錯するこの戦いは、二人の関係性を語る上で欠かせない名シーンです。

最期の和解と託された意志

ナルトの介入によってオビトが改心した後、二人の関係はついに雪解けを迎えます。大筒木カグヤとの戦いで見せた息の合った連携は、かつてのミナト班を彷彿とさせるものでした。そして、オビトはカカシを庇って命を落とします。

しかし、二人の物語はそこで終わりませんでした。死後の世界でリンと再会したオビトは、チャクラ体となって一時的に現世に戻り、カカシに力を貸します。自身の両目の万華鏡写輪眼をカカシに与え、完全体須佐能乎を発動させる手助けをしました。そして、「六代目火影はお前がなれ」と、友の未来を後押しし、今度こそ本当の別れを告げたのです。

ライバルから親友、そして敵となり、最期に再び親友として和解した二人の物語は、許しと再生のテーマを象徴しており、多くの読者に深い感動を与えました。

まとめ：うちはオビトの死亡を振り返る

この記事では、うちはオビトの死亡シーンやその背景にある壮絶な物語について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを改めてまとめます。